この作者さんを応援したいのでレビューします。
圧倒的&独特の世界観を持つsora組さんの長編ヒューマンストーリー。まずメインCPが全くわからない。そんな不思議なBL作品ある?
と、そ〜いうお方は「その他のCPを見る」を是非ポチッてください。何CP出てくんだ?と頭を捻ります。
そう、だから壮大なヒューマンストーリーなんですよ。つまり1巻はただただ魔性の主人公の性癖を愛でる巻です。でも3巻まで読んだ後にもう一度1巻から読めば、なるほど〜と唸ること間違いなし。
一癖も二癖もある著者さんなので、この1巻で挫折する方も多いのではないかと思います。更に言えば、決まったCPが全く掴めない本作は、BL作品というより完全なヒューマンストーリーです。
(でも本作はDK同級生&先輩後輩、生徒先生、オヤジ、リバ、子育て、年の差、ブロマンス、ミステリーと、ある意味盛りだくさんです)
ただ、お決まりのBがLする普通の作品を安心して読みたい方には、全く理解が追いつかない作品だと思います。
が、今まで読んだことがないBL、全く先の読めないBL、子育て絡みのミステリー(っぽい)BLを一度読んでみたいと思ったら是非読んでみてください。(但し3巻でまだ続きます。4巻で完結予定らしいです)
この作家さんを応援したいのでレビューします。
ついに最終巻。よく1巻で挫折せず3巻まで辿り着きました。
まず「他のCPを見る」をクリックしてみて下さい!このお話の凄さ&複雑さが一目瞭然です!
もちろん本命CPは烈と漸。それは1巻冒頭で既にわかってる。だけど、そこは一癖も二癖もある作者さん、本命CPとかど〜でもいいってくらい当て馬(?!)にも愛が溢れてて、人間群像劇として素晴らしく成り立っています。(特にカイ、もう漸とくっついちゃってもいいんじゃない?)
でも一番は本命CPより萌えがギュ〜ッと詰まった漸の過去番外編ですよ。漸が中学か高校生?くらいの頃、実の父親のお座敷に女装して会いに行くお話。
…もうこれは読んでみて下さい。2巻で漸が父親に逢いに行くお話と繋がってて、そこを読み返すと二度美味しいです。
sora組さんの作品全般に言えるけど、一度読んだだけでは理解が追いつかないことが多い。二度三度と繰り返し読み込んでいく度に理解度が深まり、読み応えが爆増する構造になってます。
おまけ:1話の七夕の漸の短冊に書かれた「烈のセミ」ネタが、番外編「セミとゲラと嘘つきと」で判明します。
2巻に入って、ようやく本命CPの烈と漸が恋人になるんだけど、1巻の謎展開に疑問を持ちながら2巻を読み進めると、初対面なはずの2人、漸のカイに対する思惑が見えてくる。
sora組さんの「僕の楽園」でも感じたけど、恋愛云々以前に相手を知りたいだけで◯を重ねる行為は、漸の中では単なる「会話」なのだ。
そこを理解できないとお話を理解出来ないと思うし、それを烈も深い部分で理解したから、あの◯だと思うし、こういう感情表現のビミョーな機微がsora組さんの醍醐味でもある。
そしてカイと烈のトラウマの過去編に突入。
個人的には「アンタの事だけ考えてる」ってセリフがスゴ〜く漸っぽいなって。
全巻まとめてのレビューです。最初は借りて読んだのですが、一気読みで文庫を即大人買いでした。面白い。
まず1巻と最後の14巻では別人の様に絵が違います。1巻は軽いファンタジーのノリで始まり、「あ〜よくあるお話なのかな」と思いますが、巻を追う毎にお話は面白く深くなり、絵がメキメキと抜群に綺麗に変化していきます。
変な言い方かもしれませんが、マイナー出版社でいるのが、かなり勿体ない作家さんですね。
お話は金髪碧眼の氷の魔物ブラッドと人間の少年イシュカの、深い友愛というか人間愛の物語。心がなかった氷の魔物が死に場所を求めてやって来た少年に心を惹かれ、それがお互いの絆となっていく。
そして、何故生きるのか、幸せに生きるとは何なのか、人を好きになるという感情とはどういうものか、人と人との絆を深く掘り下げ、命と絆を根底に置いた美しい男性2人の物語です。
綺麗事だけでなく、きちんと負の要素も突き詰めて描いているところも作者の伝えたいテーマが心に伝わってきます。
一応、男性同士のキスシーンが数度出てきますが、BLと言うよりどちらかと言えばファンタジー漫画です。(なので、BLダメな方も全然大丈夫だと思います)
欲を言えば、もう少し巻数を短く凝縮し、すっきり纏めて欲しかったかな、と。それは今後に期待して。