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あらすじと帯に偽りなし

シリーズ第1作の平安時空奇譚「覡は永遠の恋人」の2作目は前作受け・秀輔の兄でドSのお兄サマ攻め。
ドSといっても、全編痛い系要素は皆無ではありますが、孝宏の性癖の関係上??エロ濃いめ!

前作で高級貴族の光玲が普通に尊大だったのを通り越して、泰仁も二の宮という圧倒的な高貴な生まれから、受けですが、当然の上から目線なので、下剋上の雰囲気もありつつ、女王受けともとれそうですが、どちらかといえば、「高貴だけど、真性ドM」だったのかも…と読み終わった今は思います。

孝宏はソトヅラは由緒ある京都の神社の権宮司らしく温厚で優しい人を装ってますが、内面では実は全く違う人格で、サディスティック、好きな相手ほど言葉攻めでいたぶる性欲旺盛。普段も、気高い相手を泣かせるのが最高…と考えている様な人で、その辺が原因で恋人とはなかなか続かず、ふた月ほど前に恋人と別れて今はフリー、人肌恋しいこのごろ、仕事中に宝物庫に入ったところで、閃光とともに泰仁が現代にタイムスリップしてきます。

孝宏も言ってましたが、秀輔は現代人なので平安時代の知識がある状態でタイムスリップしているのに対し、泰仁は後世である現代のことは全く知らずに飛ばされてしまうわけですから、時代のギャップへのなじめなさと不安感は秀輔以上のものがあり、あたりまえにすべてわからない状況。

泰仁に現代のことを教えたり、身の回りの世話をするように宮司の父から言い渡されて、最初は嫌々ではありましたが泰仁の現代へ慣れるための教育(しつけ?調教?)が始まります。

「現代の常識」教室ですが、色々習っている泰仁が素直で激カワイイです。高貴ですがとにかくピュアでいい子。
この兄サマはなんでも「現代の常識」を盾に泰仁に色々させるワルイお兄サマです。

でも、孝宏は決して血も涙もない悪人というわけではなく、実は、ホームシックからくる精神的苦痛で泰仁が倒れてしまうところがあり、泰仁に、これからは何でも自分にため込まず、何でも自分に相談するように、何でも聞いてやる…的なことを孝宏が伝えるシーンがあって、孝宏の株がここでグッと上昇しました。カッコイイ!
さりげなく泰仁を気遣うデートや買い物も楽しそうで、閨事時以外はお兄サマは普通にイイ彼氏でイイ雰囲気だと思います。泰仁が色々現代への驚いているところなんかも普通に面白かったです♪

タイムスリップものならでは!

「牛車でさかるな、このエロ貴族」(オビ参照)…このオビからかなり、期待度UPしながらレジに向かいました~。そして面白かったです!

時代物=落ち着いてる…みたいなイメージが今まであったのですが…牧山先生は何時代を書かれても、牧山先生でした。(牧山節炸裂×攻めも受けもキャラが個性的)
強引系攻めサマと強気受け…サイコーでした。

由緒正しき神社の息子(二男)で東京の私立大学に通う秀輔は冬休みということもあり、京都の実家に帰郷中、兄に命じられた宝物庫の掃除をしていて、ある巻物を読み始めた瞬間…その巻物の中に引き込まれてタイムスリップしてしまいます。

変わって、時代は平安に…帝と東宮、モテモテ頭中将光玲の談笑の間に突如閃光とともに、神職姿の美しい青年秀輔が現れます。

目の前の気を失っている青年の現れ方は尋常ではありませんが、呪詛を吐き散らすわけでもなく、その清浄な雰囲気とその装束から、神の使いかも…と、帝の命で光玲が一旦、秀輔の身を引き取ることになり、邸に連れ帰ります。

しばらくして目覚めた秀輔は、眼前の光玲、周囲の様子(現代ではないという事実)にパニックに…(←ここでの光玲と秀輔の会話、すごく面白いです!!平安人×現代人ならでは)
とりあえず、光玲が秀輔をなだめて、眠りにつ…く…のですが、秀輔、なかなか眠れません…性に対して奔放な平安貴族サマは…寝技…使いました(照)
この寝技も平安と現代の生活習慣の違いなどもうまく絡めていて面白かったです。

翌日から秀輔は現代に戻る道をさがしはじめます。帝、陰陽師もキャラ濃くて面白いです。

この帰路探索にはいろんな人たちが協力してくれますが、中でも一番の協力者となるのが、秀輔のことを気に入った光玲です。この時点では、秀輔の素性を公にはできないということもあり、光玲が秀輔に最大限協力し庇護する見返りにと「仮初の恋人」になる約束をします。

大前提…攻めサマ…エロ貴族です(笑)

こうして、秀輔の帰路探索、陰陽師、僧侶などなどいろんな人に相談しますが(陰陽師は「ムリ!」と言っています…今回のタイムスリップの根幹となる仕組みの都合上)…とりあえず、帰れないみたい…と色々色々光玲・秀輔協力するうちに、光玲は強く秀輔に惹かれていきます。

すったもんだを経て…光玲、秀輔に告白←この時の秀輔のこたえ方とその答えへの光玲のリアクション…良かった。二人は晴れて「永遠の恋人」に…。

このお話の最大の特徴は平安人と現代人が会話していて、それぞれがボケたりつっこんだりしている…そして、基本、牧山節…面白くないわけがない。特に秀輔のストレートな言動がツボでした。
普段はそんなにファンタジーや非現実系のものは読みませんが、この作品はタイムスリップという設定が活きていて良いと思いました。

シリーズ化ということで巻末にも続巻のヒント(タイムスリップの仕組み)がありますが、次は高貴な平安人が現代にやってくるようです。

愛いっぱいの後日談の全プレSSペーパーも期間限定であるようなので楽しみです。

時代物ラブコメ、満足です~。

意外に堅実派攻め?

オラ攻めです。おそらく、牧山先生的には標準的オラ攻め。
もともとは本社勤務の総務職員だった千尋を、陰で色々操作して支社の自分のもとに転勤させるところから物語は始まります。でも、実はこの異動の画策は3年がかりという・・・意外に堅実派攻め?

千尋にとってはやり手の上司かつ、支店の責任者でもある渉はもういろいろいろいろ千尋にちょっかいを・・・「ちょっかい」はまさにちょっかい、微笑ましいものです。

総務の千尋が計算中に色々ちょっかいをかけられたせいで、後日その時のミスが発端になり危機に直面するのですが、所長のおかげで、なんとか最悪の事態は免れます。
その借りを返そうと、飲みに誘ったのが運のツキ…というか、所長の思うツボ。

目覚めると所長の自宅でのベッドの上に裸で横たわる所長と自分が……とそこで、何を勘違いしたのか、千尋は自分が所長を襲ってしまった!!と大誤解~。(二人は体格差もあるらしく、現実的に逆はあっても、千尋が彼を襲うなんて、到底無理なんですけどね。)動転した千尋は、眠っている(フリをしている)渉をそのままに帰宅してしまいます。

とりあえず、逃げるように帰ってきたものの、自分がしたこと(したと思い込んでいること)への呵責にさいなまれ、同僚の麻倉(女性)に相談する。
相談を受けた麻倉としては、渉がやすやすと男に組み敷かれるタイプでもなければ、千尋こそが渉のターゲットであることも知っていたり…実は麻倉は渉の元カノであったり…そして、そんな二人の会話を、千尋が立ち聞きしてしまったり…さらに同い年・別部署の知人速見からも狙われ~いろいろいろいろ起こります。

速見から襲われそうになった時に渉が助けに来てくれるのですが、その時の渉の二枚舌っぷりが…もはや、盗人猛々しいというか、閻魔大王も裸足で逃走レベルで面白かったです♪

このお話はなかなか二人の互いの存在のとらえ方が交わらないので、最後にようやく渉の本心を千尋は知ることになって…

…とこういうお話なのですが、「こんな上司、直属だったら絶対嫌だけど、他部署だったら面白そうだなから、いてほしい!」というのが第一感想。

攻めの渉もかなり十分飄々してますけど、千尋の同居人である叔父の慧はさらに上をいく飄々キャラで面白かったです!

最終的には…

オラ&年下攻め、幼馴染モノです。
あとがきに牧山先生も書いていらっしゃいますが、年下攻めなのにかなり強気かつ強引なので、不遜な年下クンという感じで、祖父の後を継いで書道教室の講師をしている律と、親友 椎葉柾臣の弟でもあり、書道教室にも昔通っていた貴臣とのお話。

この年下攻め貴臣くんは濃いーい子です。そして、彼は典型的なワンコ攻めではないかと思います。かなり大型犬の。

とにかくこの貴臣くんは律のことが大好きで、ひたすら押しております。律はもともと、兄・柾臣と親友なので、兄への敵愾心も丸出しで、この兄がなかなか食えないというかつかみどころのない人で、律自身は柾臣を無条件に信頼している部分もあり、貴臣は気が気じゃないようです。
兄も、貴臣の律への想いを知った上で、面白がって色々意地悪をしますし煽られてます。

他にも、柾臣の会社の後輩も律に好意を持っていたりと、本当に気が休まらない。貴臣はそういう外的要因がなくても、律に大好き!!な人ですが、もう、律は制御不能な大型犬に追い回されています。

律は律で、恋愛経験が乏しいので、自分の気持ちを自分でも把握しきれずにいるのですが、貴臣との間に起きたあることをきっかけに、貴臣への想いを自認し、積年の貴臣の恋心、ようやく報われてよかった~♪

本編は↑で終わっていますが、個人的な感想としては、この貴臣くんは大型犬だけど、付き合い始めると、相当調教できそうな気がします。
律もそのころには女王様になれるかも。

くすくす面白くゆったりした幸せ感のあるお話でした♪

シリーズ前作「この美メン、ヘタレにつき」の那智×慶士がとんでもなくコメディ大全開だったので、今回はどういう風味のカップリングでこられるのかとなー色々予想していたのですが、ほぉう~こういう感じか~!と「ヘタレ」が爆笑系なら、「過保護」は甘くて、優しーーーいお話です。

内容は、光嶋と苑実は苑実が生まれたころからの幼馴染で、光嶋が3歳年上の近くに住むお兄さんです。とにかくこの光嶋、彼が相当優しく落ち着きのある人、苑実はとんでもなく天然…すごい芸術家的天然な人?で、意思もしっかりしているし、「ヘタレ」でも全くないのですが、その意思の方向性が独特…でかわいい子です。

苑実は松庵流という華道の家元の後継者ということもあり、その方面の英才教育みたいなことを幼いころから強いられて、煮詰まってきた時期にも幼いころから冷静沈着な光嶋がいつも苑実の精神面を支えてくれていて、苑実はそんな光嶋を純粋に慕っていました。

一方、光嶋は思春期以降、恋愛対象として苑実が好きな自分に気付きます。しかし、苑実のあくまでも友人として自分を慕ってくれている思いを裏切れないと、苑実への感情はひた隠し。

高校卒業後、苑実はフランスへ花の勉強をするため留学(その時、光嶋は医大生)し二人は離ればなれに、7年の時を経て、苑実が帰国、光嶋の勤務する病院へ苑実が会いに行くところから物語が始まります。

相変わらず、愛くるしく光嶋を慕う苑実、光嶋はすでに自分の想いは封印できていると高をくくっていたようですが…
そうじゃなかったんですね~。

苑実は薬アレルギーのある子で、検査入院します。(入院中も苑実は検査担当医・岩崎から狙われてます)
その時の苑実の言動が、天然?というか、退院時にも「いや、薬をそんな飲み方したら危ないから…マジで」というような人なので、光嶋は「ダメだこりゃ…」ということで、帰国後、住むところが決まっていない苑実を光嶋が自宅に居候させます。

仮の同居生活…ここで、いやというほど苑実への愛を自覚する光嶋ですが、まだまだ耐えます…色々(苦笑)

そんな時、苑実の師匠のルネがフランスからやってきて、またまた光嶋の男心・恋心は揺さぶられ…
時同じくして、岩崎と光嶋の関係を恋人同士だと色々勘違いした苑実も光嶋に幼馴染としての親しみではない「想い」を自覚!

…そして紆余曲折ありますが、ついに光嶋告白

いっぱい我慢したけど、よかったね光嶋君v
というラブラブエンディング♪

エンディング…意外に苑実ちゃんは色気爆発の子でした(苦笑)
ゲージュツ家は三大欲求に忠実らしい…

苑実と那智は同級生ということで、那智、苑実、光嶋の3人は互いに幼馴染ということもあり、苑実を例の「美・MENSパーティ」に連れ出したりと絡んできます。

肝心の?正美ちゃんも相変わらずのキャラクターで適度に絡んでます(笑)
彼女は相変わらずいい味出してます。

牧山先生的王道CP?

駆け出しの女性誌の編集で、担当する企画に必要なイケメン特集の取材候補の鷲尾を訪ねた穂積でしたが、仕事内容の取材なら受けるが、外見と仕事は関係ないと、穂積の取材依頼はそっけなく断られます。

しかしこの鷲尾が企画の取材対象としては最有力候補であり、立場上どうしても取材を受けてほしい穂積は鷲尾のもとへ日参することに。

この作品の特徴というか、印象的なところは、この穂積がファザコンなんです。
実際にお父さんが絡んでくるところはないんですけど、いつも通り牧山先生のオラ攻め様ぶりに加え、攻めのライバルが受け・父って感じで、さすがに父だけにないがしろにもできないというところも楽しめました。といっても、本質的に、余裕で牧山先生製オラ攻め様ですけど。

受けも無意識的にお父さん基準が備わっているので、受け・父は鷲尾とは違うタイプなので、理想=父の穂積からはダメだしされっぱなしの鷲尾。とはいえ、比較されても“違う人間だからあたりまえ”と、聞き流しているところが、いいです!(ここで、うじうじされても鬱陶しいですから)作品の序盤であっさり告白もしちゃいますし。なかなかストレートな攻め様です。
でも、設定が「ライバル・父」なので、なかなか口説き落とせないんです。但し、オラ攻め様なので、身体はそれなりに落とせてます(笑)

でも、やっとのことで穂積も鷲尾の魅力に気付き、二人は無事ハッピーエンド♪

最後に鷲尾VS穂積父…ようやく対面したので、お付き合い開始後、この二人はどうなったのでしょうか?嫁姑…というか、こういう場合なんて言うんだろう…どちらにしても、面白いバトルが繰り広げられそうです

攻めの名前→鷲尾聡円…お坊さんみたいな名前…←この作品の第一印象がコレだったのを思い出しました(笑)

お坊さんにつけてもらった名前だ…って作中でも言ってましたけどね。ちなみに、穂積も同様に鷲尾に“坊さんみたい”とつっこんでいます。意思表示をハッキリする穂積ツッコミも良かったです。

王様×女王様

シリアスめいた回想からも、想像されるところですが、この七瀬は過去に同僚に裏切られたトラウマから対人恐怖症気味で、まともに対応できるのは会社の上司で旧知の友人でもある橘とその奥さんくらい。今回、新作ゲームのプレゼンの機会に高須と知り合います。

七瀬の対人恐怖症克服のためのリハビリも兼ねて、橘は高須の担当に七瀬を据え、最初に出会ったプレゼンを兼ねたパーティで七瀬を気に入った高須はそれ以降、七瀬に積極的にアプローチ(高須的には、仕事の方は七瀬の開発したソフトで申し分はないので、仕事とかこつけているが実際は100%私心)をします。そのパーティでは当初、七瀬は人見知り癖を十二分に発揮して、プレゼン相手の高須に失礼な対応をするという失態をおかしていた後ろめたさと、橘の命令もあったので、高須の誘い(食事・プレゼント攻勢)に渋々対応します。

このお話、受けも攻めもキャラ立ち度がすごいですね…攻めも相当しぶとい…粘りがある?めげないし、七瀬はありえないくらいそっけないです…俗にいうツンデレ?と思えなくもないですが、ツンツンツンデレ。
高須は本質的には王様気質だと思うので、王様×女王様って感じでしょうか。七瀬にはめっぽう甘い高須ですが、普段は厳しい人のようですし。

こういうめげない王様と、気にしない女王様なので、会話がとても面白いです♪

そして、七瀬の過去も明らかになりつつ、高須に惹かれるのが怖いんですね、七瀬は。ツンツンしているのも、他人にもう裏切られたくない…という七瀬なりの自己防衛だったりもします。なので、他人の心の機微にあえて気付かないように自分自身をコントロールしてきましたが、徐々に雪が解けてきます。

そういう意味では、展開がとてもしっかりしていて、面白会話も十分ありますが重厚感のある展開になっていました。

他にも、高須の秘書・桐生(男性・有能・毒舌・実は義兄)や橘の奥さんのツッコミもそれぞれ個性的な上にかなり鋭いです。桐生は桐生なりに協力的です(七瀬≒生贄)そういえば、高須の強力なライバルに慎太郎(犬)がいました犬といっても、高須が慎太郎=犬という事実を知るのは最後の方なので、ずっとやきもきさせられていましたよ。

そして、せっかく根雪も融解か…と思われたその時、トラウマの元凶、七瀬を裏切った張本人楢橋が、逆恨みにより七瀬を襲撃…高須は七瀬を助けに急行し、なんとか七瀬を救出…

いよいよ物語はクライマックス~告白♪

この作品の何が良かったと言えば、特にこのお互いの想いを交わしあう告白シーンでしょうか…過去の苦難・と新しい感情の認識に苦悩しつつも、それでも高須が好きなのだという七瀬の想いと、七瀬の過去もすべてを知った上で、丸ごと七瀬を好きだという高須の包容力☆

まさにボーイズ・ラブです。

そして、高須は牧山先生攻め…紳士ですが、濃い人でしたやっぱり。

シリアス要素皆無のコメディ全開の兄弟モノ!

こんな禁忌…あっていいんだ…シリアス要素皆無のコメディ全開の兄弟モノです!

1冊で1兄弟だけど2カップル(4人兄弟です)
お話的には①「薔薇色の禁忌」②「薔薇色の堕天」という2章の構成になっています。

あとがきで牧山先生も書かれていますが、ぶっ飛びな四兄弟です。
牧山先生ワールド全開の禁忌モノです…が、いまだかつてこんなに明るい禁忌が存在したのか…いや、あるまい…
と思わず、反語?してしまうくらい明るい禁忌で、発売当初、読後相当気に入ったのを覚えています。
もしかすると、読み返し回数が一番多い作品かも…
今読み返しても、色あせない作品でした
ただ、シリアス禁忌モノをお求めの方には間違いなく、確実に無理だと思うのでお気を付け下さい!
笑える兄弟モノをお探しの方は是非おすすめします!

肝心の内容ですが、まずは①カップルの長男、この長男はとにもかくにも、寝ても覚めても弟の四男大好き、直くん至上主義のオラ攻めお兄さんで、直くんも意地っ張りなところはありますが基本的には甘えっ子気質なので、最終的には見事に籠絡されます。お兄さんぬかりなく、大好きでかわいくてしかたのない四男を手中へ
この兄…直くんにやりたい放題ですね。押せ押せです!

続いて、②三男・幹のことがずっと大好きな美貌の二男・塁とそんな兄にゆめゆめ気づいていない幹のお話。

カップル①のラブラブっぷりにあてられて、ついに行動に出ることに。(協力者・長男)
一方、キリッと系でモテる大学生の幹は塁の色々なアピールが、気にはなるけど、どうすればいいの??と戸惑います(そりゃそうだ…)
でも、彼も十分仁科家の立派なヘンタイくんでした(汗)
あとはもう、長男・心顔負けの暴走特急。…もしかすると、長男よりもオラオラなのかも、本質的に。

1冊2カップルなのに、どちらも濃いです。
1冊2カップルということは、1つのお話自体は短いはずなのに…濃い。
1冊1カップルだったらどうなってたんだろう。
それはそれで読んでみたかったかもと思わなくもないですが、これはこれで大満足の1冊です。

ギャップ萌え要素が多い作品

あらすじにもあるとおり「主従関係」が逆転する時、そこにあるのは―
それは、もちろん…

コメディー中心の牧山先生のお話としては珍しいタイプのお話では…と思います。

牧山先生のお話にしては、シリアス調?
あくまでも牧山先生比…というか、コメディではない!という意味です。
NONコメディ作品

この攻めは牧山先生作品の中ではちょっとS度が高いというか、お道具も使われますし、成清が受けのお抱え医師という立場上、珠貴に対する言葉遣いが慇懃、でも態度は大変真逆なところが萌えポイント↑

珠貴が寝ているときだけ宝物のように扱うのも、ギャップがあってちょっと萌え↑

もともとの主従関係が逆転するので、立場的には下剋上みたいな感じもします、が、珠貴が育った環境もあって、全編にわたって屈さないところも◎

珠貴には言葉遣いこそ、いえ、態度も冷たく接する成清ですが、牧山先生攻めらしく、その根底では受けを「溺愛」でございます。

初読・中立→今は萌!

すごく単純に言うと、乙女な攻めと襲い受けの話。

受けの襲いっぷりもさることながら、攻めの襲われっぷりと乙女っぷりがすごいです。
そういう意味でも、この作品は好みが分かれてしまうかもしれません。

実は、この作品は一読してそのままだったんですけど、最近、再読したのをきっかけに、この作品こんなに面白かったっけ…?…と再発見?

キャラの性格やお話は好きで、ジンガイじゃなかったら…とは思うものに関しては、攻めと受けの出会いが、そもそもが未確認生物でないと成り立たない出会い方だったりするので、…仕方ないよね~と、お話の流れとかは他の作品同様好きでも、最終的に中立…になるものもあります。

それを差し引いても、現在、結構好きかも!という作品に。

特に攻めが受けに迫られて(襲われて)うろたえまくっているところにハマり↑

フェレシュテの「天使」という肩書を普通に全く信じていないに対する真弘のつっこみも笑えました♪