このエロさはrasu先生しか出せないんでは?
女性もの下着を穿くのが趣味だったり、それが心の拠り所だったりと、女性用下着を身につけるキャラはBL界にはそこそこいますが、rasu先生が描くキャラはちゃんと男性が女性用下着を穿いてるって感じのボディラインがすごくエロティックに見えますね!
それ、ほとんど女の子やん。みたいな身体じゃなく、女性にはない厚みのある胸板とか横幅とか、男性体をちゃんと感じられる肉付き(だけど筋肉モリモリとかじゃない)もまたベッドシーンに華を添えていました。女性用の下着が似合うビジュアルとのバランス感もGOODです^ ^
下着デザイナーの創作意欲を沸かせるほどの金城の魅力とはいかに?
仕事もプライベートも上手くいってなさそうな金城をロックオンした高科のワンコ攻撃、今後の動きにめちゃくちゃ期待します^ ^
いきなりのベッドシーンは、展開早いけど濃厚エッチですごくドキドキしました。
まだ1話目ですが、1話目のインパクトは大きいです。
オフィスラブの要素と金城の下着姿のビジュアル攻撃とが上手くマッチして、これからどんな官能的なラブ模様が待っているのかと思うとニヤニヤが止まりません\(//∇//)\
元作の「初恋をやりなおすにあたって」は未読です。
購入後にスピンオフだと知り、思わずあちゃーとなったけど、これはこれで全然単品で読めるので問題ナッシングでした^ ^
今や空前の将棋ブーム。六冠のタイトルを保持する若き獅子の存在を筆頭に将棋界はめちゃくちゃアツい時代に突入しております。
因みに、私は将棋のルールが分からないド素人なので、作品中に出てくる駒の動き等は理解出来ないので細かいことはスルー。そんな私でも動きが読めるよう分かりやすい表現で配慮して下さる作者さん、ホント感謝です!
元々この作品の初稿自体は6年半前とのことで、今の将棋事情に合わせて書き換えたとあとがきで仰っていた作者さんのご説明、なるほどでした。対局にAIの評価値が使用されるのは今や当たり前。そうした描写が作品の中にもしっかりと活かされていたのは素晴らしいなと思いました。
そして本題のストーリーですが、天才棋士・蛍の恋愛模様の動きは非常に複雑な盤面です。ワケアリの出自やバックにいる家族の存在に加え、蛍が拾ったナオも蛍以上にワケアリの過去を背負っていて……と、両者とも穏やかな人生を歩んできていない濃厚な諸事情が2人の惹かれ合う気持ちを阻害していきます。
蛍が天才と言われながらも手を抜く姿や、やる気のない態度は目に余るものがあり、最初はあまり好きになれないキャラクターでしたが、彼がそうせざるを得ない環境で生きていることを考えると、今のポジションに甘んじる態度も理解できなくなかったですし、むしろそれが最善の一手であるかのように思えました。将棋で生活でき、実家に戻る理由を与えないギリギリのラインの読み切りは、大好きな将棋と離れない最適解だと言えるでしょう。
"自分がどうしたいか"じゃなくて、"実家がどう思うか"を常に頭に入れながら、メディアに自分の存在を晒すことのないように目立たない生き方を選択する蛍の生き様は、棋界では自由人に見えるようで蛍の精神世界では籠の中の鳥のようにも見えました。
そんな蛍の孤独な世界にナオが入ってきたことにより、それまでの蛍の生き方が大きく変わっていくのは好ましい変化です。ナオの話を拒否したり、ナオから逃げ回ったりと、蛍の態度にモヤったり焦れたりするところもあったけど、自分の気持ちを将棋に向き合う態度で示す…しかもタイトル戦でここぞと決めるカッコ良さは超絶シビれました!( ´∀`)
ナオが蛍の想いにすんなりと応えられる立場でないのも、蛍のお家事情も、全てが負の連鎖のように絡みつく劣勢度99パーセントからの大大大逆転劇は、胸アツ必至のドラマでした。
蛍の幼馴染の弦間(当然のようにハイスペイケメン)がちょいちょい良い働きをしてくれるのですが、こう言っちゃなんだけどここまで心を許している弦間を好きになるフラグは立たなかったのか不思議なところ。弦間をあまりカッコ良く書きすぎないで欲しいな…気持ちが移っちゃうから、というのが率直な感想です(笑)
指し回しや戦術的なものは分からないけど、棋士の世界のイロハや、緊張感ある試合の臨場感含め物語の世界に没入でした。家族との関係や、弦間との幼い頃からの関係、師匠との師弟関係だったりの人間ドラマの濃密さは格別です。
大人たちのほろ苦くて切な甘い初恋の物語をぜひ!
恋愛だけに依らないストーリーを味わい尽くして欲しいなと思います^ ^
いやもう、めっちゃギャグ!!
かと思ったらシリアスやしんみりに傾くシーンもあり、トータルバランスのとれた読み心地の良い作品でした♪( ´∀`)
悪の象徴である魔王に転生した元モブ男子高校生の"マオ"。転生したその瞬間から勇者に命を狙われてしまうシチュエーションにOh My God…!詰んだところから始まる転生ストーリーに、冒頭から心をグッと掴まれました。
自分の子どものような存在の魔族たちを守るため、"マオ"が下した決断は自分を討伐しようとしている世界最強の勇者・ギルバートと仲良くなること。魔王の正体を隠しながら、勇者パーティーのメンバーとして自分を討伐する旅に出向くというシュールな展開の幕開けがめちゃくちゃ面白いです^ ^
目指せ、仲良し!目指せ、グッドフレンド!
確かにベッドに同衾するほどに仲良くなっていく2人ですが、あれあれ…?仲良すぎてアンナコトヤソンナコトまでシちゃう関係になっていく予想外の出来事は、いくら魔王とはいえ回避不可の案件です。
魔王の中身は男子高校生だし、そもそもが絆されチョロ介の"マオ"に、変態ギルバートの接近攻撃をかわせるはずがないのが、2人の恋愛のパワーバランス。ギルバートの方が何枚も上手で、強引に"マオ"との距離を詰めては欲のこもった目で視線を向けるギルバートの執着は、腹黒で計画的で特にエロ方面には隙がありません。
ギルバートの態度の端々には何となく"マオ"が何者かを察知してるのでは…?と思う節も垣間見え、"マオ"がギルバートの手の平で転がされまくっているラブコメ的エッセンスの楽しさに大爆笑でした。
しかし楽しいシーンだけではないのがこの作品の見どころです。2人の旅の道中には密輸集団や人身売買の組織と対時するシリアスなシーンもあり、捕らわれた魔獣たちを救出しながら悪党どもをやっつけていくハラハラ展開は、さっきまでコミカルな話でストーリーを満たしていたとは思えない超落差でした。この緩急の付け方……作者さんのセンスに脱帽です。
真の悪に裁きを下すラストシーンは見応え感抜群でした!ギルバートに別れを告げるシーンの切なさから繋がるラストの盛り上げ方は最高に良かったです。
この国が良き方向に軌道修正していく期待が持てるエンディングは、理想図そのもの。魔獣たちや近しい人間たちに見守られ、ラブラブ盛んな勇者と魔王カップルの未来は安泰間違いなしでしょう^ ^
ド執着変態のギルバートに可愛がられまくって、更に魔王城が賑やかになる光景が目に浮かびました。ファンタジーのパワーでいつかお世継ぎが生まれるかも?…なんて未来を脳内でこっそり期待しています(笑)
おおおお……!!!
前巻までがちょうど小説の1巻分だったので、6巻は小説の2巻あたまからスタートするのかなと思いきや、なんと「美しい彼 番外編集」に収録されている「裏・月齢14」のエピソードではないですかぁ〜〜( ´∀`)!!
こちらのエピソード。平良がカッコ良くイメチェンするシーンがあり、モテモテ平良が拝めるとあってめちゃくちゃ大好きなヤツです。(ドラマにもありました!)
しかも清居の特大嫉妬のオプション付きなので、全方位でデュフフフ…( ̄∀ ̄)と楽しめる最高の推しエピソード。嬉しいのは、小説には平良のめかしこんだ姿の挿絵が載ってないので、このコミックスでいっぱい堪能できたことでしょうか。
文字で追う、清居の"俺の男だぜ"(ドヤァ…)も面白いですが、コミックスでもめちゃくちゃ面白かったです!
更に更に。清居とのそのあとの仲直りエッチまでつけちゃうボリューミーな甘いベッドシーンは最高でした。一線超えてからは、こういうシーンも増えるかと思うとニヤニヤが止まりません^ ^
平良のキモうざもパワーアップしてますし、イケメン平良とキモうざ平良とで相殺されて結果イケメン度は0になっちゃう残念感。でも不思議と可愛いと思える魅力に溢れた男なんですよね、平良って奴は。
清居を神として崇める精神世界で満たされている平良の独特な思考と哲学は難読不能でしたが、それもまた平良のキャラの魅力でした(笑)
平良にツッコむ清居のツッコミ芸も板についてきましたね^ ^
ウンザリさせられても平良にベタ惚れな清居のツンデレを見るのがクセになってきました。
7巻はどこまで進むのかな。今からもう楽しみです♪
よくある転生ものでもタイムリープものでもありません。
なんと!その2つを合わせたハイブリッド転生リープもの。
いつものタイムリープとは少し違った趣向が、新たな人生やり直しストーリーを楽しくもハラハラドキドキの感情を揺さぶりながら盛り上げていく、そんなお話です。
……ん?どういうこと?って思った方のために少し補足をさせて頂きますと、アデイル王国の王子である主人公・カイルが賊に襲われて死亡し、その際アデイル王国の最後の国王と名乗る者から王国の末路を知らされるのがそもそもの始まりです。
お前が死ななければ王国の滅亡はなかった……などと告げられ、カイルは時間を巻き戻って過去のやり直しをすることになるのですが、同じ王子の身分ではなく平民兵士としてのやり直しとなるのがこのタイムリープのミソ。タイムリープにプラスし、身分の違う平民としての人生が与えられているこの状況、これこそがハイブリッド型リープ作品というわけです^ ^
この作品が面白いのはですね、まず自分を殺した真の犯人を突き詰めること。次に、平民視点からこの国が…この世界がどう見えるかをカイル自身の目で見極めることです。
もちろんグレンとの恋愛の進展は大きな関心事ですが、恋愛だけじゃなく未熟な社会背景に迫る人間ドラマもめちゃくちゃ引き込まれます。
生まれた家と身分は選べない無情さや、身分のせいで諦めの境地に立たされる無慈悲さもそう。社会問題に人間ドラマ、恋愛模様といったそれらをまるっとまとめて、これまでカイルが知らなかった現実と真実が炙り出されていく瞬間瞬間に没入でした。
時間が巻き戻るまでのカイルは冷遇されてきた王子であり、肩身の狭い出自でもありましたが、それでも王子は王子。当たり前のように与えられてきた権力を失ってみて始めて、ちゃんとした権力の使い方を知るカイルの気付きは、このタイムリープがもたらした一番大事なプレゼントだったのかもしれません。
これまで王族として見てきた景色や周りの態度が180度変化する弊害を身を以て経験することは、王国の滅亡を防ぐこと以上に得られるものが多いことに注目して読んで欲しいです。一平民となったカイルがどう行動し、そしてどう考えていくのか……これまで視野の狭かったカイルの世界が広がることで、善王への足掛かりが整っていくカイルの成長っぷりは読み応え満載でした!
カイルの側近で乳兄弟の男は最初こそ悪役ポジでしたが、これにも裏があるんですよね。グレンからカイルに向ける想いも本当は違うものでしたし、弟王子の存在も聞いていた話と全然違っていました。
カイルが見てきた世界がいかに捏造と誤解で成り立っていたのかが解けていくと、ああ…なんてスッキリと気持ちのいい読み心地なことか( ´∀`)
真実が開けていくやり直しリベンジのワクワク感は、満足ある読後感に繋がりました。
現実がこうして変わった今、あのアデイル王国最後の王が統べる国のあり方はどう変わったのでしょうか。すごく気になりました。
身分など関係なく誰もが希望する道が開かれる社会になっていますように……そう願っています^ ^
ピュアな高校生たちの恋愛模様、充実の攻め視点(受けへの大好きダダ漏れ)、軽快でコミカルな会話のリズム、学園ライフのエンジョイ感……黒井つむじ先生節がバチクソ効いた、ホットでピュアな学園ドラマの色味に最後まで染まりきりました( ´∀`)
黒井つむじ先生の作品のキャラって、どのカプも可愛いくて推せるし、何と言ってもカップル成立までの軌跡がめちゃくちゃシビれます。
特別なこととか派手な展開とかはないんですけど、日常の切り取り感っていうんでしょうかね。無理のない、どこにでもあるような日々の時間から萌えのエッセンスを抽出し、濃厚に炙り出していくストーリーがめちゃくちゃ好い…!!
穏やかでほのぼのとした高校ライフの一コマに、恋心がコロッと落ちてくる特大級の萌えの矢は、2人の間にBLが芽吹いたとき、そして恋愛が満開に咲き誇ったときを問わずしてグッサグサ刺さりました^ ^♪
ずーーーーーっとドキドキとキュンキュンが持続する2人の秘密のレッスン&リッスンtimeの至福の時間たるや……お互いの恋心をしっかりと育んでいく演出が素晴らしかったです。
鳴海のグイグイいく感じは、笑っちゃうやら呆れちゃうやらで、意外と好きになると周りが見えなくなる猪突猛進型タイプなのな、と思うところが満載でした。2人と同じ学年になったこの年の1年生たちが羨ましい。これから訪れるであろう文化祭や修学旅行のイベントも2人のおかげでニヤニヤムードになること間違いなしでしょう^ ^
未だ見ぬイベントを勝手に頭の中に描いて、早くもグフつきが止まりません(笑)
過去のトラウマとの決別に導いてくれた愛しい声の持ち主への溺愛は、ページを進めるたびにボリュームアップしていきます。
鳴海の足と百々地の声とのコラボレーションで魅せた体育祭イベントは、最ッッッ高!!(=´∀`)人(´∀`=)
汗をかいて頑張る姿が爽やかで瑞々しくて、めちゃくちゃハートが潤いました♪
そっと2人の関係を見守る友人たちの見守りと応援もGOODでしたし、期待を裏切らない2人のラブイチャは眼福の極み。何から何まで2人のやること為すことが可愛いくて堪りませんでした。
カバー裏のその後のちょいエピには吹きました(笑)
学校の治安の良さと雰囲気の良さが伝わるホッコリエピソードにオールページ余すとこなく楽しみました。
親友2人のジクジクとした恋愛模様のパンチ力……絵柄の雰囲気ともよく合っていて、交錯する2人の心理描写にグッと引き込まれました。
友だちに恋愛感情を実は抱いていて…ってやつ。BLではめちゃくちゃある設定ですが、この作品のは家族(母親)との確執やわだかまりのトラウマが絡んでいるからか、恋愛だけじゃないところでも心臓にキます。
学内でも有名な爆イケモテメンの七瀬は、モデル活動もしていて一見するとキラキラした生活ぶりですが、先にも言ったように母との関係だったり、過去に身の回りの持ち物が頻繁に盗まれたり、ストーカーに遭ったりと結構な苦労人です。モデルをしているため、派手な見た目をしている七瀬だけど、恋愛に臆病になってしまうおっとり性格のギャップが私の中にある七瀬推しに拍車をかけました(笑)
友情の間に芽生えた恋心っていうのは、本当に厄介ですねー……
七瀬の恋心に、剛からの無邪気な"友達"の2文字が重くのしかかるシーンは切なさで胸が痛いです。
七瀬の片想いの悲痛さが1話目からトップギアで、告白と同時に諦めの境地に立たされた恋愛≠友情の図式は、エロティックなシーンと相まって感情が揺さぶられっばなしでした。七瀬にとっては剛との関係を断ち切る思いで勇気を出してコトに及んだわけですが、1話の時点で剛への想いが限界にきていることが分かりましたし、2人の関係が今後どう展開していくのかそのことで頭の中がいっぱいでした。
1話目で引きつける見せ方がとにかくすごい!
話が進むにつれ、嫉妬を抱くほどに七瀬への好きが大きくなっていく剛の気持ちの変化は見どころです^ ^
剛の中にある七瀬への気持ちを見つめ直していく際、剛自身の七瀬への想いが友情か恋愛かを丁寧に探っていく剛の誠実さがとても素敵でした。
恋愛と友情の狭間で揺れる恋愛模様というよりは、恋愛と友情の境界線をハッキリさせつつ七瀬の気持ちに剛自身の気持ちをすり合わせていく過程を見届けるって感じでしょうか。恋心をポジティブに捉え、七瀬の気持ちに寄り添う剛を見てると七瀬が剛に惚れた理由が良く分かると思います。
何となく続編もありそうな余白を感じましたが、出来ることならぜひともお願いしたいです。
2人のラブにもっと心酔するチャンスをお恵み下さいませ(>人<)
なんじゃこの攻めは。
スペック最強のαだけど、性格めっちゃ難あり。
溺愛ものを期待してると少しだけ痛い目をみるかもしれません。
まぁ…マティアスの置かれた環境を考えると、性格が捻くれるのも理解できますけどね。
子作り子作りと口うるさい叔父と、領地を管理できない無能な貴族たちに囲まれ、挙げ句の果てには股を開き熱い視線で誘うΩの閨の相手が強制化されているとあれば(女性Ωとの閨シーンあり)、多少傲慢になるのは仕方ないかと。しかし、それを考慮しても煌への扱い酷くね?でした。
異世界から勝手に召喚しといてまず謝罪をしろよ、だし。煌にとってはアンタんところの国のΩ不足なんか知ったこっちゃねぇのに元いた世界での人生を棒に振ったことへの理解も配慮も全くなし。こっちのやり方に従ってもらって当然みたいな横柄な態度はいかがなものか。
叔父の強行がもちろん一番悪いが、国王として来賓への対応はちゃんとして欲しかったです。(将来の国母になるかもしれんのだぞ!)
物語の出会いや始まりが最悪なのはよくある話なので良いとして、ただの"オメガ"としてしか思っていなかった煌に、マティアスが気持ちを傾けていくのはある意味王道な展開でしょう。
ただ。マティアスが恋愛に超不器用で、煌のことが気になってるのに、面白いおもちゃが見つかったとばかりにしょうもない嫌がらせ(みすぼらしい服しか与えない、膨大な仕事を投げる)をするくせ、一丁前に嫉妬をし、何で俺を求めないのだとか言う人まかせな態度が気に入らない。お前の方が煌を抱きたいのに、煌から言質をとろうとするところがヘタレで、カッコ悪っ!て思っちゃいました。
最後に煌を救出するシーンも、自分からは煌の名前を言わないけど、煌には名前を呼んでもらいたがるところもなんだかな…でした。
最後の大一番の見せ場くらいはバチっと決めてよ、ゴールドアルファ様。
煌が賢いコで良かったね。煌の察し力の高さに色々と救われてることに気付きましょう( ̄∀ ̄)
元いた世界でプラチナアルファだった男がΩになり、異世界でΩとして第二の人生を歩んでいくお話がメインかなと思っていたら、主要部分はスーパースパダリのゴールドアルファの不器用な恋のお話でした。
ゴールドアルファに囚われた元アルファのお話じゃない、ゴールドアルファの方が囚われたストーリーです^ ^
俺様ヘタレ野郎のマティアスも、最後の最後には溺愛攻めらしくシュッとした男になり、恋や恋愛が完全無敵のゴールドアルファ様にまた1つ箔を付けるに至りました。
もしかして本来はこっちが素なのかもですね〜♪
とりあえず、Ω斡旋しかしかしてないあの叔父に相応の仕事を与えるのと、貴族の教育をちゃんとすることを急ぎの仕事にして欲しい。
煌の持つ洗練された文明の知識とマティアスの圧倒的魔力パワーをがっちゃんこして、この国の国内改革を共に進めて革新的でより良い社会に導いていくことを願います。
年下の攻め(見た目は幼いけど龍年齢は107歳なので実質は超年上)がちっちゃいときから大きく成長するまでを見守るストーリーの面白さは、何と言ってもその成長率だと思います^ ^
千年は生きるという龍の寿命を人間寿命に換算すると、白夜の107歳は人間でいうと大体10歳前後くらいでしょうか。百歳を超えていても見た目や精神はまだまだ幼く、反抗期真っ只中の子どものように癇癪を起こす我儘な性格は、当然ながら"つがい"を持つに相応しい人物ではありません。
俺様でワガママな性格だった白夜が人として成長していくところとか、"運命のつがい"である善文を大切にしていく溺愛ムーブが増し増しになっていくところとか。ショタでは到底前には進めない大人の夜の世界を知っていくところなんかもそうですが、白夜のこうした変化や成長を、親の気持ちになったかのように温かい気持ちで見届けたストーリーでした。
白龍の系統の家族の中で自分だけが異色の姿をしているコンプレックスから、"運命のつがい"だけが与えられるパワーに期待して善文を召喚した白夜ですが、その際善文は本来白夜の"運命のつがい"になるはずだった魂を押し除けてしまい、自身が白夜のつがいになってしまいます。
白夜の"運命のつがい"だと偽ることに後ろめたさを抱えながらも白夜との生活に満たされていく善文と、善文に心を開いていく白夜。両者共に"運命のつがい"の言葉を拠り所として仲が深まっていくものの、そうした彼らの"運命"がいつまで続くのかは気になりどころです。
白夜の人格成長と白龍コンプレックスの克服、善文が"運命のつがい"でないことの身バレの展開に加え、白夜と白夜の家族との間にあるわだかまりの解消に繋がる人間ドラマもまたこの作品の注目すべきポイントです。
白夜を通し、善文自身の過去と重ね合わせて見つめ直していく母親との関わりも見逃せない部分であり、家族の問題と絡めながらBLにアプローチしていくストーリーは非常に複雑めいています。が、そこが心理描写を巧みに物語に落とし込む海野幸先生の凄さでもあるので、ゴリゴリのファンタジーでありながらも人間くさい人間模様を大いに楽しみました。
偽りのつがいから始まった関係だけど、何が真で何が偽りかはそれは彼ら自身で決めるべきこと。"運命のつがい"が必ずしも肉体的な意味ではなく、心で深く繋がり合っていく精神的支柱を意味するなら、彼らは間違いなく"運命のつがい"であったと言えるでしょう^ ^
ストーリーは異世界召喚ものとしては割と入りやすい部類でした。
ただキャラクターについては、少し引っ掛かる部分があったかな。
不在中にしていた白夜の家族が戻ってきて善文を紹介するのですが、家族はすぐに「白夜をよろしくお願いします」っていうオールオッケーな態度に疑問でした。手を焼いているとはいえ溺愛している息子のつがいなのに、どんな人物か深く知ろうと思わないのかねって思ったし、しかもまだ生活基盤も不安定な白夜に家族に相談もなしで家を出ようと提案する人物なら私なら警戒します。それこそロマンス詐欺を疑うレベルで。
キャラにイマイチ共感できないところがちょこちょこありましたが、ファンタジーの規模感や見せ場感は十分。"運命のつがい"のワードが頻出しますが、オメガバースではないのでそこだけご注意下さいね。(一応子は成せる設定です)
恋愛に進展するにはそこそこ時間がかかりそう。
じっくり腰を据えて読みたい作品かなと思います。
トータル的には慧一郎と薫とのほのぼのな同居日常にホッコリ。
慧一郎の女性への態度はあまり好かんですが、薫から溢れる慧一郎大好きなシーンは可愛いくて思わずニヤけました。慧一郎の彼女の存在感もインパクト大で、BLというよりもヒューマンドラマの趣きでたっぷりと楽しみました^ ^
読んでみて思ったのは、慧一郎が随分と頼りない男だということ。
流され、絆され、運命の女性との出会いを夢見て哲学を専攻こそすれども、この男の愛の真理に辿り着く旅はまだまだ続くと思われます。
愛とはなんぞや……と考えれば考えるほど、ドン詰まりになっていくのは慧一郎が本気の恋をしていないからしょうね。今カノへの態度も、目の前に豊満なボディがあれば迷いなく抱くけど、でも彼女のどこが好きかと問われたら即答できない情けない男です。
彼女より薫といる方が居心地良く感じているその時点で気付くタイミングはあるはずなのですが、幼馴染みの気安さや友情のフィルターがかかっているお陰で、うーむ…長い道のりを覚悟しないといけないかもです。愛へのアンテナを張っている割には鈍感な男なので、慧一郎が求める運命の愛が実は身近な場所にあることに気付くのはいつになるのやら……。
運命の相手が女性だと思っている時点ではまだまだ気付く段階にはないと思いますが、薫に女性の影が見えたことによって慧一郎の中で燻っていた愛が大爆発を起こせばいいなと思います。
表面的な愛を模索しているようではまだまだ。
理屈や論理で決して語ることができない慧一郎なりの愛の真理を解く日がくることを願っています^ ^