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シリーズ3作目



邪悪の根源と対峙

完全続きの今作、日秋(受け)と烈(攻め)の人生を変えた事件の黒幕との対決には手に汗握りました。

黒幕を捕まえて罪を暴き、烈に無罪放免になって大手を振って生きてほしい日秋と日秋だけがいればよくて日秋を囲ってしまいたい烈との間にすれ違いが起き、両思いでラブラブなのに両片想いみたいになってるも、結局2人の絆が深まった事でめでたしだし。
ハラハラドキドキしましたが、大団円でした。
ストーリー展開がとても面白かったです。
絡みが邪魔だと思ってしまうくらい。もっと話を読みたいと。


超優秀なためあちこちに嫉妬に駆られる人間をを量産するある意味この話の元凶の一つにもなったナチュラルボーン傲慢なバルタザールの言動には笑わされました。
そして、烈みたいに人造処理されてないのにあの攻撃を1人で耐え切るのが凄い。
彼はこれからも世界をおおらかに生きていくのでしょうね。

偶然か運命か



会社員のアルファに見出されたベータだと思ってたオメガの大学生の話


大学生の圭斗(受け)はゼミで一緒に課題に取り組むことになったオメガの同級生ノゾムと喫茶店にいたところ、アルファの会社員香倉(攻め)に声をかけられます。
てっきりノゾム目当てだと思ったのに、香倉の目当ては圭斗。
ベータの圭斗は驚きますが、ノゾムに言われ再検査をしたところ、発達の遅れていたオメガだとわかります。
漠然とした将来像すら全く変えてしまう衝撃の判定に動揺するのです。


圭斗はベータ判定されていたオメガだったので、オメガのことを一般的に知られていることしか知りません。
その為だいぶ危機感の薄いオメガになっています。
今までの価値観が反転してしまう、オメガ判定。
周りの反応も然り、これからの生き方然り。
それを心配していろいろ相談に乗ってくれるのが元々オメガとして有名だった友人のノゾム。
ぽやぽやした圭斗を叱咤激励したり、密かに調べてくれたり、本当にいい人と友人でした。
それもこれも圭斗の人柄あってのこと。
元々ベータだった頃から、差別されるノゾムをさりげなくフォローしていたことにノゾムが気づいていだこともあったからこそ、あんなに親身になってくれていたのです。
まさに情けは人の為ならずでしたね。

お相手の香倉は社会人なので大人な対応をしてくれていて、オメガになりたてなこともあり、なかなかつがいになる決心のつかない圭斗を辛抱強くまってくれます。
巻末のSSでの神楽視点の話では、こんな具合で良くまああんなに大人ぶった対応ができていたもんだと感心するくらいには、アルファらしいアルファでした。きっと、転職先でも頭角を表していくんだろうな。

WEB掲載の作品を加筆修正したお話で、掲載当時から読んでいて、楽しみにしていました。
また、WEBでの出版記念のSSも読ませていただきました。

もう少し彼らのこの先を読みたいですね。

番に振り回される優秀なアルファの姿はとても楽しいですね。

圭斗にとって26歳ってとても大人に見えるんでしょうが、そんなに大人じゃないんですよね。それに気がつくのは何年後でしょうか。

成長著しい




3巻目に突入した刑事のワイアット(攻め)とロマンス作家の雨音(受け)。
すっかり夫夫と言っても良いカップル感でありながら初々しいところもあってとても良い関係を保っています。
今作では、本格的にミステリ作家にならないかというオファーがあり新たな挑戦をしたり、相変わらずワイアットの事件の手伝いをしたりと安定の面白さでした。

両視点て読めるので、2人のいちゃいちゃも微笑ましい。

そして特筆すべきは天音の潔癖症が凄く良くなってることです。
帰ってきたばかりのワイアットに抱きつき手も洗ってないのにベッドに雪崩れ込んだり(手は洗おうよ)、インフルエンザのワイアットのいろいろな世話を焼いたり、前巻までなら考えられないことができるようになって驚きでした。
お試し同居も始まって、結婚も見えてきましたね。
事件の話も面白いので、まだまだ続いてもらいたいものです。

そして、ミステリ作家になってもやっぱりロマンス作家。作品の中にカップル誕生させたくてたまらないなんて、恐ろしい性。(笑)
「2人がくっつくところを描きたいんだよ!」には笑ってしまいました。
苦肉の策で、作者自身で二次創作を書くという流れになるのは、作品の一部のファンにとっては嬉しいことでしょうね。


ちなみに私はミステリにしろオカルトにしろ、恋愛ジャンルでない読み物の時は、主人公の恋愛は読む上で邪魔になる思ってるので、二次創作でお願いしたいですね。

もうこの二人可愛い

浮世渡らば

不器用なお誘い


今回は深見視点。
付き合い始めて2ヶ月の週末。
工場に来ていた慶一をなるだけさりげなく誘った深見。
速攻酔って膝に乗って甘えてくる慶一に必死に耐える深見は、慶一を早々に休ませようとするのですが‥

実は慶一は酔ったふりで甘えていただけでした。
素面で甘えるのが恥ずかしいという慶一と、酔った慶一を押し倒すのを何とか我慢しようとする深見のどちらも可愛いかったです。
職場が離れていますが、真ん中辺りで2人で暮らせる場所に引っ越して欲しいです。

正しく怒ることの難しさ



歳の差16歳

周りとの波風立てないよう生きてきた営業部次長の慶一(受け)。
担当している工場からキャパオーバーのクレームが入り、工場と営業部との調整役として、工場に常駐することになります。
工場には、非協力的な頑固な爺さんばかりで悪戦苦闘する慶一に協力してくれるのは強面の唯一の若手社員深見(攻め)です。
無茶な仕事量をサービス残業で乗り切っていた工場の面々に残業させたくない、でも営業は無茶な工程で仕事をとってくる、間に挟まれる慶一は神経をすり減らします。



今回は電源装置メーカーということで、この作家様のお話はなかなかレアな会社が多いような気がします。一般人(私だけかも知らないけど)あまり知らない会社でいつも楽しいです。
今回の主人公は、営業部で次長という中間管理職になったばかりで周りと波風立てないよう調整に神経をすり減らしています。
そんな慶一に、空気は読んで取り繕うばかりでなく窓を開けて空気の入れ替えをしないと何も変わらないと言ってのけるのは16歳年下の深見です。

二人の交流は圭一にとって癒しになっていたことでしょう。

居酒屋で、豆腐とか大根とかばかり食べる気持ちめちゃわかります。
深見に言わせると霞だって!若いっていいですね。
それでも、馬鹿にするわけでもなくちゃんとその良さを感じようとする深見は大人ですね。
二人とも相手のいうことを頭ごなしに否定することなく、ちゃんと聞いて咀嚼して小さいことでもアップデートしていく、頭の柔らかい人ですね。特に慶一は社会人として10年以上やってきているのに、10才以上歳下の話を聞けるなんてなかなかできないと思います。
そんな二人が周りのせいで大変なのは本当に気の毒。

特に、最後の営業の無茶振りに対しての対応には、やっと言いたいことが言えたねと思ったのですが、その後がいけません。
自分が言ったからと無理して倒れて、元はと言えば無茶言ってきたのは営業部なんだから、そっちをこき使うえばいいのにともどかしかったです。

仕事が立て込みすぎるは、年齢のこともあって踏ん切りがつかない慶一ですが、誰にも弱音を吐けなかった慶一が人生でただ一人、本音を言うことができたのが深見だった時点で、決まってたんでしょうね。

タイトルの「浮世わたらば豆腐で渡れ」という諺を知りませんでした。変わったタイトルだななんて思っていましたが、知ってみればお話にぴったりなタイトルでしたね。


これからは言いたいことをはっきり言って、周りを使って仕事して欲しいですね。

その後の話

転生して平凡な人生

初回限定ショートストーリーペーパー

ノアールはチート能力があったことで、命を狙われる第一王子カールハインツの癒し係として表向き愛人として王宮で生活することになったけど、結局伴侶になってしまいました。
一目惚れと言われていたけどあんまり信じてなかったら、ある日カールハインツがプレゼントを持ってきます。
それは高価な懐中時計でこんなものはもらえないというノアールにカールハインツは欲しい物はないかと聞いてきます。
特に欲しいものがないノアールに何かプレゼントしたいカールハインツはしつこい。
そこでつい「カールハインツがずっと元気で長生きして側にずっといて欲しいだけ」と言ってしまい、これからゆっくり話がしたいと思っていたノアールを押し倒してしまうカールハインツでした。

慎ましくあまり物を欲しがったりしないノアールに何かあげたくて仕方ないカールハインツの攻防が楽しかったです。
結局、ベットへ傾れ込んでしまい、話がしたいと言いながら本気で抵抗しないノアールを、微笑ましく読みました。

どっちも耳と尻尾が可愛すぎる


ウサギ族のメイ(受け)はひょんなことで知り合った警備会社社長でオオカミ族の雅影(攻め)と契約結婚することになります。
メイの能力を周りに不信感持たれず雅影に使用するためにされた契約結婚ですが、2人の相性はとても良く、とても「契約」とは思えないほどの熱々夫夫ぶりです。
メイの能力は弱い癒しの力で、常に嫉妬や呪いにさらされている雅影を癒しながら、2人の仲もどんどん深くなっていくけど、メイはこれは「契約」だからと自分の気持ちにブレーキをかけるのです。

ウサギ族のメイは弱い癒しの力を持つ「聖女返り」。
ウサギ族は危機察知能力が高いとか俊敏などの能力あるのですが、メイはその能力ゆえウサギ族特有の能力がなく、その上癒しの能力も弱く、側から見ると「どんくさい子」でした。
とはいえ、癒しの力が弱いため人に利用されることなく普通の生活ができていたともいえます。
今回、この能力が雅影たちにバレ、常に妬まれ呪われている雅影の体調のため、ちょうどお金に困っていたメイにとっては高額バイトのため、契約結婚をして常日頃から雅影を癒す仕事を引き受けるのです。

2人は「契約」とブレーキをかけてはいますが、特に雅影は最初から好意全開で、色々鈍感なメイもなんでも受け入れてしまうので、最初からラブラブ夫夫でした。
ずっとラブラブですが、しつこい雅影の呪いだけが不安の種で、早々に犯人は予想できるのですが、尻尾を掴むために野放しにしていて、2人の仲が深まり、犯人が捕まり、ちゃんと夫夫になるまでを楽しく読ませていただきました。

ケモミミのあるお話では良くあるとは思いますが、感情を何よりも雄弁に語る耳と尻尾が2人とも可愛すぎてニヤニヤしながら読みました。

自己評価の低いメイに対して雅影の口説き文句がすごい。あれ息継ぎなしで言ったのかな。
枷のなくなった雅影のゲロ甘なセリフには、今までの冷静さはどこへとばかりで、激甘でした。
砂吐きそう。

ただ、身内だからと言って犯人の罰が軽いのがちょっと不満かな。
死ななかったかもしれないけど、それは雅影の身体能力のおかげであって、本来なら死んでしまうもしれなかったものに対して、地獄の特訓だけなんて、それは特殊任務の社員ならがんばったらやれる特訓なわけで罰とはいえないと思う。
莫大や賠償金を課して、それを払い終わるまでタダ働きとか、犯罪者にならないだけマシでしょって罰にでもしてたら、溜飲が下がったんですけど、この2人にとっては本当の夫婦になったことで全部どうでもいいんでしょうかね。

とはいえ、とても甘々で楽しいお話でした。

タイトル回収が秀逸



田舎での運命の出会い


脚本家の怜久(受け)は、超絶スランプに陥り、気分転換を口実にして少し前に相続した田舎の民家に逃げてきました。
が、都会育ちの怜久には処理不可能な事態の連続に四苦八苦する日々。
それをフォローしてくれるのが、近所の何でも屋さん藏乃介(攻め)でした。
スランプからは全く脱出できず足掻く怜久に藏乃介が便利屋でバイトをしないかと誘ってくれるのです。
取材と称してできる仕事を一緒にしていくうちどんどん藏乃介にら惹かれて行ってしまうのです。


雑誌掲載の表題作と書き下ろしの続編の2篇編成で、どちらも怜久視点の話になります。
前編は2人がくっつくまで、続編で怜久の仕事の進展と2人の初めての試練について

田舎暮らしあるあるが散見する中で仲が進展する様を楽しく読ませていただきました。
近所に人が勝手に入ってくるとか。
慣れてると全くなんとも思わないんで、ちょっと前に芸能人がそれで不祥事になってましたが、あの時は都会ではそーだよなーと、妙に納得したことを覚えています。

後編では仕事の光明が見えたと思って楽しい話と思ったら当て馬もどきに振り回される話でした。
私としてはそれよりは怜久の仕事関係のその後の話もう少し読みたかったと残念に思いました。

全篇にわたっていろんな感情が芽生えるたびに怜久がそれを興味深く咀嚼してるのが脚本家(作家)としての才能なのかなと面白かったです。

前編の最後にタイトル回収があって、不思議なタイトルだと思って読み始めたので妙に納得しました。

楽しいお話ありがとうございました。

悪役令息から脱却できるのか

キングスリー家の箱入り息子レイモンド(受け)は15歳になったある日頭を打った拍子に前世の記憶が蘇り、自分が転生していることに気が付きます。
しかも、自分が読んでいた物語の中の登場人物で、第二王子ブラッドフォード(攻め)の側仕えとして仕え、ブラッドフォードの政敵に脅されて第二王子を毒殺する悪役令息なのです。
ストーリー通りにならないようにしようとするのですが、うまくいきません。


歳の離れた兄からもらった日記帳。
この日記帳にはなんらかの魔術がかかっているのか、神の采配か、書いたことが叶ったりするんですね。
でも、ストーリーを大きく変えることはできなくて、政敵兄弟の怪我を小さくしたりはできるけど、毒殺されるのを防ぐことはできない。

側仕えにならないようにしていても、なってしまうし、政敵に脅されるし。
とはいえ、側仕えにならないようにすることはできそうだったし、政敵たちに脅される現場はわかってたのにそのまま盗み聞きしてたから捕まるし、レイモンドの選択のせいで、物語通りになってしまうのを呆れた気持ちで読んでいました。


箱入りなのはわかってたけど、前世の記憶がでてきたのに箱入りのまま。
危機を回避したと思ったら油断してやっぱり毒を盛られて、解毒剤を作ることもできず、できることは祈るだけってポンコツすぎる。
毒殺が避けられないかもと思った時点で、解毒剤を考えとくとかなかったのかしら。

レイモンドが転生者じゃなかったら、箱入り息子が流され流され奮闘する話としてほのぼの読めたと思うのですが。
転生ものだからこそ、わかってるのになにしてんのと思ってしまって楽しめませんでした。
最後は。ストーリー変わっしまううのになぜ、日記帳に命令として書いたことが実行されたのかもわからないし。

転生ものだと、知識や先がわかっているからこそどうやってそれを回避するのかが楽しみなんですが、結果オーライになった感じで、消化不良気味です。

乙女ゲーム終了後も人生は続く




王国の危機が去ってからの彼らのその後。
とうとうアルバ(受け)が乙女ゲームの舞台の学園に入学します。
前世を思い出した時は10歳まで生きられない病気だったからこそ、最推しのオルシス(攻め)が通っていた学園に制服を着て通えることに感無量です。
中等学園3年の時は、周りは失脚した第一王子サイドの人ばかりで味方がいなくて寂しい学園生活だったのに対し、同じクラスにセドリックがいて、隣のクラスにはジュールがいて、2人でまだ健康とは言い難いアルバの面倒を見てくれるし、周りはアルバサイドの人間ばかりなのでとても楽しい学園生活を送っています。
アルバと同じく、ラオネン病で刻魔法の持ち主が現れたり、乙女ゲームのイベントで現れた竜が大量発生して退治したり、魔法陣技師資格を取ったり、オルシスとの仲もラブラブだしと、とても楽しいお話でした。

ただ、一つ不満なのは、アルバの自分のことをへっぽことかちんくしゃとかいうのがちょっと気に入らない。
公爵が溺愛する母や妹リーナと同じ顔なんですよ。可愛いに決まってるじゃないですか。
自分の顔が母と妹にそっくりで彼らはすごく可愛いって認識してるのに、どうしてそんなに自己に当てはめないんでしょうね。自分を下げることは溺愛してくれるオルシスに対して失礼だし、母や妹も可愛くないって言ってるのと同じなのに。早く気づいて欲しいものですね。

そして、学園ではセドリックやジュールが側にいるからなくなったとはいえ、アルバを他の貴族令息がいじわるするの理解できないんですよね。
養子とはいえ、王族を除いて一番上の爵位なのに爵位のことを理解してないのかな。セドリックにはやらないのに。アルバが優しくて報復しないから舐められるんだろうけど。
オルシスや公爵に知られたら絶対報復されるのに。
一度彼ら視点で見てみたい。何考えてるのか。
大体、すでにそれで廃嫡の危機になったアドリアンや、土下座した伯爵令息がいたの忘れてるんかな。