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メリバってこういうの?

世の中に”メリバ”という言葉があるのは知っていましたが、いまいちピンと来なかったわたし。この作品を読んで「なるほど!」となりました。
年下攻め、義弟・光に犯され続ける義兄・春樹。光には過去、性的虐待を受けた経験があり、優しい兄に心を寄せます。春樹も光をかわいがるのですが。
10歳年下の光の執着攻め地獄。これでもかと執拗に追い回し、同情を誘い、時には被害者面して春樹の弱みにつけ込み続け⋯⋯。
と書くと、光ばかりが悪者のように思えますが、わたしは光より罪深いのは母親だったのではないかと思いました。
虐待を受けていた我が子を連れての再婚。優しい義理の息子に光を預けっぱなし。もし、母親の愛がもっと光に向いていたら、春樹も光も不幸な目に遭わなくてもよかったんじゃないでしょうか? 自分勝手な母親、最後は自滅しますが、それでも春樹と光に強いトラウマを植え付けて、どこまでふたりを不幸のどん底に落とすつもりなのか、と思いました。
そして期待の英さん。みんなの期待を一身に背負っていたにも関わらず、クリスマスイブの1本の電話でキレてお終い。お前の愛はその程度のものなのかー、とわたしがキレました(笑)。訳ありな恋人が泣きながら電話をしてきたのに、話も満足に聞いてあげないなんて⋯⋯。がっかりです。
結局、この話では普通に見える人たちが傷つける者たちで、異常に見える人たちは傷つけられ続けてるのかもしれない。

春樹から、光への連絡。
どこかで春樹は光を求めるようにねじれてしまったんでしょうね。そもそも春樹はいつでも光を拒みきれずにいたわけですし。でももしもこの先、光が自分のしたことの罪深さに気づいて、春樹を手放そうとしたら――と思うと怖いばかりです。

恐怖と呼べる執着攻め。それに耐えられる方にオススメです。闇の中の病みの物語です。