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後半には関西弁もありますよ

総武線の駅が漫画の中に出てくるので、千葉県民としては知ってる地名が出てくるのが嬉しい限りです(しょっぱなから全く無関係の話)
特に西船橋という駅は、周囲にラブホがある駅でもあるので、そこんとこはリアルだなぁと思って見ていました。
この本で好きなところは、以上の点「だけ」です、個人的に。

嘉島先生の作品ということで読ませて頂きました。「花とうさぎ」や「アキハバラフォーリンラブ」が好きだったのですが、全般的に絵柄が好きなんですね。

ただ正直言うと、ストーリーとしてはテンプレ的というか、ありきたりだったかなといった感じがします。心に突き刺さるエッジがなかったというか、色んなBL作品を読んでるためか、既視感があるような印象が多いなぁというイメージです。
「このままずっと~しなければいいのに」とか「好きになっちゃったんだからしょうがない」とか、見たことがあるなぁこれ……って思ってしまう。

BL玄人というか中級・上級者には物足りない感じがするんですが、逆に言うとBL初心者にはお勧めかと思います。あっさりとしたお茶漬けのようなストーリー、絵柄もとっつきやすく、展開の仕方も読みやすいですね。

BL越えてゲイ漫画じゃないの!?

電子書籍でおにショタのBLパターンは作品は拝見したのですが、その頃から「りーるー先生の書く身体つきが、BLの範疇を越えているのでは」と思っていました。
というのも、顔はデフォルメされていて、むしろ可愛めにも見えるのに、身体の肉感・筋肉が妙にリアルでエロいエロい!
正直、先生こっちの人なの?と感じてしまうくらいには(ごめんなさい)

今作は大人同士のBLのため、エロシーンが超絶エロいのなんの!
線の細い男しかいないそんじょそこらのBLなんて吹っ飛んでしまうくらいエロい!としか言えない!
特にエロいと思ったのは、ラブホに行った時に岩清水さんが風呂場に現れた時の全身姿……「良い身体」と大樹さんが評するのも納得のエロい身体つきで。これだけ見ても、BL以上ゲイ漫画でございます、ほんとエロいですありがとうございます。

さて、肝心の話の中身ですが、コミカル・エロ・シリアスの配分が非常にバランスが良いと感じました。絵柄の関係上エロ成分多めではありますが、非常に読みやすく、飽きが来ない。
精神的部分によるBLを重視した作品で、BLの面白さに気付いた初心者の方に対して、次のステップへ進むのにお勧めしたい作品ですね。
先述の通り、身体はエロいですが、顔がデフォルメというかコミカル寄りの絵柄なので、リアル過ぎないです(ヤってることは超どエロですが)

シリアス面について。先に書きますと、精神面に関してもかなりリアルに描写されているように感じます。
閉鎖的な田舎に暮らし、ゲイの仲間もおらず、好きな相手は身内と結婚し「ほぼ」一つ屋根の下で暮らし、確実にノンケ+義兄という圧倒的に叶わない愛情を抱いた大樹さんの心苦しさに、ものすごく共感と寂しさを覚えました。
そこに現れた「同種」で「最大の共感者」である岩清水さん。おそらく最初にゲイだとわかった時点で、わりとすぐ身体を許してしまうくらいには大樹さんは救われていたのかもしれませんね。
快感に委ねてしまうのもあるのでしょうが、「肌を重ねてもいい相手に巡り合える」というのは、田舎ではなかなか無い、奇跡のような救いなんです。
ましてや先述のような心苦しい状況の中でのタイミングだから、余計に大樹さんが救われているように思えるのです。読み進めるごとに彼が多幸感に溢れ、余裕のなかった表情も次第に柔らかく溶けていく変化を見ると、本当に「良かったね」と言葉を投げかけたくなるのです。
その過程を楽しめるのも、飽きが来ない理由の一つではないかと思います。

まあ、何を言っても、とにかくエロい!!という言葉が似合う作品ではありますねwww

※このコメントで何回「エロ」と書いたか数えてみよう!

全身タイツをBLに

同人や電子書籍等では「全身タイツ」というエッセンスが加わったBLは見たことがあったのですが、商業誌の単行本という形でこのエッセンスを見たことは記憶にはなかったので、それだけでも歴史的な作品になったのではないかと感じます。
私はゼンタイフェチ(今作の全身タイツとは区別して、ゼンタイは「頭の上から足の爪先までしっかり覆った全身タイツ」という個人的解釈です)も兼ねているので、フェチ目線も含めて作品を読んでいました。
さすがに顔まで覆うのはBL作品としては成り立たないと思ったので、そこまでは期待してませんでしたが……。

結論から言うと、着衣フェチを扱ったBLとしてはストーリーは王道だったかな、と(着なくてもH出来るという意味で。関係ないですが世のコスプレ系アダルトな映像も最終的には脱ぐ傾向にありがちなので王道と書いてしまいました)。
全身タイツがメインかな?と思ってただけに、製作していた衣装でもHする後半の展開には、ゼンタイフェチとしては少し残念な気持ちもあり、ストーリーの関係上仕方がないと納得する形に落ち着いたなぁという印象です。

全身タイツを着る黒江くんの身体がとてもエロかわいいですね。水泳体型は細い中にもしっかりとした筋肉は残されているので、全身タイツにはぴったりです。柊真くんの全身タイツに対する言葉もフェチとしては共感できますね。

山佐木先生の作品は今回が初めてだったのですが、細かいふくらみや肉感を大事に描いているし、細かな設定(先述の黒江くんの水泳部設定・柊真くんの言葉や、着衣フェチは特撮からハマったことなど)も説得力があるので面白いなあと思いました。
反面、カップル成立までの大筋が少し物足りないと感じてしまいました(基本的に美人な顔や才能や性に流されて、ほだされて、好きになっていく感じに見えた)。☆4なのはその物足りなさ故です。
ただ、それはフェチメインで扱う作品としては超えにくい壁なのかな、とも考えさせられました。最初のきっかけが「流されて……」だと愛情へと変化させるのがかなり難しいなぁという印象です。

あっ、扉絵!扉絵めっちゃエロかったです!
どうして扉絵のような全身タイツ×全身タイツを本編でやらなかったのか!
もしゼンタイBLが今後出てくるのであれば、是非そういうのも見てみたいですね!片方だけでなく、ゼンタイ同士で擦り合うとより一層快楽の扉が開きますよ!