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当て馬の扱い…

当時は数少ない年下攻めを書く作家さんだったので買っていましたが、この作品を読んで以来買うのをやめました。


以下は主役カップルとは別部分のネタバレです。

受けの義姉のいずみと当て馬攻めの高階は2人とも記憶のないまま裸でホテルで寝ていたことがきっかけで結婚し、その時の子供もいます。

でも実はいずみは酔っていた時に高階のライバルである能代にレイプされていて、子供もその時に出来ていたのです。

いずみは能代に聞かされて事実を知りますが、高階に知られたくない一心で能代に脅されるまま不倫関係を持ちます。

ところが高階は子供が自分の血を引いていないことも、いずみが不倫していることも気付いてしまい、いずみにも子供にも冷淡になり離婚届を置いて家を出てしまいました。

という経緯で、この後に当て馬攻めがザマァされ罵られることには気持ち悪さしかありませんでした。


当て馬攻めがやられたことは托卵と妻から事実を話してもらえなかったことで、それはいずみがレイプ被害者だろうと変わりません。

自分の子供じゃないのに、いずみが黙ってたせいで長い間騙されてたんです。
それをいずみ可哀想、当て馬攻めを捨てて強く生きるいずみかっこいい、みたいな描写されてもハァ?感が強い。
どうしてもザマァしたいならレイプ犯のほうをザマァすれば良かったのに。

当て馬に雑に相手をあてがうのも好きじゃありませんが、当て馬の扱いが胸糞なのは嫌悪感すらある。
以来、当て馬の扱いをできるだけ確認してから購入するようになりました。当て馬も人ですから!!!!!

隠れ年下攻め作品では!?

何を言ってるのかと思われそうですが、個人的に年下攻めかそうでないのかで萌え具合が変わってしまうので。

一冊すべて不思議な力を持つ覡の血統の話です。

最初の話は覡の運命から外れようとして、命も失ってしまった受けと、彼の最後の恋人の話。
死が救済という容赦なさですが、ファンタジーなので民話を読むような心地です。

次は幼少期に「ためつもの」として引き取られ、自分の伴侶となる覡と出会った攻めの話。
攻めのことをブスと罵り(攻めは現在はイケメンだけど幼少期は芋顔です)、今も昔も奴隷だと言って憚らない受け。
でも口は悪くても受けと攻めは両思いで、攻めは受けのいちいちを可愛いと思っている。
受けの年齢が出てこないんですけど、出会った時点の身長差から年下攻めかな…?という感じです。

最後は2組目の受けの兄にあたる覡と、その「ためつもの」の話。本の半分以上が彼らの話です。
弟たちとは違い、気持ちがすれ違っている受けと攻め。遠回りな恋愛をして、不器用な受けと攻めも両思いになる。
受けの生意気ショタ(おかっぱ)時代可愛い。現在の長髪に眼鏡が足されたのも良い。
出会った時点で攻め5歳(現在23歳)、受け7歳なので、実は年下攻めであることが分かります。感動した。年下に気遣われたり、年上なのに気遣いが不器用だったり無知だったりするんですよ…!

ファンタジーとして面白いので(同性カップルばかりでどうやって血統を繋いでいるのか?は謎ですが)、年下攻めじゃなくてもまあいいか、と思っていた所に不意打ちでの年下攻め。
萌えが2倍にも3倍にもなる。うれしい。

夏の晴天のように曇りのないハッピーな恋愛もの

出会った時は19歳の大型犬攻め(188cm)と33歳の謎めいた美人受け(172cm)。
お互いの年齢も知らないまま、受けの利嗣さんのリードで体の関係を持った所から始まる2人の恋。

すれ違いはあるものの、スリルやサスペンスや大どんでん返しなどの大きな事件はありません。
でも絵とキャラクターの魅力がすごい。
さながらとても美味しい野菜を絶妙の塩加減だけで仕上げた一皿のように、シンプルだけどすごく美味しい。

安心して甘いハッピーエンドを読みたい時の一冊。
カバー裏を見る限り、10年後もハッピーなようです。
43歳になった利嗣さんの顔も見たかったな。目尻に皺のある美人なんだろうな~と想像すると萌えます。

ツンツン美人繊細年上受けと大型犬包容力溺愛年下攻め好きなら読むべき

タイトルに書いた性癖をお持ちなら絶対好きになるはず。

レビューはネタバレしていますが、これは是非あらすじだけでなく菱沢さんの繊細で柔らかく温かい文章で読んで欲しい珠玉の年上受け&年下攻めです。


受けは翻訳家で大学でも仏語を教えている相田。
攻めは古生物学者の羽川。
体の関係はあるし、羽川は相田を甘やかして可愛がるけれど、恋人のように名前のついた関係ではない2人。
相田は羽川とは別に、3ヶ月ごとに期間限定の彼氏を作っては別れることを繰り返し、今は永峰という男との別れがこじれている。


相田と羽川の出合いは、過去の相田の彼氏、片瀬を通じてだった。
羽川は片瀬の後輩だった。
そして相田は片瀬とも3ヶ月後に別れてしまう。


相田が3ヶ月の期間限定で男と別れるのは、過去の恋人たちの不運が理由だった。
1人目は交通事故で死にかけ、2人目は急性の深刻な病気に、3人目は雪山の事故で行方不明になった。
それ以来、相田は恋愛をしなくなり、3ヶ月ごとに男と別れることを繰り返している。
例外は、恋人という名前を付けないまま付き合い続けている羽川だけ。


後半はこじらせた永峰が相田を監禁したり、羽川がそれを救い出したり、2人が恋人になったりしてハッピーエンドです。
永峰のやったことは駄目なことだけれど、永峰だけが悪かったのではなく、相田の側にある加害性や残酷さを相田も羽川も理解している。
そしてそれも含めて相田を愛し続けた羽川だからこそ、相田も心を許してようやく恋人になるのです。


羽川は明るくて包容力があって、相田をとても愛しているけれど、自分の気持ちを押し付けない。相田がいつまでも振り向かなかったとしても、変わらずに側にいて愛し続けたでしょう。


両想いになってもツンツン美人繊細年上受けがキャラ変せず、大型犬包容力溺愛年下攻めも(元から図々しい所はあるけど)悪い意味で図に乗ることはなく、萌えのままに読み終えられる佳作です。