1740さんのマイページ

レビューした作品

エキスパートレビューアー2025

女性1740さん

レビュー数61

ポイント数662

今年度26位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • 映像
  • ゲーム
  • 特典
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

淡々と日常の中にいるふたり

姉を失くしたことによって生き残った自分が許せない真智と、捨てられた母親に金を強請られてやる気のない生き方をする然。幼馴染のふたりは真智の久しぶりの帰省によって再会します。

幼い頃のふたりにはどうしようもできなかったことによる苦しみや後悔、相手に対する淡い恋心の切なさが強く響きます。事件や謎はありますが、わりと淡々と物語は語られ日常の中で解決していきます。ただふたりが再会したことによって、止まっていたふたりの時間がやっと正常に動き出したように感じられました。周りは変わらなくてもふたりが変わればそれでよかったんですね、きっと。
「落花枝に返らず、破鏡再び照らさず」一度死んだ人は二度とこの世に戻ってこないこと、また、一度壊れた男女の仲が元どおりにはならないこと。タイトルの意味を知ると物語をより理解できる気がしました。また、真智と然の名前の意味を調べるとそれもまた考え深いですね。

里つばめ先生らしく日常の中にあるちょっとした気持ちの揺れや同性との関わり方が、しっとりと描かれた作品でした。この作品も何度も読みたくなる作品になっています。

物語がいい!絵がいい!

「拒まない男」の最後に旅館で流れていたワイドショーに映るホテルコンシェルジュのりっちゃんがきっかけで山吹の物語がはじまります。
この山吹が不憫というか、自分を大切にできなくて性依存症っぽくなっているんですが、そのきっかけが「拒まない男」のりっちゃんとの過去でした。そしてここでも出てくるりっちゃんのクソ父親のせいで引きこもりになったりっちゃんだけでなく、山吹とその家族まで不幸にしていたのでした。

同性を好きであることを認められない男と、自分勝手に自分の性的欲求をぶつけてくる男たちによって、心を病んでいった山吹。
でも山吹にも手助けをしてくれる探偵の村咲が現れます。村咲がりっちゃんの調査をするので手伝ってほしいと声をかけてきてきたことによって、山吹が少しずつ変わっていきます。今まで流されるだけのどん底生活から這い上がろうともがきます。

薬を盛られたり無理やりヤラれたり、かなりキツいシーンもあります。でも変わっていく様子にがんばってと応援したくなります。
それを知って傷つき自分のせいだと責めるりっちゃんとそれを慰める黒瀬。
探偵と探偵の化かし合いや自分の相手を守る愛も、それぞれの思惑を2組のカプから読み取れるのもスピンオフの良さですね。なかなか心の中を見せてくれないキャラたちが今回も物語に深みとおもしろさを与えてくれます。ここも繋がってる!という楽しさも、それぞれの関係をより複雑に絡めていきます。

そして村咲が頑なに山吹を抱かない理由と、村咲が山吹に声をかけた理由が語られます。でもそれだけじゃない秘密が村咲にはありました。
2巻へと続きますが、1巻の終わりで最初の物語が終わるので、完結を待たなくても大丈夫です。
最後にまだ謎を残して続きますが、消化不良はありません。もちろん、2巻で語られるであろう物語を読むのはとても楽しみです。

すごくおもしろかった!本当に物語作りがうまいなぁ!と思わせてくれる三月えみ先生の作品でした。

「拒まない男」のスピンオフ。今作だけでも読めますが、やっぱり読んでからの方がおもしろさは増すので、既刊を読むのをおすすめします。

安定のおもしろさ

大学を卒業して仕事が始まる前に実家に帰省する灰賀は、金江を連れて行きます。
少しギクシャクする灰賀の両親と優しく受け入れてくれた祖母と過ごすふたりですが、思いのほか灰賀が男らしかったです。
そして、灰賀の過去のこと、元カノとの写真や元カノとのセックス事情なども語られます。淡々と話を聞く金江ですが、めちゃくちゃ嫉妬しているのがとてもかわいかったです。そしてエロい!!
ふたりの穏やかな日々を感じられるオープニングになっていました。

その帰りの電車の中で、金江の元アルバイト先の箱ヘルのオーナーから「マキがストーカーになった客に怪我をさせられから代役として店に出てほしい」と連絡が入ります。
しかもそのストーカーはもともと金江がNGにした客。かなり自分本位な人でした。

キャスト復帰を断る金江の様子を見た灰賀は、自分がマキの送迎をして“マキの彼氏役”として護衛をすることになります。
ここでもマキ相手に嫉妬する金江。「今ならどれでも着てやるよ」とコスプレを提案したり、感情が露になったりします。そしてエロい!今作は金江のラブがめちゃくちゃ強強に表れています。

でも最後のコマの灰賀のセリフがとてもかわいかったです!
次巻はとうとう社会人になる灰賀。ふたりの関係や生活がどう変わっていくのか早く読みたいです!
そして、ストーカーに襲われている灰賀とマキを助ける別の店の黒服スミ。マキの元カレなのか?このふたりの関係と行方も気になります。

今巻では灰賀と金江のふたりの物語で大きな揺れや動揺はありませんでした。どちらかと言うとふたりの周りの物語という感じでしたが、やはり読んでいて楽しいですね。安定のおもしろさがあります。

大雅のスピンオフ!

いつも親友とか当て馬ポジを好きになってしまうので、スピンオフが大好き!「GOOD BOY」シリーズでも大雅がお気に入りだったので、大雅と皐月のスピンオフになる4巻を楽しみしていました。

No.3ホストでSwitchの皐月が、小さい頃に恋い焦がれていたプロレスラー・タイガーと5年ぶりに風俗店のキャスト大雅と客として再会するところからふたりの物語ははじまります。
皐月のタイガーに対する愛情とオタクぶりがすごくかわいくて、すぐ応援したくなりました。幼い頃からいわゆる教育虐待をされてきて、自分の意思も喜びも幸せも感じられなくなった時に唯一、出会った「神」。それがタイガーでした。
メンヘラ系で大雅を独占したくても、ホストとして女性客を相手にしてお金を貢がせないといけないし、大雅とはただのキャストと客と言う関係だし、だんだんと情緒が不安定になります。自分を傷つけるシーンなどもあるので地雷の方はお気を付けください。
そしてプレイもかなりキツめです。DomSubだからいいんでしょうけど、容赦ないです。ともち先生のファンなら楽しめる容赦のない攻め!最高ですね!

小さな頃の皐月を知っている大雅にとって皐月は可愛いお気に入りでしたが、だんだんと自分を好きでいる皐月が当たり前になっていきます。少し離れていく皐月に対して、人生初の嫉妬も経験します。大雅も人との関りが表面だけなので、これからどう恋愛へ進んでいくのか楽しみですね。
時々出てくるイマジナリー律がとてもかわいいです。

大雅が好きだから一緒にいるのが辛くて離れようとがんばっている皐月と、だんだん皐月を特別に感じてきて自分の思い通りに動いて好きだと言われたい大雅。ふたりともSwitichですが、大雅がDomで皐月がSubとしてプレイとセックスをしています。でもSwitichならではのなにかがこの先あるのかもしれませんよね?このふたりの攻防戦が5巻でどうなるのか今から待ち遠しいです。

今作は、ともち先生の趣味と愛が溢れている作品になっている気がします。
先生のお好きなプロレスのシーンはかなり本格的!きっとこんな感じで興行がされているのだと知ることもできて、そこも楽しく読めました。

それぞれの将来について

大学進学を控えたそれぞれのカプの将来についてのお話が収録されています。
前後編で徳永としのぶさんの「Re:コンプレックスリサイクル」
1話完結の日置さんと神楽、新旧寮長の「外泊届は忘れずに」
2話あるメインカプの颯太くんと悠くん「入室ノックは忘れずに」
描き下しは颯太くんと悠くんのラブホえちのその後。
Renta!限定描き下ろし漫画は颯太くんの作業着姿が見られます。こちらは通常版と値段が違うのでご注意ください。作業着ならではのお楽しみです!

徳永としのぶさんはポリネシアンセックスをやろうとしますが、いつも素早くセックスをしているふたりにはもちろんむり!いつもよりゆっくりしているその様子やふたりの顔がすごくかわいくて、でも我慢できないのもふたりらしくてとてもよかったです。
8巻は高三になってみんな内部進学で海王大学に進むのかと思いきや、しのぶさんが大学には行かないと告げます。大学でもずっとしのぶさんと同じように生活していると思っていた徳永は、ショックで……。

日置さんと神楽はふたりのリモートエッチもとてもよかったですが、この回はふたりの寮長のお話というよりも神楽の寮長としての話がメインな気がします。あんなに性格の歪んでいた神楽が日置さんと幸せになってみんなに頼られるちょっと意地悪だけどいい寮長になっているのが、読んでいて嬉しかったです。神楽が幸せになってよかった!

颯太くんと悠くんは大学見学に行き、その後にホテルでお泊り!ふたりとも自然にこれからもずーーっと一緒に過ごしていくって思っているところが8巻まで読んできた読者としては感無量です!
海王堂書店のバイト仲間も出てきて、将来の夢について語り合いもあり、みんなのその後の妄想が捗ります。
ついに佐々木氏の創作活動についても知らされます!佐々木氏の書いた長編BLを読むのに夢中になりすぎる悠くん。そんな悠くんにイライラしないで受け入れてくれる颯太くんはやっぱりスパダリですよね!!「放置プレイ」って発想が神過ぎる!!!!

みんなの将来や大学進学について読んでいると、なんだかこれでおしまいなのだろうか…と切なく感じてしまいます。でもでも!まだまだ読み足りない!
高校卒業しても大学生になったふたり、そして社会人になって同棲して愛を育んでいくふたり、いや、3カプをこれからも読んでいきたいです!!残念ながら8巻からは電子書籍のみの発売になってしまいましたが、それでもいいのでずっとずっとずっと続いてください!「入室ノックは忘れずに」は永遠にわたしにとってBL指南書です!


佐々木氏作の「悪役令息は今さら溺愛されたくない」も読んでみたいです!

さすが碗先生!

安定の碗島子先生の何を考えているのかわからない、思い込んだら一直線の攻めとかわいくてチョロい受けたちの世界です。
今作の受けは31年間友だちがいない『聞き屋』の春生。童貞ではないけど、今まで友だちも恋人もいたことがないという設定。あれ?おかしいよね?童貞じゃないんだよ!脱童貞は大学時代なんですが、その流れも碗先生らしい女子との初体験になっています。空気感って言うのでしょうか?ニヤリとしたくなるコメディです。

時々、おひとりさまの自分にやるせなくなると階段を駆け上る春生。
神社の階段を上がったところで出会った秋充に声をかけられて友だちになれると思いきや、『聞き屋』の客として連絡がきます。秋充がはじめて他人に自分がクローゼットゲイであることを話していくうちに、性的なおさわりをする流れになっていきます。どうしてこうなる?ふたりの戸惑う様子と拒絶できない気持ちよさそうな様子がとてもかわいく描かれています。
友だちになりたい春生と恋人になりたい秋充。そんなふたりの言葉足らずで独特な距離感の中、「セフレ」として勘違いしたままのすれ違いラブコメになっています。

「得体の知れない」と言われ続けていたけれど、実はみんな春生のことは気になっていたけれどその世界に入ってはいけないような気がしていただけで、周りから仲間外れにされていたわけではないんです。
そんな春生に「えろい」と言ってしまう、かっこよくてモテるのにクローゼットゲイということでなかなか深い付き合いの友だちや恋人ができない童貞の秋充。ふたりは似てないようでも、どこか似ているんですよね。
とにかくふたりとも笑顔がかわいいんです!もちろん碗先生お得意の赤面も最高です!
漏れちゃう系といえば碗先生じゃないですか?そんなシーンもエッチなシーンもいろんなフェチが楽しめます。

4話に出てくる宇宙人に育てられた弟のお兄さんたちの読み切りも最後に収録されています。こちらもおもしろかったです!コミックスをすべて読み終わったら、また4話をじっくり読んでからまた読み切りを読みたくなる仕様になっています!

やっぱり碗島子先生って最高ですよね!唯一無二の世界観のラブコメを読ませてくれます!今作もとても楽しかったです!!

ラブコメだけどネタバレなしで!

1年前に読み切りを読んでからめちゃくちゃ推している作品が連載決定になり、発売前からコミックスでまとめて読むのを楽しみにしていました!
千代崎先生の初ラブコメ。「とにかくおもしろいから読んでみて」と友だちに薦められて読んでみたらとにかくおもしろかった!!そしてまるでチェーンメールのようにわたしも何人もの友だちに「とにかくおもしろいから読んでみて」と薦めまくりました。

ラブコメなんですが、ネタバレなしで読んで欲しい作品になっています。
いきなりだね!え?こうなるの?まじ?いいの?違うよね?そうきたか!!みたいな情緒が何度も続きます。
【親友のフリして、何回抱くつもり?】ふたりの関係はどうなるのか、ふたりの過去は、その性格は…。読み切りから連載になることによってより詳しく描かれていました。蛇足ということはまったくなく、知りたかったことや読みたかったことばかりでした。

とにかく読んでください!おもしろいから!!

ネタバレなしで読んでほしい

SNSで1話を試し読みして購入をしました。思っていた内容とは若干違いましたが、その裏切りは面白かったです。
「激情と思惑が絡み合う本格ノワールBL」と謳っている物語の性質上、この作品はネタバレなしで読んだ方が楽しめると思うので、ぜひタイトルや表紙が気になった方は事前情報なしで読むのをおすすめします。

マフィアのボスが事故死したことによって隠居生活を送ることになった元愛人のウィリアム。そこへボスの義理の息子であるナインがやってくるところから物語ははじまります。
ウィリアムとナイン以外の登場人物の誰もが秘密を抱えています。少しずつそれぞれの関係や過去、その秘密が暴かれていきます。
ミステリアスに顔が見えないキャラが出てきます。それはボスの正体がハッキリしてからなるほどなと思います。
また、メインカプ以外の人とのセックスや殺人なども多めに描かれています。この点が地雷な人はお気を付けください。
事件の謎の解決、ラストはメリバなのかハピエンなのか。わかりにくいところもありますが、だからこそ何度も読み返したいと思える作品になっています。

単行本描き下ろしはもしふたりがボスについて行かない世界で出会っていたら…というifになっています。

読み終わった後、タイトルの「蜘蛛の男」は誰だったのかと考えました。
蜘蛛の隠語は盗人や娼婦のことだと考えると、ウィリアムのことでしょうかね?それともナインのことか。あなたはどう思いましたか?

Home and Away

元サヤカップルの美容師の尽と小説家の桐生。
前作で泣かしてくれたふたりの物語の続きがまた読めて本当に幸せです!!

まずは読み切りの番外編。
ふたりがSNSで仲良くなってリアルで会う様子が少し描かれています。出会いとよりを戻してラブラブえっちをするふたり。最高のエキシビションでした!!!!

そして1~6話。
チーフになって忙しくなった尽。ふたりで過ごす時間は減ったけれど、1巻の時のような不安はなく同棲生活を楽しんでいます。
エッチの時に長い髪の毛が好きと語る尽のセリフがすごくよくて、ああ愛だよねって感じられます。

今回の物語のメインは桐生のカミングアウトになります。
桐生は高校時代に父親が男性と浮気して家を出て行ったせいで、母親に自分の恋人も男性だと伝えることに躊躇しています。
そんな中、桐生の作品が盗作だとSNS上で話題になってしまいます。やけっぱちになる桐生ですが、前にそんな桐生をひとりにしたから別れてしまったのを後悔している尽は、力になりたいと語ります。忙しくても相手をちゃんと見ている尽。別れを経験してさらにいい男になりましたね。互いの思っていることをちゃんと語り合うことが大事だと改めて思いました。
言い辛いことも、相手を想っているからこそ。未来を一緒に過ごしたいと思っているからこそですもんね。ふたりで決めて行こうという決心がとてもよかったです。

尽がゲイだということは、すでに家族には受け入れられています。
そこで桐生は尽の家族と一緒に買い物に行くことに。尽の妹のひなのとふたりで話す時の桐生が幸せそうに愛おしそうに尽のことを語り、そんな様子を嬉しそうに見ているひなのもまたかわいかったです。尽と話すお父さんも素敵だし、尽の実家で仏壇のお母さんに挨拶に行く桐生もすごくよかったです。みんな愛があって思い合っているのがよくわかります。
そんな尽の家族と過ごして、母親にカミングアウトする勇気をもらう桐生。

いろんな家族がいるし、受け止め方はそれぞれ。自分じゃ理解できないことも受け入れたくても苦しく感じることもあるはずです。お母さんの辛い過去を思えば、簡単に祝福できるはずはないんですよね。母親も女であって人間だから。
でも家族で愛情もあるから、それを桐生はわかっているんだと思います。そしてお母さんにも桐生にもそばで支えてくれる人がちゃんといるっていうのも大事ですよね。「しんどい時はふたりで」すごくいいセリフでした。
拒絶してしまったとしても、子どもの幸せを嬉しく思う母親の気持ちを伝える母親の勇気もよかったです。母親と父親のその後もちらりと読めたことも。

人生は自分の思い通りにいきません。でもだからいいんですよね。漫画も読んでいて楽しい。
サブタイトルの「Home and Away」も読んだ後に、胸に響きました。

最後に描き下しの「ハイライト」
支え合うふたりの様子がハピエンの余韻が、萌えもエロも切なさも優しさもある素晴らしい6ページでした。
この続編も1冊目と同じくらい読んだら止まらない、惹きつける物語になっています。読んだ後には楽しさだけでなく、考えるきっかけも与えてくれています。素敵な作品でした。

あと、サッカーのことはよくわからないけど、この作品を読んでちょっとサッカー用語がわかってきた気がします(笑

待ってました!スピンオフ!

「続・推しのファンサがエロすぎです!」のスピンオフ作品。前作に出てきた元アイドル研修生でいろいろやらかしたADの三家と、人気アイドル「シアン」のセンターになった後輩だった司波が今回のメインカプになります。
「続・推しのファンサ」のカバーを外した裏表紙にふたりのことが紹介されています。ふたりのその後が気になった読者が多かったんですよね、スピンオフ楽しみにしていました!

まずは前後編で司波のデビュー前後のふたりのお話です。
その気がなかった司波が三家に興奮していく様子が読めます。仕事が忙しく高熱を出して倒れてしまった三家に解熱剤の坐薬を入れる司波のかっこいい攻めっぷりが楽しめました。また、自分だけが恋をしていると落ち込む三家のヘタレかわいい受けっぷりもよかったです。

そして長期連載の3話分までと、ふたりの出会い編の描き下しが1巻に収録されています。
体調が戻ってアイドルとADとして仕事を一緒にしている最中に突然、司波から「僕たち、付き合ってみない?」と言われてテンパる三家はつい「あー、はいはい!わかったから!」と言ってしまいます。

「リヒト」の洸志もクズでしたが、司波もクズっぽくて、かわいい顔してなにを考えているのかわからないところがあります。ふたりとも完璧アイドルなんだけど、素顔はその逆でそのギャップが魅力ですよね。自分にだけ見せる本当の姿ってときめくに決まってます!
春路ON先生のエロい表現が、さらに綺麗になった絵柄と共にちょっと変わった性癖をかっこよくエッチに描かれています。「ヤバい性癖」最高ですね!
そんな司波をずっと好きな三家は、意地悪かと思いきやただの騙されやすい純粋な子でした。年上なのにちょっと夢見る夢子ちゃんっぽくて、司波がちょっかいかけたくなるのもわかります。

チョロい三家は流されて司波と付き合うことになったり、エッチなことをするようになったりしますが、自分が知っている小さくてかわいかった司波と今のかっこよくてエロい司波との違いに気持ちが追い付けず、怖いと思ってしまいます。
司波にとって三家はきっとなんでも言うことを聞いてくれるお兄ちゃんに性欲をプラスしている感じなんでしょうかね?まだまだ司波の秘密がわからないので、司波の考えも謎のままです。
ちょっとすれ違いとか勘違いがありそうな予感もしますが、ふたりはお似合いなので2巻が今から楽しみです!

もうすぐ単話8話が配信され、そこで完結とのこと。4話から8話まで収録の2巻発売もわりとすぐかもしれませんね。期待して待っています!