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泣けました

「ヒールの音」がトラウマの受、というのに惹かれて読みました。

受の折原比奈のトラウマが、最近現実でもわりとこういうニュースを見るので切なくなる。

攻の史塚は折原が務めるシューズメーカーの会長の息子で、最初は人の顔色をうかがいながら生きている折原にイライラしてるんですが、ある出来事があって折原に惹かれ始めてからはとにかく甘いし頼りがいのある良い後輩。

作品通して物静かな独特の空気ですがそこがいいというか、最後の方はまさに巣立つひな鳥を見守る母鳥の気持ちになれます。

分厚いし、エロもほどよく多めなのでその点でも読み応えありの1作です。

読み返すたびに涙ぐみます

電子版でレビューさせていただいたのですが、完結して改めて紙で拝見したので投稿します。
※冒頭はコピペですみません。

「酷くしてくれること」を条件に女装してお客をとっている、売り専バーのボーイ真理。
彼はある理由から、自分の体に傷をつけることを強く望んでいます。
痛い描写が苦手な人には辛くなるくらい痛めつけられることを好むんですが、その痛々しささえも美しく感じるような受です。

攻は、ゲイであることを隠しながら生きてきたエリートリーマンの草鹿将秀。
真理いわく草食系通り越して「草」とまで言われた優しげで真面目そうな彼が、ある夜「酷くされるのが好き」な真理を買いにくるところから物語りは始まります。

とても噛み合わなそうな2人が、真理からの「ある条件」つきでお客とボーイの関係を始めるのですが…。

もう、この2人の抱えている問題が本当にしんどくて、読んでて何度も泣きました。
そんな2人がお互いの環境に理解を深めていきながら、少しずつぎこちなく距離を縮めていくのが上巻。

この下巻は正直、受の真理と攻の草鹿お互いがお互いをとても強く思いあっているからこそではあるものの、結構後半まですれ違い続けます。

ようやく草鹿への思いに気がつき全てを草鹿に預けたかに見える真理は、草鹿の幸せを思うあまりかなり極端な行動に出ますが、それもまた違う形で真理を思う大神という存在あってのこと。

メイン二人の間に入ってくる、この大神というキャラが非常に曲者で魅力的です。
彼のおかげで下巻はこれだけの盛り上がりを見せたといっても過言ではないかも。

草鹿の両親、草鹿、真理、大神、それぞれがそれぞれの持つ形の違う〝愛情〟に翻弄されながらも、ある結末へと向かっていく下巻は、苦しくて辛くて、でもあたたかくて優しくてとにかく泣けました。

上下巻しかないですが、とても濃厚でしっかりキャラが描かれているので十分満足できると思います。
新人作家さんですが、BLという枠に収まらない帯にあるような良質なBLドラマですので、是非いろんな方に読んでいただきたいです。

ラピスラズリの約束 電子 コミック

三七十 

胸が締め付けられます

普段レビューは見る専門なんですが、知人に進められて読んであまりに衝撃を受けたのでオススメしたくて初レビューです。

「酷くしてくれること」を条件に女装してお客をとっている、売り専バーのボーイ真理。
彼はある理由から、自分の体に傷をつけることを強く望んでいます。
痛い描写が苦手な人には辛くなるくらい痛めつけられることを好むんですが、その痛々しささえも美しく感じるような受です。

攻は、ゲイであることを隠しながら生きてきたエリートリーマンの草鹿将秀。
真理いわく草食系通り越して「草」とまで言われた優しげで真面目そうな彼が、ある夜「酷くされるのが好き」な真理を買いにくるところから物語りは始まります。

とても噛み合わなそうな2人が、真理からの「ある条件」つきでお客とボーイの関係を始めるのですが…。

もう、この2人の抱えている問題が本当にしんどくて、読んでて何度も泣きました。
そんな2人がお互いの環境に理解を深めていきながら、少しずつぎこちなく距離を縮めていく様。

あったかくて切なくて、電子書籍でこんなBLに出会えるなんて正直思ってませんでした。

特に攻の草鹿の成長っぷりは本当にグッときますので、BLとしてもドラマとしても成長ものとしても楽しめます。

ちなみに、悪役で出てくるキャラも彼らを取り巻く人たちも個性的で魅力的です。

eBookJapanで作っているようで最初は違うサイトで読んだのですが、さっさと続きが読みたくて会員登録してまで最新話まで読みました。
現時点ではまだ完結していないんですが、いま一番紙で手元に置きたい本なので心から楽しみに待ってます。