一筋縄ではいかない三角関係バンドモノ。
私は数あるバンドマンBLの中でこの作品が最も好きです。
タイトルの通り、解散したバンド•バングースの元ギタリスト「ジーさん」(本名:圭史)に振り回される男たちの話。
ガキの頃からジーさんに憧れるギタリスト•シモン君が花屋の下のスタジオで、ジーさんと同じギターを発見し勝手にバングースの曲を弾くところから始まります。
やや強引にそこでバイトを始めるシモン君ですがある日、スタジオの扉の向こうから聴こえる神•ジーさんの声と喘ぎ声に興味深々で近づくと、そこには神と妻子持ちの元お股ユル男ボーカル遥の姿が…!!
いつまでもお互いを想い合っている男たちと、踏み込んでしまった哀れな男の執着から産まれた愛を、ベテラン•阿部あかね先生の見事な構成力で描かれております。
重くいやらしくなりがちなテーマを、阿部先生のギャグセンスとポップな下ネタでありえないほどテンポよく楽しく読み進められてしまいもう手に取ったが最後。本棚整理している最中でもパブロフの犬如く表紙を見ただけで最後まで読んでしまう禁断の魔書です。
テーマがテーマなだけに、各レビューサイトでは賛否両論ですが、ハマる人には死ぬほどハマるズブズブ沼漫画。かくいう私もその1人です。
さぁ、あなたも「CODE:G」に取り憑かれませう…(ズブズブ)
まず、いかついバンドマン×キラキラアイドルのコントラストに惹かれました。
1話目にしていきなりベッドインするBLあるあるを仕込みつつも、読み進めると少年漫画のようなアツいドラマ性にページをめくる手が止まりませんでした。
また描写力が凄い。背景も人物もしっかり描き込まれていて、ギターの使い込んだ質感までも息遣いを感じる。それでいて読みやすい。
人間ドラマがとにかくアツくて、全てのキャラに魅力を感じます。
その関係性がしっかり描かれているからこそ、メインカプ2人のドキドキ感がクライマックスに向けてより高まっていくのです。
カメラワークも素晴らしくて、ライブシーンの見開きは本当に感動しました。