里つばめ先生の2冊同時発売は珍しいと思って、コミコミさんで2冊セットで購入しました。全く印象の違う2冊でしたが、どちらも面白かったです。こちらの方がじっくりと描かれていて、内容がシリアスでした。
ただ個人的にはもう一冊の方が好みだったのと、こちらの作品が最後の方が駆け足に思えて勿体ないと思ったので萌2に評価させていただきました。
どうしようもない人間の性の醜さが描かれていて、軽妙な面白さとか洒脱さはこの作品にはありませんでした。親子とは血の繋がりだけではないという重さもあり、考えさせられる内容だったと思います。全く違う作品を届けられる作者の力量を垣間見た思いでした。
お仕事BLとしても秀逸な作品だと思っていますが今作も凄く良かったです。王佳のおぼこさや皇帝の龍楊とのすれ違いっぷりにニヤニヤしたり、2人の関係に思わず小っ恥ずかしく思ったりと感情的に忙しい作品なのです。
濡れ場ばかりがページを埋めてるような作品とは一線を画してる作品でした。この2人の関係を最後にはどんな形に持って行くのかも予想出来ないのも面白いのです。
思いは通じ合ったものの、相手は皇帝です。山中ヒコ先生はこの関係をどう決着を付けるのでしょうか?とても楽しみです。
BLとしてもお仕事BLとしても比べる作品は他にないと思います。王佳の果たす役割も楽しみです。早く続巻が読みたくてしょうがありません。次巻はきっと1年後でしょうね。泣
大好きな作品だけど、院長が苦手だったり静真母のノンデリぶりに苦々しく思ったりと手放しで大好きだと認められないのがこの作品なのです。そして、湊が優しすぎてモヤってしまうのも確かなんです。
それは最初からで静真に纏わり付いてた女子とか、もっと徹底的に潰してくれよと思いながら読み続けてきました。もっと嫌なヤツは排除してスッキリさせて欲しいと思いつつ、湊はこういう人だから好きなんだよなぁと思ったり、日ノ原巡先生の手のひらの上で転がされてる読者なので、お話を読みながら一喜一憂して夢中になるんです。
静真の隣に立つ為に頑張って、院長からの依頼もこなして仕事に邁進する湊は素敵でした。忙しいながらもお互いに思う合うところも凄く良かったんですが、あの途中で登場した人物が不穏過ぎて、まだまだ湊と静真に平穏は訪れないのかとガッカリもしました。
人気作品故に生き延びてる作品だとは思うのですが、あまり同じような繰り返しは気持ちが離れるキッカケにもなり得るので、ほどほどに完結に向けた舵取りをお願いしたいです。
とっくに雑誌を追うのをやめてしまったので、毎回新鮮な気持ちで読むことが出来ています。そして私の大嫌いな春子の登場が減っているので、ストレス無く安心して読めるのが最高です。回想くらいで丁度良いです。
ですが最近の零の言動に苛つくんですよ。晴の言動はまだ理解出来ても零のは無神経に感じてしまって。たぶんですが好みの問題だと思うんですが。。。
そして春子に次いでとても苦手な人物が壱弥です。早く消えてくんないかなと思ってます。大学落ちるとか。浪人してくれたら最高なのに。
ここ最近面白く感じてるので完結まで購入すると思います。出来れば2倍の厚さの本でお願いしたいです。エメラルドに3話くらい載せてください。
あまりの進まなさに何度も何度も挫折しそうになりましたが、浅草のザマァを読むまではと買い続けた甲斐がありました。そして読み通りあの方が裏切って浅草に引導を渡していました。www
ただ、最後の方は少しかけ足気味だったのが残念でした。もっと浅草を痛めつけて欲しかった。www
でも、本筋から離れてしまうのでこれくらいの塩梅が良いのでしょうね。
シゲや慎だけじゃなくて、彼等の周りの人々の活躍や、浅草を排除する為に活躍したあの方のその後の活躍まで見れたのが良かったです。
現実の芸能界もかなりコンプラが厳しくなって来てますが、この作品のタイミングも凄く良かったんではないでしょうか?
2巻を読んだ後にまたwebに行って続きを読み始めました。早く紙本の続きが出て欲しいです。それくらい大好きな作品です。そして本編が出た後にはスピンオフも出して下さい!
さて、2巻の感想ですが。。。ここから凄く面白くなって来る手前で終わってます。マックが階調薬師として六面八臂の活躍をして行く様子がこの作品の面白さだと思うんです。
そして「ヴィデロさん、好き」という文章が至るところに出てきて、読んでてホワッとあたたかい気持ちになるんです。
薬師として奥の手を使ってやる事はやってますが、偽物の身体なので実際は清い身体なのもミソなんですよ。
タイトルの「これは報われない恋だ。」から報われるまでがこの作品の凄いところだと思ってます。
主人公だけでなく登場人物全てが魅力的で、誰もが重要な存在なんです。
既に何度読んだか分からないくらいに大好きです。もう少し紙本の出るスピードが上がって欲しいです。
205ページの7行目の「回復役の流通を回復」は「回復薬の流通の回復」だと思うので訂正を担当者さまよろしくお願いします。
滝沢晴先生の作品なので凄く面白かったんですが、個人的には少し前に出た「オメガ嫌いの英雄大公と離婚を目指す内職花嫁」の方がめちゃくちゃ好みでした。
というのもアンドレスとセシリオのすれ違いが焦った過ぎて好みじゃなかったんです。セシリオの前世のトラウマがしつこ過ぎでした。アンドレスが当初無神経だったのも原因ですが、何度も何度も彼の気持ちに不安になるのに読んでて気が滅入って来たんです。
その点他のキャラは分かりやすくて良かったと思いました。黒豹獣人の双子は可愛かったし、セシリオを奴隷だと蔑む後宮の面々の愚かしさと第一王子の俗物さと王妃の黒幕感も読んでて面白かったんです。
私はバレエダンサーの知り合いが多いので、バレエが出てくる漫画とか小説を厳しい目で見がちなのですが、その点はとても満足できるものでした。特にセシリオの踊る場面とかワクワクしながら読みました。そして前世のあの人のモデルは誰かなと妄想しながら楽しみました。
嫉妬や僻む人間たちの嫌らしさや、黒豹獣人のシーロとロペの純粋さの比較も生きていて、お話の緩急が素晴らしいと思いました。それ故にセシリオのトラウマを引っ張り過ぎだと思い神評価から1つ下げました。