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表題作薔薇色の禁忌

仁科心.25歳,超売れっ子漫画家の長男
仁科直,16歳,高校生の四男

同時収録作品薔薇色の堕天

仁科幹,三男
仁科塁,次男

その他の収録作品

  • 仁科心の兄弟愛

あらすじ

仁科四兄弟の末っ子・直は、最近長兄・心の過剰なスキンシップ(家庭内痴漢!?)にうんざりしていた。朝目覚めると、裸の心に抱き付かれているのはいつものこと、果ては指や手のひらに、ベタベタの甘々―なカレシみたいな熱い眼差しで愛おしげにくちづけてくるのである!…変態兄のセクハラは日増しにグレードアップ、とうとうお風呂場に…!さすがの直も貞操の危機を感じ始めて。

作品情報

作品名
薔薇色の禁忌
著者
牧山とも 
イラスト
門地かおり 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アイスノベルズ
シリーズ
薔薇色の禁忌
発売日
ISBN
9784775504956
3.8

(14)

(6)

萌々

(3)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
52
評価数
14
平均
3.8 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数6

シリアス要素皆無のコメディ全開の兄弟モノ!

こんな禁忌…あっていいんだ…シリアス要素皆無のコメディ全開の兄弟モノです!

1冊で1兄弟だけど2カップル(4人兄弟です)
お話的には①「薔薇色の禁忌」②「薔薇色の堕天」という2章の構成になっています。

あとがきで牧山先生も書かれていますが、ぶっ飛びな四兄弟です。
牧山先生ワールド全開の禁忌モノです…が、いまだかつてこんなに明るい禁忌が存在したのか…いや、あるまい…
と思わず、反語?してしまうくらい明るい禁忌で、発売当初、読後相当気に入ったのを覚えています。
もしかすると、読み返し回数が一番多い作品かも…
今読み返しても、色あせない作品でした
ただ、シリアス禁忌モノをお求めの方には間違いなく、確実に無理だと思うのでお気を付け下さい!
笑える兄弟モノをお探しの方は是非おすすめします!

肝心の内容ですが、まずは①カップルの長男、この長男はとにもかくにも、寝ても覚めても弟の四男大好き、直くん至上主義のオラ攻めお兄さんで、直くんも意地っ張りなところはありますが基本的には甘えっ子気質なので、最終的には見事に籠絡されます。お兄さんぬかりなく、大好きでかわいくてしかたのない四男を手中へ
この兄…直くんにやりたい放題ですね。押せ押せです!

続いて、②三男・幹のことがずっと大好きな美貌の二男・塁とそんな兄にゆめゆめ気づいていない幹のお話。

カップル①のラブラブっぷりにあてられて、ついに行動に出ることに。(協力者・長男)
一方、キリッと系でモテる大学生の幹は塁の色々なアピールが、気にはなるけど、どうすればいいの??と戸惑います(そりゃそうだ…)
でも、彼も十分仁科家の立派なヘンタイくんでした(汗)
あとはもう、長男・心顔負けの暴走特急。…もしかすると、長男よりもオラオラなのかも、本質的に。

1冊2カップルなのに、どちらも濃いです。
1冊2カップルということは、1つのお話自体は短いはずなのに…濃い。
1冊1カップルだったらどうなってたんだろう。
それはそれで読んでみたかったかもと思わなくもないですが、これはこれで大満足の1冊です。

2

四兄弟のお話

あらすじがおもしろそうだったので
小説挑戦3冊目!!おもしろかったぁ~
長男の心が普通に四男直を犯したいと次男塁に話しているのが驚きですよ!!
この家族なんなんですか!?
確かにスキンシップが激しく
あらすじを見るだけだと直がどうやって心を好きになっていくか
読めなかったですがやっぱり兄弟なんですよね!
お兄ちゃんのことは大好きなんですよ!
でも兄弟だからすんな感情はおかしいと自重するわけですね!
読んで納得しました。
心と塁の関係を疑い、嫉妬して
ほかの男に抱かれようとした直はなんだか切なくて
でもそのおかげで二人はラブラブにぃ~
しかもこの四兄弟!
長男×四男のカップルだけではなく
三男×次男まで!!
最初読んでいると次男塁は三男幹が好きなんじゃないかなぁ~
と思わされるのでそっちも気になりつつ心と直を読んでいたのですが
やっぱり塁は幹が好きで幹も塁は特別だと思っているけど
兄弟だからと我慢している感があったので
この二人も同じ境遇で同じ想いを抱いていたんですね(>_<)
幹は塁が自分にしか言わない我が儘やスキンシップに困惑!!
ほんと心と直と同じ感じで(笑)
でも塁は押してもだめなら引く作戦!!
うーーんこの二人の話もおもしろくて
どっちの話がとかではなく
どっちの作品もおもしろくて
かなり満足な作品!
確かに同じ恋模様を2度読んでいる感もなくはないですが
幹の理性がキレたときのしつこさ、独占欲に萌え~
けしかける心もいいキャラだ~
ほんとにおもしろかったです(^O^)/

1

四人兄弟で混線の禁断愛!

あらすじに四人兄弟で禁断愛!?なんてあるから意味がわからん!と興味本位で読んでみましたが、最高でした。
かなり好きなお話です。
長男→四男
次男→三男
にそれはどっちがどっち(攻め受け)??みたいな興味と困惑が。
あり得ない設定ながらも、あり得る設定として作り上げた強引な作者様wに軍パイをあげたくなりました。

一人一人の恋愛の気持ちがわかるのでわかりやすい。
好きすぎて四男を猫かわいがりする長男の最近我慢できなくて苦悩する姿とか。
モテまくりの長兄を知ってから嫉妬で素直になれず反発してしまう四男など。
三男をこれでもかと誘惑するけどあしらわれる妖艶な美形の次男。
次男の色気に振り回されても嫌じゃない自分に困惑の三男とかとか。

こんな兄弟で大丈夫か?と心配になりますが良いみたいです。
なんて心の広いことか・・・
長兄の横暴さに笑えます。

個人的には次男の恋愛にエールです。あと長兄と次男の絡みも好き。
嫌いなとこがないので褒め言葉も迷って困ります。

「ミキちゃんってコワモテ系だったのか・・・」のとある人のセリフが一番笑ったかもしれません。





0

禁忌ってタイトルとは程遠い

変態チックな兄弟モノと知っていて読んだのですが、思っていた以上に変態チックでした。

4人兄弟で2カップルのお話。全員仲がよいですが、兄弟それぞれ特定の相手がいます。長男・心は末っ子の直と、次男・塁は三男の幹と。

キャラクター全員が立っており、口調も個性的です。
特に弟にまで敬語の塁なんて、いかにもフィクションっぽいキャラだなぁなんて思ったり。

内容は軽いというか、ノリが若いというか^^;
兄弟もの好きだから手にとったけど、このノリはちょっとついて行ける人とついて行けない人に分かれそうです。
タイトルに禁忌とありますが、兄弟の背徳感のような重苦しさは一切なく、完全なコメディーです。

前半は末っ子・直を狙う心のお話で、後半は三男・幹にアタックする塁のお話。
心は弟が好きなことに罪悪感を一切持たず、むしろ激しく主張しています。
禁忌=罪悪感が苦手な方にはいいかもしれませんが、私は心のちょっとリアリティの低いキャラ性が最初はついてけませんでした。
末っ子の直は16歳で、兄達、特に心から溺愛されていて、それを鬱陶しく思っています。この溺愛ぶりが尋常じゃない。
お風呂にも布団にも入ってくるし、あげくにお尻にいれていい?て、それはあまりにマズイでしょ!いきなり高校生の弟に言うセリフじゃない!
幼稚園のころからお尻を狙ってたって堂々と言われても、ちょっと引きました;
朝から裸でベッドに入ってきて体を触ってお風呂にも入ってきて最低一日に二度は抜かれるて…恋人でもないのにこれは!しかも弟は未成年。

直も心が好きで、鬱陶しがるフリをしてるだけだと言うのでまだ良いのかな?と思いますが、そうでなければ教育上問題ありすぎる思います。
4人兄弟全員でカップルて、なかなか奇抜な設定ですが、救いは両親が似たもの(?)な性格で孫ができないことを了解してくれてることでしょうか。
何にせよ、コメディーだからできる設定ですね。
内容は溺愛な心に直がほだされていくというだけの、さらさら読めちゃう展開でした。でもアホラブぽくて良かったです。

後半は次男塁と三男幹のお話。こちらの二人はわりと好みで楽しかった。
塁は幹が好きで好きで、色仕掛けで迫りますが、硬派で寡黙な幹はいつも流してばかり。
一家の家事を取り仕切る、一番常識のありそうな塁なのに、幹の全てが知りたいと盗聴器を購入。幹が巨乳好きと知れば豊胸手術をしようか悩む、とある意味心より危ないキャラです。

結局変態兄である心と塁に、弟2人が振り回される話かもしれません。
「盗聴器っていくらするの?」なんて会話しつつ、「このソフトストーカーめ~」てうふふあははしてる心と塁はどっちも変態兄貴の自覚を持っていて手に負えないのですが…

結局幹も大の兄バカで、酔って電話をかけてきた塁の姿を誰にも見せたくないと速攻で迎えに行きます。
塁は超美人という設定なのですが、流石に延々と塁の綺麗さや酔ったときの色気のやばさの表現が続くと惚れた良く目というか、こちらも冷静にならざるを得ない・・・・
それでもそんな部分も含め、楽しめました。

個人的に心と塁でいちゃいちゃしているシーンが好きです。
それで幹と直が嫉妬するという・・・。
ただ、直の口調がどうしても16歳とは思えなくて、もう少し歳相応ならもっと楽しめたかもしれません。
「だめなの、心ちゃんは俺のなの」って、小学生くらいの台詞に聞こえてしまう。

続編が出ているみたいですが、そちらは心と直のお話オンリーのようなので・・・塁と幹の話ならもう一冊読みたいなぁ。

でも全体通して突っ込みどころ満載だった割にはなかなか楽しんで読めました。明るい兄弟ものが読みたいかたにはオススメです。

3

幸せだからいっか

4人兄弟で2カップル構成。
長兄×四男
三男×二男
しかも4人とも超美形!
なんとも美味しい設定です。
『禁忌』とあるから暗くてシリアス物かと思いきや、何ともあっけらかんとしていること。
そう、禁忌は禁忌でも『薔薇色』なのです。
本人たちに罪悪感は全くありません。
むしろ、「いつまでもみんなで暮らせるからいいね♪」と喜んでいるぐらい。
両親も、可愛い息子たちをどこの馬の骨に攫われるよりは兄弟でまとまってくれた方がいいという考えだそうです。
う~ん、仁科家変態占有率100%

2章構成で、1章目に2カップルのお話が入っています。
H描写はそれぞれ1回ずつ。
でもその1回がと~っても濃くて長い1回なのできっと満足できるはず。
私は塁の厳しい躾がなんだかツボでした。
今どき波平でも言わないような時代錯誤のセリフが新鮮で、直を叱り付ける場面を何度も読み返しては笑いをかみ殺しています。
でもその甲斐あって、直は18時の門限をきっちり守り、23時には寝ているそうですww

2章目の『薔薇色の堕天』も好きだな~。
この章はHなし。
兄弟同士で嫉妬し合って兄弟愛を再確認する、というだけの短いお話。
実は「二男と三男の仲が直にバレる」という衝撃的な章なのに、薔薇色の4兄弟はどこまでいっても薔薇色でした。
最後は長男が「まあ、幸せだからいっか」と能天気にまとめてくれちゃってます。

そう、幸せならいいんです。
幸せなら何でもありなんです。

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