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適応障害のなれの果て

8代目ランワンの時代だけを描くのではなく、フェイワンの幸せな現在を始めと終わりに入れ、8代目の話を挟んだ額縁式の構成は良かったです。
8代目の話とフェイワンの幼少期の話は、どれも辛くて涙なしでは読めませんでした。

8代目の龍聖に起こった内容は、第一巻で9代目龍聖が見つけた手記に書かれていた心理状況を正確になぞった出来事が起こっただけで、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
龍聖はずっと自分を責め続けその挙句に正気を失う――心の自殺をしていました。
8代目龍聖は適応障害の果ての自殺だと私は強く思います。
物語でも書かれていますが、確かに「直接の死因」は事故かもしれません。

でも事故死であって自殺じゃないよね、それが分かってよかったね、とは絶対に思えない。
それが心に強く残る作品でした。

事故の前から龍聖は自分という自己を殺していました。元の世界に帰ることは許されず子供を産むことが使命になっているので、本当に自殺するわけにはいかない。
正気を失う(自分を殺す)しか、この龍聖には逃げ場がなかった。絶望しかない。生き地獄です。
その時の龍聖の心情描写がとても巧みで、読んでいて涙が止まりませんでした。

あと、このお話を読んだ後に1巻を読んだとき、この巻で書かれているフェイワンと1巻の最初のフェイワンにギャップを感じたのは私だけでしょうか?
また、こちらを読んでから1巻を読むと、シュレイの言動にも違和感を覚えます。

8代目の龍聖の話は美談にしてはいけないと、作者様も意識されていると思いますが、「フェイワンは龍聖(8代目)に愛されてたんだよ」と結論付けることは、どうにも私は悔しい気持ちが湧いて同調できません。
また、エルマーンは龍聖の愛によって支えられていると思っていたのに、龍聖に愛されなかった竜王が存在したこと、龍聖の愛はなくても世継ぎは産まれ国が存続した一例でもありました。
愛とは己の心があってのものだと、私は思います。

一番好きなお話です

他のレビューにもある通り、とにかく甘々の二人です。
攻めの受け溺愛が大好きな私は、この巻はもう何度も繰り返し読みました。
でもあんまり人気ないのかなぁ?
とはいえ、18歳の男の子が言葉も生活習慣も文化も全く違う世界に一人転移し、家族と一生会えずに過ごすのですから、不安や葛藤が多くあることは当然のことだろうと思います。
素直で心の純粋な龍聖がシィンワンを心から慕い、そのことをシィンワンも受け止める、普通だったら奇跡に近いような両想いが読め、甘い睦言にハゲ萌えました。
もう一点すごく好きなのは、シィンワンは8人兄弟なので、兄弟姉妹との絡みが多かったところです。
両親がいない中、兄弟姉妹が助け合って、そして龍聖を迎えて自分の国を作っていく、物語のどの部分を切り取って読んでも楽しめる一冊でした。

また、この巻だけは「転移する前の」龍聖の生活にほとんど触れていません。
エルマーンに降臨してから龍聖本人の口で語られる程度。
私はこの構成が好きです。
物語はシィンワンが眠りにつく前から始まり、先代の両親と別れを告げ、そして眠りについて目覚め、そして龍聖が降臨する……すべてエルマーンを軸にして語られているこの構成がとても好きです。
結局舞台はエルマーンなので、そのほかの巻などで転移前の龍聖の話が長いと、ちょっと残念だったりします。繰り返して読むときには日本にいたころの龍聖の話はほぼ読み返さないんですよね。
そのぶんより長く龍聖とその時代の竜王との仲睦まじい様子や子供の成長などの様子が読みたいと思いました。
そういうことも含め、この巻の構成はとても好きですし、等身大の18歳の可愛い男の子が竜王と惹かれ合っていくところ、家族との絡みなどなど、とにかく私のツボにはとてもはまる巻で、何度も読み返して癒されています(*^^*)
現在9冊出版されている中で、一番好きなお話です。

この明るさが身に染みるときがある

この巻が発売されて初めて読んだときは、「えぇ~っと、うん、そうか、こういう龍聖か」という感じであまり受け付けなかったのですが、その後に発売された8代目の話が織り込まれた「猛炎の小竜」(2019年11月発売)を読んだあとは、あまりに悲しいお話に、もうとにかく明るく楽しい巻を読み直したくてたまらなくなり、こちらを読み直しました。
そういう意味で、この巻はかなり落ち込んだり悲しいお話を読んだ後にはすごく癒されます。
他のレビューにもある通り、とにかくセックス、自慰、性交、エッチの話題で終始してます(笑)
最初読んだときはかなり引きましたが、龍聖がこのくらいあっけらかんとした性格のほうが、言葉も通じない異世界で同性と結婚して子供を産む使命を持って生きていくにはちょうどいいのかもしれません。
そして、側近のジアがダントツで可愛い!

以下、ネタバレ含んだ感想です☆彡



個人的にはこの龍聖が生んだ次の龍王ラオワンのお話が読みたいです!
なんせ16人ですからね~。ガチで家族だけで野球してて笑いました(笑)
エルマーンの世界もラオワンの時代には文明が進んでいるはずなので、リューセーのほうの時代には触れずに、終始エルマーンを軸にリューセーがエルマーンに降臨してからのお話を、兄弟との絡み多めで読みたいと思いました。
このラオワンの兄弟たちが下位のシーフォンと本当に婚姻を結んだのか、そして生まれた子どもたちの血は強くなったのか、その後のシーフォンの結婚や出産などの価値観、出生率は変わっていったのか、など興味あります。
16人兄弟でどんなふうに時代を乗り切っていくのか、10代目のシィンワンのお話で8人兄弟姉妹が助け合ったり出てくるシーンが大好きなので、明るくしっかりお兄ちゃん気質のラオワンがどう兄弟姉妹や龍聖と生きていくのか読みたいです。