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前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です

zense de konyakusha datta omega ga isekai de arufa ouji to natte ore wo kakou ki desu

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表題作前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です

レイノルド(湯浅伊久馬)、異世界転生してアルファになった元オメガ
カミル(橘光弥)、異世界転生でオメガになった元アルファ、20歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

夜伽係の巣作り&王子の巣ごもり!?
転生したらバース性が逆転していた!? 前世でこじれた恋をやり直したい。

アルファの光弥は事故に遭う。婚約者であるオメガの伊久馬に素直になれず、好きと伝えられないまま。ところが二人は異世界に転生。エリートアルファだった光弥は貧乏オメガ・ カミルに、オメガだった伊久馬はアルファの王子・レイノルドになっていた。レイノルド はカミルを夜伽係にして人目を憚らず溺愛する。もしかして伊久馬と恋をやり直せる? だけど、王子のレイノルドが婚約者と番になれるよう発情させるのがカミルの仕事で!?

作品情報

作品名
前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です
著者
滝沢晴 
イラスト
森原八鹿 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレードパール文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576240084

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5

4.1

(42)

(23)

萌々

(10)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
170
評価数
42
平均
4.1 / 5
神率
54.8%

レビュー投稿数12

元アルファな受けの性格が良い(笑)

天然物のナルシストな受けの言動がとても好きでした!
自称「国一番の美青年」で、侍女たちからの意地悪にも「顔がいいから」などと言うのは気分がよくスッキリしました!笑
めでたしめでたし、の先が知りたい私としては、ほんの少しでいいから後日談がほしかったです。コミコミさんでは特典があるようですね……購入を検討します。
元オメガな攻めの執念が怖いほどで、両思いだからよかったものの、片思いだったら行きすぎたストーカーです。こわいこわい。執着攻めが大好きな私としては大歓迎ですが笑
オメガがアルファになって、アルファがオメガになるという 逆転ものは初めて読んだので、受け入れられるかな?と心配でしたが、さすがは滝沢先生。
見事なストーリーで、全然気にならないどころか、どちらの性も経験してるというのはすごくアドバンテージなのだと思いました。
受け攻めと、受けにかかわった善良な人たちも含め、みんなが幸せにしている姿がまたどこかで読めますように。

4

素敵な話に涙が止まりませんでした。

内容は他の方も記載の通りなので省略して、
まずは今流行りの転生ものとオメガバースを掛け合わせた内容で、いつもの在り来りなものかと思う方いると思うのですが、この作品はちょっと違います。
普通転生するならアルファはアルファに、オメガはオメガに転生する。または受け攻めどちらか片方が転生の時に性が変わるのはよくあるパターンだと思うのですが、こちらはアルファとオメガが入れ替わります。
更には身分差も綺麗に逆転してしまい、主人公は「名のある家元のアルファを前世を持つ今は貧乏宿屋のオメガ」という難しい立場の人物になっています。

他の方も仰られてる何でこんなに主人公の子は一人で悩み続けてるのって疑問も、まず前提にこの子は中身が前世が良いとこ出のアルファなのもあって基本何でも自分で思い込んで突き進んでしまう一人で勝手に自立タイプの人間。外見はオメガだけど中身はアルファの気性が幾分残っているので素直になれないんですよね。そして前世で相手と分かり合えてない経緯もあって気持ちを口に出来ない。それが何ともいじらしくて可愛い。王宮に上がって周りに虐められてもそれに屈せず昼間も頑張る姿が健気で立派で、そりゃあ攻めの王子は仕事ほっぽり出して見守ってしまいますよね。ちゃんと仕事してるのかたまに不安になりましたが…。

同じく攻めの彼は今はアルファだけど元オメガ。そのせいか発情や薬に対しての理解力や包容力が普通のアルファを凌駕していて優しすぎる。一度頭に血が上って受けくんに無茶をした時もありますが…ちゃんと実家まで迎えに行って謝れたから偉い。受けの子が好きすぎて前世から拗らせてる一途な童貞です。

しかもこの二人の素晴らしいのが前世ではキスすらしていない初心な関係で、ただお互いのことが好きだったのに素直になれなかった二人のまま現世に繋がっているので長い青春の続きを見ているような感覚で終始切なくて涙が止まらず一気読みしてしまいました…。

ただ頁数に縛りでもあったのか途中駆け足の部分が少し気になりました。折角いい話なだけに交渉のところや攫われたり逃げ出したりの部分がうまく伝わりづらく何度か読み返す部分がありましたが、それでもとても面白かったです。
前世から繋がる話ってどうしてこんなに切ないんでしょうか…素敵ないい話でした。
続き、待ってます。二人の今度こそ幸せな結婚編をどうか書いてくださいね。

5

No Title

設定も激重執着攻めも巣ごもり描写も自称国一番の美形受けが嫌味に対してサラリと返していく強さも良かったなと思います。

呪いを解く鍵であった重要なシーンを最後に持っていきたかったのは分かるし、とても良い形だったと思います。
が、そこに至るまで受けが攻めに思いも疑問もきちんと伝えず、攻めのため…のような間違った方向へ自己判断しグダグダと同じ思考を繰り返しているようで、個人的に共感できないままでした。

前世を後悔してるからこそ、今会えた奇跡にいつまでも自分の素直な気持ち隠して何してんの…!?と。
攻めも執着すごい割に回りくどい気がして刺さらず。。

実は…のキャラクターも多く良い意味の意外性もありながら、周り嫌な人が多かったなぁーという印象でした。
使用人すらも嫌な奴が多い環境で、そんな価値観の世界で、ふたりが結ばれてこれから心置きなく幸せに過ごせるのか?オカン心で心配です。

気になるところを書いてしまいましたが、全体的には萌評価とさせていただきます。

4

安定した面白さ

滝沢晴先生の作品は間違いなく面白いので、まだ手に取ったことのない方はこの機会にこちらの作品を読んで欲しいと思います。
キャラクターもお話の構成も抜群に上手いです。

今回は異世界転生のお話ですが片方は自然な転生でもう片方は後追いなのですが、5年早く転生してのけるという荒技を達成していました。

そして随所に挟まれる伊久馬(レイノルド)の日記によって、彼の光弥(カミル)に対する並々ならぬ想いと執着を読者は知るのです。

この伊久馬の遺された者としての想いが切なくて、また光弥の果たされなかった想いが悲しくて、今世で幸せになって欲しいと思うのですが、そこには絶望的な身分差があるんです。

この身分差をレイノルドはどうやって解決するつもりなのか、今世になってもなかなか素直になれないカミルにかなりハラハラさせていただきました。

転生する前もなかなか漢気溢れる伊久馬(レイノルド)でしたので、今世でアルファに生まれ変わってても全然不自然ではないんです。とても魅力的な人物でした。

最後をレイノルドの日記で締めてましたが、それも良かったんですが宰相や息子の処分までハッキリ書いて欲しかったです。(ザマァ好きなので)www

5

ただし美形に限る言い負かし

滝沢晴先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
執着 5
溺愛 5
切なさ 3
エロ 2
な感じだと思います。

アルファのレイノルドさん×オメガのカミルさんのカプです。

オメガのカミルさんはある日、前世の記憶を取り戻し、前世では自身がアルファの光弥だったこと、婚約者であるオメガの伊久馬さんに素直になれず冷たく当たっていたこと、そして自身が事故で亡くなったことを思い出す。そんな時、アルファの王子、レイノルドさんの夜伽係に選ばれ、レイノルドさんに前世の記憶があることを知られてしまうが…。

今作は転生物のオメガバース作品ですが、前世と転生先でバース性が逆転しているカプによる、ちょっと変わった転生物です。

前世ではアルファだった光弥さんが転生したらオメガのカミルさんに。前世ではオメガだった伊久馬さんが転生したらアルファのレイノルドさんになっています。前世では婚約者同士だった光弥さんと伊久馬さんですが、絡み描写は無いので、光弥さんと伊久馬さんにはそれぞれの攻め受けの印象はあまり感じなかったので、リバ要素は無いと思います。

前世でアルファだった為、自信家で傲慢な言動をするカミルさん。だけど、前世の婚約者の伊久馬さんに冷たく当たったことへの後悔が残っているので、レイノルドさんの夜伽係になった時は、心を入れ替え夜伽係として頑張ります。
だけど、徐々にレイノルドさんに惹かれていくことで、レイノルドさんの婚約者の存在や所詮夜伽係だから恋をやり直せることが出来ない、と葛藤や苦悩するカミルさんの心理描写が切ないです。

下級使用人達や庭師長などはいい人だけど、まぁ大体の脇役キャラやモブキャラ達が嫌な奴ばっかりですね。王族物や貴族物ではあるあるのように登場する、周りを取り巻く嫌な奴等。でも光弥さんだった時の性格などから、カミルさんが上級使用人達を言い負かす描写にはスカッとはします。
だけど、カミルさんが美形なのは分かるけど、ただし美形に限るって感じの言い負かしなので、個人的には他のバリエーションでの言い負かしが聞いてみたかったですね。もしカミルさんが美形じゃなかったら、どう乗り切るつもりだったのか。

カミルさんが知らぬところで物凄い執着を抱いていた伊久馬さんことレイノルドさん。物腰の柔らかさと溺愛具合から中和されるかと思ったけど、物語りの最後まで執着心が原液のままでしたね。レイノルドさんの溺愛っぷりや伊久馬さんの執着具合が凄まじいので、是非とも読んでほしいです。

5

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