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表題作辺境の金獣王 愛淫オメガバース

シルヴァン、国境軍を率いるドミナンスアルファ
ルネ、シルヴァンに拾われたオメガの青年

その他の収録作品

  • みらいのおはなし
  • あとがき

あらすじ

「ルネ。おまえだけが、私の本能をかき乱す」

獣頭のアルファが支配する王国で、オメガのルネは
国境軍を率いる辺境王・シルヴァンに拾われる。
最強のアルファでありながら、
オメガもベータも分け隔てなく接する
シルヴァンに優しく導かれるルネだったが、
予期せぬ発情に見舞われ、居合わせたシルヴァンに抱かれてしまう。
オメガの性に抗えず、愛蜜を溢れさせ、
雄で突かれることしか考えられなくなったルネにシルヴァンは甘い快楽を与えるが‥‥!?

作品情報

作品名
辺境の金獣王 愛淫オメガバース
著者
はるの紗帆 
イラスト
榎本あいう 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
ISBN
9784799741979
3.6

(6)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
22
評価数
6
平均
3.6 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数2

好き

人外大好き、オメガバース大好きで…
先生の本「獣人王~」拝読しましたが、嫌いじゃないです。
今回の作品は、私は大好きです。
特にエロ重視ではないのですが…どちらかと言えば私はストーリー重視なので、内容が深くなり、話の進め方もテンポよくすすんでいったと思います。
子育てしているところ…読んでみたい。

1

意外(失礼)とテーマが深かったです

こちら、獣人+オメガバースで主従ものです。
初読み作家さんですが、インタビューで興味を引かれて購入しました。

で、タイトルといいあらすじといい、エロが強調されてますが、それほどエロエロではないんですよ。
せいぜい標準くらいですよ。
なんでこのレーベルから出したのか・・・。
普段ならキレちゃう所ですが、それほど期待してなかったストーリーの方が逆に面白かったので、拾い物と言えば拾い物でした。


内容ですが、国境軍将軍を務め「辺境王」と呼ばれる最強(ドミナンス)アルファ・シルヴァン×彼に拾われたオメガで小姓のルネによる、オメガバースで主従ものです。

オメガの為、家族から厄介者扱いされて育ったルネ。
発情期が来た事から、娼舘に売られてしまいます。
隙を見て逃げ出した彼を拾ってくれたのは、ドミナンスアルファでありながら辺境の地で将軍を務めるシルヴァン。
彼の下で小姓として働かせてもらう事になります。
オメガの地位が著しく低いこの国で、他の性と分け隔てなく接してくれるシルヴァンに、強い敬愛を抱くようになるルネ。
しかし、予期せぬ発情に見舞われたルネは、シルヴァンに抱かれてしまいー・・・と言うものです。

こちらですね、実はちょこちょこ気になる点があったりするんですけど。
まず、人々は馬や馬車で移動し、電気も無さそうと、読んでいると中世っぽい印象なのです。
が、どうも機械も存在してる模様
「・・・うん?」と、イマイチ世界観が分からなかったりします。
あと、ポッと出のルネがシルヴァンの側近くに仕える事に嫉妬され、絡まれて殴られたりもする。
それを自室の窓から見ていて、止めるでもフォローするでもないシルヴァン。
せめて、「自分の力で乗り越えろ」くらいはあるかと期待しておりましたが。
見てるだけって、酷くないかい?
何だろう・・・。
こんな感じで、ちょくちょくおかしい所があったりするのです。
どう考えたって、この人物がここでルネを襲う(襲わせる)のはおかしいとか。
ついでに、ルネが襲われる度にシルヴァンが助けに飛び込んで来ますが、それも3回目ともなるとタイミング良すぎるだろうと。
絶対、隠れてタイミングはかってただろ~?と言いたくなる。

と、ちょっと引っ掛かる部分はあるのです。
が、主役二人のキャラがとにかく好みな上に、意外(失礼)と深いテーマに心を動かされるんですよね。

今回のオメガ設定ですが、アルファは獣頭に人間の身体、ベータはケモ耳とシッポ付き、そしてオメガは普通の人間の姿になります。
一目見ただけで、オメガ性が分かっちゃうんですよね。
そして、オメガは強い差別を受けているー。

そんな中だからこそ、オメガだろうと兵として雇いと、差別を良しとしないシルヴァンが格好いいのです。

また、健気で真っ直ぐにシルヴァンを慕うルネ。
努力家で意外と負けん気も強く、更にいざと言う時には機転もきいたりする。
すごく好印象です。

シルヴァンはとても包容力があるのです。
こう、毎日少しでも役に立とうと一生懸命なルネ。
そんなルネをおおらかに見守り、広い世界を教えてくれるシルヴァン。
この主従、たまらんがなって感じで。

また、こちら、常にシルヴァンがルネを導いて行くのですが、そんな彼が、逆にルネから教わる事もあったりするのが、なんとも心憎いと言いますか。

結局の所、テーマとなるのが性別に囚われず、誰もが自由に生きられる世界なのです。
差別が根強い社会にウンザリして、現在の辺境で助けを求めて来る者達を守って来たシルヴァン。
しかし、彼が助けられるのはほんの一部の人々。
この狭い世界に閉じ籠っている限り、世界は変わってゆかないー。
ルネのですね、何の計算も無い、真っ直ぐな言葉がシルヴァンを動かすのが素敵なのです。
そう、男なら立ち上がらないとね!!

まぁそんな感じで、多少引っ掛かる部分はあれど、全体的にはとても好みの作品でした。
あと、イラストまで最高でした。
シルヴァン、イラストまで格好良すぎるよーーー!!

6

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