新版が出るということで、とても楽しみです。
どうか塁に芽生えた気持ちを大切に、三上と育むために帰ってきてと祈らずにはいられませんでした。
塁にとって三上との日々はかけがえのない日々となっていくのを読んで行きながらめくるページが少なくなっていくのがもう苦しくて。 最後は名誉のためにでは無く、三上を守るためにあの選択をしたことに三上が気づけた、これだけで救われます。
読後の『月と懐中時計』
三上の心が届いていたことを嬉しいと思えて、いつかの再会に想いを馳せる月夜の一幕。
辛くて悲しいだけじゃない、塁の生きた証が刻まれてました。
『蒼穹のローレライ』には辛くて悲しいだけじゃない、塁の生きた証が刻まれてました。
三上を大切な人を守りたいと願ったローレライの声が読了後も響いてます。
いつかのふたりの再会に想いを馳せて。
やっぱり月村先生の書く両片想いは最高です。
特に親しかった訳でわないけれど小学校から高校まで同じ学校の幼なじみとひょんなことから恋愛小説家ユニットを組むことになりビジネスパートナーとしてやっていくことに。
でも接点はほぼなくてもお互いがお互いを意識していて特大の片想いを抱えて過ごしているという。
夏生は自身の心の機微を小説へ生かし、洸史郎はビジネスパートナーを理由に囲い込みをしていて取材で再開した元同級生の平口をきっかけに話が動き出してからがとっても面白かったです。
すれ違う理由もなかなかに洸史郎の激重愛からくる言動のせいで誤解を産んでるのも凄く好きでした。
これからも日常も恋も愛おしみながら過ごしていくふたりなんだろうなと思います。
月村先生の新刊本当に楽しみにしてて、雑誌で読んでたけど書き下ろしもとても良かったです。
長編骨太ファンタジー第二弾。
本巻は五大精霊、光蟲の神獣師イーゼスがハユルを裏山に預けにくるところからスタートします。
イーゼスの依代、ハユルは二神と言われる精霊師からしたら侮蔑の対象で、器も小さく体に負荷がかかっている状態。
ハユルが何故このような状態になってしまったのか、過去を通して語られる出来事と、道中でハユルが見つけた新たなる真実。
これをイーゼスに必死に届けようとする姿に、ハユルは本当に心が綺麗なんだろうか。
永遠に伝わらないと思っていた想いが伝わる瞬間は本当に黄金の星のようにきらきらとしていました。
この世界の「髪を触るのは伴侶だけ」という設定が大好きなのですが、この設定がフューチャーされるシーンの一つがイーゼスとハユルにあり、本当に苦しい。
主人公カプのキリアス様とオルガはオルガと国を守るためにキリアス様はオルガとの別れを選んだところから。
この2人もこの葛藤期間がとても苦しいのですが、オルガはキリアス様との唯一無二を貫かせてほしいと言う強い意志で、どれほど苦しい道でも進む決意をします。
キリアス様も大切なものを引き換えにしてもオルガを守ろうとしていて、最後にキリアス様がもうオルガを泣かせないと決心するシーンは胸熱です。キリアス様の短髪も美しいけれど人に切らせた事を根にもつオルガも可愛い。
青雷が攻撃系最強の精霊なのも熱いですよね。
そして過去編、カディアス王の時代が誕生するまで、元光蟲のダナルとルカが唯一無二になるまで話。
ルカが恋人と離され無理やりあてがわれたダナルへ吐いた言葉。ダナルこれをずっと引きずっているんですよね。
臆病者のふたりが心を通わせる窓のシーンは本当に涙なしでは読めません。ずっとあると信じていた真っ白で美しい世界。
本当に好きで何度も読み返しては泣いてしまいます。
そしてその後のシーンは思わず笑ってしまうほど面白いのも佐伊先生節が効いていてとても好きです。
この後も次々真実が明らかになり盛り上がりを見せますので、キャラの多さに挫けず是非とも最後まで見届けてほしいです。
間は空きますが次巻は私の推しカプのメイン回がやってきます。記憶を消して読みたいほどです。
楽しみに待ちます。
片岡先生のドムサブとても良かったです。
人気ホストのドム、ルイスは恩人の依頼でプレイができなくて生活に支障が出ているサブの伊織の相手をすることになり……。
伊織は父親からの過去のトラウマがあり、でも徐々にルイスに心を許していく様子がとても良かった。のですが、一筋縄ではいかず。ルイスはお金のやり取りのない愛情へのトラウマを持っており、拒絶してしまい伊織を傷つけてしまうところからのひっしさが良かったです。改心攻めがとても好きなので。
片岡先生の苦しくて切ない描写も大好きですが、今回はそれに加えてラブコメとのことで後半のご報告回でのやり取りにはクスリとさせてもらいました。
にしても発売日に紙で買っていたのですが、温めすぎました……。
とても良かったので新刊のうちに読めたら良かったなと後悔しております。