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ライトなファンタジーBL

表紙に世界観が表れてます。
ふわふわ可愛いファンタジーで、就寝前に読んだら幸せな夢が見られそうな、心地よい萌えがあります。

この人の描くものによく感じる説明不足感は、比較的少なかったです。
所々で感じたそれについては最後に。

作画の面はどんどん安定してくるなあと思いました。
漫画としての見やすさ、画面の綺麗さ、絵の安定感はとても魅力的です。
癖の強い作家が増えている中、真っ直ぐなコマ割りの中で迫力のあるファンタジーを描ける人ってあまり多くないと思います。
キャラクターも丁寧に描き分けられていて、それぞれ魅力的でした。
人間はもちろんですが、毎度ながら動物(人外)が本当に可愛いです。
人間と比べたら格段に乏しい表情や単調な仕草から、感情が顕著に伝わって、すごくなごみます。

神の言葉使いも脱力系で可愛いです。
会話の間の取り方からも、気持ちや口調が伝わってくるようで萌えました。

全体的に、作風がマイルドで読みやすいです。
その中で確固たる萌えがストーリー、シチュ、ポイント、絵と至るところに組み込まれていて、満足度の高い一冊でした。

以下もうちょっと説明がほしかったところについて。
【ネタバレ有】

マウリって十代前半に見えるけど実際何歳で親になったんだろうとか、
竜が今まで巡っていた土地は神が来ない土地になってしまうのかとか、
神と子を成した人間はそのまま人間の寿命を生きるのか(だとしたらただの人間を神が所有してるだけってこと?)とか、
人型をとる定義がよく分からない(自在っぽい神と制御不可能な神の差)とか、
気持ちが通じるとって、ジーンや白峯は鳥の声や6歳児に恋したってこと…?とか、
ことりたちを襲ったど●もくんは一体何なのかとか、
作者の中では設定がありそうなところも、読み手が推測するには材料不足で補完できませんでした。
ことり以外の神は攻めっぽい似た容姿で、ことりだけ子供で可愛い系なのも気になります。
ことりも成長したらあの容姿になってジーンを攻めるのかなとか…思ったらなんとなく萌えに水をさされる気分になりました…。
この一冊の薄さで説明ばかりされてももったいないから、仕方ないのかな。
ただどれも、素顔が覆面とか、豚が飛ぶとか、今までの作品のように集中力を邪魔するほどの圧倒的な違和感ほどではなかったです。
何も考えずにただ読んで受け入れているぶんには、すごく可愛くて面白いお話ばかりです。

健気受け可愛すぎる

前作が好きだったので、シリーズ全部読みました。
私はこれが一番好みです。
とにかく三尾が可愛い!

容姿の描写からも言動からも読み取れる小動物のような愛らしさ、恐ろしく空気を読める嗅覚、どこをとっても本当に可愛いです。
こんなにまっすぐに恋をしてる子、他にいないってくらいです。
健気受け好きにはたまらない。

前作ではすっかり大人だった姫城の、不完全さがまだ目立つ今作でした。それがまた良かったです。
三尾にかまいすぎてると指摘された姫城の「ねー…」とか、やきもち妬かれて爆笑するところとか、端的な台詞や仕草に姫城の気持ちが表れてて、三尾には伝わってないけど読み手にはびしびし伝わってきて、ドキドキしました。
なのに綺麗に振ってくれるし、かと思うと三尾がベッドに潜り込むのは耐えられないし…
読みながら三尾と同じくらい感情振り回されました。

すれ違いの末にやっと想いが通じるシーン、卒業式の日の初めてのキス、普段騒がしい三尾がおとなしいのが切なくて、じわっときました。

後編「恋煩い」では、三尾の不安な気持ちが終始伝わってきました。
姫城の浮気疑惑、それが晴れたら今度は身体の問題、三尾が真剣なので、私まで緊張しながら読んでしまいました。
全て解決して抱き合う二人が、幸せそうすぎて読みながらすごく嬉しくなりました。
姫城は余裕ないなりに精一杯三尾を気遣って、三尾はいっぱいいっぱいなりに安らぎを感じてて、なんて愛に溢れた行為だろうかと。
ひたすら気を回して頭を冷やそうとしてきた姫城なのに、結局中に出しちゃったのとか、もはやこっちが照れるレベルでした。

処理からの二回目はまさに姫城の言う通り、三尾がおそろしい子でした。
こんなに可愛い受、そうそういないです。
単純にエロカワさにきゅんきゅんするやら、一冊分の三尾の苦悩を知っているからこそ共感する幸せやらで、空を飛べそうなほど萌えました。

ぎゅっと切なくてどこまでも甘い一冊でした。
ストレートなタイトル「恋」と装丁のピンクがぴったりです。

ところで前作を振り返ると、ラストで高校卒業する姫城が、隠してきた三尾との関係を暴露しています。
前作こそ姫城の危惧していた暴行未遂があったし、姫城も松嶋も卒業してしまうし、大丈夫なのかな…?と少し心配になります。
でも「恋」を読むと、あのシーンで三尾がどれだけ嬉しかったか想像できるので、良かったのかな。
伊達も庄野もまだいるから大丈夫ということなのでしょう。

何度読んでもきゅんとする

切なくてきゅんとして甘くて、高校生BLに求めるものがぎっしり詰まってました。
橘作品は漫画「セブンデイズ」「若葉の」が好みだったので、小説も…と思い読んでみました。大正解でした。

旭視点で物語が進む中、客観的なフラグが少ないので、伊達の真意がよく分からなかったり、信じられなかったりする気持ちに共感しやすかったです。
最後の大きな誤解も、何かの間違いだろうとは思いつつ、真相は分からなかったので、種明かしまでずっとハラハラしながら読みました。
誤解が全てとけた二人のキスに、萌えるやらほっとするやらで私の方が泣きそうでした。

文章は淡々としていますが、旭の葛藤や絶望や切なさが痛いほど伝わってきて、旭を想う伊達の気持ちも真摯に伝わってきて、盛大にきゅんきゅんします。

キャラで萌えを誘わず、お話で萌えさせてくれるので、読後の満腹感が心地よいです。
でもキャラも個性的で、それぞれ良かったです。

ひっかかったのは挿し絵のチョイスというかタイミングというか…、旭と伊達以外のキャラがほとんど挿し絵に出てこないので、外見を勝手に想像していたら、最終的に全然違ったのがなんか腑に落ちなかったです。
ビジュアル出すなら早めに出して欲しかったな。
裏表紙に載ってるけど、そこじゃ読みながらイメージはできないので。
個人的に姫城は黒髪短髪のイメージだったので、中盤で挿し絵を見たとき、想定外すぎて気が散ってしまいました。
三尾も松嶋も、読後に裏表紙を見てしっくりこなかったです。

でもお話は面白かったです。

どうでもいいことですが、作中で出てくるなぞなぞが難しくて、しばらく悩みました(笑)なぞなぞも面白かったです。

帯に偽りなし

「かわいいがいっぱい」と帯にあるとおり、どの作品も可愛かったです。
受がみんな泣き虫すぎる気もしますが、ふわふわ甘い雰囲気には合っているので、これはこれで有りかな。

攻が受を(逆もありますが)抱きしめるシーンで、たびたび受の頭まで抱え込んでいて、そのしぐさから愛しさが伝わるようで萌えました。

受がみんな全力で恋をしているのに、ほとんど相手に見返りを求めていない様子が健気できゅんとします。

キャラクターが全員若くて、年相応の恋愛をしているので、単純明解で読みやすかったです。
好きだ、両想いだ、エッチしよう!みたいな即物的な流れも、お互いテンション上がっちゃってる感じで可愛かったです。

ただどれも内容がライトなので、キュンとしてわあって萌えて読み終わったらすっきり、みたいな、食べてもお腹に貯まらないお話ばかりでした。
そういう本も好きなので嬉しいですが、どうしても盛り上がりには欠けるので、評価は萌どまりです。

全体を通して、絵がとても色っぽかったです。
特に受の表情がセクシーでした。
エロシーンはそんなに多くないですが、なんとなく甘い色気が漂う一冊でした。

読みやすい現代感

ノリが軽くて読みやすかったです。
絵柄もですが、キャラクターのいかにも若者らしいテンションが、今風だなと感じました。

全体的にライトで単純なので分かりやすく、前半の二人も後半の二人も素直に共感できるので、ざっくりした描写でも惹かれあっていく様子が伝わって、楽しく萌えながら読みました。

しかし職場恋愛のお話とは言え、仕事の話が細かすぎて…
とくに前半の1話は、二人のもめ方や言い分がリアルすぎて、職場で同僚がやりあってるのを見ている気分になりました。
せっかく仕事から帰ってきてリラックスタイムに漫画を読んでいるのに、なんだか邪魔くさかったです。

ただ、そういうお仕事あるあるをはじめ、人間のちょっとだめなところの描写がすごくリアルで、だからこそ共感しやすくて面白かったです。

2話以降は明るくテンポよく楽しめました。
後半のお話のほうがBLっぽいところもバランスが良くて、読後は満足感がありました。

全体的にコミカルで、BL要素は濃くないですが面白かったです。

こういうのが読みたかった

ノンケの学生同士とか、酔ってその気になってなし崩しとか、基本的には危うすぎてあまり好きではない展開なのですが、それぞれの考え方や気持ちの動いていく様子が丁寧に描かれているので、抵抗なく楽しめました。
筧の葛藤や小さく漏らす本音が可愛かったです。

展開も良いのですが、キャラクターの表情がすごく良かったです。
特に良かったのは最中の2人の顔。
浅野の言葉に真っ赤になる筧はもちろん、それを見てスイッチ入った浅野の横顔は、喉仏がゴクッて動いて見えるほどです。
続いて「燃えてきた」と笑う浅野の肉食顔、筧に欲情してるのがもろに見てとれて感極まる筧の表情も切なくて良かったです。

あと読みながら、浅野が下…というのがいまいちしっくり来なかったので、実際始まったら浅野ががっついたことにテンション上がりました。

私は読んでいて他のBL作品を思い出すことはなかったです。
ただ表紙の時点で、この人の同人誌を思い出させるなあと思いました。
実際、髪型や顔付き等、読みながらもかなり「あの2人だな」と感じました。
でも同人誌を読んでいた時、この人が描くと少し若いな、もう少し低年齢世代を描いた方がしっくり来そうだな、と思っていたので、今作はまさにこれ!という感じでした。
この人が描く、こういう2人の、この世代のお話が読みたかった。

漫画を読んでいるときに既視感は気が散って邪魔なので、初読では入り込みづらい面もありました。
でも読みたかったものが読めて満足です。

「のみぞ」ももう一度楽しめる

「花のみぞ知る」既読です。
前半のスピンオフは未読でも楽しめると思いますが、後半はのみぞの続きなので、既読で良かったです。

前半はハッピーエンドではないけど、悲恋というほど悲しい結末ではなかったです。
でも切なかった。

後半は切なさを乗り越えてのハッピーエンドなので、一冊読み終えた後味がすごく良かったです。

【以下ネタバレ有り】

「花のみやこで」
一度だけの夜も晶の結婚も、2人とも分かりあったうえでのことだったので、どうしようもなく切なかったです。
ここでもっとこうすれば良かったのに、とかそういうもどかしさもなくて、読んでいてどちらの気持ちも行動も全て納得できてしまうからこそ、切なさの行き場がなくて苦しくなりました。
でも基晴が晶の葬儀に行っていたということにハッとしました。
のみぞを読み返してみたら、おじいさんは辻村先生と同じ大学で植物学の講師をしていました。
自分と奥さんしか知らない温室を管理して、植物の写真をたくさん撮っていました。
そのたくさんの写真の中に、子供夫婦と孫の写真があって、おじいさんが家族を大切に思っていたことや、基晴とあれっきりにならず、きちんと和解できていたことが窺い知れて、感動しました。
特別な思いはあっても、しがらみはなかったからこそ辻村先生は御崎をまっすぐに受け入れられたんだろうと思います。
BL的にハッピーエンドとは言えませんが、決して不幸な2人ではなかったです。
素敵なお話でした。

そして改めて、のみぞの川端さんは、結婚について自分の意思で判断できて良かったと思いました。

「花のみごろに」
気付いたら御崎にすごく感情移入しながら読んでいました。
家に行くのも緊張というより後ろめたくて、家族の温かさがかえって裏切ってるようで切なくて、追い打ちのように有川母が笑ってくれて、御崎にかかる重圧に苦しくなりました。
ありがとう、もう充分だと言い聞かせる御崎に、「お前の事忘れられないようにして欲しい」と言った晶の姿が被りました。
刹那的な幸せでいい、と腹を決めた御崎に有川のプロポーズ。私も全く予想していなくて、すごくびっくりしました。
そして有川母の笑顔の真意を知った瞬間、御崎と同じくらい一気に涙が溢れました。
御崎がずっと我慢していた、離れたくない気持ちを伝えられて、読みながら感じていた苦しさがほどけていきました。ただ幸せで、しばらく泣けました。
シリーズ通して言えることですが、構成も作画も本当に丁寧なので、読みながらするっと入り込んでしまいます。
これからも、うぶで誠実な2人が幸せに過ごしていくんだろうな、と、幸せな余韻で読み終えました。

革新的

作家買いの予約通販だったので、届いて表紙を見た瞬間、いかつさにとても驚きました。
雰囲気も今までの作品とは少し違いました。
今までは、ふわふわ可愛くてときどき唐突に下ネタ、疲れたとき何も考えずに読めるBL、というイメージだったんですが、
今回はお話も絵もかなりしっかりしていて、漫画を読んでいるという充実感がありました。
まる一冊ひとつのお話だったこともあり、読みごたえがありました。

BL要素は非常に薄く、匂わせる程度で終わっています。
でも二人が距離を縮めていく基盤が描かれているので、これからゆっくり進展していくんだろうなーと幸せな余韻が残りました。
もう少し先まで見たい気もしますが、この一冊の中で急に進展してしまうより良かったです。

面白かったです!

予想外に良かった

表紙を見て、おとなしい黒髪眼鏡が好きな子を消極的に観察してる話だろうと思っていました。
なんだか根暗そうで読まず嫌いしていましたが、気まぐれで読んだら想像と全然違いました。
黒髪眼鏡はおとなしかったし、根っから明るい話ではなかったけど、もどかしい青春を女性受けする繊細さで描き出した作品でした。
手探りな恋愛が甘酸っぱくて、可愛かったです。

見た目の印象で、黒髪眼鏡メンタル弱そうだな、と思っていたのですが、全然そんなことなかったです。
むしろ恋に一生懸命で心打たれました。

そんな感じで黒髪眼鏡の遠藤くんが読み進めるほどに魅力的で、相手の津田くんにとても感情移入しながら読みました。

また津田くんの、やたら遠藤くんの髪に触ったり、遠藤くんのうなじやほくろに目が行ったり、意識下で育つ恋心の描写にきゅんとしました。

女の子キャラも可愛かったです。
いい子すぎてせつないくらいです。
次の恋では幸せになってほしいな。

可愛らしかった

コミカルでテンポよく読めて、時々気恥ずかしいようなキュンがあって、癒されました。

難しいことは一切なしのなごみ系なので、読後にふわふわ幸せな気持ちになりました。
強がったり嫉妬したりしながらも、ブンもチョコも感情表現が素直で、心が洗われるようでした。
モブのようで意外と目立っていたリーゼントくんも、すごく可愛かったです。

ただ、今までの奥山ぷく作品より少し物足りなかったような…

チョコのブンに対する「好き」が、いつから明確に恋だったのかがよく分からなかったです。
作画も頭身が低いせいなのか、不安定になっていました。
表紙の絵と裏表紙の説明文から、もう少し肉食な思春期男子を想像していたため、肩すかし感もありました。
色気は「耳ヨリ」や「背のび」以上に無かったです。

でも可愛かったし面白かったので、繰り返し読んでいます。
次作もまた、レーベルに関わらず作家買いすると思います。