BLといえば美しい登場人物が多い中、人の形すらしていない、蛞蝓のような化け物(受)と人間(攻)の話なんてどうなんだろう……と思いつつ手に取りました。ところが、読み始めたが最後、あっという間に引き込まれ、一気読みしてしまいました。
化け物・チカテルが先生と恋をしたことで人の形になるとか、来世で同じ種族として結ばれるといった展開ではなく、ラストまで人×人外。
そんな2人がどう結ばれるのか。
またやっと結ばれたあとも寿命のないチカテルは愛する先生を亡くし、何百年も悲しみに暮れ果たしてラストは幸せになれるのか…と最後まで展開が読めずハラハラしながら最後まで面白く、またラストが最高に良かったです。
物語が進むにつれ、一途なチカテルが愛おしくて可愛く感じられました。
双子も可愛い、先生も巡もいい!
輪廻転生の純愛が描かれた他こちらの作品、切なくも心温まる物語で、読後は幸せな気持ちになれました。BL小説という枠を超えて、多くの人に読んでほしい作品です。
番外編もめちゃくちゃ良いので必読です!