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タイトルは表題作『花のみやこで』を読み終わった私の最初に出た感想です。
『花のみぞ知る』のスピンオフということはもちろん知っていて購入しましたし、主人公が教授だということも把握して読んでいました。ですが、相手の昌がまさか御崎の祖父とは……!そんなところでつながっているとは予想もしていなかったので、正直きっついなぁ…と思いました。
「君がこの研究室に来てくれて 僕はとっても とってもうれしいです」
このセリフはもう反則ですよ………!!基晴格好良すぎます………!!!!
このオチがなければ神評価をつけなかったと思います。宝井先生素晴らしいですありがとうございます……!!
こういう視点でずっと御崎を見守っていたんだと思うと、『花のみぞ知る』の教授の見方もちょっと変わってきますよね…切ないですけど、すごく良いお話でした。
私が一番グッときたのは、「「一緒に遠くに行こう」とか「行かないでくれ」とか いつか芝居の中で聞いたような台詞は言えなかった 無責任に言えるほど子供ではなかったし 責任が取れるほど大人ではなかったから」という基晴のモノローグです。
大学生って本当にそうですよね…。もっと若ければ、先のことなんか考えずに、「一緒に逃げよう」とか言ってかけおちも考えられる。逆にもっと社会的地位のある大人なら、引きとめても自分が責任を持てる。そのどちらも選べないのが、大学生という基晴の立場なんだと思います。そしてそれを昌も分かっている…切ないですね。
打って変って『花のみごろに』はニヤニヤしながら大変楽しく読ませていただきました。
有川はずっと女の子としか付き合ったことがないなんて信じられないくらい御崎にメロメロでとても良いですね!!(笑)
御崎の方がよほど臆病というか…有川を引きずりこんでしまったのは自分だから、有川の家族や有川に負い目を感じてしまっているんですよね。御崎らしいです。
でもそんな御崎の思いに気付いてるのかそれとも天然なのか…とにかく有川の行動は見事でした!いつも御崎のことをかわいいって思っているのに、口にしないように気をつけていたというあたり、この子本当に男前だなーと思いました。御崎が「自分が女だったら良かったのに」って二度と思わないようにしてあげたかったんですよね。気の回し方がすごいです。
そして極めつけが養子縁組届と指輪。きっと御崎に家族を作ってあげたいって、ずっと思っていたんですよね…しかも自分の親に先に話を通してからのプロポーズなんて…。御崎が不安になる要素を先回りしてなくしてるところがすごいです。何この男。モテるはずだわ……!という(笑)
濡れ場もこれまた御崎がえろかわいくて本当にありがとうございます…!
見どころいっぱいの一冊でした!!
まず私の場合ですが、宝井先生の本は作者買いしていたので内容とか全然見ずに買ったんですw
まさか『花のみぞ知る』に関係してたとは...!と驚いて、なんだか得した気分になった私でした←
まず、このお話は『花のみぞ知る』の辻村教授の話です。
それすらも私の場合、最初わからなくて最後に判明して「はっ!!」となったわけですが...
本当になんだか素晴らしい状態で読んだなと思いましたw
で、話に戻りますがw
辻村教授が若い頃、大学生の時のお話です。
小さい頃に出会った蓮見と同じ大学なんですが、辻村教授は少し前に蓮見に告白してふられてしまっている所からのスタートになります。
そこから、家がお金持ちだもんで、ややこしいなんやかんやがありまして...
しかも最後はバットエンド?と言うのか、なんと言うのか...
私的には最高の終わり方だったんですが、読み終わって漫画を閉じてからも涙が止まらなかったです。
久しぶりに漫画でこんだけ泣きました。本当にオススメです。
で、その後に収録されてるお話は『花のみぞ知る』の2人のお話になります。
若干切ない所もあるんですが、そこはまぁ『花のみぞ知る』のような空気です。当たり前ですがw
この2人は、ほわほわしてて癒されます(´`*)
あ!あと貴重な御崎のコスプレ姿が((コソッ
もうね、ごっっっっつ可愛いです!!!ここもオススメね。
とりあえず、この本は自分が読んだ漫画の中でも1位2位を争うほどの作品です!
切ない繊細なお話が好きな方には本当にオススメです^^
もともと宝井さんの作品が大好きだったので購入しました。
期待を裏切らない作品でした!
ちょっと設定キツイかな?とも思ったのですが、最後まで読むとこれはこれでありだな!と思いました。
話が2つあるのですが私はどちらでも泣いてしまいました。
一番最後の言葉にとてもグッときました。
オススメです!
もし買うとしたら『花のみぞ知る』を買ってから読むことをオススメします。続きのストーリーですから。
花のみぞ知るも素敵ですよ
前作「花のみぞ知る」の番外編とスピンオフ…ということで購入しました。
悲恋とハッピーエンド、対照的なふたつの恋が行き着いた形にそれぞれ泣かされたのはわたしだけではないはず。
今作「花のみやこで」は「花のみぞ知る」と同様に『締め』が秀逸でした。タイトルの意味をうまく交え、じいんと胸に染み渡ってくる、読んでよかったと思えるようなモノローグです。なので個人的に書き下ろしは必要なかったかな…と。きゅんときましたが!
宝井先生のお話は心に強烈に引っかかることがなく正直物足りないなと感じることもあるのですが、読了後の爽やかさとあの溢れるような幸福感は、他では感じることができません。
加えて、宝井先生の柔らかで繊細な絵柄、作品全体に咲いた花が、よりいっそう作品を哀しく美しく、優しく彩っていたと思います。
花のみぞ知るのスピンオフですが、あの辻村先生にこんな過去があったんですね。
いやもうやられました。読み終わった次の朝も朝食を作りながら二人のことを考えちゃうくらい……。他に選ぶ道は無かったのかななんてどうしようも無いことも考えてしまいました。
でも結ばれなかった二人のお互いを想う気持ちは私なんかには経験し得ない深いもので、きっと誰にも手が届かない触れられない唯一のものとしてずっと二人の中にあったんだと思いました。
晶は先に逝ってしまったけど、あちらで基晴を待ってるといいな。秀良子先生の「金持ち君と貧乏君」も結ばれない祖父たちが出てきますが、最後のページに天国で相手を待ってるカットがあったのでそんなことを思いました。
有川と御崎のお話はさすが有川!!って感じです。御崎もかわいいし、あまあまなお話です。
最後のページの言葉は穏やかなこの先の二人を想像できてこちらも幸せになります。
そういえば、花のみぞ知る一巻の扉絵が有川と御崎の夏祭りの絵で二人が手をつないで持っているのもりんご飴でしたね。こういう小さなつながりが見られる宝井理人先生の作品がやっぱり大好きです。