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もっと良くなるのに…!!!!!!!!!!

しっけ先生、大ファンです。こちらもリアルタイムで1話目配信の扉絵を見た時から、絶対に単行本を買うぞ、と心に決めておりました。
それくらい華のある、魅力的なキャラを描かれる先生です。
それだけに、だからこそ、今作は勿体無いと思うところがいくつもありました。
大きくまとめると3点、

①キャラの心情や行動理由を、セリフやモノローグで説明しすぎている
②音楽モノなのか、風俗モノなのかどっちつかずな印象。
③リアリティに欠けた人間達。

①はそのままです。本来、絵で見せるところや、表情で感じ取れるはずのところまで懇切丁寧に文章で説明されており、テンポを悪くしています。わかりやすいという意見もあるとは思うのですが、正直読み手を舐めすぎor信頼してないのかな?と思ってしまいます。

②は主人公達の人となりを構成するのに必要だったのかもしれませんが、音楽も風俗もどちらも中途半端で、読んでいて両方、ないしは片方にすらピントがしっかりと合わさる瞬間がなく、見どころが散らばっている印象です。

音楽青春モノならば、もう少し二人がサークルに参加して音楽を頑張る描写を増やせば、最後の卒業ライブの涙の良さもアップしたのではないでしょうか。
現状、この二人は大学のライブというステージにこんな思い入れあったのか…?と思ってしまいました。この二人は卒業しても関係は続いているので。

風俗セクシャルマイノリティ寄り添いモノならば、金江先輩の楽しいと言っているくらいなのだから(地雷の方も多いかもですが(私も地雷です))他の客との接客風景、そこでのプロ意識、先輩のマキさんに説教をするくらいのサービス、を見せるべきだったのではないでしょうか。
また、灰賀くんは先輩の見た目が女っぽいから好きになったのか、それとも先輩と話してみて性別に関係なく見た目だけでなく惹かれる部分がどこにあったのか、などをもう少し教えてほしかった。

とにかく「箱ヘル」「大学サークル」「青春バンド」これらの要素だけ、取って付けた感が否めません。
せっかく上下巻とあるのだからどちらもちゃんとやるか、どちらかに絞ってほしかった。

(反対に灰賀くんに恋をする女性キャラ2人?くらい顔が出てましたけど、下処理も後処理も雑でした。このくらいの触れ方なら女先輩のほうはもう顔も曖昧なモブにしてもよかったのでは、と思います。)

③はまず、新歓の罰ゲームで風俗に行かせる先輩達(しかも同性愛者用だと知ってて「罰」とするあたり)にまずドン引き。
何も思わない周りの人間達も灰賀くんも理解不能。(モブ同級生女子も気になるところそこかーい!って突っ込んだ。普通の女性が接客する風俗なら行かせるのか?)
灰賀くんが高校生のときから家で料理担当していたというのも現実味がない。
ギター激うまなのに音楽を特に愛している描写がない金江先輩。同じ大学の生徒達が飲み会に使うような街で風俗してるのも意味不明。というか彼氏を風俗で探すのがまず???
学校で頑張れば会えるのにわざわざ風俗に行くのも、そのために無理してまでバイトに行く攻も、それを止めない受も謎、、、すみません、気になるところをあげ出したらキリがなくなってきました。。。この辺はもう私個人が勝手に気になってる領域だと思いますので忘れてください。。。

正直色んなところが気になりすぎて、せっかくの素晴らしいエッチシーンも萌えきれませんでした。
エッチシーン、とにかく画力やキャラデザは素晴らしいです。
卒業式の先輩のスーツ姿だけでも特殊装丁版ぶんの値段を出した価値があります。

今どきの若者が醸し出す空気、独特な間なんかを描かせたらしっけ先生の右に出る作家さんはいないとすら思っております。
だからこそ!!!勿体ない…!!!!!!!!!!!!

私も普段BL漫画は絵柄が好きでエッチがあるなら、多少の設定の矛盾なんてどうでもいい!そんなことよりも最高に萌える!というのが大好きですし、そういった作品も沢山あります。
それもBL漫画にしかない楽しみ方だと思っております。
でもちょっと今回は、その勢いで読みきるには長すぎて、入りも納得がいかないまま、途中で我に返ってしまいました。

別に平坦でもいいんです。無理に困難が訪れるようなストーリーでなくてもいいんです。あとほんの少しだけ、お話の中心に太い軸となる”伝えたい萌え”それを引き立てる無理のない設定、共感できるキャラ、セリフと絵のバランス、各話毎に多少のメリハリがあれば、今よりも100000倍は面白くなる漫画だと思ったので、悔しくて、レビューに描いてみました。

しっけ先生ほどの人気作家さんになってしまうと、編集さんは遠慮して何も口出しできなくなってしまうんでしょうか?それとももう、しっけ先生の名前だけで売れるのだから、本の内容は二の次でグッズとコラボイベントだけ展開できればいいのでしょうか?

いちBLファンとして、何よりもしっけ先生のファンとして、もう少し真摯に作品に向き合っていただきたいです。