Webでこの作品の親世代の話を読んでいて楽しく読めていたことと、
オメガバース も 執着α も こじらせじれじれ展開 も大好きなので、
Webの無料公開分も読んだ上で面白そうだと購入したのですが私には合いませんでした。
あわなかった原因は主に攻めのフランディルが好きになれなかった点です。
最後まで読んでからWebの番外とかも全部読みましたが、
シリルのことを一途に思い続けた上で閨係は不本意だったからだとしても、
アシュリーへの対応の酷さとか発言でかなり性格悪いなと引いてたのに、
嫉妬から当てつけのように目の前でリアムに番わせたくだりが納得できず受け入れられませんでした。
最初から私のリアムへの好感度がめちゃくちゃ高くて、かつ、主従の絆的なものがすごく好きなのもあって
一番の腹心にそんなことしておきながら何食わぬ顔してもとのように側においてるのが信じられず……。
またその手の裏工作をシリルにも知られないようにしてるあたりとかも……。
それをアシュリーから聞いてもフランディルを軽蔑しなかったシリルにもびっくりでしたが。
執着αというより腹黒とかクズ攻めとかに感じてしまいました。
最初からそっちだと思ってればそれも好きなジャンルなので楽しめたと思うのですが、
帯の甘い救済のあおり文句で「高慢なαが真実の愛を知って改心」とか
「勘違いからの溺愛」系を想像していただけに、今作は趣味にあわず残念でした。
無印ピンクハートジャムの灰賀くんと金江さんのその後のお話です。
前作が未読の方はぜひ先にそちらを読まれることをおすすめします!
付き合って時間がたった2人が同棲生活で築いてきた信頼関係や、より深くなった愛情とかが随所に垣間見えるのが、前作から見守ってた身にはすごくぐっときて!!!
そこにあのラストの演出で!!!
私はもともと金江さんに一目惚れしててCigersに心臓打ち抜かれてるんで、アレには灰賀くんと共に泣きました!
また灰賀くんのかわいさといじましさと男らしさの同居具合の絶妙さや、金江さんの相変わらずとんでもない色気と根の真面目さや優しさの表現とか。そういう二人の魅力や感情なんかが、表情や仕草に出てて、しっけ先生の美しい絵から伝わってくるのが本当に見応えがあって眼福でした……
しっけ先生の作品は描かれてるキャラクターがみんな魅力的で、男性キャラはもちろん、女性たちもとてもかわいいし、友人とかの本来ならモブキャラにあたる人たちまでしっかり個性があるから、気がつくとみんなに愛着がわいてしまいます。
だからなのかお話もページ数以上にたくさんのものを感じられるというか、お話の世界にのめり込める分たくさん返ってくる感じで、読了後の満足度がすごく高いです✨
この先の二人と二人を取り巻くみんなの物語をまだまだ追いかけたいです!