大好きな育児モノ!ということで、初読み作家さんですが、ワクワクしながら読みました。
育児に奮闘するシングルファーザーと、お隣に引っ越してきたゲイの、子育てBLです。
子育てモノと言えば大体はホッコリしてニコニコしちゃうもので、そこが好きなんです。…が、この作品はかなりリアルで、お父さんの育児と仕事の両立に対する葛藤、そこから子供を振り回す描写に、読み進めるのがしんどかったですね。
恋愛の方は、ゲイの片岡の包容力抜群なトコロには萌えました。ただ、弱っていたとはいえ、ノンケなのに葛藤がなかったこと、途中から恋愛脳になっていた野々村に若干冷めてしまって。
お子ちゃまは文句なく可愛かったです。本当に好みの問題なのですが、BLに癒しを求めてる人間としては、子育ての大変さがリアルで楽しめなかったのが残念です。
大好きな作家さんに加えて前作が好きだったので、続編のこちらをそれはそれは楽しみにしていました。
前作では途中まではすれ違いだったとは言え、後半からは甘い2人のイチャイチャ新婚生活に、今回はどれ程の溺愛と甘々が見れるのかと期待を大にしていたのですが…。
確かに、題名には「穏やかでない」とはありますよ。ありますけど、フレデリック(攻め)のフィンレイへの態度は一体何なんですか(怒)!!忙しいからイライラしてるからといって、言って良い事と悪い事があるでしょう。私の中でフレデリックへの好感度はマイナスになり、読み進めるのが大変しんどかったです。
それに対して、フィンレイの健気なことと言ったら!!冷たくされても腐ることなく、フレデリックのために頑張る姿に泣かされました。
フィンレイだけだったら間違いなく神評価ですが、フレデリックが旦那様としては大失格だったので、中立評価となりました。
今でもまだフレデリックを許せませんが、Amazon限定ペーパーで執事のギルモアが「許せない」とハッキリ言ってくれたので多少はスッキリしました。フレデリックは、屋敷の使用人と読者の大半を敵にまわしたんですよ…。
ガタイのイイ受けと、体毛に目覚めさせてくれた作家さんと言っても過言ではありません。ただ、久しぶりだったので、自分の好みが変わってないか心配で、少し寝かせていました(苦笑)。
今回は下宿屋のワチャワチャも楽しめるかなと期待したのですが、結構早くから後輩君の片思いが全面に出てて、先輩以外は気付いているという状況でした。
なので、この2人のお話かと、後輩君の嫉妬や執着を楽しんでたのですが…。
まさか、第3の男が登場して、あっさり処女を奪うとか…ビックリしました。まだ下巻を読んでいないので分からないのですが、もしかして相手はこっちですか!?
だったら、後輩君が不憫過ぎ…ですね。
とりあえず、下巻を今から読んできます。