孕みたいから今夜ここにいる

愛されオメガの授かり婚

aisare omega no sazukarikon

愛されオメガの授かり婚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%
著者
秀香穂里 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
八千代ハル 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773060065

あらすじ

天涯孤独なオメガの泉は血の繋がった家族がほしくて子どもを生む決意をする。
とはいえ誰とも付き合った経験のない泉はマッチングアプリで妊娠させてくれる男性を探すことに。
やがてハラダという誠実な男性とメッセージを交換し始めるが、
彼の正体は泉の働く図書館で出会ったアルファの華原だった!
  初めて会った時から目を奪われ密かに憧れていた華原に妊娠させてもらう──。
性に臆病な泉は丁寧に愛され蜜のような時間に溺れて……!?

表題作愛されオメガの授かり婚

華原涼介、グラフィックデザイナー アルファ、32
羽柴泉、図書館で司書補助のバイト オメガ、24

その他の収録作品

  • ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数2

序盤から終盤まで、甘々なオメガバースもの

秀さんの新刊はオメガバースもの。

あらすじ、そして表紙から、ちょっと切なく、でも甘々で優しいお話かなー、なんて思いつつ手に取りました。





主人公は司書の泉。
幼いころに両親を失い、そのため施設で育ってきた。
が、中学生の時にオメガと診断され、その時に男に襲われて以来「番を持つ」ということをあきらめて生きてきた。

両親もなく、家族もなく、ずっと孤独だった泉は、番を持つことは諦めているが家族は欲しい。

そこでマッチングアプリを使い、子どもの父親になってくれる人を探すことにするが…。

というお話。

ストーリーとしてはまさに王道。
薄幸なオメガの青年が、アルファのスパダリさんに愛され幸せを手に入れる。

既視感ありありな設定な作品ですが、今作品は、「番」ではなく、「子だけ欲しい」という受けさんの願いを軸に進んでいくストーリーで、他の作品との差別化を図ったのかな。

「番」ができて、結果、子が生まれる。
という、通常の恋愛パターンを裏切るある意味斬新な展開で他の作品との差別化を図ったのかな、という感じ。

泉が番ではなく子だけを望んだ理由がなんとも切なく、彼の孤独をまざまざと描き切っています。斬新な設定ではありますが、そこはさすが秀さん、というべきか。彼の感情が読者にまっすぐ届き、感情移入しやすかった。

が、もう一声ほしかったな、という気も。

泉の孤独や、スパダリ攻め・涼介の家庭環境が、すごくさらりと描かれているんです。
泉が涼介と出会い、そして恋に落ちるまで、の過程もかなりあっさり。

この作品の多くのページが、泉と涼介の甘々な描写で占められています。
そのため、薄幸受け、というイメージが弱まってしまっていて、最初から甘々ムード満載です。
一方の涼介も、最初から泉に心を持っていかれている感じがありありと読み取れて、切なさとか、恋の成就に至るまでの過程、がかなり少ない。

そのため序盤から終盤までぬるま湯につかったような、と言えばいいだろうか。さらっと読めてしまって若干物足りなさを感じました。

個人的には、もう少しメリハリが利いた作品の方が好みなんです。
バックボーンも、ストーリー展開も非常に萌えツボに突き刺さるものだっただけに、もう一声ほしい感が半端なかった。

反対に言うと、痛い展開になることはほぼなく終始甘々ムードで進むので、ホワンとした優しいストーリーが読みたいときにはぴったりの作品かと思います。

3

切なくて甘くて優しい、等身大オメガバースです。

切なくて甘くて優しい、等身大オメガバースになります。

そもそも、男性が妊娠・出産と現実ではありえない設定での「等身大」っておかしい気もしますが、なんか等身大としか言いようがないんですよね。
オメガ性を持って生まれた主人公が、日常の中で攻めと出会い、淡い想いを持つ。
少しずつ距離を縮めて、互いに恋に落ちる。
悩んだり迷ったり傷付いたりしながら、勇気を出して幸せを掴む。
こう、どこにでもありそうな普通の恋愛なんですけど、当人達にとっては非日常でドラマチックなんだろうなぁと思わせる所が素敵な。

ただこれ、主人公は最初から子供を妊娠したがってるし、これが男女でも全然違和感の無いお話だったりします。
個人的には、オメガバのいい所がよく出た、とても好みの作品ですけど。
苦手な方はご注意下さい。

ザックリした内容です。
司書の資格を持ち、図書館でアルバイトをして生計を立てる泉。
天涯孤独の彼は、血の繋がった家族を望んで子供を産む決意をするんですね。
そこで、マッチングアプリを使い、妊娠させてくれる男性を探す事に。
そのアプリで出会った男性・ハラダに好意を抱きますが、なんと彼の正体は、泉の職場である図書館で出会ったアルファの男性・華原でー・・・と言うものです。

えーと、この泉ですが。
「妊娠だけさせて欲しい」と、これだけ聞くと微妙だと思うんですよね。
ただ、天涯孤独である事から、家族に強い憧れがあって。
更に、過去に見知らぬ男に襲われた事が心の傷となり、男性をパートナーとする事自体が考えられない。
まぁそんなワケで、子供だけを希望してるんですね。
こう、物静かで寂しがりやの、少し臆病な受けでしょうか。

で、そんな彼と図書館で出会ったのが、グラフィックデザイナーの華原。
彼はですね、とても誠実で穏やかで、とにかく泉に甘くて優しい、まさにスパダリと言った男なんですけど。

これ、先に等身大と書きましたが、まさに日常系のお話でして。
マッチングアプリで知り合って、それが偶然顔見知りで、互いに距離をはかりながら、少しずつ恋に落ちてゆく。
二人で食事をして、一緒に映画を見て、デートをする。
そして、身体を重ねるー。
本当に、どこにでもありそうな普通の恋愛が、とても丁寧に綴られているのです。

また、華原がですね、とにかく泉に甘くて優しいのです。
二人が付き合い出してからの、初めてのヒート。
そこで、とても親身に優しく面倒を見、更に甘く激しく抱く。
こう、まるで蜜月のような一週間に、うっとりさせてくれると言うか。
いや、甘くてエロくて最高ですがな。
華原が(エッチでは)ちょい変態チックでもあって、泉に上手い事言って剃毛プレイとかを入れてくるのにも、笑っちゃったりして。

と、そんな日々を過ごすうちに、妊娠が分かる泉。
ずっと一人で子供を育てるつもりだった彼ですが、華原となら、未来望めるのは無いかと心が揺れ始めるんですね。
ところが、自分と付き合いだしてから、華原の仕事に支障が出ている事を知ってしまうー。
そこで、彼の負担になる事を恐れ、姿を消す事にし・・・と続きます。

これな!
泉が若干臆病すぎるし、華原は華原で、恋にうつつを抜かして仕事がおろそかになるって何やねん!とも思うんですけど。
いや、おろそかにしたと言うか、泉と過ごすようになり、作風が変わってしまったんですね。
これまでの鋭さが無くなり、迷走してって具合で。

いや、受けにこうして心配をかける時点で、スパダリとは言えぬ!と個人的には思うんですけど、泉に去られた後の彼が可哀想で。
本当に、泉が大好きで愛情深い攻めなのです。

また、一人で子供を育てる泉ですが、この後に二人が再会する、とある事態となるんですね。
そこで、自身の本当の気持ちを見つめるシーンが、心に響いて。
そう、相手の負担になりたくないなんて、ただのキレイ事。
ただ単に、捨てられるのが怖いだけ。
本気で愛してしまったからこそ、傷つくのが怖いだけ。
自分が臆病だけなのです。
いやね、そんな怖さを乗り越えて、勇気を出して一歩踏み出すと言うのに、なんかすごく胸が熱くなっちゃうんですよ。
まぁ、ちょっと遠回りしちゃったけどね。

と、そんな感じで、甘くて優しいのにちょっと切ない、素敵なお話でした。
ただ、主人公が結構臆病ですし、ガッツリ妊娠・出産ものですので、苦手な方はご注意下さい。

7

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