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互いに救いあう関係性

桜部さく先生の「マンハッタン・プロポーズ」が好きで、こちらの作品にも手を出してみました。

とってもいい作品なのにレビュー数が少なくてびっくりです。
他の方が「BL版シンデレラ」と感想を書いていらしたのが言い得て妙だなと思います。
私もそのBL版シンデレラな部分を大いに楽しみました。健気で不憫な主人公が救い出され、認められ、見初められていくといのは読んでいてとても気分がいいです。

しかも、よかったね〜ちゃんちゃん♪
で終わらない、何か心に残るものがあったので「神」評価です。


健気で不憫な主人公(受)を救い出す方の攻めが、地位も名誉もあって容姿もよくて……というよくある完全無欠の設定、でなくどうにもならない過去があったり。いつも心のどこかで燻っている悩みや自分を卑下する気持ちがあったり。そういうのが垣間見えて、物語にのめり込めた気がします。


※以下、重大なネタバレ


途中、過去の病気のせいで行為ができない……という展開になっているのに「え?!」って驚きました。今までそういうBL読んだことなかったので。思いが通じあったら、その後はあまあまハッピー!になるだろうと。
でも、不思議と「物足りない」という気持ちには全くならず。結局想いが通じたのか最後までできてましたが、それはそれで「よかったねー!」ってなりましたし、別に出来なくても、私の想像してたあまあまハッピー!とは違うけれど、きっと2人は静かに愛を育むのだと。そしてただ触れ合うだけで満たされるような、そういう関係でも2人は十分幸せなんだろうなと。自然とそう思えてました。


また、時代背景や身分制度などを通した苦悩などがしっかり書かれていて、でも必要以上に重くなりすぎず、だったのでよかったです。受けのノエルが純真で、恋人となってからも執事という仕事をおざなりにせず紳士に向き合ってるところも好感持てました。
全体的に満足度が高いです。


ちなみに、普通BLだと受けのピンチに攻めは助けにきてくれるというか、まあ今回もそうなんですけど。たいてい受けは「待つ」んですけど、(というよりは「さ待ってても絶対攻めが来る」の方が正しいかな?)
この作品はただ「待つ」だけでは助からなかったんじゃ……と思うので、受けが捕まって?いた時よりもむしろ助かった後の方がなぜか心臓バクバクしました……。笑
助かってホントによかったーーー!涙

タイトルからは想像つかない純情感動作

ネタバレなしで読んで欲しいんですけど、この作品のいいところを書こうとするとネタバレになっちゃうんですよね。

とりあえずタイトル・表紙で躊躇している人がいたらぜひ買って欲しいです。
私も最初は「あ〜、アホエロ系ね〜」と思ってたんですが、ちゃんとエロもあるのにめちゃくちゃいい話でした。

まず主人公の受けが可哀想なんですよね〜、昔から攻め一筋でお互いやる事やってるのに序盤で攻めが女と浮気して壁の薄い隣の部屋でヤッちゃってますから…………。
私はこういう不憫で健気な受けが幸せになったり攻めざまぁな展開が大好きなんですが、そういうところも満たしてもらえました。受けがいなくなって死ぬほど後悔するがいい!!!っていつも思ってますが、文字通り死ぬほど後悔してますからね。そんな感じでスカッするし、プラス感動もするんですよねえ。
もう1つのお話もよかったし。
私は圧倒的前半のお話が好みで番外編でないかなーと思ってますが(*^^*)

いいオヤジ攻め

昔から本命に片想いしつついろんな男と関係を持って発散させる受けっていうのが大好きなんですよね。健気で健気で。

序盤からもうかなり惹き込まれました。
最初隆也(攻)とセックスをする約束を取り付けて、隆也がシャワーをしに自宅に帰ったあとの良一がなんというかもう可哀想で愛おしかった……。
隆也がシャワーしに帰ってから「ど、どんな体位でやってもらおうかな」「そうだ。俺もシャワー浴びとこう」といそいそ念入りに準備をして、正座して四時間待ったのち、一向に帰ってこない隆也に気づき、布団を被って天井を見つめながら「ま。こんなもんだよ」と……。
そっからはもう早く報われてほしい。って全力で願いながら読みました。
良一の思わぬエロさ健気さにノックアウトされた隆也をみて「やっと気づいたか」と思いましたね。
オヤジ攻め最高です。

続編ありますよね???

さくっと読めて、さくっと萌えるお話でした。
文川じみ先生お得意の「あまあま、ほのぼの」です!
教師×教師ですが、攻めの井ノ岡が体育教師らしく男前な感じで、受けに対して真っ直ぐなところが推せます。そんな攻めにちょっかい出されて翻弄されているようでいて本当に翻弄しているのは受けだったりするのが見てて楽しい。受けの笑顔が可愛い作品にハズレはないですね。

続編もありそうな終わり方だったのでぜひ続編を出してほしいです。絶対買うので!

蒼い海に沈めた気持ち

「健気不憫受け」「誤解などから受けに冷たくあたる攻め」「その事を後悔する攻め」という設定が私の大好物で、六青先生はそういったお話を書かれる作家さんときき読んでみました。
読んでみると私の思惑通り、上記の設定をバッチリ満たす作品。というか、当てはまりすぎて、「せつなすぎて泣く」なんて滅多にないのに物語中盤から終盤まで泣きながら読んでました……。
私が上記の設定が好きな理由は、誤解などから受けに酷い態度をとっていた攻めが真実を知り打ちひしがれる姿にスカッとしたり、後悔してるのをみて「ザマーミロ!」ってしたいからです。今まで私が読んでた作品はもう少しラブコメ色が強かったりして酷い態度をとる攻めや可哀想な受けをみても先の展開を楽しみにニコニコしながら読んでたんですが、本作品は受けの生い立ちが不憫すぎて、理屈じゃなく攻めを思い続ける受けが健気すぎて、というか「ザマーミロ!」を楽しみにするにはこのお話が儚くてせつなすぎて、途中からは「スカッとするとかもうどうでもいいんではやくショアを幸せにしてあげてください……。」って思わずにはいられませんでした。実際、グレイが「愚かだった俺を許してくれ…。」って言った際はザマーミロとか思わずただただ泣いてました。
このせつなさを存分に楽しめたのもしっかりした設定、人物描写、情景描写ならではだと思います。六青先生すごいです。ありがとうございます。

最後、ショアは頭のチップを摘出され、研究所に渡ると危険な遺跡を自ら壊し、自分を痛みつける感情や記憶とともに海の底に置いていきました。こうして何にも縛られることはなくなったショアが、今度こそ幸せになってほしいなと思わずにはいられません。
ショアの身体が弱くなっていたり、エルリンクから送られてきたものだったり、、大円団のハッピーエンドよりも少し尾を引く終わり方の方が心に残るのってなんででしょうね?エルリンクメインの「寄せては返す波のように」も読んでみようと思う終わり方でした。
(私的には赤毛のキールのその後とかも読みたいんですが……。)

ともあれ「寄せては返す波のように」だったり「蒼い海に秘めた恋」だったり題名が素敵ですね。藤たまき先生のイラストも物語にぴったりでとっても素敵です。