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表題作溺愛カフェとひつじくん

大野賢一郎,33歳,「ひつじカフェ」の店長
成宮陽斗,21歳,若手劇団員

その他の収録作品

  • ひつじくんのはつこい
  • あとがき

あらすじ

はるちゃんは、もうひつじくんのともだちだよ

若手劇団員の陽斗は、オーディションを前にあまりの空腹に道端で行き倒れてしまう。
助けてくれたのは「ひつじカフェ」の店主・賢一郎と、看板息子のひつじくん。
お腹いっぱい食べさせてもらったお礼にカフェを手伝うことに。
頭を撫でられ、賢一郎に優しくされる度に、陽斗はどきどきしてしまう。
オーディションの結果が出た日、思うようにいかないことに悩んでいた陽斗は、
賢一郎に慰めるようなキスをされて……。

作品情報

作品名
溺愛カフェとひつじくん
著者
秀香穂里 
イラスト
yoshi 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773088953
3.4

(21)

(3)

萌々

(5)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
70
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数7

そんな無防備にしてていい相手じゃ無いんですよ~

作家買いです。
で、タイトルと表紙から予想がつく通り、超ほのぼの甘々でした(*´▽`*)
いやもう、読み始めて早々に「甘~い!」と萌え転がる事に。
あとこちら、主人公成長ものでもあるんですよね。
ただ単に、スパダリに頑張り屋の主人公が溺愛されてるだけの薄っぺらい作品では無いんですよ~。個人的にはそんなお話も大好きですけど。

可愛いちびっ子にほのぼのし、包容力のある攻めからの溺愛に萌え、夢を追う主人公の姿に心を打たれるー。
とても読み応えのある作品でした。


内容ですが、カフェオーナー×役者志望の青年による、ほのぼの甘々な子育てもの+主人公成長ものです。
空腹の為、行き倒れていた若手劇団員の陽斗。
「ひつじカフェ」オーナーの賢一郎と、甥っ子で看板息子のひつじくん(羊介)に助けられ、美味しいご飯をお腹いっぱい食べさせてもらいます。
お礼としてカフェを手伝うようになりますが、賢一郎からの甘いスキンシップに戸惑いながらもときめいてしまう日々。
そんな中、これまでに無い意気込みを持って挑んだオーディションの結果に落胆し、自分の役者としての未来に思い悩む事になりますがー・・・と言うものです。


まずこちら、前向きで頑張り屋な主人公・陽斗の視点で終始進みます。
彼が悩んだり迷ったりしながらも、役者として成長し自分の殻を破るまで-。
これが丁寧に書かれていますが、とにかく彼は好印象なんですよ。
明るく真っ直ぐで、時には落ち込むけど、とにかく前を向く。そして優しい賢一郎に寄りかかって逃げる事はしない。
作者さんが書かれていますが、無謀なまでの若さを武器に真っ直ぐ進んでいく青年です。

で、そんな彼をこれでもかと可愛がって甘えさせるのが賢一郎。
彼は姉の忘れ形見である羊介を一人で育てながらカフェを切り盛りしています。
大人で包容力があり料理も上手と言うスパダリですが、わりと強引なのもまたいいんですよね。
いやもう、恋愛面に関してはウブウブな陽斗を、大人のスマートさでグイグイ口説きにかかりてな具合で。

そんなワケで、陽斗の役者としての成長物語と並行して、二人の超ほのぼの甘々な恋愛部分が語られます。
これがとても上手いんですよ。
陽斗をせっせと口説き、餌付けする賢一郎。
彼が子供にするように、陽斗の髪をクシャクシャとなぜたりする甘いシーンに萌え、天使のようなちびっ子に悶絶する。
その一方で主人公の成長に伴う痛み-。
とてもバランスが良いため、作品に深みを感じる上に、甘い部分がより甘く感じる・・・みたいな。
また、頑張る陽斗に対して、いつも味方として見守り続ける賢一郎の立ち位置も良い。
こう、陽斗が賢一郎の元では安心してるのがニヤニヤしてしまう。
そんな無防備にしてていい相手でも無いんですけどね的に。

まぁそんな感じの、超甘々で心に響く部分もある素敵な作品。
あとですね、陽斗の先輩役者である超美人の凪原。
そんな彼に子供ながら強い執着めいたものを見せる羊介。
超年の差になりますが、この二人のネタもあるそう。15年後ーとかで。
これはぜひ、スピンオフをお願いしたいです。


5

ひつじカフェは幸せの宝庫♪

今回は甥を育てるカフェのオーナー店長と
小劇団の団員のフリーターのお話です。

受様が攻様達と出会いをきっかけに
移籍した劇団で新たな絆をつくるまでと
甥っ子のプロポーズ編的な後日談を収録。

受様は役者を目指して上京し、
円熟した役者がそろった小劇団で
いろいろと学ばせてもらっていましたが

カリスマ座長が急逝し、
この春から中野を拠点とする小劇団
「北極星」に移籍します。

ただ身内の結束の強い集団なので
誰ともまだ親しくなれず
受様は次の公演のオーディションに
全てをかけていました。

劇団の経営はかつかつなので
ギャラは微々たるもの、
受様はスーパーのバイトや
たまの肉体労働で日銭を稼ぐも
家賃が一番、食費は二番な状態です。

オーディションを明日に控えた日、
劇団のフライヤー配りの最中に
空腹で倒れてしまいます。

そんな受様を助けてくれたのが
可愛い甥っ子を育てる
カフェのオーナー店長でした。

彼こそが今回の攻様になります♪

攻様は病死した姉の子供である
甥っ子を育てる為に脱サラし、
昨年の暮れに念願だった
カフェをオープンしたそうで

甥っ子が受様を気に入ったからと
おいしいハンバーグとパフェを
ご馳走してくれます。

お礼にと翌日のカフェの
ランチタイムをお手伝いした受様は
賄いにランチを頂きご満悦です。

そんな受様に攻様は
バイト代まで用意しようとしたので
慌てて辞退したのですが

なんと攻様は
それなら別のギャランティで♪と
受様は大人のキスをされてしまいます(笑)

受様は可愛くて
まっさらなキャンパスみたいだ。
俺が色を足しても怒らない?

攻様の言葉にアワアワしつつも
受様の胸はドキドキが止まりません。

意図せずファーストキスを奪われた
受様の今後はいかなることに!?

役者を目指す受様が
ひょんなことで出会った攻様と
その甥っ子と過ごす事で

移籍した劇団の仲間として、
役者として悩み、迷いながらも
前進していくお話になります。

2人の出会いのきっかけとなった
攻様の甥っ子くんが
とにかく可愛いです。

名前をもじって「ひつじくん」と
呼ばれている彼は3歳なのに
お水運びだってする
カフェの看板息子です♡

オーディションで狙った役につけず
与えられた役に馴染めずにいた受様を
ぎゅっとしてあげたり

幼稚園の劇でする事になった
鬼役に懸命に取り組む姿に
受様が考えを改めたり

受様の先輩役者に「すごく綺麗」と
好き好きアタック攻撃して
絆しちゃうほど大活躍です♪

ノンケなはずの攻様が
受様を気に入ったきっかけが
イマイチあいまいではありましたが

攻様の溺愛は
受様を優しく可愛がるというより
大人のエロテクでグイグイ押して
逃がさないぞって迫り方が
とっても面白かったです。

受様が攻様との恋を実らせ
劇団内で確かな存在となるまで
楽しく読ませて頂きました。

ぜひぜひ甥っ子くんと先輩役者との
恋の顛末も読みたいな (^O^)/

今回はラブリーな甥っ子が大活躍する
水瀬結月さん『こぎつねこんこん恋結び』を
ご紹介作とします。
こちらはもふもふも楽しめます♪

3

甘さたっぷりのパフェはいかがですか?

yoshi先生による、明るく可愛らしい表紙が印象的な今作。
小さなカフェの店長・賢一郎と駆け出しの若手劇団員・陽斗が織りなす、あたたかく優しいほのぼのとした癒し系のお話でした!
賢一郎の亡くなった姉の遺児である羊介こと「ひつじくん」を交えながら、陽斗視点でコミカルに3人の日常が描かれていきます。
子育てものメインではなく、あくまでも大人2人のお話がメインです。

まずはじめに、2人とも真面目で誠実な人柄で好印象でした。
この2人、年の差12歳という組み合わせなのですが、賢一郎の距離の詰め方が物凄く早くて笑ってしまいました。
本当にノンケなのですか?と思うほどに我慢が出来ず、隙だらけの陽斗に手を出すのが早い(笑)
ご飯!ラブ!ご飯!ラブ!と、さり気なく餌付けをしてはグイグイ詰め寄ってベタベタに溺愛します。
気が付けば大人な包容力のある賢一郎にすっかり胃も心も掴まれてしまった陽斗なのでした。
賢一郎はえっちでもねっとり丁寧に確認をしながら抱くタイプです。

もう、賢一郎の作るカフェご飯の描写が毎回すごく美味しそうでですね、文字を追っているだけでお腹が空いてしまう…
夜にパフェという罪深い組み合わせを思わず楽しんでしまいたくなるような、間違いなく胃袋に来る作品です。
(私は3度お腹が空きました)
極限の空腹状態の中で、この美味しそうな料理の数々と無限大の優しさ、無垢な3歳児の愛らしさに触れてしまったら最後…ですよね…

そして、終始甘々な2人の様子だけではなく、自分の殻をなかなか破れずに悶々としていた陽斗の役者としての成長物語でもあります。
主人公である陽斗が、ただ賢一郎に優しく包み込まれ癒されるだけではなく、しっかりと人間的に成長する姿も描かれているのが良いなあと思いました。
この舞台、観劇してみたいですよねえ。

そんな今作で1番の大活躍をしたひつじくん!
彼が2人のキューピットと言っても過言ではないでしょう。
3歳児ならではのキュートさと天真爛漫さで周りの大人達を魅了します。
この子が本当に可愛くて!出て来る度に可愛くなっちゃう。
読んでいて邪魔にならない、ちょうど良い加減の子供らしさなんですよね。
その天使さは陽人の劇団の先輩役者であるクールなツンデレ系美人・凪原をも魅了してしまうほど。
ひつじくんは外見も心も綺麗な人が好きなのでしょうか…
24歳年上の凪原に対して、ものすごーーく可愛らしい、けれど確実に叔父と同じ血が流れている大アプローチを繰り返しています(笑)
この2人については、スピンオフ作「純情アクマとひつじくん」で描かれているようなので、読むのが今から楽しみです。


手出しの早さと攻めの好意はいつから?等はさて置き、最初から最後までラブな展開が続きますので、溺愛甘々な糖度の高いお話が読みたい方にぴったりの作品かなと思います。
噛み癖のある攻めがお好きな方にもぜひ!

0

無敵の三歳児

yoshi先生の挿絵目当てで購入。個人的印象としては、表紙で半分以上を占めているお子様が勝者ですw 本編220Pほど+ひつじくんを愛でる後日談12Pほど。色々お子様話読んできましたが、この子最強クラス。難敵な上司にぶつけたい。攻め受けの色恋話はおいといてお子様が好きだったので萌です。

地元の駅前で所属する劇団のフライヤー配りを終えた成宮は、7月の日差しの中、冷たい水も飲めず空腹のあまり道路の脇でしゃがみこんでしまいます。「どうしたの」と声がかかった方を見てみると、茶色のくるくる髪の毛の天使がそこにいて・・とお話は続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ひつじくん(攻めの姉の子、3歳、♂)、受けの所属する劇団のメンバー(1名、受けに辛くあたるツンツンさんご活躍)です。
挿絵話を少しだけ。yoshi先生のお子様を多分初めてみたのですが、めっちゃ可愛い!!!ひつじくんがお遊戯会で演じる鬼の練習をしているシーンが1枚あるのですが、超絶キュートで、それを見ている受け同様、悶絶ものですw yoshi先生お好きな方はぜひお楽しみになさってください。

** 無敵の3歳児と攻め受けについて

魔の三歳児のはずなんですけど、すげーいい子で。イヤイヤ期は無かったんですかね・・・めちゃ羨ましいこの天使。天使なんだけど、強いんですよ、やんわり自我を主張してにっこりそれを突き通す!素晴らしい!大人が困る内容ではなく、周囲にいる大人全員をさっくり巻き込んで笑顔を振りまくので、最高のムードメーカー。ああ会社に一人欲しい。

お子様は絶品だったのですが、色恋の方が今一つ好みではなかったのが残念。受けさんはノンケと思われる童貞さん(キスもしてない)、攻めさんも男性お初なはずなのに、さくさく進行しちゃって、少し取り残されちゃった気分です。思い切りがいいお二人なので、その気になったらずんずん進んじゃう。恋愛話はすったもんだする方が好きなので、あんまり萌えられませんでした。
カフェは大変おいしそうなものが色々出てきます。特にパフェ。夜読みは要注意ですw

お子様好きな方には良いかなと思いました。

5

満腹になってから読みましょう

序盤から美味しそうなハンバーグやらパフェやら出てきますので
空腹時の読書はおすすめできませんww
“ひつじカフェ”の店主・賢一郎さんがあまりにも素敵過ぎて隙がない!!
料理上手で愛情を出し惜しみせず年上の余裕があり…。
個人的にはもう少しヘタれたところとか
弱点があってくれた方が萌えます(すみません)
初対面から主人公の陽斗を甘やかしちゃってて
タイトルどおりの溺愛カフェでした。
陽斗が劇団員として頑張る姿が21歳だからまだまだ若くて眩しいです。
賢一郎さん、手を出すの早くない…??と思ってしまいましたが
12歳年下だから辛抱たまらんかったんだろうなぁ。
陽斗の喘ぎが幼い感じなのにも興奮したに違いない。
私は男らしい喘ぎの方が好ましいですけども…。
ただ、陽斗が素直なコなんですが思いのほか頑固な面があって意外!
野望ばかりの若者より好感を持てました。

賢一郎の甥っ子・ひつじくんが可愛いんですが
3歳にして年上へのアプローチを既に会得しているとは末恐ろしい…。
陽斗の劇団での先輩・凪原が
素っ気ないけど地は優しい事をひつじくんは見抜いていて
大好きなんて言っちゃって…!!
24歳差のひつじくん×凪原、めちゃくちゃ読みたいです!!
ホント、夢があるww
ひつじくんのワンコっぷりと凪原のツンデレっぷりがきっと拝めますように…。

1

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