嫌い、大嫌い、愛してる。

kirai daikirai aishiteru

嫌い、大嫌い、愛してる。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神63
  • 萌×28
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

35

レビュー数
10
得点
353
評価数
78
平均
4.6 / 5
神率
80.8%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
価格
¥700(税抜)  ¥756(税込)
ISBN
9784344842854

あらすじ

「君の処女を30万で買ってあげるよ」 その一言から狂おしい恋と残酷な復讐劇は幕を開けた――。寂れた地方都市でつましく暮らす作業員の奏。東京から赴任してきたエリート所長の凍月。対照的な二人の男が出会い、脅し脅されるうちに心と身体が深く絡み合ってゆく。2ヵ月後、奏が意識不明の重体で発見されるまで・・・・・・。ドクズ男と無垢男、本当の愛を知るのはどっち?

表題作嫌い、大嫌い、愛してる。

凍月 颯(20代・既婚・左遷されてきた所長)
奏 純平(28歳・難病の母を介護してる作業員)

その他の収録作品

  • 第1章 ドクズの告白
  • 第2章 黒ずむ太陽 凍てつく雨
  • 第3章 小鳥が猛禽を狩る日
  • 第4章 恋獄
  • 第5章 愛してる、愛してる、愛してる。
  • 断章 白い冥路のライオン(描き下ろし)
  • 最終章 逃亡者
  • そして二人は(描き下ろし)

評価・レビューする

レビュー投稿数10

これを神と言わずしてなんと呼ぶか

ARUKU先生の作品は「ほんとは好きだ」しか読んだことがなく、たしかに面白かったし読み応えもものすごくあったんですが、どうもはまらなくって他の作品を読もうとまでは思いませんでした。絵もクセが強いし、お世辞にも好きなタッチではなかったので。
しかし、「嫌い、大嫌い、愛してる。」のレビューを読んでもう一回チャレンジしようと思い、手にとってみましたが、もうほんとやられました。がっつり心持ってかれました。
久しぶりに泣きましたよ。
素晴らしいという言葉では言い表せないです。
どうにか平常心取り戻そうとテレビつけましたよ。
それほど耽溺しましたし、読み終わった後の喪失感が半端無いです。

二人の心情の移り変わりが秀逸です。
もし崖から落ちなかったらどうなったんだろうとか、色々考えますが、奏を支える凍月はほんと前半のドクズと同一人物とは思えない変わりようで、顔をしかめずには読めませんでした。
といつか凍月さん刺されすぎですよ。
神という表現はあんまり好きじゃ無いんですが、これは個人的に神以上の評価に値すると思っています。
これからは作家買いですね。とりあえず他の作品を今から読み漁ろうと思います。

1

ギリシャ悲劇よりも

もうね…打ちのめされています。
「ARUKU信者」を自認し、商業は全て読んでて、かなりの内容でもいける!と思ってた。
最近のARUKU先生作品は、他の絵師さんと組んでの原作漫画や、非BLの短編集など甘めな空気感があった。
それに慣れてたから…
この衝撃に吹き飛ばされちゃった。

下衆な男が不憫な男にこれでもか、と非道な行い。痛々しい。ひたすら痛い。
読んでてもうつらくて。
それでも、ついに復讐の罵詈雑言を放った時ちっともすっきりしなかった。いつの間にか変わっていた2人の関係性に取り込まれてた。
ただ、この結末は意外でした。でも目を覚ましても、死んだとしても賛否両論ありそうですね。描き下ろしの「そして二人は」も不思議だ。奏はどこまで治ってるのかな…話できるのかな…
バルテュスのような絵柄も健在で、やはりARUKU先生のストーリーにはARUKU先生の絵だ!と認識しました。

4

文句なしの良作です!


絵:10/10
最近読んだARUKU先生の本が「スクールナイト」だったんですが、たった1年の間ですごく絵上手くなったなーと思いました。絵柄は昔から変わってないけど、構図のレパートリーとかデッサンとかがめきめき上達している気がしました。人を選びそうな絵柄ではありますがわたしは好きです。

キャラクター:10/10
今回のメインキャラを一言で表現するならクズ×清楚系クズってところで、攻めの凍月さんがひたすらにクズなのに明らかに奏くんに惚れてる描写があるのが個人的に萌えポイントでした。奏くんも、こんな男いたら男でも惚れるよなぁって感じの子でした。でもこの本は攻めに萌えると思います。

ストーリー:10/10
(まぁこの方の本で満点つけない方が間違ってるとは思うのですが)文句なしの10点です。ARUKU先生の作品って、先程挙げたスクールナイトのような若干ファンタジー要素のある作品が多かった気がするのですが、今回は違います。ファンタジーなどありません!!!
凍月さんの形式上の奥さんも、最初見ただけじゃただのウザい女なんですが、回想シーンを読むとそりゃああの人(ネタバレなるので伏せます)を殺したくもなるよなって思えるようになっていて、よく設定が練られているな、と思いました。
笑えるところもあれば泣けるところもあって、キャラクターの心情表現も秀逸でした。タイトルの伏線も見事に回収していて、改めてARUKU先生の強みを感じました。

総合:30/30

いやー、やっぱりこの方はすごいですね。ファンタジーものを描かせても最強なのに現代ものを描かせても最強で、しかも絵まで上手くなってるとは…。人の成長って素晴らしいですね。
若干グロ描写、流血表現があったりするので
苦手な方にはあんまりおすすめできませんが、とにかくストーリーが秀逸な作品です。買って損はないと思います!

7

また、じっくり読み直したくなる作品

ARUKU作品を知ったきっかけは『猿喰山疑獄事件』です。当時はあまりの衝撃に涙が止まらず、もう二度とARUKU作品は読めないと思いました。
それでも独特の絵とひょうひょうとした作風にハマり、その後のARUKU作品を読み続けたわけですが、最近は原作が多くARUKUさんの絵が大好きなので、寂しい思いを感じていました。この作品はタイトルだけ見て、可愛いらしい恋の物語を想像してましたが、本が届く前にこちらのレビューを読んでたので全然違うと知り『猿喰山疑獄事件』のような結末かと心配しながら読み始めました。
途中の悲劇に向かって行くような展開にハラハラし、2人の心のすれ違いに涙し、漸く落ち着き先を見つけた時の事件に、最悪の結末を予感しました。
でも、その後の2人が描かれてて良かったと私は思います。ARUKU作品の中でも大好きな作品になりました。
1ページの密度が濃くてとても読み応えがありました。

7

とても残酷で、切なくて、美しい純愛作品でした。

甘いキュンキュン系のBLをサプリに例えるとしたら、この作品は多分、取扱注意の劇薬の部類に入ると思います。
淡いパステル系の色彩で描かれた幸福感溢れる表紙。まさかこの一冊の中にあんなに濃い内容が詰め込まれているとは全く予想出来なかった。
人間のドス黒い部分、残酷さ、えげつなさ、汚らしさ、出来れば見たくない嫌な部分がこれでもかというほど生々しく描かれているのに、何故か苦しいほど美しい純愛物語を読んだと感じている自分がいて、正直まだ放心状態です。
BLを読んで泣くことはあるけれど、手が震えたのは初めてで、それぐらい衝撃的な作品でした。
クズの凍月に脅され身体も心もボロボロにされ、ほんの少しの希望さえ次々と失っていく奏。絶望の中、凍月が自分を好きになっていることに気づき、それなら自分なしでは生きられない程惚れさせて、自分が自殺することで凍月に死ぬより辛い思いをさせてやろうという復讐を思いつきます。
凍月をもっともっと惚れされるため、凍月が喜ぶよう演じる奏。最後まで自覚出来なかったけれど、彼は一体いつから凍月を愛していたんだろう…。
脅迫されながらの激しい性描写は奏のあばら骨が浮き出るほどやせた体が痛々しく、見ていて辛いのになぜか目が離せない。心が痛いのに官能的で切なくてやはりどこか美しい。
正統派のお話ではないのだと思います。毒々しくて、読んでいる側はかなりメンタルがやられてしまう。なのに私はこの作品が好きで堪らない。惹きつけられて頭から離れない。
かなりキツイ作品ですが、出来ればたくさんの人に読んで欲しい。
別に肯定してもらわなくても構わない。
嫌いだと感じても構わないから、多くの人の心の中に残って欲しい。
そう感じてしまう作品でした。

余談ですが、この作品を読んだのは、こちらのレビューがきっかけです。同日に2つ上がったレビュー、すごい勢いで増えていく役ボ。あの時、実際読んだ生の声を届けて貰わなければ私はきっとこの作品を一生読むことはなかった。
この作品に出会わせて頂き本当にありがとうございました。

最後に、この本を読み終わったら、表紙をもう一度眺めて下さい。
奏が右手に持っているカッターナイフ。左下に転がるいちご。その意味がわかります。
そして、カバー下の2人も是非見て頂きたい。

映画とはまた違う、90年代のドラマ(私は「この世の果て」を思い出しました)をワンクール一気に見てしまったようななんとも言えない読後感と疲労感。

一生忘れられない作品になりそうです。

12

本当に綺麗だと思ったんだ

久しぶりにヒリヒリするARUKU作品を読んだ!って感じ。
ストーリーの容赦なさと、硬質な絵柄の組み合わせ、この、簡単に読み飛ばさせてくれない感じ。
1冊全部を使ったストーリーは、一言でまとめちゃうと、定番の、変に意地を張ったせいで盛大にすれ違うお涙頂戴物めいているけれど、登場するキャラの表情の一つ一つに、愛憎がすれ違っていく様がありありとしていて、読んでいてぞくぞくしてくる。
女性キャラの登場や扱いも、良くも悪くもちゃんとお話に必要な分きっちり出てくるので、女性キャラ嫌いには辛いかもしれないが、そもそも本編ストーリーが既に十分痛くて辛い、そんな芸風を承知の上で読んでいるので許容範囲でしょう。

10

重く暗いだけではなく心に残る作品です

応募のために買った雑誌で最終回掲載だった作品です。折角だからと軽い気持ちで読んだだけなのですが、とても印象深い作品でした。1話から読んでみたくなった作品です。
表紙を見た時には色は可愛らしいのに小物などでこの作品の闇が見えるので凄いなと思いました。

ネタバレ無しで感想を書こうと思うとかなり難しく、ネタバレ込みでもどう伝えればいいのかと難しいです。重く暗い作品だけれども心に残るとだけ伝えようと思います。
後は、攻めがクズという言葉で片付けて良いのかというくらい酷い奴というのも事でしょうか。

内容が重く暗いので寝る前とかに読むと謎の疲れがあるかもしれないので、元気な時に読む方が良いです。個人的には雑誌の終わり方も嫌いではなかったですが、描き下ろしがあると読後の印象も違います。

人間の欲とか色んな嫌で重い面が多く描かれていますが、心をガシっと掴まれる作品です。

6

読後は放心状態になりました・・・

これぞARUKU作品!
もうホントに読み応えあっておもしろかった。

前半はARUKUさんにしては随分エロエロで、ん?方針変えた?エロ路線に方向転換して頑張っちゃった?
という感じでARUKU作品ファンとしてはちょっと戸惑いました。
このままの展開で最後までいくならARUKU色が出ないまま、はっきり言ってよくあるエロエロBL漫画だよな、と正直思っていました。

でも後半はガラッと変わって驚きの展開。
そう!これぞARUKU節です。

読後はしばらく放心状態。
は~、年に数回しかない、久々に味わったこの読後感。
良作です。
ARUKUさんの作品の中でも代表作と言われる作品になりえるんじゃないかと思うくらいです。

ところでストーリーとは関係ない話なのですが、ARUKUさんの独特な絵柄は最初は苦手だったけど、今ではとっても好きなんですが、時々キャラクターがすっごく可愛らしい時があるのが特に好きです。
八頭身のキャラが二頭身になるとかの極端にデフォルメされた可愛さではなくて、ちょっと抜けた感のある絵で表現されてるのがいいですね。

11

心を壊されるかと思いました…

今年になって読んだARUKU作品、『スクールナイト』は運命の二人のリスタートが喜ばしく、『こんな悲しい恋をするはずじゃなかった』は切なくも人の愛を謳いあげ、ヒトの綺麗な部分を見せてくれるんじゃないかなって、どこか期待して本作に臨んでしまいましたが、、、

とんでもない!
ヒトの欲望やエゴをこれでもかってくらいデフォルメして、不憫さと不幸を見せつける…
心を壊されてしまうんじゃないかと思うような話でした。
これから読む方は覚悟して読んだほうが良いと思います。


クリスマスイブの夜、自殺未遂で心肺停止した男の元に上司が駆けつけるはじまり。

上司の凍月は、裕福な家庭に生まれ、”他人を搾取することを許された人間”だと思っている傲慢な男。
孫会社のリストラ清算も、その後の出世のために嬉々として出向く。
そこで出会ったのが、作業員の奏。
光のベールをまとったような美しさに目が釘付けで、心を奪われてしまう。

奏は難病の母を一人で支え、生活を切り詰め、ただ必死に生きていたのに…

傲慢な男が恋をしたら?愛の告白なんてしません。
相手の弱点を探し、窮地に陥れ、無理矢理に自分のモノにして、搾取しつづけます。

いままで恋人もいなかった奏は、凍月に金で縛られ脅され、愛撫されれば反応してしまうカラダを淫乱だと罵られ、心もカラダも蝕まれていく…
母の病状は悪化し、自分に近づいてきた女は自分を賭けの対象にしてバカにしていただけ、自分の手の中にあるのは自分を搾取する男しかいない。
自殺したくなっても仕方ないと思ってしまう、ひどい展開の連続に、読んでいて私の心も悲鳴をあげていました。

そんな時、奏は凍月が自分を好きだということに気付く。
そして惚れさせるだけ惚れさせた後に、自殺という最悪なカタチで、凍月から自分を奪う復讐劇を思いつく。
凍月を溺れさせるために、痴態を晒して凍月を求める…
あんなに純真だった男が、こんな復讐劇をするほど変わってしまったことも辛くて悲しい。
それでも愛されていると感じれば、どこか心は絆されてしまうもの。
奏は復讐心と、凍月の腕の中で安堵する自分、その矛盾に心を揺さぶられる。


後半は、植物状態になった奏を、愛に囚われた凍月が連れ出す。
あんなに鬼畜で傲慢だった男が、ただひたすら愛を語り、目を覚まさない奏に献身的に尽くしていく。
凍月は愛によって変わり、愛された奏はどんどん衰弱していく、後半は純愛ストーリーのようですが、その刹那的な展開にも胸を締めつけられます。

描き下ろし「そして二人は」で二人の未来が描かれ、この辛くて重くて、刹那さがどこか美しくもある物語の緩和剤になっています。
でも本編の終り方、未来が続くのかどうかもわからない、曖昧なまま終わるほうが、この物語には相応しかったような気がします。


うっかり真夜中に読んでしまって、ズーンと心が重くなり、もっと活力がある時に読めば良かったと後悔しました。
BL的な萌えはあるかと聞かれると、正直微妙ですが、いつまでも心を支配されるような印象深い作品であることは間違いありません。


本作を読んで、ARUKU先生の作風を私が勝手に勘違いしてただけなんだなって改めて気付きました。
そういえば『猿喰山疑獄事件』や「cleaning」を描いた作家さんでしたね…
(「cleaning」はただ不幸で悲しく、私には読み返すことができない作品です)

ヒトの心の闇を見せつける、辛くて重い話ではありますが、それだけじゃない何かも見つけられる作品です。
それは読んだ人それぞれによって違うかもしれません。


最後に、ARUKU作品はやっぱりARUKU先生の絵が一番合ってます!
どこか儚さも感じられるようになったARUKU先生自身の絵柄で、ARUKU先生が作った話をこれからも読んでいきたいです。

19

ARUKUさんらしさ全開でした。

恵まれているけど心が欠けている攻めと、貧しいけれど心が豊かな受け、持てる者と持たざる者を描いたらARUKUさんに敵う人はいないと思うのですが、この作品は今まで描いてきたそういうお話の集大成のように感じました。
不幸受けを描いたらやっぱりピカイチといいますか、ジワジワと心を蝕まれていくかのような不幸な境遇、不憫な描写が本当に容赦ないです。これぞARUKUさん!!って感じ。

いやー、それにしても攻めが酷い男です。
滅多にお目にかかることの出来ないレベルの酷い男でした。
属性の「鬼畜」「下衆」「俺様」「傲慢」「強気」「腹黒」全部当てはまります。
そして一目で気に入った受けを何としても手に入れようと凄まじい「執着」をするのです。

受けは難病持ちの母親を一人で支えている貧乏で健気な青年で、自分のことそっちのけで、母親の面倒を見て必死に働いています。

貧しい母子が暮らす土地に目をつけた攻めは、裏で手を回し、50万円用意しないと住む家を失うという状況にまで追い詰めます。
なんとか20万工面をするも30万円がどうしても足りない。
そこで上司である攻めに給料の前借りを願うのですが、これこそが攻めの狙いで「君の処女を30万で買ってあげるよ」と提案。
受けは途方に暮れるのですが、他に術もなく悩んだ末に抱かれることを承諾します。

たった一回耐えれば…と思っていた受けでしたが、攻めは事後の写真を撮り、ばらまかれたくなければとそれをネタに、勝手気ままに受けの身体を貪る日々が始まります…。

もう読んでて本当につらいです。
ARUKUさん本当に容赦ないです。

人を人とも思っておらず、良心が決定的に欠けている鬼畜な攻めが、徹底的に受けを追い詰めていきます。
鬼畜男が恋を知り、次第にピュアになっていく反面(それでも受けに対してやってることは性奴隷と変わらないのだけど)、受けはその美しい魂をゴリゴリと削られ、どんどん磨耗し続け、ついには攻めを殺すしかないとまで考えるようになるんです。

さらに追い打ちをかけるかのように、受けの母親に関する出来事や、自分に好意を寄せているそぶりを見せていた女性の裏の顔など人間の汚い面をこれでもかと見せつけられて、絶望する姿は本当に痛々しく哀れ。

そして自暴自棄になった受けは、自分を傷つけるために初めて自分から攻めを誘うのですが、あることにようやく気づきます。
攻めが自分のことを好きであることに。

今、死んでやったらこいつは一生悔いるかなと思うのですが、どうせなら徹底的に惚れさせて、自分がいないと生きていけない状態にまでなってから死んでやろうと決意する受け。
そうして受けの復讐劇が始まるのですが、自分にようやく好意を持ってくれるようになったと勘違いする攻めをもっとメロメロにさせるために甘えん坊でエロいおねだりをし、あれこれしちゃうのでARUKU作品の中でもとりわけ肌色率が高めです。(でもエロを楽しめる作品では全然ないです。その心境を思うと辛いので)

恋する男そのものなのにプライドが邪魔をして「好きだ」とは絶対に言いたくない攻めと、大嫌いな攻めへの復讐心でいっぱいだけど恋する男を演じる受け。
この二人がお互いに心の奥底を隠しながらも過ごす様子、そして心が揺れ動く様子の描き方がさすがです。

そしてついにあの傲慢男が「俺を愛してくれないか」と土下座しながら言うシーンときたら!
攻めにされて嫌だったことの数々をボロボロ泣きながらあげつらう受。
本当に本当に嫌だったことがわかる。
だけどようやく憎っくき敵が自分に跪いたというのに、ちっとも嬉しそうではない。
そして一気にクライマックスへ!!と思いきや……。

お話は、冒頭で受けが崖から海へ落ち心肺停止中となり病院へ担ぎ込まれたところへ、攻めが息急き切って駆けつけ…というところからスタートします。
だから現在、受けは意識が戻らぬ状態なのです。

ところどころ、そして後半、目覚めぬ受けの事を献身的に面倒を見る攻めの姿が描かれているのですが、過去の鬼畜男とは完全に別人です。
もうそこには「鬼畜」「下衆」「俺様」「傲慢」「強気」「腹黒」の全項目を要する男は存在しません。
改悛と愛に満ちた男の姿が描かれているので、ヤツのしでかしてきた悪行の数々を許す気になれます。

攻めと受けの愛憎劇にとどまらず、攻めの妻(紙切れ一枚の形式上の妻ですが、同居はしています)も絡み、一体この先はどうなるのだろう?最後どうなっちゃうの?まさか?!とドキドキしながら一気に読んでしまいました。

思っていたよりも終わりがあっさりしている気がしましたが、途中の密度の濃さはハンパないです。
できれば心が元気なときに読んだほうがいいかと思います。

とりあえず作品を読んでみてーーー!!と言いたいです。
私の語彙力じゃうまくレビューできないので…。

そして、やっぱりARUKUさんの作品はARUKUさんの絵で描かれるのが一番だなぁと改めて思いました。











23

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