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女性アチやまさん

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何でもあり

 前巻でドラゴンに憑依したままカイルの意識が戻らなくなったところからの続きである今巻。どうやってカイルの意識を取り戻すかというのが肝でしたが……。アルフレートが一度死んでキトラの術で魂をカイルの元へ送り届けてもらい、連れ戻したという話でした。結果、アルフレートも生きているので、死んだ人を生き返らせる術も持ってることになりますね。
 冒頭がそれで、それを越えるストーリーの動きはなかったです。あまりにチート能力なので、意識が戻ってよかったねーという感動も沸かず。

 カイルもアルフレートの治める辺境伯領に行き、辺境伯が半魔の男性をパートナーに選んだとあって彼に仕える騎士たちからは疎まれますが、ドラゴンと会話できる能力で問題を解決し、居場所を作っていきます。ただ、それを面白く思わない不穏分子もいて……。そちらについてはまだ火種程度で動きはなく、読者サービス的なエチシーンを入れて終わっていました。

 死んだ人を生き返らせる能力まで出てくると、何でそんな最強の魔族なのに、人と住み分けしているんだろうと思ってしまいます(最強の種族が人間を支配し繁栄してるほうが自然に思える)。そのうち、心を操る魔族とかも出てきそうですが、BL的な関係は安定しているので、次巻も読むかは悩むところです。

人によっては地雷あり

 原作未読です。

 時間を巻き戻らない人生やり直しストーリーと言えるお話。
 騎士団長の攻めが王族っぽいというのは前巻でも匂わせてありましたが、今回、第二王子だと判明します。側室の子として生まれ、王子であることは伏せられて伯爵家で育ったようです。他に王子がいたという説明はないので、それもまた疑問です。王太子に何かあれば、直系の後継ぎがいなくなることになります。

 そして今回、受けが貴族に誘拐されたことで、受けの出生の秘密も明らかになります。受けは元々、小国の王の妹である王女の子として生まれ、受けが生まれてすぐに王女が自ら命を絶ったので、王夫妻の養子にされていました。その王女を孕ませた相手が、攻めの父親である大国の王だと聞かされます。
 すなわち、腹違いの兄弟同士で体を繋げたことになるのですが、自分が望まれない子供だったことにショックを受けても、攻めと血が繋がっていたことに対しては完全スルーだったので、ちょっと理解に苦しみました。

 攻めの実の父が王弟だったのなら、王宮を追い出されたこととも辻褄は合いますが、今巻では説明はなく、腹違いの兄弟のままなので、評価はしゅみじゃないにします。
 読者は気持ち悪さを抱えたままになるので、兄弟かどうかだけははっきりさせてほしかったです。

気になるところが満載

 原作小説は未読です。

 受けは小国の不遇の第三王子で従属の証として大国の王太子の側室になります。王太子はそのことを知らず、王宮内で王妃から監禁・虐待されていました。瀕死の状態のところを攻めらしき人間に連れ出され、城の外に放置され、旅芸人の一団に保護されて、劇団の雑用係として第二の人生を送っていました。そこに騎士団長の攻めが現れ、いなくなった王子の身代わりをするよう言われ、劇団を人質に取られる形で引き受けます。
 最初は劇団員になっていた受けが本物の王子だとは攻めも気づいていません。既に滅びた国の王子である受けが必要になったのは、他国との交渉において調停式に王子も参列させるよう要望があったからです。
 調停式より先に公務として茶会を主宰し、王太子殿下の正妃候補とされている令嬢を招きますが、媚薬を盛られ、体を落ち着かせるために攻めと一線を越えます。

 原作にはちゃんと書いてあるのかもしれませんが、疑問に思うことが多く、世界観にどっぷり漬かることができませんでした。

 そもそも、属国の証として輿入れしたのに、嫁いだ相手である王太子が知らないなんて、どういうこと?と思います。
 王太子の身分で正妃を娶らずに先に側室を迎えるのは外聞が悪いのではでしょうか。王の側室になるのならわかりますが。王妃にいたぶられるためだけに連れて来られたのだとしたら、胸糞が悪すぎます。

 王宮内でのお茶会で令嬢が薬を盛ったのも、何か異変があれば一番に疑われるのは自分たちなのに、本気で正妃になりたい人たちがそんなことするかなと疑問に思います。側室がいなくなったところで、自分が正妃になれるわけではないので。嫌がらせをしたいのなら、王太子妃になってから嫌がらせするほうが、誰にも何も言われないのでは。
 毒薬ではなく媚薬を盛るのも、リスクが高いわりに益が少ないです。媚薬を使ってセッをさせたかっただけかなと作者都合に感じました。

 騎士団がいるような時代設定なのに、冒頭、写真らしきものが出てきて(劇団が違法な人材斡旋をしていることをこっそり写真を撮って脅している)、世界観が迷子になりました。
 受けが攻めを誘惑するシーンもちょっと唐突に感じました。

 絵は綺麗だし、キャラも嫌いではなかったです。
 不憫・不遇な受けなので、幸せになってほしいと思いました。

純愛上等! 下 コミック

七緒 

解決した…のか?

 喧嘩三昧だった受けが報復されようとしてかばった弟が刺され、その刺した相手の弟と恋に落ちる話の続編。上巻で気になっていた部分が明かされます。

 弟の治療費を稼ぐために受けは恋愛も喧嘩もやめてバイトを掛け持ちしているという話でしたが、手術費は高額医療制度を利用できるだろうし、その後のリハビリは高額な薬を使うわけでもないからそれほど治療費は嵩まないのではないかと思います。結果、留年して、一年分学費が余計にかかるので、治療費よりも高くつくのでは。受けは母子家庭で多少は寂しい思いもしたかもしれませんが、弟や友達に恵まれていたので、遊び歩いたり喧嘩三昧になったことへの納得感はなかったです。
 攻めをトップにするために受けや受けの仲間を襲わせていた攻めの幼馴染も、何がしたいのかわからず。
 何の罪もないのに、兄をかばって刺された弟に、同情から恋愛感情へと発展するならまだわかりますが、なぜ攻めの気持ちが兄である受けのほうに向いたのかはわかりません。状況的には受けが罪悪感を持つのは当然のことなので。
 実の兄の代わりに理想の兄を求めているのなら、恋愛ではなく血の繋がらない兄弟愛止まりのほうが納得できました。
 受けに執着していて弟である攻めにのされた兄が逮捕されただけで諦めるとは思えないので、暴力に対し暴力で解決したのでは兄の執着を断ち切ることはできないのではと思いました。

純愛上等! 上 コミック

七緒 

令和の感覚ではついていけないところも

 二つの高校の不良同士が対立していて喧嘩に明け暮れているという設定は往年の少年漫画の雰囲気で、令和の感覚ではついていけないところも多々ありました。
 荒れていて喧嘩三昧だった受けが報復で刺されようとして、一緒にいた弟がかばって代わりに刺されます。祖母の駄菓子屋の二階に居候を始めた対立高校の大将(作中でそう呼ばれていました。おそらく番長と同じ意味かと)が攻めで、受けの弟を刺した人物の弟です。

 受けは恋愛対象が男女問わずで攻めが好みのタイプだったこともあり、かなり早い段階で攻めに心を許します。攻めも受けに告白しますが、その直後、攻めが弟を刺した相手の弟だと判明したところで上巻が終わっています。
 元々バイで攻めが好みのタイプだった受けが、頑なだった攻めを懐かせて恋心が芽生えるのはわかりますが、攻めが受けを好きになる理由はまだ見えて来ず、次巻に期待です。 

決着まで見たかった

 クールな絵とはイメージが違って、可愛いお話でした。
 スランプ状態の小説家が迷子になって自分の熱烈ファンの家に転がり込む話。帰る術はありましたが、続きが書けないこともあり、現実逃避で居心地のいい大学生ファンの家でヒモ化します。作家本人であることは明かさず、作家のファンということにしてあるので、大学生の彼も好きな作家のことを語れる相手ができて同居生活が満更でなくなります。自然とお互いに好意を持つようになり、最後は告白し合ってキスをします。キスまでなので攻め受けは不明です。その後で作家が作家本人であることを明かして、大学生が「え?」となったところでこの巻は終了でした。
 個人的には、正体を明かした上で告白して欲しかったし、正体を明かしたらどうなるのかというのがこの話で一番気になるポイントなので、せめてこの巻でそこの決着まで見せてほしかったです。

随所で刺さる

 電源装置メーカーの工場勤務×営業のお仕事&年の差BL。受けが四十過ぎていて年上です。
 表紙のイラストの攻めがツーブロックに見えなかったので、ツーブロックの工場長代理の青年が出てきたとき、当分の間、その人を脇役だと思って、攻めはいつ出て来るんだろうと待ち続けていました。
 工場と営業、上司と部下の板挟みになる中間管理職の受けの心情が身につまされます。人の言動にいちいち引っかかってしまう主人公。自分が気にすることを他の人はたいして気にしていないように見えるけど、みんな表に出さないだけで、あちこちに綻びを作りながら、自分なりに繕って生きているんでしょうね。主人公に共感したり、元気をもらったり。刺さる場面や言葉がたくさんありました。

 軋轢の渦中にいる受けが、何かと気にかけてくれる芯が強く包容力のある攻めに惹かれるのも、貧乏くじを引かされながら真摯に人と向き合おうとする受けに攻めが惹かれるのも、よくわかります。

 ただ、そこまで二人のキャラやストーリーに説得力を感じて読んでいたので、告白した攻めが仕事で余裕を失くした受けに「前に俺が言ったことは全部忘れて、仕事に集中してください。もういいですから」と告白を取り消す発言をしたのに、最後、思いを伝え合ったあとで、あれは「今はいいって意味ですよ」と言ったことには、作者都合に感じて残念に思いました。
 あの状況であの発言をすれば、受けは百パー告白を取り消されたと思うと予想できるので、受けのことを諦める気がなかった攻めがそんな発言するはずないように思います。言い間違いが多いうっかりキャラならまだわかりますが、それまでは人の感情の機微に敏く、大口を叩いたり、言葉足らずで周囲を困惑させたりすることもなかったので。
 告白しているのに連絡先の交換はまだというのも、相手とちゃんとコミュニケーションを取ろうとする二人のキャラ的には、不自然に思えました。
 ただ、そこを差し引いても、読んでよかったーと満足感の残る読み応えのあるお話でした。

ファンタジーと割り切れる人には合うのかな

 人の体液を飲んで蟹が人になるという設定は斬新でした。生まれ変わりではなく、人に変身するだけで、腕の先は蟹の爪です。途中で引っ張られて「自切」という蟹の特性で両腕の先が失くなります。蟹ならば新たに生えてくるようですが、人の体を維持している弊害か生えてこなかったので、両手は失くしたままです。

 寿命も早くに来てしまい、最後は蟹の姿に戻ります。
 死ぬ前に受けは攻めに、自分が死んだらその時は脚一本残さず食べてほしいと願い、攻めはその願いを叶えます。

 亡くなった人の魂を受け継ぐために信仰としてそういう風習を行っていた部族もあると聞いたことはありますが、それと似た感覚に思えます。そういう思想的なものはなしに蟹の習性だからと考えると、愛情のない単なる生存本能に思えて余計にグロテスクです。
 蟹だから食べてもいいとは思えず、自分に置き換えて考えたら、その蟹が愛する人本人ではなく愛する人の生まれ変わりであっても、到底無理な話です。
 食べられて攻めの血肉となり生きていきたいという思いや攻めの究極の愛に涙するよりも、受け入れがたい気持ちのほうが勝りました。

 現代日本人の常識を完全に頭から排除して、ファンタジーと割り切れる人には楽しめるのかもしれません。

これまでに比べるとあっさり

 意識不明だった三輪が人魚を祀る島に連れ去られていた話の後編。霊能力者を満月の夜に洞窟に流すと人魚になって不治の病が治ったり大漁になったりするという伝承を信じて神主が三輪を誘拐していたらしく、流される寸前で紀人たちが儀式の邪魔をし食い止めます。溺れかけた三輪が息を吹き返し、意識も覚めたので結果オーライな感じでした。
 これまで気になっていた、紀人が慶臣に執着する理由は、自分のことは蔑ろにするのに三輪のために生に執着していたことに対して、自分にはないものを持っていることに惹かれたのかなという感じでした。一年間眠り続けていた三輪が覚醒したのは、極限状態で慶臣の気持ちが伝わったからかな。
 これまでの重さに比べると、上下巻を通じてあっさりしていたかなと思います。実家に寄りつかなかった紀人が慶臣が緩衝材になることで顔を出すようになったのはよかったです。個人的には弟カップル(?)のほうが好きなので、そちらの甘々も見たかったです。

今巻は前振りのみ

 自分で呪いを受けて眠り続けていた三輪が病院からいなくなったという不穏な冒頭で始まった今巻。双子ならではのシンパシーなのか、慶臣が三輪にまつわる夢を見て、人魚を祀る島にいるかもしれないということで、慎仁と一緒にその島にいきます。島には紀人がいました。彼の方は霊能力者が行方不明になっている事件の捜査のために来ていて、三輪もその中の一人かもしれないという話でした。

 ストーリーとしては、三輪がいなくなった→怪しげな島にいるらしいという前振りだけで終わっているので、エチなしでいいのでできればもう少し話を進めてほしかったです。
 慶臣の慎仁に対する扱いが酷すぎて、いつも都合よく利用している上に慶臣と同じ部屋に泊まっているというだけで嫉妬で暴力まで振るうのは、横暴すぎると思いました。仕事で宿泊しているのに慎仁を部屋から追い出して民宿の壁の薄そうな部屋でセッするのも、公私混同すぎる。
 紀人が慶臣のことを大事にしているのはわかりますが、なぜ慶臣を好きになったのかがこれまで読んだ中ではよくわからないので、次巻ではもう少し気持ちを言葉にしてくれたらいいなと思います。