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表題作 花のみやこで

辻村基晴 → 日野聡

蓮見晶 → 野島裕史

その他キャラ
辻村基晴(60代)[堀内賢雄]/ 御崎詔太[武内健]/ 宮古/有川の父[西田紘二]/ 学生/基晴の父[國分和人]/ 学生/テキヤ/レポーター[本田裕之]/ 有川真希[塙愛美]/ 有川の母[河村瑠璃]/ 鈴千代[白川愛美]

同時収録作 花のみごろに

有川洋一 → 小野友樹

御崎詔太 → 武内健

あらすじ

辻村医院の次男として生まれた辻村基晴は、
幼い頃に出会った友人・蓮見晶にずっと想いを寄せている。
一度告白したものの受け入れられず、距離を置かれてしまう。
それでも晶と同じ大学に進み、同じ研究室に入る。
基晴は葛藤しながらも、すべてを忘れようと芸妓遊びの日々を送っていた。
そんなある日、晶に一緒に帰らないかと誘われ、昔に戻ったような感覚になる。
友人としてでも隣に居られるのなら――そう思っていた基晴だったが…

作品情報

作品名
花のみやこで
著者
宝井理人 
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
脚本
野中幸人
原画・イラスト
宝井理人
オリジナル媒体
コミック
メーカー
Atis collection
シリーズ
花のみぞ知る
収録時間
78 分
枚数
1 枚
発売日
JANコード
4560223561376
4.7

(48)

(39)

萌々

(5)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
227
評価数
48
平均
4.7 / 5
神率
81.3%

レビュー投稿数4

未来で報われる

原作未読

宝井さんの他作品は読んだことがあるのですが、コマ全体の雰囲気や登場人物の表情で見せる作家さんなので、このCDはどうなるだろうかと思いました。過去の回想など、時間の移り変わりがぶつ切りで入ってくるストーリー展開でしたが、モノローグとBGMでうまく繋いでいたと思います。結婚式のBGMが入ってくるところなどは、胸に迫るものがあるほどです。BGMの音量は全体的に控えめで、繊細な演技に集中して聞けました。

台詞の中で、言葉通りの意味と、その裏で動いている感情が滲み出ている言葉が言われるたびにどきりとさせられます。
特に印象に残ったのは、水仙を見ていた晶の「めずらしい花だと思って」と、基晴の「間に合わないよ、もう、間に合わないんだ」の二つの台詞です。
晶の「めずらしい花だと思って」は、恥ずかしさをごまかす台詞の意味がありましたが、その一方で、単なる花が本当に見慣れない花に見えてしまうくらいに、ついに思いが結ばれたことでまるで夢の中にいるような晶の感情が透けて見えるようでしたし、
基晴の「間に合わないよ、もう、間に合わないんだ」は、結婚式に間に合わないという言葉通りの意味と、2人の未来はもうどうしようもならない、だから「間に合わない」のだというやるせない感情が滲み出ていました。
こういう押し隠されている感情を表すのは、音声ドラマならではできる表現だと思いました。
2人がお互いの未来を選択するという愛のあり方を示したことが、「昔は幸せだったのにもうこんなことはできない」という悲しさよりも、「お互い(主に晶ですが)の将来を守ることが愛するということなのだ」という切なさが勝り、この話を悲しいものではなくしていると思いました。
こんな感想を持つことができたのも、日野さん、野島さんの演技が素晴らしかったからだと思います。上で挙げた台詞以外にも、どの台詞も欠けてはならない大事な台詞になっていたと思います。泣きの演技も多いですが、安定していました。


同時収録されている「花のみごろに」は、穏やかでほほえましい雰囲気でした。脇の女性声優さんたちもやわらかいトーンで、作品の雰囲気を作り出していたと思います。
武内さんはかわいらしかったですし、小野さんも優しげなトーンで雰囲気を合わせていたと思いました。お2人とも大げさすぎる演技をせずに、抑えていたところもよかったです。その演技が、幸せなことを日常に滲ませて積み重ねている有川と御崎の姿と重なっていたと思います。

「花のみやこで」でも感じましたが、大きな事件がなくても、ただ日常を過ごしていくことがこれだけ幸せなことなのだということを感じさせます。
「花のみやこで」の2人が繋いだ未来で、「花のみごろに」の2人が共に幸せに過ごしていること。なんだか「花のみやこで」の2人が報われたように感じられ、嬉しく思いました。
そのおかげだったのか、その後に入っていた「花のみやこで」の縁日の話は穏やかな気持ちで聞けました。(野島さんが、間接キスを狙った台詞をちゃんと意図されたように演じられていて、かわいらしかったです)


切なさから優しい気持ちまで心を動かされるCDです。
1枚通してゆっくりと聞くことをおすすめします。

8

空気感の、素晴らしさ

花のみぞ知ると、花のみやこでが両方好きで、両方揃えて聞きました。原作既読。

声優さんに関しては、日野さんの静かなで上品な攻め具合が気に入りました。
作品は原作の宝井先生の雰囲気と、花のみぞ知るとの統一感を守っていて、好感が持てる作りです。
ピアノの音楽もそのまま使われてるのかな、同じ空気感が見事保たれています。

あらすじは大方原作通りでした。

ただ原作でさらっと描かれていた、二人の刹那の逢瀬は、CD ではもう少し濃く描かれるかなと期待していたので、余りのあっさりさにかえって潔さを覚えました。
そのくらい、ピュアな二人の青春の空気感が伝わる出来上がりです。

キスシーン、サイダーのシュワシュワ音が切なかった…(。>д<)

なんか、きゅんきゅん度は、花のみやこでも負けてません!
いや、花のみぞ知るもきゅんきゅん度すごいですが!

物語は美味しく二部構成です。というか、

花のみやこで本編
花のみぞ知る番外編(二人のその後が描かれている大事なあのシーン&お姉さま登場しました!)
花のみぞ知るオマケ編(短編)
花のみやこでオマケ編(短編)

と、このように、ざっとですがオイシイ内容で、コミック一冊が忠実に再現されていて感動しました。
植物標本キットプロのオチのお話もあります!ここに細かく感動☆(このネタ大好きです)

花のみやこでは、収録時間が短いかな?と正直買うのを躊躇っていましたが、ここまで見事コミック一冊再現されていれば、今は満足感と「自分でかした」の気持ちしかありません(笑)

特に後半戦の花のみぞ知る番外編の本編は、花のみぞ知るを買った方なら是非続きに、というか、ファイナルな気持ちで聞いて頂きたい内容です(^-^)
普段悲恋ものばかり聞いているので、ここまでハッピーエンドだと本当にいいですね。こっちが幸せ。

特典は手元にありますがまだ聴いてないです、ごめんなさい!本編リピートが止まらない!

迷いなく「神」評価、そして、真面目レビューしました(笑)
ご参考になれば幸いです!

7

So amazing

Heartbreaking love story,beautiful BGM
I must say it's such a great masterpiece!
And when I heard the track 3,tears cannot help falling ;3

As I've already read the comic over and over again and 晶 is my favorite character
野島裕史さん's voice is artwork,he hasn't made me down
I'm soooo happy that I bought this drama CD.

7

私の知る限り最も上品なBLCD!

1枚に2編収録。

前半の日野野島組の過去編スピンオフが本当に好きだ!
私の知る限り最も上品なBLCD!

演者さんの言葉を借りると「上品、しっとり、切ない、儚い、繊細、純愛」
だけど原作未読だと絶対理解できないのが難点!

後半の小野友武内組もソフトで可愛くていい。
小野友樹さんのやわらかくやさしい声がひたすらあたたかい。

何度もリピできる作品。

このCDに限らずですが、宝井理人さんの原作は、画面が静かで、情景や表情で説明するタイプの漫画なので、
原作未読でCDだけ聴くと、場面や状況が掴みづらいと思います。
逆に、原作さえ読んでいるのなら、是非おすすめしたいです。

1

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