皮肉屋医師×傲岸美人官僚の恋?

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表題作ロマンティックにはなれない

北沢睦司,32歳,従兄弟で幼なじみの呼吸器内科医師
今井倫央,33歳,喘息&虚弱体質な厚生労働省の官僚

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  • あとがき

あらすじ

 厚生労働省に勤める倫央が、繊弱ながら官僚を続けていられる理由は、従弟の医師・睦司が下僕さながらに倫央を甘やかし、ケアをしていたからだった。ある夜、過労のため体調を崩した倫央が、介抱を求めていつものように睦司のマンションを訪れると、睦司はいつもと違う表情を見せ、キスして触れてきて……!?
 皮肉屋医師×傲岸美人官僚の、素直になれない、じれったい従兄弟同士ラブ?

(出版社より)

作品情報

作品名
ロマンティックにはなれない
著者
牧山とも 
イラスト
香坂あきほ 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048866378
3.5

(16)

(3)

萌々

(3)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
55
評価数
16
平均
3.5 / 5
神率
18.8%

レビュー投稿数2

虚弱体質で意地っ張りな受け様の下僕医師?

従兄弟同士で幼なじみでもある医者と官僚との腐れ縁の二人が恋人に
なるまでを描いたストーリーになります。
受け様はハードワークな官僚で睡眠時間が慢性的に足りない程で
更に生まれつき身体が弱くて、二十歳になるまでは常にどこかしらで
倒れてしまうような虚弱体質でもあるのです。

実家が総合病院をしていて、祖父や父親、兄姉までもが医師であり、
末っ子で身体の弱い受け様は皆に過保護なまでに心配され甘やかされて育つ。
攻め様も年下ながらひ弱な受け様を子供ながらに庇護する者として育っている。
高校生の頃には受け様を恋愛の意味で見ていた攻め様ですが、庇護欲を恋愛と
勘違いしている可能性も考えて一旦進学の事もあり受け様から離れる。
しかし、離れてみてもやはり気持ちは変わらず、数年後に留学から帰り
受け様の実家の病院で働くようになり、受け様の主治医として傍にいるのです。

そんな手厚い面倒を見てくれる攻め様に、年下で幼なじみでもある気安さから
かなり傍若無人に下僕医としてお世話をさせてる受け様なんです。
それが受け様の鈍感でニブイ性格の為に同じ部署の後輩にアプローチをされて
いる事にも気が付かない受け様はその事を攻め様に話すのです。
同性からの好意に保守的な面もあってアプローチの言葉でさえ意味不明な
言語だと?マークを頭に浮かべる受け様を見て、攻め様は焦りから受け様と
無理やり気味に関係を持つのです。
攻め様も長い間の片思いから不安もあり、拒絶されるのが怖い事もあり
気持ちを伝えることなく身体の関係から始めてしまう。

ニブイ受け様は、従兄弟の暴挙に怒り心頭ながら、嫌悪感は湧かず、
ただ攻め様が謝るまで逢わないと決めるが、その結果困ったのは受け様。
ハードな仕事をする為に、1週間に何度も点滴を打ってなんとか仕事をしてる
そんな状況で、家族に心配を懸けたくない思いとうるさく言われるのを回避する為
攻め様に時間を融通してもらいながら休み時間に強制栄養補給をしてるのです。

攻め様はここまで手厚い世話をしているのに、下僕医くらいの感覚で自分の
気持ちが伝わらない事に焦りも出るのですが、受け様にどうして抱いたのか
受け様自ら考えて欲しくて思いを告げられない。
ここまでニブイ受け様はなかなかお目にかかれないくらいでした。
それでも、ある出来事で攻め様に対する嫉妬&独占欲を感じ己の気持ちを自覚。
それでも甘い告白には全然ならないのです(笑)
お互いにツンツン言い合いながらもホントは甘々なカップルのお話です。

1

ケンカップル☆

虚弱体質なのに忙しい官僚の仕事についた倫央と、幼馴染であり従弟でありの医師睦司とのケンカップルの話。

倫央は負けず嫌いで職場で同期の池田に嫌味を言われたりするんですがさらりとかえす強気の持ち主。でも忙しい時や睡眠が少ない時は点滴を打たないと倒れてしまう虚弱体質の持ち主でもある。プラスこれはもう本当にびっくりするぐらい鈍い!!鈍すぎる(笑)
睦司の思いに気づいてあげて~(笑)考えても答えはでず、コンタクトをとってこようともしないし本人に聞くこともできず倒れる寸前まで我慢するツンツンぶりはすごいですね!
かわって睦司の方は普段は好青年だが、親しい人にだけ口調も無遠慮で毒舌家。
倫央のことが好きで嫉妬したりするんですが決して自分からは言わない(笑)
素直に言わないとあそこまで鈍い倫央は気づかないと思うのですが自分できちんと考えてもらいたいと思ってる睦司は結構男前ですね。

そんな二人のケンカごしの告白や、ツンツンぶりが面白い1冊でした☆

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