待望の新章の第1巻。
航平は就活が始まり、太一は後輩が入社、と、春の訪れとともに始まる新生活。
リミット編で「そもそも俺と航平ってどういう関係なんだ…?」と悩んでいた太一が、ようやくそのモヤモヤを航平に伝えることができた、というのがふたりにとっての第一歩、という感じで胸熱でした。いまさらと呆れつつも、太一の気持ちに応えてちゃんと交際を申し込むシーンは祝福の鐘が脳内で鳴り響くほどに美しかったです!
なんといっても登場人物それぞれの気持ちを丁寧に丁寧に描いていく作風が大好きです。航平の元カノ永奈にも感情移入してしまいもらい泣き…。本当に本当に大好きだったんだよね、うん、わかる。そして、その永奈の気持ちが痛いほどにわかってしまった、なのに、という太一の自己嫌悪はこの先どうなるのかがものすごーーく気になります。
番外編『無色透明』が収録されたのも嬉しい!千葉さんは確かに太一と似ているな〜と納得の作品です。
これから、後輩の須藤くんがどんなふうな影響をふたりに及ぼすのか、航平はバートに就職するのか(就職したらsig-nと関わってくるのか、上野さん再登場もあるか?とか、気になることがありすぎます)…2巻も楽しみで仕方ないです。