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SUPER LOVERS 9 コミック

あべ美幸 

はがゆい・・・

1巻から9巻まで読んできて、お互い愛し合っているのに、
常に失うことに怯えてる2人だなと思いました。
晴は8歳の零のままでいてほしいと願い、零は晴にいつか嫌われて
捨てられることに怯えてます。
晴は家庭環境の複雑さゆえに、疎外感や寂しさ
零は親に捨てられた過去が根底にあるから、自分の中にある足りないものを埋めてくれる絶対的な存在を離したくないんですね。
晴さえいればそれだけでいいと思っていた零も、成長するにつれ友人ができたり、双子の兄たちとも打ち解けていったり、零の視野が広がっていくのを晴は寂しくなって、やきもちやいて怒ったり、エッチなお仕置きして泣かしたり、でも最後の一線を超えないのはやっぱり、超えてしまうことで変わってしまうものがあるからだと思います。
兄弟でいればずっと一緒にいられるけど、恋人になれば別れもあるわけで、そうなると零は家族も兄弟もなくなってしまうから。あと、零の将来を考えると自分に縛られて選択の自由を奪いたくないとも考えているのかな。そして晴の心の中では、トラウマになっていた瞳の色をキレイだと言った8歳の零が強烈で、大人になってゆく零に戸惑っている感じがします。
零のほうも、早く大人になって晴と対等になりたい、晴を自分のものにしたいと必死です。
愛してるから、ずっと一緒にいたいという気持ちが先回りして、今という時間が置き去りになってる。
でも、今回は晴が零に愛してると言葉で伝えたことが、この2人のくるぐるしてる気持ちのすれ違いを解消するきっかけになればいいなと思います。

次巻は来年の1月1日発売ということで、楽しみです^^

まっすぐな一途な恋

ちいさな島の診療所の医師 倉沢静(攻)と そこでアルバイトをしている幼馴染のツトム(受)
ツトムは幼い頃 母親の虐待により心に深い傷を負いあまり感情を表せない子になってしまった
それが原因で両親は離婚し父親の海外赴任のため 父方の祖父母のいる島にやってきます
それ以来、静はそんなツトムを優しく包むように接し、ツトムも年の離れた幼馴染に心を許していきます
ツトムにとって静は心を預けられる唯一の大切な人になっていきました
ツトムも高校生になり無表情は相変わらずで、でも静はわずかなツトムの反応で言葉を交わさずとも気持ちが理解できます。しかし静はもっとツトムが笑ったり怒ったりする表情を見てみたい 
ちょっとした好奇心でツトムにキスをしてしまい・・・


このキスがきっかけで二人の関係が急速に変わっていきます
なるべくしてなったというか、静に誰よりも特別に慈しむように大切にされてツトムの恋心が育っていったように思います。静も自分だけに心を預けてその手の中で育ていくツトムが可愛くて愛しくてたまらないという感じです
ツトムにとって静は世界のすべてで、与えてくれるもの全部が宝物で、きっと一生ものなのです。ツトムの父が海外勤務を終え一緒に住もうとツトムを迎えにきて、色々考えて静はツトムを手放そうとします
しかし!ここで普段から言葉少ないおとなしいツトムが 自分の手をギュッとにぎりしめて精一杯の勇気を振り絞って、たどたどしく静に今までの気持ちを伝えるシーンにグッときました
Hシーンもしっかりあって、怖がることなく求められるがまま素直に静を受け入れて自分からも積極的にいくツトムが、言葉が少ない分、体で愛を伝えようとしてるようで、そしてそれを理解して抱きしめる静に深い愛を感じました
コミックスの表紙に描かれている海のような、二人のやさしい恋に
綺麗な景色と爽やかな海風に癒されたような気持ちになりました。

贖罪と罰

贖罪と罰

罪を受け入れ贖罪を続ける者と
罪から逃亡した者

二度と恋なんてしちゃいけない


挿絵画家の伊藤透は、幼くして交通遺児となった克哉を引き取り
過剰なほどの愛情を注ぎ平穏に暮らしていた
青年に成長した克哉は、養父である透に道ならぬ恋心を抱いていた
そして、透もまた親以上の感情持ちながら克哉を大事に見守ってきた
家族として暮らす幸せを感じながらも、お互いへの気持ちを燻らせていく
でも、透は決めていた この思いは絶対に伝えないと・・・
そんな中、黒田が克哉の前に現れ、あれはひき逃げで
犯人はまだ捕まっていないと告げる
事件当時幼かった克哉は事件の記憶が曖昧だった
記憶をたどり事件を調べていくうちに、
透が犯人かもしれないと疑惑が生まれる

克哉は自分を引き取ったのは贖罪のためかと透をなじります
透は最初から克哉が望むかぎり一緒にいて事実を知って
離れたいと望むならそれを受け入れる覚悟をしていた
実はひき逃げの犯人は黒田で、当時恋人だった透はその車に
同乗していたのでした 黒田は海外へ逃亡し透とは音信不通に・・・
その後、克哉は孤児院に入り里親の元に引き取られるが、
虐待にを受け孤児院に戻ってきます 
克哉を遠くから見守っていた透は克哉を養子にします 

出会った時の二人の状況は最悪でした
でも、お互いの存在に希望を見出し一緒にいたいと思い
これまで暮らしてきた 一緒すごした時間の中で育んできた
愛情は簡単に手放せるものではなく
克哉はすべてを知ったうえで透を抱きしめます 
でも、透は最後まで克哉に好きだと言わなかった
好きだと伝えたいけど、それを言わないことが
自分で決めた罰なのだろうと思います
だから克哉は本当に透に愛されているのか
確信が持てないまま終わっています

罪から逃れようと海外に逃亡した黒田は、
画家として成功する矢先に心臓の病気が見つかり余命宣告されます 
逃げた果てには何も残らなかった
画家としての成功も 憎むほど愛した透も
だから、克哉と透の前に現れたのは最後の悪あがきだったのかも・・・

一応ハッピーエンドではありますが、何となく不安が残る話でした

びんぞこ眼鏡に隠した真実

びんぞこ眼鏡に隠した真実

見せたくない弱さ
包み込む強さ
持て余した愛情

ずっと お前の目を見ながら
抱き合いたかった


刑事の日島(受)と元同僚で恋人の榎津(攻)は、現在、同棲している
攻は昔受とコンビを組んで事件の捜査中に攻は目を負傷し
刑事を辞め探偵(便利屋)になる
受はその事件をずっと追っていて、遂にその犯人を見つけるが
なんと攻がその犯人と接触している現場を目撃する
しかも攻はいつものびんぞこ眼鏡をしていないのだ
見えないはずなのに?なぜ?

事件の解決とともに、お互いを愛するがゆえに
隠していた本心が暴かれていきます
職業的立場や、攻の目の怪我の責任の所在、同棲を始めた理由など
相手を大切に思い考えれば考えるほど、こうでなければならない、
こあるべきと思い込んでしまい、本音を言って相手に嫌われるのが
一番怖い、だけど、ありのままの対等な立場で向き合いたい
その二つ心情の中で揺れながらも、ぶ厚いびんぞこ眼鏡ごしでも
ちゃんと大切なことは何かって見えていたんですね

大人になればなるほど、結論が分からないことには
臆病になり先に進むことを恐怖に感じますよね?

それにしても、攻の眼鏡をはずした姿がかっこいい!
キャップ萌えですね^^

23:45 コミック

緒花 

すれ違い、後悔、思い残し・・

自分の言葉で未来を大きく変えてしまう・・・
そんな力が自分にあるなんて思ってなかった
きちんと向き合わなかった 

すれ違い、後悔、思い残し・・

二度と貴方を死なせない

初読みの作家さんしたが、新作の紹介での数ページで魅かれたので
本屋で迷わず手に取りました

栗原育(オタク)と瀬尾未森(幽霊?)は お互いの過去の出来事の中に
事の詳細は違えど共通の思いがシンクロして奇妙な同居生活を送ることになります
二人とも過去の出来事のせいで、あえて誰にも心を許さず一人の世界にいることで、何とか自分を保っていました
でも、二人で暮らして日常のささやかな幸福に触れていくうちに、今という時間を失いたくないと思うようになり、ついに二人それぞれが向き合わなくてはならない事について紐解いていきます
あの時、自分は どうしたかったのか・・・
そして未来に向かうために問題の原点に戻ります。
誰にも言えず心の奥に沈ませてた
さびしさを癒せて本当の自分をさらけ出せるのは、
ただ一人だけと気づいたから・・・

読み進めて行くうちに、幽霊という立場を清算するならば、きっと悲恋になってしまうだろうと思ってましたが、最後はピリっと少し痛みのあるハッピーエンドだったのでほっとしました
Hシーンに濃厚さはありませんでしたが、歩道橋でのkissシーンはキュンとしました
受けの育のどんな状況であっても未森のそばにいられたらいい、と思う一途さにも、心を打たれました
この作品がデビューコミックスとうことでしたので、次回の新作も期待したいです