木原音瀬先生の作品はほんっとに良いですね!!!
大好きです!!!!
私がBLに求めているのはとにかく男同士の心の傷つけあいです。深く抉りあい苦しみあっているのを見るのが好きです。
これはそんな私には最高の作品でした。まさに傷つけ傷つきずっと苦しんでいるふたり。中途半端な優しさの残酷さの描き方が素晴らしく本当に苦しくて息をするのも忘れるほど、呻き声を上げながら一気読みしました。
嘘から始まるBLは傷つけ合うことが多くて好きでしたが、ここまで完璧なものを見させられると今まで好きだった他のBLはなんだったのかと…全部捨てるか?とすら思いました。凄すぎて恐ろしいです。
木原音瀬先生の作品は設定や展開がすごく好みのものばかりなのですが毎回オチだけ受け入れられない!ってことが多く今回もびくびくしながら読みました。
結果、この作品は最後まで好きでした!
途中なんでやねん!ってところもありましたが、私も木原節に慣れてきたのか今回はこれか〜って感じで割と流せました笑。
とにかくこの二人の関係が大好きすぎたのでもう細かいことはいいです!愛し合ってない、信頼関係が築けていないカップルが大好きなのですが、この二人はそれがすごくてどちらからも純粋な愛は0(元々はそんなことなかったはずなのにね)なのに離れられない。逃げられない。苦しくて悲しくて怖くてしんどい地獄。辛くて楽しかった。
最後の三浦がまた悲しくてやるせなくて素晴らしかったです。どうしても三浦に肩入れしちゃう…どこで間違えたんだろうね…でもこれでいい。二人は良くないだろうけど私は読んでて楽しかったです。