電子限定おまけ付き&イラスト収録
小説
異世界転生にオメガバースに執着攻め、貴族社会に獣人と私の好きな要素が盛りだくさんで大変楽しく拝読しました。 ストーリーのリズムもいいし、キャラも好ましい。立ち塞がる事件にはハラハラ。 そんな中で2人の恋模様には心躍りました。ユリウスの鈍感さに加えて、静かに想いを募らせて拗らせてる様子が楽しかったです。
あと前世を思い出してから秀一目線で、ユリウスと現状を冷静に分析してるのも面白かったです。 奈良先生のイラストの美しさに感動しお話も面白く読後も幸せでした。あっという間の拝読でした!最高!
4月に発売された「転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています」が好きだった人ならば、きっとこちらの作品も好みだと思います。かくいう私の好みにピッタリで最後まで楽しく読むことが出来ました。
義弟と義兄の違いはあるものの設定的には両作品はとても似通ったお話だと思います。違いは仔ジャガー獣人のティモの存在でしょうか?このティモと3人で擬似家族のような様相を見せてるのが微笑ましかったです。
そして今回は前世の知識を活かしてユリウスが事件を解決する活躍をしてました。帳簿から隠された犯罪に気が付いて行くというのが凄く面白かったです。また、愚弟と罵りながらもユリウスが理不尽な目に会った時は相手を許さないというラファエルの公爵としての矜持にも痺れました。
読んでて何となく犯罪の匂いがすると思ってた事にユリウスが気が付いて行く過程とか、あの人物が黒幕だろうと思ってたらその通りで、匂わせの答え合わせをして行くのが楽しい作品でもありました。
そして嫌ってた割にはラファエルのユリウスに対する執着とか甘い態度に、過去の行き違いが明らかになった途端に物凄くキュンとしたんです。知らぬはユリウス1人だけなので、最初にラファエルに言われた事を守ろうと空回りする姿が可哀想でした。
私の大好物のザマァも一応あったし(少し甘いけど)、仔ジャガーのティモを挟んでの夫夫のような2人にホッコリし、ユリウスの変貌とラファエルの溺愛に混乱する領地の侍従たちの姿にクスッとして楽しい作品でした。滝沢晴先生の作品にハズレは無いので多くの方に読んで欲しいです!
それと奈良千春先生の描くラファエルが凄く素敵でした♡
滝沢先生の執着攻めにハズレなしですね!
今作も面白かったです!
最初は攻めが受けを嫌ってるんだけど、最後には受けを溺愛&執着するのが大好きでして…。序盤、受けが攻めに冷たくされればされるほどテンションがあがるのですが、今作はもう私の好みどストライクでした。攻めから、どうしようもない愚弟だと罵られ、一年以内に婚約者を作れ、じゃないと変態貴族の妾にするぞと脅され…
もちろん後から攻めがこんな事言った理由はわかるのですが、それまで度々この発言を思い出しては傷つく受けに、可哀想ながら萌えてしまいました…
あと滝沢先生作品に出てくるちびっ子は本当に可愛いですね。あざとすぎないといいますか、子供らしい可愛さで癒されました(成長した姿が電子限定おまけで読めますが、どうですか、彼主役でスピンオフ…!)
挿絵も素晴らしいですね。奈良先生のイラストは物語を読む手を止めて、じっくり見てしまいます…
執着攻めが好きなら買って損はないと思います!
超おすすめ!
異世界系をいろいろ読んでいる内に、自分が駄目なものが分かってきました。
一応主人公の記憶が蘇ったという体を取ってはいるんですが、ほぼ憑依型・人格乗っ取りです。元のユリウスの意識は出てきません。記憶や知識として利用されるだけです。
理由があって自分から引きこもったとか、消えてしまったといった説明は一切ありません。まじりあって納得し合って落ち着いた、というような雰囲気も感じ取れませんでした。根底にユリウスの人格が根差しているというような事でもないようです。周りの人間が「人が変わったようだ」と評しますが、”よう”ではなく人が変わっています。
いくら悪役だろうが、性格が極悪だろうが、人間のクズだろうが、人ひとり消滅しているのに全く頓着しないタイプのお話にすごくモヤモヤするようになりました。過去の所業で窮地になると、「ユリウスめ~!」とか憎まれ口叩くんです。オイオイと。あなたユリウス押しやって消してしまっているじゃないですかと。それについて何も思わないんですかと。
全く読めない訳ではなく、例えば攻めに萌えたりする場面もあるんですが、どうしてもモヤモヤが消えないままに読了する、という体たらくです。
もしかして乗っ取り系かもと読むのを迷い、でも評価も良いしランキングも入っているしすごく気になるので、読まなきゃ判断も出来ない!自己責任!と覚悟を決めて読んだため、私自身はモヤモヤレベルで済んだのですが、どうやらこの設定は地雷の人がいるようなので、書こうかどうか迷ったのですが、注意喚起として記しておきます。
あらすじも何も見ずに作家様買いして読む。
読み始めて、すぐに経理マン時代の記憶が蘇る受け…え?これ、転生ものだったの?と驚く。
最近の本は、大抵、タイトルに"転生"って書いてあるよね、などと思いつつ。
記憶が蘇る前は、浪費家で傍若無人、顔と家柄が良い(養子だけど)オメガ。
経理マンの記憶が蘇った矢先、婚約中の第二王子に捨てられて…から始まる。
経理マン人格の新生・受けが、非常に冷静に自分を客観視できる人で、卑下するわけでもなく、過去の行いを反省し、今できることを考え、真摯に取り組む、素晴らしい人になるんですね。挽回しよう、よく見せよう、と気負うわけでもなく。ある意味、淡々と。
サラリーマン根性が若干滲んでる感じ。
そして、この受け、前世はやたらうるさい経理さん。いるよね〜、とお局経理を思い出す。
そんな受けを見て、諦め、抑えていた初恋心がムクムクする攻め様。
これが、何というか。不器用さんなのか?とツッコミたくなる。
「私の顔のどこが良いか、言ってみなさい」だって(笑)
パーティーのエスコート用に、受けの瞳に合わせた服、誂えちゃうし。やる気満々なんだけど、受けには全然伝わってないのね。
先回りして周到に入念に…みたいな粘着感は、あとから出てくるけど、いまいちスマート感がないのが、すっごく良い!
執着攻めの義兄にしては可愛いんですね。
そんなにあっさり、セッッしちゃって良いの?義理とはいえ兄弟なんだよね?と思うけど、そこは無問題なのが、後々わかります。
そうそう。首噛み防止に、攻め様のクラバット・タイを受けの首に結ぶのが良かった。
タイがゆらゆら揺れるの良い!
滝沢先生作品は、サブキャラ達が毎回素晴らしいのだが、今作も然り、で。
子獣人ティモ。好きにならない人、いる?ってくらい愛らしい。
侍女パウラ。発情期の受けのお相手を初めて攻めがした翌日。「説明せよ〜!」な顔で受けに近寄る。親近感しか無い(笑)自分がこの世界に転生したら、間違いなく一番なりたいポジションだわ。
受けを捨てた第二王子。浮気して捨てたくせに、縋りついてこなかった受けに、絡んでくるのよ。側室にしてやる、的な。
こういう男、いるよね〜。
第二王子の新たな婚約者。女。
またまた、やたらと絡んでくる。いるよね〜。
悪役キャラ好きだから、マリア、もっとやれ、と思う。
しっかり滝沢ワールドで、面白かったです!