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表題作恋する食卓

櫛木 隼
28歳、人気脚本家兼作家
円野 幸宏(ユキ)
28歳、和食居酒屋の雇われ店長

同時収録作品恋する食卓

モブヤクザ
ヤクザ
円野 幸宏(ユキ)
26歳

その他の収録作品

  • 春きたりて、夏をよぶ
  • 恋する食卓 イラストギャラリー

あらすじ

人気脚本家で作家でもある櫛木隼は、顔出しの仕事もしている今をときめく有名人。
都会的なマンションで洗練された生活を送っていた三月のある日、そんな優雅な日常を脅かす出来事が。
遠縁であり幼なじみの円野幸宏・通称ユキが、就職活動のために転がり込んできたのだ。
人並以上に何でもできた自分とは違い鈍くさいユキを、子どものころからそばに置き、気にかけ、かばい、世話を焼いてきた隼だったが、高校卒業以来、ユキとは一度も会っていなかった。
ユキとの間には、できれば二度と会いたくはない、隼にとっては耐え難い苦い思い出があって……。
樋口美沙緒、待望の新作!たっぷり四六判で登場!
2025年3月刊

作品情報

作品名
恋する食卓
著者
樋口美沙緒 
イラスト
末広マチ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸単行本
発売日
電子発売日
ISBN
9784592862802
4.5

(76)

(57)

萌々

(11)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
343
評価数
76
平均
4.5 / 5
神率
75%

レビュー投稿数10

タイトルからは想像し得ない世界が広がりに驚きました

タイトルだけ見ると、ほのぼのホッコリ系のお話かななんて思ってました。
実際、この作品が単話配信されたときに第1話目を購入していて、これは不器用な恋のお話だぞ。しかも好きな相手とプチ同棲かぁ〜…グフフ( ̄∀ ̄)なんて妄想に耽って、続きは一冊にまとまるまで楽しみにとっておこうと思ってました。それが今日です。

……絶句。
めちゃくちゃシリアスだ!!((((;゚Д゚)))))))

そりゃそうか。樋口先生だもの、第1話で作品の全貌が見通せる内容にするわきゃないってか。…とは言っても、あまりにも不憫受けがすぎませんか。あんなに健気に頑張っているユキをイジメすぎでは?
そう言えば私が持ってる樋口先生の作品、みんな不憫受けだったなーなんて後で気付いた私です。


読んでて胸が苦しくなりました。ユキの生い立ちがあんまりで、隼と離れていた10年の間にあったこと全てが不憫すぎる。後半からユキ視点のエピソードになっていて、それがすごく楽しくありません。
生い立ち、家族環境、経済状況、弟のやらかしと行方不明事件に母との永遠の別れ……こうして羅列しているだけでも涙出てきそう。わたし的に滅多にないことですが、間にインターバル挟みながら読みました。
「恋する食卓」のワードから想像できない暗い内容に驚きながらも、この切なく苦しい物語の出口を探しては2人のすれ違う恋心を見届けました。
だけど、ちょいちょい覗かせるユキの不可思議な態度が物語をどんどん不穏な方向へと導かせます。ユキの意図が全く分からなくて、読んでいてすごくモヤモヤ……。何が彼に起きているのか、何を考えているのか、何をしようとしてるのかサッパリでした。

この辺りからシリアス要素が入ってきて、正直2人の恋愛ストーリーどころじゃないじゃん…って感じなんですよね。でもですね、1つだけ良い事があって、あれだけオレ様していた隼のユキへの本気度が露わになったこと。これには隼への評価が爆上がりでした。
隼視点がユキ視点へと変わる頃には、先にも言った"読んでて楽しくない"展開になっているので、ここは耐え時です。ユキにとって苦しい内容ばかりではありますが、でもこの描写に妥協しない作者の樋口先生もすごい。
読んでる最中にはシンドくても、でもこの苦しいユキの不憫な境遇こそが、後に訪れる幸せの架け橋となり、隼との恋の成就にも必要となっていくんですよね。現に、隼のプライドまみれの態度も変化し、しがらみのなくなったユキの本音も聞けました。

ただ……ユキは色々と1人で抱え過ぎ。事情は分かるけど、弟に引け目があるのか甘やかし過ぎだとも思う。姉も蚊帳の外にしてるし、全部自分が自分が…って抱え込まず、それこそ隼に頼れば良いのにって思いました。弟はアホ過ぎて、最後まで好きになれなかったです。
隼は最初スパダリ気取ってたけど、全然スパダリじゃないじゃんって感じでしたが、ユキをがむしゃらに助けに向かう姿は、マジもんのスパダリ(スーパーマンダーリン)でした!
隼の最初と最後の姿の違いは必見ですよ。すごい成長を見せてもらいました♪


あれだけ切なく苦しいシーンを乗り越えた先の、ようやく見たかった2人のあるべき姿には癒されました( ´∀`)
やっとこさ結ばれてキャッホーして喜んでいたら、この作品には実は更にの後日談があって、それがなんとイラストを担当された末広マチ先生の描き下ろし小冊子マンガというのだから、ささささ……最高かよぉ〜〜でした!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
小説とはまた違う趣きの2人のあまイチャにフォッフォッフォッでした!
2人の作家さんによるこういった特典は初めてでしたのですごく嬉しかったです。

2度オイシイこの作品の世界に最後までたっぷり堪能できて幸せです^ ^

14

No Title


幼なじみの隼とユキの物語。連載中美味しそうなご飯と共に、隼とユキの物語がどうなるのか毎回気になりながら夢中で読んでいたので1冊に纏まったものをまた読めるのが嬉しい書き下ろし…隼ちゃん…良かったね

そして末広マチ先生のコミカライズとなんて豪華な…✨本編の挿絵もさることながら小冊子も豪華でした!コミカライズの隼もめっっっちゃかっこよかったしユキも可愛い

好きな先生の小説と好きな先生の挿絵とコミカライズを読めるなんて贅沢すぎる✨
またゆっくり読み返したいと思います☺️

3

不屈の愛の物語

タイトルと表紙イラストから、「受と攻が季節の移ろいを感じながら、ごはんを一緒に食べて幸せに暮らす同棲モノかな」と思いましたが、全然違いました。

のっぴきならない事情を抱えたユキ(受)と、そんなユキを助けたい隼(攻)がすれ違ったり、思いをぶつけ合ったりしながら、最後に結ばれるお話です。

お互い好き合っているのに、ユキの事情が障害として立ちはだかります。もどかしい! じれじれする! 心の中で何回も叫びました。

でも、樋口先生ならば読者をハッピーエンドに導いてくださるだろうと信じて、最後まで見届けました。正直、ユキが抱える事情が辛くて先を読みたくない時間帯がありました。樋口先生の筆が冴えているからこそ、ユキの心情が痛いほどに伝わってきて……。

ふたりの想いが通じ合った時、大きな喜びを感じました。ずっとずっと幸せが続きますように。

本作はユキと隼が運命に負けまいと抗う、不屈の愛の物語でした。読み応えのある現代BLをお求めの方にオススメです!

2

積年の両片思い、決着!

本当に最高でした!
序盤は攻めの隼くん視点で始まり、受けのユキくんき対して「どう考えても好きじゃん!」の不器用な様子がラブコメっぽくてほっこりしました。でもそこからの怒涛の展開……!どんどん明らかになっていくユキくんの凄惨な過去、現状に読んでいてつらくなるくらいでした。でも、この物語を見届けねば……!と思うくらい、ユキくんがしなやかに強くて、休憩しつつもページを捲り続けました。
隼くんが本当に光の人間で、ユキくんはそれに焼かれつつも焦がれていて、読者わたしも萌えつつ心が散り散りになりそうで……。でも、最後、2人が諦めなかったからこそ辿り着けたハッピーエンドだなぁ、と思いました。たぶん2人がどうしようもなく折れてしまうようなポイントはいくらでもあって、でも結局、深みへはまらないよう踏ん張った2人がまぶしいです。
本当にしんどいお話でしたが、読めてよかったと心の底から思います。2人のこれからにでっかい幸あれ〜!

1

No Title

発売日に購入していて、やっと読むことができました。
末広マチ先生のイラストもかっこかわいくて素敵です。
導入部分は、隼の気持ちの上滑りしてるところとかコミカルな表現があって、軽妙な感じで。
表の気持ちと裏の気持ちが薄くくっついているように感じられて、ちょっとずつ、真実が明らかになって。ぐいぐい引き込まれました。
前半の隼の受けた印象や気持ちの表現と後半のユキ視点からの表現で事実が明らかになっていくところは面白くて、うまく乗せられてました。
最後まで一気に読みました。

0

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