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衝撃のカバー下!!!

小野塚カホリ先生の最新作、異なる時期に書かれたものを一冊に纏められたそうです。
確かに絵柄が『LOGOS』の頃に似てるかな、というものも有りますが、古参ファンも新規ファンも楽しめる、端麗ワールドです。

さて、タイトルの意味ですが、これはネタバレ的な意味として書いて良いのか判断出来かねるので、現時点では書くのをやめます。
長年のファンとしては、辛すぎて、レビューを書きつつ滂沱の涙です。

ちゃんとしたあらすじを書こうと思いましたが、涙で書くことが出来ず、申し訳ございません。

__本誌のネタバレでは御座いません。色々な意味でのお話です。__

小野塚カホリ先生は、JUNE全盛の頃にデビューされました。
絵は美麗、端麗ですが常にJUNE路線とも一線を画す独自路線を貫いていらっしゃいました。
時にそれは読者を二分する事となりますが、LOGOS以降確実な読者層を獲得されて参りました。
数々の名著に関しては拙が申し出る事なく、姐様方がレビューされておりますのでそちらをご覧下さいませ。

要は、本当に素晴らしい作家さんだったということです。
近年は、『燃ゆる頬』など原作有りの作品をコミック化されておりました。
選ばれる原作の性質上、悲劇は免れないのですが、具現化する方法を模索しておいででした。

また、先生は文学への掛け渡しをして頂いた方でもございました。
寺山修二の引用が多く、当時学生の私には大分難解な世界を紹介してくれたのも先生のおかげです。

この単行本には色々なお話が詰まっておりますので、書下ろしで溜飲を下げたい方もいらっしゃると思います。
しかしながら、そういったものは存在しておりません。

書かれたものをどう取るか、全て委ねられた、宿題のような作品です。
今日日の『何が有ってもHappy!』という作品では無いですが、それにより出でる作品としての美しさに感嘆せざるを得ません。

最後になりますが、小野塚カホリ先生、本当に有難うございました!

イトウさん コミック

冥花すゐ 

切ない切ない切ない

3週間前に、書店でジャケ買いしました。
他の方がおっしゃっている通り、内容は暴力的ですし、読む人は選ぶかもしれません。私自身、イトウさんの下まつ毛が気になってしまい、始めは余り内容には期待していなかったんです・・・いなかったんですが、読み進めるとイイ。

小さい頃から娼夫として育った、キョウスケ(受け)と殺し屋として教育されたイトウさん(攻め)。救いようの無い人生を送る2人が、出会います。

最初、イトウさんはキョウスケと過ごしても手も出してこない。
とりとめの無い話をするだけのイトウさんに、キョウスケは興味を持ち出す。

自分から誘ってイトウさんと関係を持った直後、キョウスケは下衆な輩に手ひどいSEXをされて傷ついてしまう。
その傷を見たイトウさんは、その客に対し復讐をしてしまいます。
イトウさんにとっては、おかれた状況は違えど、自身の希望や選択によって生きられないキョウスケの立場は、暗殺者として命令通りにしか行動出来ない自分と重なったのかもれない。

しかしその行動は、イトウさんの所属する組織の怒りを買ってしまい、二人は逃亡を諮ります。
その逃亡劇の中で、それまで人形のようだったキョウスケに、初めて人間らしい心が生まれてきて、『イトウさんと一緒に生きたい』と自分中のイトウさんに対する気持ちを認め始めます。

組織に追われる中、激しい攻防の中で必死に応戦するイトウさんですが、終に組織のボスにつかまってしまいます。
組織は監禁の後、電極(?)でイトウさんの記憶を消してしまい、キョウスケを殺害するよう命じます。
この場面、ボスとイトウさんの間にも何等かの関係が有ったことを伺わせてはいますが、イトウさんにキョウスケを殺害をさせようとしたのは単なる懲罰的な意味だけでなく、ボスのイトウさんに対する嫉妬ではないかと個人的には思います。
一度は記憶を失い、キョウスケに銃口を向けるイトウさん・・・
しかし、イトウさんが撃ったのは、ボスと組織の人間達でした。

ここで、物語は5年後に飛びます。
あるバーでバーテンダーをしているキョウスケ。
従業員の会話からその5年間、キョウスケが組織によって薬漬けにされてしまい、閉鎖病棟で治療を受けていた事が語られます。
そのバーに時々通って来る、一人の客が。

後遺症で、5年前の記憶を無くしているキョウスケですが、その客に名前を尋ねます。
その客は、名乗ります『イトウです』と。

本編には、甘さが何も無いし同時収録の短編はこれまた『痛い』です。
結末も、完全なハッピーエンドとは言い難い。
でも、究極の愛ってこんな感じかなと思わせてくれる作品です。
暴力シーンに耐性のある方には、是非薦めます。
正直、イケメンと言えるほどの人物は出てこないし、BLというよりはJUNE系の暗さが有ります。
それでも、こんな作品も有って良いのではないかと私は思います。

終わりに、このイトウさん、おかしな柄のネクタイをしていますが、その理由がペーパーで明らかになっておりますので、是非ペーパー封入品をお買い求め下さい。
ちょっとだけ、ホッコリします。

円パパ降臨!

丹下道先生の『恋するインテリジェンス』の番外編及び、Go!Go!リンコレダッシュ!を読みたくて購入しました。

Call Me PAPA~官僚シリーズ:財務省番外編~
母親に続いて父親が亡くなり、若き志山氏の元に引き取られた円が、どのように志山パパとの絆を深めていったかの物語。
どんな事が有っても泣かなかった、チビ円の初めての号泣・・・その理由が分かった時の、志山パパの泣き顔に思わずこちらまでウルウルきてしまいました。
斜め上を行くギャグセンスと、壮大なエロシーン、そしてこれでもか!の文字の書き込みが丹下先生の持ち味かと思いますが、『恋するインテリジェンス』1巻の「シークレットラブレター」同様、切なくて胸が熱くなるような話運びをしつつ、しっかりキャラの魅力も出し切られていて、有りがたい限りです。

ただ、作画に関して少々いつもと雰囲気が違うのかな?と感じる事が有りました。作画手順を変えられたのかのもしれませんが、土門も円も顔がさっぱりしている。トーンとか目の瞼の皴(って言っちゃイケないですよね・・・)みたいのがこざっぱりしていて・・・。
私の目がおかしいのかもしれません。。。

Go! Go! リンコレダッシュ!
武笠×深津CPを書くことになったいきさつ→差形課長の方が、アンケートではリクエストが多かったのに、アンケート開始直後に届けられた、たった一通の武笠リクエストのおかげで、このCPが誕生した件など『恋するインテリジェンス』のファンなら必見です。
また、この中で「弱冠」という言葉についての丹下道先生の逡巡エピソードが有り、凄く言葉(というか単語)一つ一つを大切にされている作家さんなんだな、と感じました。

班目ヒロ 悪魔にキス
一連の悪魔シリーズに登場していた、成瀬風太の兄、雷太の登場です。
確か、悪魔シリーズの書き下ろしページで、容姿・能力共に非の打ち所がないのに『下手な鉄砲は撃たない』との理由から『童貞』だったはずの雷太。
今回、とうとう???と思いきや、まさかの視姦プレイ。
しかもそれがいつものルーティンであるかのように。
今後の展開が楽しみです。

霧壬ゆうや 箱庭プレイ
元いじめっ子×いじめられっ子の再会からの物語。
東堂が加々美をいじめていたのは、『好き』という気持ちの裏返しからだったようですが、そのせいで、加々美は他人との関わり方に距離をとるようになってしまった。
そんな加々美を何とかしようと、東堂がパンを焼いたり散歩に連れ出したり甲斐甲斐しく世話をします。
そんな生活の中で、加々美が現在の状態になってしまった原因を作り出したのが、自分であると改めて罪悪感に囚われる東堂。。。
二人が、どのように距離を縮めていくか、楽しみです。

稲荷家房之助先生の表紙、軍服萌えの発作が起きそうです。

要所要所で、斜め上を行く。

こんなに2巻の発売を心待ちにしていた作家さんって、居ないかもしれないです。皆様がレビューされている通り、漫画にしては一コマあたりの文字数が多く、独特の世界観が有りますので、万人向けではないかもしれない。
でも、カップルとしてはやや執着攻め×健気受けという、王道中の王道。
読みにくいとのレビューに答えてか、1巻の手書き文字をやや是正して、手書きフォント風な文字(フォント名は調べましたが、分かりませんでした)での怒涛の書き込み。

読み手を選ぶかもしれませんが、作者の攻め×受けへの愛を感じました。
攻めに鼻血で、受けへの愛の深さを示すという手法、有りそうで無い手法で虜になりました。

1巻では触れられなかった、任務における、針生と眞御の駆け引き。
針生を助けるために、捨身で王子の懐柔に出た眞御に対する、針生の攻め。
痕が残りそうなところに、ガードをしつつのSMプレイでしたが、『ガンキ』という新しい萌えポイントを教授頂いて、有りがたいやら何やら・・・

また、書下ろしでのトマトプレイ。
最初は、トマトを口移しかと思いきや、まさかの針生の掌→針生飲込プレイ。一読目は、『え~?』と思いましたが、針生の満足そうな顔に、強制的に納得させられてしまいました。いやはや、普通なら受けの眞御と口移しで
済むものを・・・。
お姐さんびっくりです。

別カップルで、今回、母乳プレイなるものもございました。いやはや、際限ない萌え攻めに読後の疲労感が半端無いです。普通、ここまで濃い世界観って、4巻位を読んで体現する(はず・べき?)ものなので。

要所要所で、萌えポイントをくすぐられ、久々に放心状態となりました。
因みに先森さんの女装姿、『黒蜥蜴』の頃の美輪明宏さんにそっくりな気がしました。これ、分かってくれる方が居たら、本当に嬉しいです。

内容よりも装丁が……

PINK GOLDは今まで18禁ではない電子書籍で購入しており、今回初めて18禁の紙の本を購入しました。

内容に関しては、今まで読んでいた本がよっぽどだったのか、あまり18禁を謳うほどの内容では無いのかなあ、と思いました。今日日の流れからすれば、18禁でない書籍はどんどん修正が入っていくものかと思いますが、そういう時だからこそ、『大人の愉しみ』としての18禁はもっと過激でも良いような気がします。
まあ、BLに求めるのはエロだけではないのですが、こういったアンソロジーは、話が練りにくく、読者としても登場人物に感情移入し難かったりします。そこで18禁を謳うのであれば、それなりのものが有っても良かったのかも。

今後、このシリーズはどの方向に向かって行くのでしょう?
そして何より気になったのは、装丁!!!
バインダーのようなハードカバー(しかも返しのある重厚なタイプ)にコミック誌が張り付いた様な仕様……
初め、コミック誌とバインダー(?)が外れる構造かと思いきや、一体型でございました。これは、中身を厳重に守る仕様、でしょうか?それとも18禁を人目に晒さぬ仕様でしょうか?
どちらでも良いですが、ものすご~く読みにくいです。
折り返し部分を押さえつつ、片手で捲るというのは至難の業のような気がします。
これまでもBlu-ray仕様など、凝った装丁だったようで、装丁を豪華にして限定本としての矜持を示す、的な姿勢は買いますが、これ片手でラクラクな女子ってそうそう居ないと思います。
装丁に凝るのは良いですが、中身を読んでこそのBLですので、次回が有るなら是非、読むとき手がプルプルしない装丁にして欲しいです。