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皇太子は宮廷道士を寵愛する ~愛されたがり子パンダの秘密~

koutaishi ha kyutei doshi wo choai suru aisaretagari kopanda no himitsu

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表題作皇太子は宮廷道士を寵愛する ~愛されたがり子パンダの秘密~

颯伸,璃国の皇太子,27歳
王睿,宮廷で働く薬条道士,26歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

王睿(ワンルイ)は仙術は苦手だが調薬に長けた道士。宮廷に仕えていたとき、人の細胞の成長を逆行させて死に至らしめる薬の開発を指示されるが、正義感からそれを断わったため追放され今は田舎でひっそり暮らしている。宮廷時代、いつもふらりとやってきては構ってくれた武官の颯伸(サーシェン)を懐かしく思っていたところ、突然都から皇太子がルイを迎えにやってきた。その皇太子こそがサーシェンで、彼と共に宮廷に戻ったルイは人語をしゃべる子パンダと引き合わされる。ルイの使命は皇太子の愛人のふりをして宮廷に住まい、その間に子パンダの謎を解明すること。偽の愛人のはずなのにサーシェンに溺愛され愛くるしい子パンダと共に過ごす日々は幸せで……?

作品情報

作品名
皇太子は宮廷道士を寵愛する ~愛されたがり子パンダの秘密~
著者
滝沢晴 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344851962
4.1

(64)

(36)

萌々

(14)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
13
得点
257
評価数
64
平均
4.1 / 5
神率
56.3%

レビュー投稿数13

大興奮で大満足

ドドドド…ドストライクな作品キター!

ひぃ〜…私これ鼻血出そうなくらい好きです!
というのも私。パンダがこの世の動物で一番大好きで、そのパンダがBL小説に登場するだと?と、作品発売日を心待ちにしておりました。

やややっ!何ということだろう。
ストーリーや絵や登場人物たちが最高レベルですんばらしくて、パンダしか頭になかった私を戒めたいです。
「パンダのパンダによるパンダのための」作品じゃなかった。確かにパンダは文章でもイラストでも可愛いかったけど、まずもってこの作品はBL小説。BLとしての萌え度の高さに鼻息荒くしました!

すっっごい面白いし、この世界に惹き込まれました。話の流れとか構成もそうなんですけど、設定を生かした登場人物たちの動きやキャラクター性がこの上なく良いです。そして、キャラたちを魅力的に作り上げる筆致に心酔しました。

・田舎まで好きな相手を探しに来る皇太子
・色恋ごとに無縁な人たらしの天然美人道士
・関西弁のパンダ

こんだけの登場人物のカードが揃っていて面白くないワケがない。そして暗躍する宮廷内での恐ろしい陰謀とからくりにハラハラドキドキ。どこもかしこも見せ場満載のストーリー展開に大興奮。
一気読み必至の素敵作品です!


優秀な宮廷道士だったのに上層部の陰謀により左遷されたルイが、実は皇太子だった親友のサーシェンによって宮廷に連れ戻される物語冒頭。
それだけでもシンデレラストーリー的な運びにキャー♡なるんですけど、宮廷に戻ってからのサーシェンとの絡みに更にキャーキャー♡なりました。

なぜルイを宮廷に戻したか。2つの理由があります。

①大好きでたまらないから
②幼児化怪奇現象の謎解明の依頼

ルイは一度宮廷を追い出された身なので、表向きサーシェンの愛人に据えられます。色恋無縁なルイに「愛人心得10ヶ条」…すなわち「ルイにして欲しい10のこと」を教えるサーシェンにグッジョブ。策士な皇太子に座布団10枚です!
これに真面目&従順に応えるルイが可愛いこと。自分で蒔いた種なのにルイに翻弄されてる皇太子に萌え転げました(笑)


BLとしては申し分のないやりとり。「神」レベルです。
それとは別のシリアスパートも、これまた神レベルでお・も・し・ろ・い。
皇位継承が絡む上層部の思惑と、ルイに対する色欲の恨みが重なった恐ろしい計画の全貌にルイとサーシェンが迫ります。幼児化怪奇現象やパンダ化する子どもの生態解明の謎が次第に紐解かれていくドキハラ展開に釘付けです。

2人のBLにも注目だし、事件解明にも注目な一冊。そして悶絶級のモフモフ子パンダ♪
どこのどのページを開いても面白くて楽しいです。

事件終焉と恋の成就。
んまーーー♡どっちも最高でした!
頭の中で中国の宮廷催事ぽいのを思い浮かべながら、私なりにその世界観に入り込んで目いっぱい陶酔しましたし、ついに来た両想いの2人のラブラブターンもとっても良かったです。


パンダはもちろん可愛くて、癒しの存在でしたが、サーシェンとルイの萌えも癒しでした。
私にも彼らのドキドキとバクバクがたくさん感染って、鼻の下伸びっぱなしで困りました(笑)

電子おまけのエピソードもほのぼのホッコリ。幸せいっぱいで読後感もよく、満足度大の素晴らしい作品でした!

13

ストーリー良し、キャラ良し、挿絵良しの文句なしの神作品。

滝沢さんの新刊は中華風ファンタジー。
中華風。ということで、パンダですよ、パンダ。滝沢さん作品に奈良さんが挿絵を描いてくださっているという神コンビに加え、奈良さんの描かれた表紙のパンダにKOされつつお買い上げ。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公はワン・ルイ。
宮廷で道士として働いていたが、今は小さな村で仙術と生薬を仙薬を作り、それを村人たちに渡すことで生計を立てて暮らしている26歳の青年だ。

そんな彼がいつも思い出すのは宮廷で友人だった武官のサーシェンという男。
身にまとう衣類で低い身分だとわかるサーシェンは、ふらりとやってきてはルイの作る粥をうまいと言いながら食べてくれた男。友人のいないルイの唯一の友達だった男。

彼に何も言わずに宮廷を去ってしまったことを寂しく思うルイだったが、ある日、ルイの住む村にやってきた皇太子は、そのサーシェンで…?

と、序盤はやや既視感ありありな展開で始まります。
孤独で薄幸な青年と、彼を想っているのであろう高貴な身分を隠して接していた攻めさん、といった構図です。

が、ここから怒涛の展開を見せます。
サーシェンがルイに託したのは、言葉を話す子パンダ。
サーシェンの愛人のふりをしながら、子パンダがなぜ人語を話すのか調べて欲しい。というものだった。

え、え、なんて?

と、頭の中に?マークがいっぱい飛び交いながら物語は進んでいくのですが。

ルイが道士になった理由、彼に友人がいなかった理由、サーシェンが身分を隠して宮廷の中を動いていた理由。それが、人語を話す子パンダ(「スー」という名前があります)の謎解きと上手に絡みながら進むストーリー展開が秀逸です。

ルイという青年は薄幸青年と言っていいでしょう。
親はなく、優秀な道士として芽を出すもその役を追われ。しかも自分の見た目がキモくて人から疎まれている(と、本人は思い込んでいる)。

が、雰囲気としてはシリアスモードではありません。
理由は二つ。
一つはサーシェンがルイを溺愛していること。
とにかくルイを守るために奮闘しますし、ルイを守るための力が、彼にある(いかんせん皇太子だ)。

もう一つは、ルイが天下一品の天然さんであること。
かと思われます。

ルイは、周囲から送られる下心に全く気付かない天然ちゃんであります。
そこから起こる勘違い、すれ違い、やり取りが、コミカルで笑いを誘う。

そしてもう一つ、忘れちゃいけないのがパンダちゃんの存在。
ルーが人語を話せる理由が、設定としてはかなりハードでシリアスなバックボーンです。彼が人に甘え抱っこされたがる理由も涙を誘う。

なのに、哀しいだけじゃない。
コミカルさもきちんとあるし、とにかく可愛い。

1冊通して、シリアスになりそう…、でならない、コミカルに振り切りそう…、でそうはならない。その絶妙な匙加減がとにかくドツボでした。

で、そこにさらにプラスとして加わる因子が、奈良さんの挿絵です。
まあビューティフォーです。
麗しいです。モフモフで可愛いです。中華風ファンタジーということで、彼らの纏う衣類の美しさと言ったら!最高か。

ストーリーの結末としては、正直アッと驚くものではなく予想の範囲内ではありましたが、そこに行きつくまでのストーリーがとにかく面白くって可愛くって、少し切なくって。二転三転する展開も読みごたえがありました。

受けさんを溺愛する攻めさん、てBLでは王道ですが、今作品のスパダリ・サーシェンは溺愛、というかもう一途。スパダリで圧倒的な権力を一身に集める彼の、献身なひたむきの愛情にはもう萌え禿げる。ルイも優しく好感度の高い受けさんで彼の天然っぷりはめっちゃ可愛いのですが、個人的にサーシェンの深い深い愛情に萌えがストップ高でした。

ストーリー良し、キャラ良し、挿絵良しの、文句なしの神作品です。

11

凄く面白い!

滝沢晴先生の作品は凄く好みで、去年の夏に出た「狼皇太子は子守り騎士を後宮で愛でる」も良かったんですが、今回も最高でした!

何で子パンダが関西弁と思ってたら方言としての表現が関西弁だったと知り爆笑していました。確かにマニアックな方言よりは分かりやすい言葉かもしれません。

中華風BLですが名前は最初に漢字にルビの後はカタカナなのもありがたかったです。ただ、人物以外はもっとルビをふって欲しかったと思いました。

ルイは紛れもなく麗人なのですが、自分の美貌に無自覚な上に他人の好意にも鈍感なのです。そこが彼の良いところでありトラブルに巻き込まれてしまう遠因でもありました。

そして、サーシェンの嫉妬凄く良かったです。時にはライバルを蹴散らし、時にはルイを守るために発揮されるのですが、その辺の匙加減が絶妙でした。

皇太子として孤独の中にいた彼を救ったのがルイだったと知り、ヤル気のない武官と冷酷無比である皇太子の二面性に凄く萌えました。

ルイが宮廷を追われた理由や次期皇帝の座を画策する者達によって、大きな陰謀に巻き込まれるんです。喋る子パンダの秘密などハラハラドキドキの展開でページを捲る手が止まりませんでした。

また奈良先生のイラストも最高でした。個人的にはサーシェンの弟皇子のキャラがお気に入りでした!

4

策士な皇太子に捕まった道士の運命とは

今回は璃国の皇太子と薬条道士のお話です。 

上司の命に逆らい宮廷を追われた受様が
攻様に協力して宮廷の権力争いに決着をつけるまで。

受様は両親を亡くしたところを運よく
道士に保護されて本山で道士修行をする事となります。

受様は仙術はからきでしたが調薬の才のあり
本山修行を終えると礼部の尚書に声を掛けられ
宮廷の薬条道士に着任します。

兄弟子に疎まれながらも新薬の調合に勤しみ
病に侵された臓器の時を遡及させる"遡及新薬"の
研究を進めていましたが

臨床まであと少しと言う頃に兵部尚書にうけた
「遡及効果を全身に渡るようにしろ」という
道士の戒律に反した命を受け入れず
礼部から追放処分とされてしまいます。

唯一の友だった武官にも別れを告げられず
宮廷を去った事が心残りでしたが

1年後、寒村で道士として働いていた
受様の目に前に視察の皇太子として現れたのが
件の武官である攻様だったのです!!

皇太子は冷徹で残忍との噂の人物でしたが
受様を抱きしめて「感動の再開だ」と笑う攻様は
正真正銘の皇太子だったのです。

攻様は小集落の村人全員が失踪し乳幼児と
人語を語る子パンダのみが残された村の謎を解くために
受様に力を貸してほしいと言います。

受様は攻様の助力となるべく
子パンダの謎から手を付けますが
その事件の裏にはある陰謀が潜んでいて!?

仙術はからきしながら薬術に優れた受様と
冷酷な皇太子を装いつつ次々と改革を進める攻様の
中華風ファンタジーです♪

子パンダは攻様の保護下にあるため
宮廷を追放された受様は攻様の"愛人"と称して
宮廷に滞在することになります。

受様はかなり天然な人なので
攻様の作戦を素直に裏をかく作戦かと思う訳ですが
愛人詐称は受様話自分の妃にするために
着々準備中の攻様の受様攻略の第一歩なのですよ♪

受様は子パンダが人間の子供である事はわかりますが
なぜパンダになったのか、村人は大人達はどうなって、
乳児だけが残されたのか、謎だらけの事件なのです。

受様を敵視する受様の兄弟子の憎悪、
攻様の義母帝で戦上手と言われる第二皇子の動向、
第二皇子を継ぎの皇帝に推す兵部の思惑に

受様が研究していた遡及仙薬の存在、
子パンダが思い出したある出来事が加わり
攻様暗殺を目論む者達の爆撃となり

ハラハラ&ドキドキ&ワクワクし通しで
たいへん楽しい読ませて頂きました。

謎を解いていく過程も面白かったですが
攻様の作った愛人所作10か条をノリノリでこなす受様と
そんな受様の緒さにられる攻様がMYツボで良かったです。

奈良先生の美麗イラストも最高で大満足な1冊でした (^○^)/

3

滝沢先生の最高作品!

滝沢晴先生の作品は数々読んできましたがこの作品は晴先生の最高作品と言っても過言では無い気がします。

中華作品って事で漢字がいっぱい出てくるのでは?と敬遠される方も多いでしょうが、なんとこの作品攻め受け共にカタカナです。
そして滝沢先生らしい、甘々な雰囲気を保ちつついつもよりちょっと辛めのスパイスを入れてくださっていて性癖ドストライクでした。
表紙がパンダなので獣人もふもふ系?って思って読んだのにパンダに関しては、なぜパンダになったのか?っていうミステリーだったのも意外でした。

パンダのスーはもう、あかんやろ。
あざとすぎやろ。

最後に奈良先生の表紙絵もそうですが見開きの絵も素晴らしかったです。
文句無しの神評価で!!!

3

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