愛助の見た目の派手さとは違う純朴なところが好感度高し。それとは裏腹にえっちでは主導権を握り尚紀をトロトロに翻弄する一面もギャップがあってさらに良し。
尚紀は自分に自信がないのでなかなか愛助と最後の方まで対等な関係‥とはいかないので、利一と愛助のあれやこれや‥も見てみたかったー!
愛助の胸にあった『R1』が、どうしても飲むヨーグ●トの商品名と被ってしまいお店で『フフッ』となってしまいますが、利一のキャラもビジュアルも脇役にしておくには勿体ないくらいなのでちょい役だったのが名残惜し‥。
利一と愛助の事については詳しく描かれてないけど、愛助が尚紀に惹かれたように、利一も弟子だったまっさらな身体の愛助と出会い惹かれて関係を持ったのかな、と。尚紀と同じで元々ノンケだったけれど愛助と関係を持ち、利一の方は何かがきっかけで女性の方に戻ったんだろうか?
真偽の程は分からないけど、興奮するとタトゥーが膨らむってすごくえっちでいいですね。膨らんだタトゥーに触れさせじっと見つめる‥どんな甘い誘い文句よりも破壊力がデカすぎる。
感情の振れ幅がほぼ無い風読みが美しい瞳を持つアラズに心奪われ、保護し共に過ごすうちに『美しき石像』と呼ばれる程の風読みにも少しずつ起こる変化。
いずれ森へ帰すと言いつつアラズと過ごす日々を手放せないでいる風読みに、突如秩序のソモンによって奪われ酷い扱いをうけるアラズ。
このあたりから風読みがどんどん人らしい感情や言動を表に出すようになるが肝心の恋情は喉元まで出かかるも言葉にできず、別れ際にルドゥラからアルダを誓い2人はそれぞれの道へ‥。
風読みは賢者となるべく、ルドゥラは岩山の若長として。
よくある展開だとどちらかが身分を放棄して‥となるところが、愛しているからこそ自由でいて欲しいと思うユーエンと、いつかは帰ると決めていたルドゥラ。
別れは突然に、意外にサッパリと離れるのは逢瀬があるから?と思いきや無いんだな‥。ユーエンが七夜の衣鉢の慈悲を受け入れず命の危機に晒される事で再び巡り会う2人。鐘楼から逃れた後はアルダとなって初めての夜ですからしばし立場や身分を忘れただのユーエンとルドゥラとして愛し合う。気が済むまで愛し合ったら『じゃ、また』ってあっさり離れるのか‥?とやや不安になりましたが賢者を陥れる為のこの騒動を逆手に取り、これからは空の民との共存ーでたまには逢えるよな‥?の期待を残し、続編へ乞うご期待というところでしょうか。
上下巻で一旦完結しているためこの『雪花の章』を読まなければストーリーが理解できないという事ではなかったです。イリヤがΩとして誕生しロメリダールで存在しないものとして扱われ、愛されていなかったと思っていたが果たしてそうだったか?後は、上下巻ではイリヤとハーリドが身も心も本当の意味で結ばれたのは下巻のラストだったので、その後の2人の甘いイチャコラが愛でられるところでしょうか。イリヤしか経験がないはずなのにハーリドのイリヤを悦ばせるテクは上がりに上がっております。
キリル王はイリヤが政争の道具とされない為、Ωをラタテ神の御使として大事にされる海を越えた遠いハヌ国へイリヤを嫁がせ、ソーンの妃であるローラの血縁者にはハヌ国の人間がいることから、少しずつΩに対する考え方を変えようとしていた(?)と思われキリル王に疎まれていたわけではなくちゃんと愛されてた。いかんせんキリル王も愛情表現においては不器用で上手く伝えられない性分。誤解は解けてもちょっとぎこちなさが残るもめでたしめでたし。
気になったのは最後、ハーリドとイリヤの子供がお昼寝をしているハリーファ、イクバール、マルジャーナ。あとがきに登場しなかったラナとリズクまでハヌ国家系図で描かれているのは、この子供達が主役の新たなストーリーが今後見られるの‥か?
ザインも死んだものと思いきや、しぶとく生きていて結婚し子供がいたりね‥など色々妄想が膨らみます。
登場人物が多いので何度か読み進めたものの、久しぶりに続きを‥という頃には人物の詳細を見失ってしまい、ようやく相関図を理解した状態で完読。
他の方のレビューでもちらほらと有りましたが、イザクとアリオス‥。
完璧なまでのラブストーリーを望むならば愛する人は生涯一人であって欲しいと思ってしまうけれど、セナとアリオスはいわゆる政略結婚なので劇的な展開や心境の変化がないと‥という心配も『こう来るのか』と思わず唸る結末でした。
セナ自身が愛するという感情を知らなければ、後に命が尽きかけたアリオスに愛を告げられてもセナには響かなかったと思うし、レスキア帝国へ差し出された段階でセナがアリオスに好意を抱く事になっていたなら、その後赤月をやり過ごす為に形だけイザクと番になったセナは不貞を無かった事にしてアリオスと幸せになれたか?
攻めが二人‥と内心複雑でしたがどちらが欠けてもこの結末にはなり得ない。
イザクを失い長い年月をかけてセナに再び『愛する』感情が芽生え、一方のアリオスの本心はセナが生きている間は慈しみ守り、ただそれはイザクの元に旅立つまで、と思っていたのなら切なすぎる‥と思っていたら『セナの魂を受け止めてやってくれ』と語る一方で『百五十年後に俺が死ぬ時には、セナを戻してもらえないか』皇帝としても一人の男としても自分の為に何も望む事は無かったアリオスのたったひとつの願い。アリオスの人となりがよく表れていた一言。
先にイザクの元へ逝くセナと二人で幸せな逢瀬を過ごした後、イザクは新たな命に生まれ変わる為に一足先にセナの元を離れ、今度はセナがアリオスの魂を受け止める‥。こんな風に解釈するとモヤモヤせずイザクが‥アリオスが‥とはなりにくいのかも。
佐伊先生の作品は主人公以外の登場人物もしっかり描かれており、サガンとアーテルのストーリーが素敵でした。
1巻からおさらいで読み返し。特装版や番外編含め、杉木センセか受けになるのか、鈴木センセが受けとなるのか‥どっちの可能性もアリですが、いやどっちも見たい。杉木センセのパブリックスクール時代や鈴木センセに『雌猫!』とこわエロい一面を見せるところ、生粋のラティーノでセクシー全開の鈴木センセの攻めはどちらもどハマりすぎて是非とも拝みたい。
杉木センセに『何でもする?』と聞かれた時は、鈴木センセが受けになりそうな気配もありそうだし、その後『僕だけをあなたの所有物に‥』の言葉からは杉木センセが土壇場で受けになる可能性も。この際リバでも大歓迎だけど、リバじゃなくても特装版でポジション変更バージョンを熱望します。
ノーマンとの情事は互いに『逃げ場』だったので鈴木センセの攻めのポテンシャルはこんなものでは無いはず!
ノーマン‥嫌いじゃないから気の毒な役回りに心が痛みますが、気がつくとマルダーがひょっこり出てきてナイスフォロー。最終的にはパートナーとはいかなくても、いい感じの人ができるといいな‥。マルダーが手を離した相手は、ノーマン‥?
特装版の書き下ろしは直接本編とは繋がらないのですが今回のは鈴木センセが過去一エロ可愛いくていいぞ。
欲を言えば杉木センセと矢上さんが踊るラテンも見たい。
1巻では携帯がガラケーだったのが、8巻ではスマホに。時間の流れを感じます。
吾妻先生の織りなすストーリーにはいつも驚かされっぱなしです。読み進めるとだいたいこういう展開かな、と想像がついたりもするのですが今回は『えぇ?どうなるの?』の連発です。1巻冒頭の壊れた建物(?)と怪我をしたエヴァン、水兵のようないでたちの男性とルネの関連は?壊れた懐中時計が時折時を刻むのとエヴァンが若返る事は関係があるのか。ルネが時折頼るカモメのポールの正体は?父親の死後、12歳から灯台守として孤独に生きてきたはずのエヴァンの罪とは?2人の身体にある似たような傷は‥。さらにさらに2巻ラストには2人が忽然と姿を消し、新しい自動運転の灯台の完成とかつて2人が過ごした旧灯台の取り壊しが決まり、2人を知る人も少なくなっている事から月日が経っている展開で、顔に傷のあるアントワーヌなる新たな人物の登場‥。教会の独特なステンドグラスと海神の関わりも気になる‥。怒涛の伏線回収とルネとエヴァンにはまだ超えるべき障害がありそう。
ストーリーがこれだけ盛りだくさんなのでルネとエヴァンの絡みは2巻でようやく登場。吾妻先生の場合何故かいやらしさを感じないんですよね‥。修正で全体のディテールが損なわれないように、修正が入らないよう計算されて描かれており美しいのも見どころ。
今回初めての作家さんでしたが電書バトはレーベルじゃなくてサークル扱いなんですね。『特級αの愛したΩ』と合わせて読んでみましたが担当さんが付くのとそうでない作品の違いが何となく垣間見えた感じがしました。
『特級α‥』はレーベルからの出版とあってドラマチックな展開もありストーリーの組み立てなど読み応えがありました。『アンノウン』は神波先生の人柄が現れているような優しいトーンで丁寧に描かれていました。劇的な展開やドラマチックな結末とまでは‥なところがレーベルとサークルの違いなのでしょうか。レーベルでのお仕事を経験されて今後の作品が楽しみな作家さんです。
ハピエンですが大和と智章の想いが通じ合うのが最後の最後なので今作品ではキスシーンのみ。
圭介が智章の事をどう思っていたのかは最後まで謎だったな‥。医師と患者という立場上、圭介はどう思っていても行動は起こさないだろうなとは思いつつ、もし智章が気持ちを打ち明けていたら受け止めていただろうか‥?少なくとも智章の気持ちには気づいていたよね?だからこそ患者以上の関係にならないようにしていたのか、大和の気持ちにも気づいていた上で2人を見守りつつキューピッド的な役回りに徹していたかは微妙な感じも。圭介は大和の母親が好きだった?と思わせる節もあり、謎が残ったまま大和と智章だけはパピエンを見届けられました。
オメガバースもので読んだαのほとんどは次期当主や財閥の御曹司、大企業の社長‥など生まれも育ちもサラブレッド的な設定が多く、それ故に回りの人達もエリートαには一目置き付き従う感じがよくあるパターンだったのですが、これは新鮮。特級αの礼の家族や家柄などは一切出て来ず、有能な一弁護士として働いている。周りからは頼りにされるも特にα感を全面に出すわけでも威圧感もなく、気さくで何より穏やかな特級αよ‥。
1巻完結だったため頁数など色々制限もあると思われ、そこは一切触れないんかい?と思う箇所もありますが、礼が隠す事なく司に好き好きビームを浴びせるためどちらかというとΩの司が翻弄されてる感じもまた良し。
『次のヒートで俺たち番になろうよ』なんて出掛けにサラッと返事も聞かずに行っちゃう礼や妊娠報告サプライズも司らしい演出が可愛くて良かった。
続編(?)が決定されたようなので、新婚の礼と司のイチャコラも愛でたいですが2人が離れていた10年間は一切描かれていなかったので、このあたりも気になるところ。
αとΩが番になるまでのストーリーはよくあれど、βと番うのはあまりない設定に興味があり購入。
理解するまで何度か読み返すも、円の覚悟と行動力の凄さよ‥。幸村はむしろ円がΩで、運命の番であってもなくても番になりたいと思っているけど、そうまで思わせる円の魅力って…?と正直不思議でした。
円は幸村の気持ちを知っているから両想いなのは分かってるのに、自分がΩだと偽っていること、βだから幸村に相応しくないとか、本物の運命の番が現れたら…と思うと素直になれない。
オメガバはほとんどがαとΩが番になってハピエンだけど、βだと発情期もないから円のΩの擬態に度肝を抜かれました。
事件解決と共に円のバース性がバレて、それでも全てを受け入れ愛してくれる幸村とめでたくハピエンの後イチャコラは少なかったので番外編同人誌を追加購入。
幸村と円のラブラブが溢れていて良かった。
欲を言うならここまでのストーリーがセットだと幸せな気持ちで終われたなぁ、と。
幸村しか知らない素の円がまたえっちで可愛いいったら!番外編で円が好きになりました。
ぐり先生の繊細で美しい絵は『金銀ささめくひみつは夜』もそうですが時代ものファンタジーがぴったり。なので絡みはあってもいやらしさがあまりなくて、そこがぐり先生らしくもあり、もうちょっと見たい‥と思うところでもあり。
生まれ変わる前は2人の立場も違えば雷央こと殿下は貧しい国の行く末を背負って婿入りし妃との間に子を授からなければならない立場にあって七星はそんな殿下を支える一臣下でしかなく結ばれる事はまずない。
婿入り後は新たな環境の中ですれ違い、互いに交わした約束も虚しさと悲しみが増すばかりのなかある事がきっかけで完全な決別を迎えて‥。
転生した2人は過去の記憶が一部あったり無かったり。共に過ごす中で徐々に記憶が蘇るも今は立場の違いも障害となるものもない。素直になりさえすればハピエンです。
『雷々来世』は七星と雷央のえっちシーンは過去の作品と比べても多めで、またそれが前世で結ばれることが無かった2人の積年の想いの表れだな‥と大満足でした。