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おじさんと若造。

なんかないかしら〜と本屋さん漁りをしている時に思わずほっこりするような表紙に惹かれ、いわゆるジャケ買いをしてしまった1冊。

【おじさんって、泣かないものだと思ってた。】
と、帯にありますので親父BLは手を出した事がないけどなんだか萌えられそうな表紙だなァと。

内容は、表題作含め3カップルのお話。
表題作の、となりにいさせて、は日々を平穏に暮らす主人公の森永と、隣に引っ越してきた七三分け黒縁メガネの真面目を絵に描いた様な千谷さん。

千谷さんの几帳面っぷりに緊張して鬱陶しがる森永が、ある日玄関先で男性とキスをする千谷さんを発見したお陰でなんだかモヤモヤ悶々と、妙に意識し出し、洗濯物の干し方を教えて欲しい!と謎な理由を言い訳に距離を縮めようとしていきます。

最初は苦手だった几帳面な千谷さんと接していくうちに惹かれていくのは頭では解るのですが、台詞が少なく淡々としていて、絵もサッパリとしている為か過程や心情が分かり辛く、何故好きになったのかがイマイチ読者は解らないまま、森永は千谷さんの友人に嫉妬したり、酔った勢いでキスをしたりして、いつの間にか森永の中では2人は付き合っていて勝手に舞い上がってる様な印象を受けました。

千谷さんは千谷さんで、年上という事でジレンマもあるみたいでしたが、そこが殆ど掘り下げられず、ほぼ森永目線で淡々と話が進んでいくので、感情移入は出来なかったです。千谷さんには帯にある様に、もう少し泣いて欲しかったなぁ。

前のレビューの方もおっしゃっていますが、エロいシーン、あるにゃあるのですが本当に全然エロくなく(エロ有りきな考えはないものの)萌えられませんでした…!何故なんでしょう?
おじさんの関わるBL事情が知識不足の為か、エロいシーンに萌えられないのは普通なのかな?汗も毛も筋肉も贅肉もブツの描写も無いのでなんだかなあ(好みの問題ですかね)

同時収録の君がいないと!は、となり〜に出てきた森永の先輩の小岩くんと、同期のイケメン天然な赤城さんのお話で、怖がりの赤城さんに頼られてお世話をしていくうちになんだか放っておけず気になる存在になっていくというストーリー。
赤城さんのリアクションが面白いんだけど、次々と(赤城さんにとっては)怖い事が舞い込んでくる異常な運のなさがなんだか不憫。今までどうやって生きてきたんだ…?

3つ目のお話は、好みの問題、という髭に対する異常なフェティシズムを持つ航太くんと、職業不詳の理想の髭こと涌井さんのお話。
アルバイトのペットシッター先で出会った理想のヒゲに日々悶えてた航太くんに、ある日寝ている涌井さんの髭を触るという千載一遇の大チャンス到来。
その日から航太くんのナニかが壊れていき、しかしまたもやチャンス到来、と大フィーバーな日々。
さらには涌井さんにバレるものの、公認され、思う存分に髭を愛でり愛でられな日々を送る2人。
そんな折に仕事で髭を剃ってしまった涌井さんを見て嫌いになるか!?…と思いきや、ショックもせずに逆にドキドキし出す航太くん。
でもそのドキドキはなんなのか、何故髭がないのに触りたいのか、訳解らんまま距離を置き、特に自問自答するでもなく友人に指摘されあっさり好きを認めるあたり、航太くんは真っ直ぐな人間なんだなと。

かなり自分なりに読み込んでみた感想なのですが、どうにも伝えたいものや、登場人物達の気持ちが汲み取れませんでした。日常系とかほんわか系好きなんですけどね…。レベルが足りなかったのかも。

更には個人的にあまり萌えというのもなく、おじさん萌えや、髭フェチの方でしたらもしかすると楽しめるかもしれません。しかしデビュー作という事ですので、今後の作品にも期待しています!

青臭いOTKDTラバー。

理想の男子、それはヲタク男子。
主人公のマキちゃんこと、笹原真希くんは、ご存知鮫島くんと笹原くんの、笹原弟君であり、二次元をこよなく愛すると共にリア充を忌み嫌うという、とても親近感を抱かざるを得ない魅力的な主人公。

が、しかし、リア充であろう新庄君に斜め上から(しかもやたら強気に)切り込んで行く様はちょっとしたカタルシスさえも感じてしまう。

序盤は鮫島君と笹原君のその後とも取れる日常のやり取りがあり、リア充爆発しろと言わんばかりに冷め切ったマキちゃん。
そんなマキちゃんの日常が突如、まるで青天の霹靂の様な幕開けでどんどんめくるめく変わっていき、初めての感情、嫉妬、自己嫌悪、違和感や葛藤…そこからの衝動…。と、いった具合に青春の青臭さを痛い程に感じてしまう体験を、腰乃さん独特のリアルな台詞回しやモノローグでこの2人の日常にグイグイ引き込まれてしまいます。

鮫島君の様なちょっとした潔癖の様な男子が葛藤しながらも理性に抗えず焦がれてしまう様は非常に萌えっ。
その辺は鮫島君と笹原君の世界よりも、よりリアル。な気がします。

お相手のリア充(?)新庄君も、サラッと読んだだけでは汲み取れない健気さが何度か読み重ねていくと感じる所もあり、あざとい部分もあったり、何かなんだかやっぱり色んな意味でズルい子!という感じでほっとけない魅力。


【1】という事もあり、とんとん拍子に思い通じてエロも有りますよ、という流れではなく、兄たちのそれよりもより丁寧な心の動きを親近感を抱いたまま追いかけて行く事ができるかと。要はエロはほぼナシと言っていいです。

だがしかし、そこは腰乃さん。
後半に畳み掛けてくる想いの丈やそれの爆発してしまったあとのエロさは、よくあるBLとはやはり一味違うエロさがある様に思う。

読者もマキちゃん同様読み進めていく中で溜まっていたモノがブワッとクる感じ。

キタキタキタ〜!!!という所で1巻は終了。

もやもやしたまんま、だけど、確実に進展があるんだろうな、と思いつつマキちゃんの斜め上を行く可愛さや面白さ、そして新庄君の垣間見える心情。などなど、つい続巻を心待ちにしてしまう本の一つです。

ちょこちょこ挟めてくる鮫島君とのやり取りの4コマも、つい【鮫島君と笹原君】も手に取ってしまいたくなる面白さと魅力が詰まっています。
ていうかコッチでの笹原兄はアッチでの笹原君よりも強気な男らしくて、それはマキちゃん目線だからなのか、鮫島君とのお付き合いで覚醒したのか解らないですが、非常に萌えです。

炸裂腰乃節★

個人的に腰乃さんにハマるキッカケとなり、自分のBLの世界観が広がった作品。

物語自体は腰乃さんお得意の日常系BLで、ほぼ全編鮫島くんと笹原くんしか出てこないんじゃないかって位2人でゆる〜く進んでいきます。

冒頭からツッコミっぱなしのキレっぱなしの鮫島くんと、無神経マイペースの煮え切らない笹原くん。
煮え切らないのって個人的にイラっとしてしまうのですが、そんな事も忘れてしまう細かい書き込みに思わずププッなる台詞の応酬。思わず声に出してみたくなる腰乃さんらしい独特な擬音がまた絶妙。
紹介文にもあるオノマトペというやつですかね。けりっけりっ。

最初はキレッキレで怖い印象の鮫島くんも物語が進んでいくと、とんだヘタレっぷりを発揮しつつ(ほんとにヘタレ。繊細。ガラスのハート)振り切った時のDTらしい積極性もなんだかとってもリアル。
かと思えば煮え切らなかった(踏み出せなかったと言うべきか)無神経笹原くんの後半からの決意というか覚悟に妙に男らしさを感じてしまいます。
鮫島くんの事を考えつつ汚部屋掃除をしている描写なんかも巧く表現されてるなァと。


そして何がリアルかって、それぞれの視点でのモノローグが腰乃さんらしく、そこがリアルな台詞回しなんですね。まさに腰乃節。かなと。
殆どの台詞は、枠に文字ビッシリなのにスラッスラ読めます。
度々衝突する(小学生の様な)時の2人の台詞の応酬は感情移入というか感情移動?が忙しいけど、そこも緩急があって楽しいかなと。

なんせリアルな台詞回し、心理描写などでゆっくり、だけど確実に近づいていく2人の関係性が丁寧に描かれていて安心してページを捲れます。ほんとにゆるい。ゆるいのに忙しい。でもまた読み返したい。あと、結構個人的にはエロい。そんなに描写ないんだけど、妙にシチュエーションとか、何かが作用してしまい、結構エロく感じます。少なめになってますがね。
そんな不思議な腰乃ワールドにまんまとハマったきっかけの作品です。