嫌い、大嫌い、愛してる。

kirai daikirai aishiteru

嫌い、大嫌い、愛してる。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神158
  • 萌×230
  • 萌15
  • 中立16
  • しゅみじゃない15

--

レビュー数
29
得点
971
評価数
234
平均
4.3 / 5
神率
67.5%
著者
ARUKU  

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784344842854

あらすじ

「君の処女を30万で買ってあげるよ」 その一言から狂おしい恋と残酷な復讐劇は幕を開けた――。寂れた地方都市でつましく暮らす作業員の奏。東京から赴任してきたエリート所長の凍月。対照的な二人の男が出会い、脅し脅されるうちに心と身体が深く絡み合ってゆく。2ヵ月後、奏が意識不明の重体で発見されるまで・・・・・・。ドクズ男と無垢男、本当の愛を知るのはどっち?

表題作嫌い、大嫌い、愛してる。

凍月 颯(20代・既婚・左遷されてきた所長)
奏 純平(28歳・難病の母を介護してる作業員)

その他の収録作品

  • 第1章 ドクズの告白
  • 第2章 黒ずむ太陽 凍てつく雨
  • 第3章 小鳥が猛禽を狩る日
  • 第4章 恋獄
  • 第5章 愛してる、愛してる、愛してる。
  • 断章 白い冥路のライオン(描き下ろし)
  • 最終章 逃亡者
  • そして二人は(描き下ろし)

レビュー投稿数29

この世の果てに見出した純愛の陰には。

発行当時、神評価のうなぎ登りに圧倒されて読んだんだけど。
やっぱり何というか。再読して確信めいたものを感じてしまう。
ARUKU先生は何か、女性性というものに非常な嫌悪を感じてらっしゃるのか。
いつも大体女性というものを「完全なる悪」の様に描かれていて。
それがもういたたまれない。
アンデルセンが失恋の痛みとか、もしくは母を敬うあまり他の女性を嫌悪したとかで、
とにかく不幸な結末の女性を主人公にしたという様に。
何か女性へ対する嫌悪や恨みを感じて。どうにも痛々しさの方が上回ってしまう。
そのくせ、「受け」の女性らしさったら無い。

凍月の妻の醜さはその最たるものだが。奏にすり寄る清楚系ビッチの瑠子も。
身体を悪くして不憫なのだが、ことさら卑屈を装って奏を縛り付ける母親も。
極端に醜い女性を描いていて。それは女性が持つ幾つかの悪。利己的。侮蔑。虚栄心。
もちろんそれらは普通に男にもある気持ちなのだが、それを全て女性に背負わせる。
一体ここまでの憎悪を育てたものは何か。恐ろしくて知りたくは無い。

凍月の暴力から始まった2人の関係は、この世の果てで純愛へと昇華する。
初恋を知った凍月の長い贖罪の物語と読めなくも無い。
けれど、この後味の悪さは無くされはしない。

1

愛憎から生まれたもの

久々にARUKUさんの作品に手を出したら猛烈なものを浴びました。
読み終わるのに1時間以上読かかり、最後は思わず感嘆の息が。
寝る前に読んだら興奮して眠れなくて夜更かししてしまった。
昭和50年代、閉鎖空間の少し寂しいようなさびれたような田舎が舞台。

凍月のおぞましい行為に耐えるため、心をなくすように性悪に復讐に生きようと決めた奏。
それでもやっぱり彼は無垢できれいだった。
憎いのに縋ってしまうという心の機微をひたすら問答し、奏なりに納得のいく答えに辿りつけたのね。
眠り続けている奏の顔が本当にずっと安らかで、泣いてしまう。

結末は読み手によって分かれるだろうけれど、私は成長している犬に希望を持ちたい。
評価は神。けれどこの作品は中々読み返せない。色々と持っていかれてしまう。

1

残酷って綺麗ですね

初読みの作家さんで 衝撃的すぎてなにをどう感じればよかったのか?



裕福に育ち良心の欠片もなく生きてきた男
劣悪な環境のなか健気に生きてきた男

それに絡む
容姿の醜さから蔑まされ歪んだ女と
容姿と躰を武器に他人を貶め弄ぶ女


まさに 愛憎
狂った愛情と憎しみの果ての復讐とか ヤバめの昼メロもかすむくらいハード


相対するものへの嫌悪が愛情や執着や憎悪にかわり複雑に絡みあった 見たこともない非道で畜生なラブストーリー

昭和の寂れた田舎町の風景が物悲しく
残忍なのに何処か儚い 気を許すと涙が一気に溢れてくる



ねぇこれ ちゃんと生きてるよね?
生きてるんだよね 二人とも?

何層にも積み重ねられた歪な愛や 自虐思考や破滅願望にも似た幸福に ちょっと脳みそがバグを起こしました



評価はごめんなさい 中立(好き嫌いわかれるであろう)なんですが このメリーバッドエンドとも純愛エンドとも言えない狂おしいほどに歪んだ愛を見ていただきたくて萌2にしました

0

たぶん二度と読めないですが、すごかった

人からおすすめされて(ハッピーエンド以外読みたくないのでハッピーエンド保証をしてもらいつつ)読みました。
絵は、どこ見てるの?相手の方見てないけど……上半身と下半身の向きがちょっと……急にアクロバットな体勢出てきたけど大丈夫!?と思って三度見してしまったりして途中で読むのを中断してしまう場面がある程度には正直とても苦手です。
ですが、そんなことは些細な問題だと思うほど話がしっかりしていました。
前半の攻めのクズさや受けを取り囲む環境の辛さ、交わした会話の内容が後半にすごく活きていて構成がいいなと。
自分の専門分野に近い話があるとしんどさが増して読みたくないという部分があるので、この作品を繰り返し読むのは難しいなと感じてしまったのですがそういったところの描写含めてとてもすごい作品だと思いました。

4

作中に出てくる小説との関連性について

※繊細な取扱が必要かもしれない単語を使っています。古典の作品名でもあるので、ご容赦ください。

圧倒的でした。
こういう物語を描きたいと思って描ききるARUKU先生がすごい。

◾︎凍月颯(奏の勤め先の新しい所長)×奏純平(持病のある母と2人暮らし)
とにかく下げて下げて下げて下げっぱなしのことが多かった先生ですが、最近の作品をいくつか読むと、微妙な上向きで終わるものも多いです。今作に関しては後段で。

キャラクターは先生お得意の、清貧を絵に描いたような受けと、傲慢な攻め。序盤のひたすらヤってるあたりにちょっと疲れたのですが、先生の描きたい"下げて下げて"には必要不可欠な描写なんだろう。
女の人のいい香りに浄化を見出させておいて間髪入れずに落としてくる。怖い。

母親が、そう言われても否定しかできないような言葉を奏に投げるところなんて、人間のいや〜なところと、しかし深く読み取れば奏に愛されたい歪んだ母とが描かれていて、えづいちゃう。
またね、母親(の介護)と奏の関係性を、奏の介護と凍月で踏襲してくる辺りも…はぁ…好きなんですけどため息が。

喪服シーンでの「可哀想で 最凶に可愛くて」も好きな表現でした。"最凶"なんだよ。

色々書きたいな〜と思って2周目読みつつ書いてますが、この作品の「白痴」との関係性に焦点を当てたら大変長くなる恐れが出てきました。
先達のレビューを拝見しても、そこに言及している方がいないっぽい?
ただ作品名が出てきただけでも十分考察の一助となるわけですが、これに至っては何度も奏がこの本を読んでる描写が出てくる、2人と白痴の人物名を明確に重ねる、読み終わった感想を述べる…と完全に役満。

奏=ムイシュキンは最後白痴になっている、または、奏はこの話を嫌いだと明確に言っているからそのラストは回避されている…さぁどっち!という。

後者について、奏は「現実から逃亡」するムイシュキンに対し「嫌いだ」と言っているわけで、奏は現実から逃亡しないぞという意思表示に読めるんですよ。自分から突き放すことで愛を失ったともいえる奏。ただ、奏はラスト凍月に「アイシテル」ことを伝え、確実に愛を取り戻してはいる。
でもね、目を覚ました後彼が言葉を発することはない幕切れは、どうにも前者を匂わせているようでならないわけで、明るい終わり方かと思いきや…という。
うーん、自分としては白痴エンドなのかな〜と思えてしまう。かつての先生なら奏は目覚めなかったのではないかと思うと、あえて目覚めさせたキモは…

遺骨を引き取りに行った=死体と暮らすと考えれば、ナスターシャポジションは母親なのか?
まぁ自由解釈でいいんでしょうね。思い思いの幕引きで。

0

甘さも痛みも何度も経験しながら生きていく2人が愛おしい

 シリーズでない1冊完結の作品で、ここまで読み応えたっぷりで、感情に訴えかけてくるものってなかなかお目にかかれないと思います。ARUKU先生の画力と脚本力の両立っぷりには恐れ入りました。最初は鬼畜攻めと不憫受けの話なんです。凍月にお金で体を買われた奏の被虐美を存分に味わえる。濡れ場もかなり数が多いのに、どれも手抜き感をまったく感じさせず飽きさせることもなく、それぞれの場面で2人の絡みに萌えられるのも先生の台詞回しと心情描写の質が高いからでしょうね。でも中盤以降、ただ搾取する攻めと搾取される受けだった関係から、2人はもっと複雑な関係になっていきます。

 最初の数々の残虐な行為を憎く思い、復讐を固く心に誓う奏。彼の凍月への態度はただ健気だった頃とは異なり、時折対等か凍月よりも上からなくらいに素に近いものになっていく。と同時に、甘えてみせたり孤独を晒け出したり、かつてのように庇護欲や加虐心を煽る場面もあったり。これらすべてのシーンで奏に計画性があったとは思えません。時には計画的に、時には本心から、彼は凍月を虜にしていく。ただ無慈悲だった凍月も、呆気ないほどどんどん落ちて奏にハマり、抜け出せなくなっていく。単純に2人の変化が面白くて、でもどこか破滅の予感がする物語にページを捲る手が止まらなくなるんです。

 閉塞的な田舎を出ようと言った凍月と、復讐も何もかも忘れて彼に身を任せようかと思った奏。この時期2人は間違いなく心から愛し合っていただろうと思います。でも、今まで積み上げてきたものを思い、奏は復讐を決行する。手酷く凍月を打ち捨てて。ただ、彼の復讐は完璧には遂行されませんでした。彼は自殺には至らなかった。やはり自分をそこまで駆り立てる憎しみは、もうとっくに消え去っていたんだと思います。その後不幸な事故で植物状態になってしまった奏に、凍月は勘違いをしたまま尽くす。相手が微笑み返してくれさえしない、起きてもまた自分を捨てるかもしれない、何の見返りもないどころか自分に損しかない環境で、それでもずっと尽くし続けた凍月に、彼は真実の愛を見つけたんだと嬉しくなりました。愛が返ってこなくても、自分が愛せることを幸せに感じられるってすごく尊いことだと思う。いろんな痛みを伴って、ようやく生きる歓びに辿り着いた2人がとても眩しく、ずっと見ていたいなぁと感じました。

3

それでも愛してる

とうとう読んでしまった。
怖くて勇気と気力がなくてずっと手元にあって。
でも酒場スレで疲れた時に読んでみるようオススメしてもらって、覚悟を持って読みました。

覚悟をした通り衝撃を受けました。
残酷な現実の主人公はARUKUさんらしいですね。
せっかく描きこまれてるのに先が気になってどんどんページをめくってしまいました。

登場人物も多く良い人もいれば悪意を向ける人もいて。
お願い湊や二人をそっとしておいてあげて!と何度願ったか。

ドクズ男凍月が湊を好きになってしまったばかりに。初めて美しい湊に出会ってしまったばかりに。
地獄が始まって…。

湊の復讐は実行途中だったのか?もう自殺するつもりはなかったのに?凍月の妻を庇って崖から落ちて自殺したことにされてしまって。それを知った凍月も復讐されたと思い込んで。

心も顔も体も美しい湊。大嫌いだったのに凍月の温もりや自分を愛して必死な様子に湊も愛してしまったのか。

後半の湊を病院から連れ出して逃避行の様子はもう凍月が別人で。旅をしながら寝る間もなく湊を看病して目覚めるかわからない湊に二人で死のうとまで思い詰めて。

最後は湊は意識を完全に取り戻したんですよね?目を開けて微笑んだのは現実ですよね?

二人の心の動きが読む側も揺り動かされます。
登場人物も多くて色んな思惑があって。

お願い二人がもう何もかも乗り越えて愛し合って生きていって!
カバー下の笑顔で抱き合う二人がいるから信じていいんですよね?

2

少しダラけてしまった。

honto(電子限定:一枚絵)
修正…光
カバー下なし

0

こんな純愛物語は大好き

大ファンになりました。ARUKU先生の純愛ストーリーはやっぱり神ですね。
blでこんなに深くて心に残る作品は初めてかも。

舞台が1975年なのでそれもよかった。携帯もないアナログ的な愛がもっと哀れで切なく感じさせます。
攻めはクズだったが、受けに出会って初めて恋をします。
攻めが痛いくらい受けを愛してるところが切なすぎて泣きました。エロもたくさんありますが、二人の感情が切なくてエロくは感じなかったです。それといつも思うんですが、受けが男の経験がないので攻めがなんかやる時、初々しい反応が萌えます。ビッチ受けより、純粋な受けが好みなんでドキドキしながら読みました。
本当に買ってよかったと思える作品は久々っていうか正直、初めてです。こんなのを買わなきゃ!!と思っちゃいました。

4

読まなきゃ絶対後悔する神作品

ARUKU先生の本はこれが初読みでした。

あまりの素晴らしい心理描写の丁寧さ、リアルさに言葉を失います。
濡れ場は多いけれど、どれも受・攻のコミュニケーションのひとつという感じで…エロスよりも互いの苦悩・憎悪・困惑…さまざまな感情を感じさせるのが印象的でした。それがとても生々しくて…涙が止まらないんですよね…。

苦しい、つらい、でも最後に幸せになれる。生々しくも、人生って、愛って捨てたもんじゃないと希望を感じさせる素晴らしい名作です。1人でも多くの人に読んでほしい。

4

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う