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表現力に注目

原作既読。
江口さんと白井さんの初メイン共演とのことで購入しました。


表情で魅せることが多い原作だったので音声化されることでどうなるのかと思っていましたが、原作の雰囲気そのままの脚本とさすがの演技力で見事にキャラクターたちが表現されていました。
チャラさがフィーチャーされる郁美ですが、初めての感情に戸惑ったり春潔への思い遣りを見せたりと、素直で優しい部分が江口さんの演技でより際立ったように思います。ご自身もこだわったという「かぁわいい」の「ぁ」など、細かなリアクションのバリエーションにも注目です。
そして特に印象的だったのが、白井さんによる春潔の感情表現。ストーリー序盤の言い回しや赤面しながらの台詞など、声だけで表現するには難しい部分も多かったように感じましたが、絶妙な表現力で可愛らしい春潔を演じ切っていました。


郁美の新たな一面が垣間見える那梧先生描き下ろしのマンガや仲の良い(?)キャストお二人による楽しいフリートークが聴けるので、特典付きを是非お薦めします。

親世代のその後も楽しめます

表題作CPの正親×グリム。ミステリアスな雰囲気と黒髪長髪がセクシーな新キャラ・グリムと、ユウジ・蓮太郎の息子である正親の、一筋縄ではいかない恋模様にむずむずしっぱなしでした。正親の、両親の遺伝子をしっかり受け継いだ容姿と難ありな性格とのギャップには驚きました。



同時収録されているのはシリーズ第一段に登場した夜須田×直親とユウジ×蓮太郎のその後のストーリー。特に夜須田夫婦(この表現で正しいのかは分かりませんが…)の行く末が気になっていたので、個人的には非常に嬉しかったです。

付き合う前は押せ押せな夜須田に距離を取っていた直親でしたが、今作ではすっかりラブラブになった姿を見せつけています。夜須田に近付く純血種への対抗心から自分磨きに精を出す直親は健気で可愛らしいですし、相も変わらず直親にぞっこんな夜須田のスパダリイケおじ力は流石の一言。

一流モデルとなった蓮太郎とそのマネージャーでありパートナーであるユウジの関係も良好そのもの。表題作にはモデルと所属事務所社長として登場していました。幸せ満点生活のせいか年のせいか、ますますユルくなってきたユウジの心配を余所に、器の大きい男に成長した蓮太郎の格好良さと思いやりが沁みます。



もちろん3CPそれぞれにベッドシーンあり。どれもラブラブで激しいので満足度も高いと思います。