電子限定書き下ろし短編付き
小説
ハイスペ義弟の揺るがない愛にシビれるストーリーでした〜( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
一途とも執着とも気が狂ってるともいえる、義兄へ捧げた忠誠愛を大いに堪能できる一冊です。
カテゴリー的には異世界転生もの。それに加えて義兄弟BL要素も混じってくるので、あっちもこっちも見どころだらけ。すんげー面白かったです。
ゲームの世界へ転生。しかも、そのゲーム内で悪役令息だった人物になってしまう第二の人生やり直し譚です。
このままゲーム通りに進めば死にフラグが立ってしまうので、それを回避すべく立ち回っていくのが主人公・サミュエル。転生後はもちろん人格がガラリと変わるので、悪役から一気に主役のスターダムにのし上がっていくことになります。
何が変わるかっていうと、義弟から激しく愛されること。王太子からも熱烈に求愛されるっていうこと。本来、ゲームの主人公だった人物がヒール役に成り替わるってことです。
サミュエルを取り合う楽しい三角関係から、急にきな臭さを増すシリアスな四角関係へと発展し、恋愛面ではそれぞれの思惑が入り乱れ動きが激しくなっていきます。
義兄弟とはいっても血の繋がりはありませんし、しかもαとΩなので結婚の受け入れ態勢はわりとすんなりといきます。それができたのは、義弟のセオドアの強引な駆け引きと義兄・サミュエルへの強い愛があったからで、それは国王も動かすレベルです。王太子との婚約が決まっていたサミュエルを取り戻すため、戦争を早々に集結させて帰還する剛直さには恐れ入りました。
この男のサミュエル愛は相当なもので、サミュエルと自分の幸せを脅かすものには徹底抗戦し、サミュエルを傷付ける者は、徹底的に叩き潰す勢いです。極端な話、サミュエルを守るためなら国を滅ぼすのも厭わない思想の持ち主。一途もここまでくるとマジでヤバい奴なんですけど(笑)、それくらい強く激しく義兄を愛する姿勢が全くブレず、そして迷いがないから見てて清々しいです。
弟特権で甘えたり、寝てる隙にエッチないたずらをけしかけたりと、やりたい放題のセオドアに絆されていくサミュエルのチョロさもご愛嬌。セオドアの暴発を許してるのはサミュエルが甘やかしてるからって感じもしなくないですが、それすらも計算してアプローチしてるセオドアの策士ぶりにニヤついてしまうのです♪
セオドアの曇りなき求愛の態度やセリフの数々に何度もハートが跳ねたか分かりません。カッコいいのにどこか可愛いところもあって、早くサミュエルに認めてもらいたくてウズウズしてる彼に、萌え心がくすぐられました^ ^
国の英雄として目立つ存在のセオドアだけど、実はサミュエルの方もなかなかの人物で、前の世界の農業の知識を生かした領地改革や治水事業に貢献していく手腕は見事なもの。作中でも地形を生かした灌漑事業に取り組むシーンが描かれており、読み応え抜群でした。
農業オタクで天真爛漫な性格が非常にキュート。セオドアや王太子に執着されるのも納得です。セオドアに守られてるばかりじゃなくて、自分もセオドアを守るんだっていう気概の強さにも非常に好感がもてました。
サミュエルを陥れようとする勢力の罠にヒヤヒヤさせられますが、その一方で、次第にセオドアを異性として意識していく気持ちの変化を見守っていくのがめちゃ楽しかったです^ ^
闘犬のような大型ワンコ弟の激しい執着愛に酔いしれた逸品作。読後感も文句なしです。
2月に発売された「前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です」は捻りを効かせたお話でしたが、今巻は定番の異世界転生ものだったと思います。
凄く今の私の好みにピッタリで「そうそうこういうお話が読みたかったの!」と思いながら読んでいました。そして信頼のある滝沢晴先生なので、もちろん凄く面白かったです。
プロローグからしてセオドアのサミュエルに対しての執着と、その他に対する冷徹さに痺れまくりました。暴君ですよ!暴君!
更にサミュエルが前世を思い出してからの過去と現在の話の入れ方が絶妙でした。このサミュエルの生き方がまた良いのですよ。前世を思い出すまでのやらかしまでちゃんと責任を持つ誠実な人柄なんです。
サミュエルにちょっかいを出す王太子とセオドアとの攻防や、BLだからか「聖なるオメガ」のリオが登場してセオドアを狙ったりと、凄く焦ったいんです。
養子といえども我が子として愛情を注ぐラムリー公爵夫妻がとても素敵で、甲冑を着る義母にクスッとしました。また公爵家の使用人たちがセオドアの思いをずっと応援してたことに胸熱でした。
サミュエル以外はどうでも良いと一貫して態度を変えないセオドアの八面六臂の活躍が楽しめる作品でした。最後までページを捲る手が止まらなくて一気読みでした。こういう攻めを待ってました!
個人的な好みで言うならヒールは最後までヒールでいて欲しかったし、処刑くらいして欲しかったです。でもサミュエルの性格にはこの結末が自然なんでしょうね。
エピローグも最高でした。お話のまとめ方も凄く良かったです。
面白かったです!
〝受けの為なら何でもしますが他はどうなっても知りません〟系の年下執着攻と、そんな攻めを甘えたで可愛い弟と愛でる鈍感受の二人のキャラクターがとても好みで、木村タケトキ先生のキャラデザも最高!
本来なら攻めに殺されてしまう運命の受けが、何とか運命から逃れようと奔走するストーリーも面白く、個人的に【キャラクター・挿絵・ストーリー共に◎】な文句無しの神作品でした!
本来なら嫌われるキャラクターが愛される展開って、理由無しに溺愛されるモノは納得出来ないのですが、今作は受のサミュエル君が前世での農業知識をフル活用して大活躍&心優しい性格なので、愛される理由も納得でした。
攻のセオドアの愛情を家族愛だと長年勘違いしてる鈍感さが可愛いですが、やる時はヤル!な活躍を見せるところも主人公スゲー感があって好きです。
そして、セオドアの〝受一筋、他は知らん〟的なサミュエル至上主義の執着溺愛キャラにキュンが止まりません♡
サミュエルの為なら、国はおろか世界すらも破壊しそうな勢いで英雄と言うより、もはや魔王……笑
そんなセオドアの溺愛に圧倒されつつ「イイゾ!モットヤレ‼︎」とガッツポーズで楽しみました。
サミュエルがのほほんと畑を耕している間に、着々と外堀を埋めていってるが最高ですよね。お前はそっちの土壌を耕していたのか!みたいな笑
そんな訳で、本来ならセオドアと番になる、聖なるΩのリオが登場しても割と安心して楽しめました。
また、恋敵エセルバートとの三ツ巴三角関係も大変おいしく、セオドアとエセルバートがバチバチ火花を散らすなか、のほほんとトウモロコシを両手に抱えるサミュエルの図に思わずニンマリ♡
キャラクターの関係性もキャラデザも好みど真ん中で、終始楽しく読了◎
王道展開ですが、だからこそ「こうなって欲しい!」の願望が形になっていて気持ちのいい読後感でした。
エロス度★★★★★
おやおや、悪役令息に転生し破滅エンドを回避するためにキャラ変したら義弟αに溺愛される幸せルートに進むとは面白いですね。
農業青年が転生したので悪役令息が農業に全力を注ぐ姿や前世での農業の知識をフルに使って悪い状況を打開していくのも胸熱でした。
特に義弟のセオドアが義兄のサミュエルに対してめちゃくちゃドドド執着&溺愛している様にニマニマが止まらなく、大好きな義兄の事になると清々しいくらい英雄とは思えない物騒な言葉がポンポン飛び出してくるのがツボ。
セオドアの愛に応えるサミュエルも可愛いです。
様子のおかしい執着溺愛攻めが大好物なまりあげはなのですが、まさにこの作品の年下攻めは該当作品でした。
先生もあとがきで触れられていらっしゃいましたが、受けのためなら命をかけるけど、あとはどうなってもいいや的な攻め様です。
そして、悪役令息転生モノなので、本来であれば主人公の受けは、義弟(←この設定も美味しい!)に殺されてしまうエンドのはずが、10歳の誕生日を機に、自分が過去何者であったかなどを思い出し、人が変わったようにタヒエンド回避に勤しむのです。
それが、攻め執着溺愛のきっかけでもあり、、、
とにかく冒頭でも告げましたが、受けさえ無事ならばおkです! 受け至上主義です! 的な、好き好き攻撃しまくって、外堀から攻めを囲っていって最終的に婚約者にしてしまう用意周到ぶりな攻めが最高でした。
また、このお話の魅力は攻めはもちろんなのですが、受けにもあります。
受けが勤勉で、転生前の日本人だったときの記憶を頼りに、まるで日曜日の夜に放映されているDA○H村でも観ているかのように、農業へ邁進するのです。
普通にすごいなあ! と感心しましたし、のちにこの経験が終盤のお話の鍵となっていくことになるとは、、!
あとですね、、
義弟が戦いのために招集されるわけですが、戦いから帰ってきたあとの戦場で体験したからこその、受けへ命大切にしてほしい~的発言(ちょっと違ってたらごめんなさい!)も、今このご時世だからこそ刺さるものがあり、ただの執着攻めBLだけではなかったなあと、読了後にしみじみと感じました。
日本にいる祖父の元を尋ねた青年が、どうこの世界と繋がりがあるのか、その伏線回収も楽しみでしたが、そういうことだったんですね!(大きく頷く)
とにかく面白かったです!
(ちなみに、先生のお誕生日に合わせて、このご本でおたおめ読書しようとしていたのに、、大遅刻すみませんでした切腹)