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小説
内容は他の方も記載の通りなので省略して、
まずは今流行りの転生ものとオメガバースを掛け合わせた内容で、いつもの在り来りなものかと思う方いると思うのですが、この作品はちょっと違います。
普通転生するならアルファはアルファに、オメガはオメガに転生する。または受け攻めどちらか片方が転生の時に性が変わるのはよくあるパターンだと思うのですが、こちらはアルファとオメガが入れ替わります。
更には身分差も綺麗に逆転してしまい、主人公は「名のある家元のアルファを前世を持つ今は貧乏宿屋のオメガ」という難しい立場の人物になっています。
他の方も仰られてる何でこんなに主人公の子は一人で悩み続けてるのって疑問も、まず前提にこの子は中身が前世が良いとこ出のアルファなのもあって基本何でも自分で思い込んで突き進んでしまう一人で勝手に自立タイプの人間。外見はオメガだけど中身はアルファの気性が幾分残っているので素直になれないんですよね。そして前世で相手と分かり合えてない経緯もあって気持ちを口に出来ない。それが何ともいじらしくて可愛い。王宮に上がって周りに虐められてもそれに屈せず昼間も頑張る姿が健気で立派で、そりゃあ攻めの王子は仕事ほっぽり出して見守ってしまいますよね。ちゃんと仕事してるのかたまに不安になりましたが…。
同じく攻めの彼は今はアルファだけど元オメガ。そのせいか発情や薬に対しての理解力や包容力が普通のアルファを凌駕していて優しすぎる。一度頭に血が上って受けくんに無茶をした時もありますが…ちゃんと実家まで迎えに行って謝れたから偉い。受けの子が好きすぎて前世から拗らせてる一途な童貞です。
しかもこの二人の素晴らしいのが前世ではキスすらしていない初心な関係で、ただお互いのことが好きだったのに素直になれなかった二人のまま現世に繋がっているので長い青春の続きを見ているような感覚で終始切なくて涙が止まらず一気読みしてしまいました…。
ただ頁数に縛りでもあったのか途中駆け足の部分が少し気になりました。折角いい話なだけに交渉のところや攫われたり逃げ出したりの部分がうまく伝わりづらく何度か読み返す部分がありましたが、それでもとても面白かったです。
前世から繋がる話ってどうしてこんなに切ないんでしょうか…素敵ないい話でした。
続き、待ってます。二人の今度こそ幸せな結婚編をどうか書いてくださいね。
意地をはるな!わきまえるな!
は〜、すごいものを読んだ。
タイトル通りの内容です。が、ライトな感じ?に思わせての凝ってて重くて切なくて泣けるお話でした。
光弥とカミル視点に挟まれる伊久馬視点。
効果的だしゾクゾクしますね!
まさか異世界で再会するとは!しかも絶世の美青年に生まれ変わってて。
カミルが美しくて良かったね!
もう、異世界でせっかく再会できた!!からのカミルのわきまえた発想に、なーにーをーしとるんじゃっ!この奇跡に素直にならんでどうする!とすれ違いへ進んでくところに泣けて泣けて。
その後もレイノルドの嫉妬や執着も美味しくて。レイノルドに婚約者がいるもんだからややこしくなっちゃうし。
素直になって本音を言えーーーーー!!!
なんですよね。もう気をもみました。
一点気になったのは極まるところのカミルの台詞かなあ。いや〜オメガバだけどさ。いつもは平気なのに今作ではちょっと冷めちゃったかな?
レイノルドこと伊久馬の悲しみと執念を想うと、一緒の世界に生きてそばにいられるだけで幸せって言葉が効きますね。
逆バースになってカミルが美しさを武器に強かに生きてくところや台詞も良かった。
はぁ〜、泣けたなあ。
仕事の辛さも一緒に洗い流してくれました。
ありがとうございました。
滝沢晴先生の作品は間違いなく面白いので、まだ手に取ったことのない方はこの機会にこちらの作品を読んで欲しいと思います。
キャラクターもお話の構成も抜群に上手いです。
今回は異世界転生のお話ですが片方は自然な転生でもう片方は後追いなのですが、5年早く転生してのけるという荒技を達成していました。
そして随所に挟まれる伊久馬(レイノルド)の日記によって、彼の光弥(カミル)に対する並々ならぬ想いと執着を読者は知るのです。
この伊久馬の遺された者としての想いが切なくて、また光弥の果たされなかった想いが悲しくて、今世で幸せになって欲しいと思うのですが、そこには絶望的な身分差があるんです。
この身分差をレイノルドはどうやって解決するつもりなのか、今世になってもなかなか素直になれないカミルにかなりハラハラさせていただきました。
転生する前もなかなか漢気溢れる伊久馬(レイノルド)でしたので、今世でアルファに生まれ変わってても全然不自然ではないんです。とても魅力的な人物でした。
最後をレイノルドの日記で締めてましたが、それも良かったんですが宰相や息子の処分までハッキリ書いて欲しかったです。(ザマァ好きなので)www
これはたまげた。
すんごい執着攻めが降臨しました。
BL界にはあまたの執着攻めが存在しますが、この作品の攻めはトップオブトップじゃなかろうか。かけたお金も、時を超えた転生劇も、私がこれまで見た執着攻めの中で一番かも。恋人を想う気持ちが相当に深くて超重量級です。
その重くて深い愛情から全てが始まったこのストーリー。この物語の冒頭はすごく謎めいていて、一体何のこと?何を言ってるの?な、話から始まります。しかしこれはこの作品にとって重要なヒントで伏線です。意味プーに見えますが、作品を読み終えてから冒頭に戻ると、おおー!こういうことか!と…。感動すら覚えました。
オメガバースで、異世界転生ものの今作品。しかも、転生後はバース性が逆転してるという少しややこし設定になってるときた。設定が複雑になっていることで話がとっ散らかっていやしないか不安でしたが、そんな心配は不要でした。
作者さんの話の見せ方がすごくうまいんですよね。少しずつ情報を開放して、匂わせも織り込みながら話を展開してしていくからすごく引き込まれます。転生前のルートと転生後のルートが絡み合ってることも、アルファに転生した伊久馬ことレイノルドの秘めた思惑なんかそう。真実と真相が、ストーリーが進むにつれてどんどん明らかになっていくワクワク感がなんて楽しいのか♪
時おり挟む転生前の伊久馬の日記の内容もちょっとした伏線で、この転生劇のヒントっぽくなっている演出もGOODでした。
この転生は偶発的なものじゃなく、執念によってもたらされたものという根っこがあってこその、ストーリーの奥深さにシビれます。ただのオメガバース作品に終わっていないのは、そのバックボーンが非常に濃厚な想いの下に成り立っているからだと思います。
愛する者を失った悲しみや絶望感が向き合わせた転生は、いわば人生のやり直しで、暗い感情を明るい展望に変えた転生後のストーリーが、これまで見たことない物語で面白かったです(*´︶`*)
転生前とは違って明るく素直になった光弥(カミル)がカッコかわいいんですよー!元々そういう性格だったのかも知れませんね、アルファ性の矜持が邪魔をしていたせいで。
魅力たっぷりのカミルは最高でした!「俺は顔がいい」のポジティブ連発はもはや持ちネタギャグ(笑)何度も笑わせていただきました^ ^
深い愛情と強い執着にゾクゾクした一冊です。好きの気持ちの再構築も相まって、読後感は最高に盛り上がりました♪( ´▽`)
素敵な作品に出会うことが出来て嬉しいです。
もう、破茶滅茶に面白かったーーー…!!
神評価以外考えられないな、と納得の「神、神、神!!」です。
信じられないくらい深い深い攻めの愛と、執着。
執着といっても、薄暗いやつじゃないんです。純粋に、相手を想う愛ゆえの……泣きそうになっちゃうぐらいの、深い愛でした( ; ; )
主人公達がアルファ性・オメガ性がひっくり返って転生したことにも理由があって。
以下、ざっくりあらすじを。
前世でアルファだった華族の末裔である光弥と、その婚約者だったオメガの伊久馬。
伊久馬に対してずっと素直になれず、やっと素直になって想いを告げようとした光弥ですが、乗っていたタクシーが事故に巻き込まれ、光弥は命を落としてしまいます。
そして気付けば別世界に転生しており、何と前世でアルファだった光弥は貧乏宿屋の三男坊オメガに、そしてオメガだった伊久馬はアルファの王子に転生しており、光弥は王子を発情させるための夜伽係を命じられてー
と続いていくお話です。
まず、オメガに転生してもどこか偉そうなところは変わらず、「世界で一番美しいのは俺!」とそこだけは自信満々なカミル(元・光弥)が面白すぎて、ほんと笑っちゃう。
「育ちは悪いが、顔だけはいいからな…」とか、冗談ではなく本気でそう思っていて、それを臆せず言っちゃうんですね。いいキャラしてる(*´艸`)
とはいえ、カミルの価値が決して顔・見た目ではないことを、レイノルドはもちろん、下級使用人などカミルの身近な人たちもちゃんと理解しているんですよね。作中にも出てきましたが、過酷な環境でも咲き誇ることのできる植物、エリカのようにどこまでも逞しいカミル!かっこいいよ〜!✨
オメガに生まれ変わったことで、自分がいかに前世で傲慢だったかを反省し、考え方や態度、生き方を変えていくカミル。
オメガになってうじうじうじ…としない逞しさがなんとも心地いいし、清々しい!
前世で一途に自分を想ってくれた伊久馬のように、今世では決められた婚約者のいるレイノルド王子(元・伊久馬)を一途に想い、彼が無事婚約者の貴族と番になれるよう、力を尽くそうとするんですね。
どこか偉そうなんだけど憎めない可愛らしさがあり、一途でひたむきなカミル…うーん、このキャラ本当に大好き!!
と、カミルの魅力を長々と語ってしまったけれど。
光弥を失ってから20年以上、光弥と再会する方法をひたすらに探し続けた伊久馬。運命をいじることで自分が呪われることさえ厭わなかった伊久馬の深すぎる愛に、読んでいるこちらも溶かされて泣きそうになって…こんなん、大好きになる以外ないじゃないかーーー!!
終盤、「前世で叶えられなかった恋をやり直したい」と言ったカミルに、「やり直すつもりはない」と告げたレイノルドの、その続きのセリフ。
…もー、大袈裟ではなくほんと、痺れました。心が震えたよーーーー!!!(絶叫
…とにかく、壮大な愛のストーリーにどっぷり浸かった、私服の読書時間でした・:*+.
セッッも…前世と今世でアルファ・オメガが入れ替わっているから、お互いにどこをどうすればいいか分かってるんですよ…相手を翻弄できちゃうんですよ…まあ翻弄されてるのは主にカミルなんですが笑
とにかく、ぜひ、読んでー!!!!!と声を大にしておすすめしまくりたい、そんな作品でした✨