「業務上過失ポルノ」から5年!待ちに待った長与エリ子先生の新刊!
期待通りにおもしろかったです!絵柄がさらに綺麗になり、キャラがかわいくてエッチで萌えさせてもらえました!ふたりのラブライフだけでなく、ふたりの仕事である配信、ASMR、ゲームについてなども丁寧に描かれています。受けも攻めも魅力的で、ここでこういうこと言っちゃうのか!そういうことしちゃうのか!エモい!と思うシーンやセリフがたくさんあります。
また、各話の間のこぼれ話のようなミニ漫画もあり、行間までバッチリ届けてくださるサービスまであります。
長与エリ子先生は物語運びが一番の魅力だと思うので、ネタバレなしで最初から最後まで読んでもらいたいです。前情報がない方が楽しめます。
仲の良いゲーム配信者のるねに恋するプロゲーマーのさくらが提案した女子向けのエッチなASMRがどんどん過激なものへとエスカレートしていきます。そのエッチな配信を聴きながらひとりえっちするさくら。そしてある日「そろそろセックスする?」とるねに言われます。実はすっかりバレていて、両片想いだったふたりはつき合うようになります。
0話は読み切りだったのか、とてもうまくまとまっています。そのため、1話からどういうお話になるのか想像しにくいのですが、だからこそネタバレなしで読んでもらいたいです。1話からは恋人となったふたりの物語がはじまります。
るねとさくらは長い間、友人であったようで、年下のさくらが成長していく過程やふたりが仲良くなっていく様子、そしてふたりの年齢差と身長差がとにかく最高です!るねが女性と付き合っていたことなど出てきますが、現在のるねとさくらが互いを大好きなのがわかるので気にならないと思います。
「業務上過失ポルノ」でいろいろあったせいか、エッチのシーンではあまり見せない仕様になっています。それでもうまいエッチの見せ方なので問題ないです。でも身体のラインとか指のしわとか足の指舐めとの舌とか表現がエロかったです!!
いやー、ほんとにおもしろかった!願わくは長与エリ子先生に毎年1冊ぐらいのペースで描いてもらいたいです!
前巻のラストに出てきた斉藤にそっくりな男はやっぱり斉藤の弟でした。なにか含みを見せながら豊田を口説いてきたり、前巻で北川のお見合い相手だった神野が今回は斉藤の見合い相手になったり、夏目をライバル視している二課の矢田や豊田に好意を持つ田原が斉藤や富田たちの気持ちをざわつかせていきます。今巻では斉藤の家族や豊田の会社の人たちのことが絡み合ってメインの物語が描かれています。
7巻までくると登場人物が多くなり、それぞれに矢印や絡みや関係があるので、相関図があるとわかりやすいかもしれませんね。それでも読んでいて混乱することはない物語運びを描ける中田アキラ先生はさすがです!
今巻では斉藤の兄弟と家族とのいざこざ、豊田の家族構成なども語られます。巻数が増えると、メインカプふたりの恋愛話だけでなく、周りの人たちや家族などとの関係についての物語が広がっていくのも楽しいなと思います。
特に斉藤はバイで元妻子持ちなので、人間関係が複雑。ゲイではないから女性と家庭を持つことがいいのではないかと豊田が思う気持ちもわかります。
斉藤と豊田は両想いで同棲だってしているのだけれども、豊田が好きだと言っていないし、どうもふたりの関係は
盤石な感じはしません。互いになかなか自分の心の内を伝えられなかったり、相手の気持ちを試したりしているからか、北川と夏目とは違っていつすれ違ってもおかしくない怖さがあります。逆にそのドキドキさがこのカプの物語の楽しさかもしれません。
いろんなことがあって7巻で一応落ち着くところで終わりますが、まだまだ斉藤と豊田の未来は不安定な感じが否めません。早くふたりの続きが読みたいけれど、きっとふたりの物語は9巻になりますよね。どうなるのかなぁ……。
物語のおもしろさもこの作品の魅力ですが、わたしが斉藤さん推しなのは斉藤さんがかっこいいからです!
斉藤が豊田を押し倒すシーンが何回かありますが、その押し倒し方がすごくスマートなんですよ!さっと抱き上げてベッドへ運んだり、ベッドじゃない場所だと背中に柔らかい布のようなものをさっと敷いたり、素敵です!中田アキラ先生の描くふたりのエッチの様子も顔もコマもすごく読んでいて楽しいです。特別なプレイとかをしているわけではないけれど、どのシーンも見たことがないようなエッチシーンになっています。
ほんとに斉藤さんかっこいい!!!
新人キラーの名を持つ真木に着いた3年目の片桐は、2日目にしていきなり告白します。驚きつつもなぜか片桐にだけは今までにない感じがしていることに戸惑う真木。
真木による無自覚たらしの優しい言葉やかわいい目線によって、新人たちが恋に落ちていくのがわかるように表現されています。普段は他の人に興味なさげな真木が、自分だけ特別に大事にされている感があるんですよね。真木にしてみれば、ただ丁寧に接しているだけなんでしょうけども。そして片桐も仕事も気遣いもできるいい男なんです。
片桐がなぜ真木を好きなのか、どうして真木を甘やかせたいと思うのか、また真木が片桐に対して安心感を覚えるのか、1年前のふたりの出会いによってわかります。
身体は正直。でも気持ちも正直。甘やかせたい片桐と甘やかされて心も身体も落ち着く真木。ふたりはつき合うことになります。
同僚とどう付き合っていけばいいのかわからない真木のポンコツ具合もかわいくて、片桐のお世話がお母さんのようになっていきますが、だんだんと真木が片桐を好きになっていく様子が丁寧に、そしてかわいらしく描かれています。
とても片桐と真木のふたりのバランスがよくて、読んでいてほのぼのしながらもふたりの展開がどうなっていくのか想像しながら読むのが楽しかったです。キスやエッチはいつ、どうするのかとかも……。
わりと早くくっついたので、相手のことを知りたいという欲がふたりともあり、読者も一緒になってふたりのことを知っていきます。うれしいこともせつないことも。この辺りの物語運びがとても上手で無理なく語られています。
穏やかにふたりの様子が描かれていて、日常系よりのラブコメでしょうかね?嫌な人は出てこないし、激しい感情や表現がないので物足りないと思う方もいるかもしれませんが、逆に優しい物語を読みたい時にはぜひ!
電子書籍だけのようなので、このような良作をもっとみんなに読んでもらいたいなと思いました。
美しい表紙に惹かれて購入しました。
いきなりエッチなシーン。3か月の出張で離島に行くことになった会社員の大和が、ゲイバーで出会った眼帯をする美しい藍色の瞳の蒼葉に一目惚れします。すると「お前のちんこは世界を救えるぞ」と叫ぶ蒼葉にラブホテルに連れられ…そんなギャグのような出会いからふたりの物語ははじまります。
蒼葉が最初は謎です。不思議ちゃんなのか、ふざけているのか、ただのビッチ受けなのか。シリアスな物語だと思っていたのにラブコメなのか?少し困惑するオープニングになっています。
そして大和は離島に着いてすぐに蒼葉と港で再会します。すぐにセックスを求められますが、真面目な大和はセックスは恋人同士でするもの、セフレは嫌だ、一目惚れした……と告白してしまい、お試しで島に滞在する3か月の間付き合うことになります。
藍葉の家のシーンによって母親が亡くなったこと、行方知らずの父親(義父)とうまくいっていないこと、痛くて苦しいセックスがしたいこと、キスをしたくないことが描かれています。もうわかりますよね?藍葉の過去が。どうしてふざけたように見せながらセックスに依存しているのか。
義父による藍葉へのレイプや刃物で傷つけられるシーンなどもあるので地雷の方はご注意ください。
義父による性的虐待によって覚えさせられた身体の快楽に嫌悪感を覚えながら、それがなくてはいけなくなってしまった藍葉ですが、鈍感で優しい大和を振り回しながら大和に一途に愛され、だんだんと藍葉も大和に癒されていく様子が描かれていきます。藍葉が少しずつ笑顔や無邪気さを見せてくれるようになるので、読んでいてとても嬉しかったです。
また大和も今までと違う恋愛と過去の恋愛で逃げてきた行動をすることによって、成長が見られます。互いにやっと出会えた本当に大切な人。大和が出会いたかった「運命」はきっと藍葉にとっても「運命」だったんでしょうね。野生のカンでしたもんね!
タイトルの「青藍の夜」は作中に出てくる印象深い夜の海のイメージと藍葉の瞳の色に藍葉の苦しい過去と胸の内のことだと思います。ずっと父親からの母親代わりのキスにトラウマを持っていた藍葉にとって、やっと救い出された大和によるくちづけだったんでしょうね。
ふたりとも前に進めてよかった!
前巻ではすれ違いから別れ、そして復縁してのハピエンでした。続編の今巻では、ふたりの幸せと成長した姿が見られます。
独立してレストランのオーナーシェフの遥とサラリーマンの晃成は、仕事の忙しさでなかなか一緒の時間を取れません。それでも幸せに過ごしていましたが、遥は物わかりのいい晃成を見て、自分の口下手さにロマンチストの晃成は不満がないかと不安になります。
前巻読んでる人は知っていると思いますが、晃成がめんどくさい性格なんです。察して欲しい感じが多々あるのにノンケの遥に対してゲイである自分と付き合ってくれているという思い込みもあるし。そんな晃成の想いをなんとか汲み取ろうとする遥は、それだけでめちゃくちゃ晃成を好きじゃん!って読者は思うんですが……。ふたりの凸凹な想いがなかなかピッタリハマらないのがこの作品のおもしろさでもあります。
今作では、遥の中学時代の元カノの登場や晃成の同僚との仲良しさ、晃成のいとこの結婚式などによりまた相手の気持ちを疑ったり嫉妬したり、自分の想いを押し付けすぎているのではと、互いに疑います。ただ互いに相手のためを思って、負担にならないようにがんばっているだけなんですけどね。
晃成としてはちょっと強引に抱かれるのも喜んでいますが、それを遥は無理やりやってしまったと思ってしまいます。ふたりとも傷つきやすいのに自分が発する言葉遣いや行為がそっけないので、無自覚に相手を傷つけてないか悩んでしまいます。それですれ違って別れてしまった前巻ですが、今巻はちゃんと話をします。またそんなこと考えて!言っちゃって!と読者は保護者な思いで読みむことも、惚気ちゃって!と友人気分で読むこともできます。ケンカップルではないけれど、拗らせカップルのふたりを読むのが好きな人は楽しめると思います。
もちろんハピエンです。家族はどう思っているのか不明ですが、友人に自分の恋人が同性だと話せるようにもなったので、ふたりの関係を秘密にしなくてもいい友人ができてよかったなと思いました。談したり惚気たりする相手ができたて、ふたりとも自分の中だけで悩みこまなくなりそうですね。
タイトルの「dozen rose」は「1ダース」のバラの花束のことで、12本のバラには1本1本「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」と意味があります。パートナーへ想いを伝える贈り物として、ふたりのハピエンにぴったりな演出がありました。
ふたりがこのまま幸せに暮らしていきますように!
最終巻!とうとうあさひとみつきの世界一周旅行が終わります。
たくさんの国を訪れて、いろんな人たちと出会い語り、時には泣いたりケンカしたりしながらもふたりで楽しくやってきた旅。カナダで友人と出会い、改めてふたりで生きることの意味を考え、最後にやってきた国はオーストラリア。7巻も楽しく、そして胸にぐっとくるようなできごとがありました。
ネタバレなしでぜひ楽しんで欲しいです。
最終回!ふたりらしい最後の夜の晩餐にその翌朝、帰国前のドタバタも微笑ましかったです。
いつもポジティブなみつきの不安そうなところも、あさひが一緒だったからまた元気になれたり、ふたりだったからこその楽しさを改めて感じたり、前向きになれたあさひからの帰国後のプロポーズがすごくよかったです。空港からはじまって空港で終わったふたりの旅。すごくいいエンディングでした。
連載開始がコロナ禍だったこともあって、読者も一緒に旅に出ているような気持ちになれるとても楽しい作品でした。
もうふたりに会えないのは寂しいと思っていたら、スピンオフがあるとのこと。みつきの大学時代からの友人・薫とシェアメイト・ポールのふたりがどうなるのかそれも楽しみです。
みつき、あさひ、楽しい世界一周旅行ありがとう!
甘々です!前半はほぼふたりののろけ!めちゃくちゃかわいい、そして平穏なふたりの同棲生活が読めます。
物語は「ドメスティックビースト」の2年前なので、桜次郎の殺人に関することがチラリと出てきて、その殺人事件とバイターについてアンナを探っている記者がみつるに接触することで起こる、アンみつのふたりの相手を思いやっての隠し事のお話になります。
3巻においてのこの軸である事件については、ぜひネタバレで読んで欲しいです。その方が楽しめると思います。
でも本当のメインストーリーは、隠されたみつるの気持ちです。もちろん隠すことのできない愛情表現や愛される行動はめちゃくちゃかわいいし、アンナの溺愛ぶりや嫉妬心なども今まで以上に表現されています。ふたりのちょっとしたしぐさやセリフがすごーーっくいいです!ラブラブで幸せでめちゃくちゃ甘々です!!
幼い頃からのふたりの絆がさらに深まった3巻になっています。
もともと続く予定じゃなかったBL作品が人気になり、1巻、2巻、3巻と続いてもここまで楽しめる作品はなかなかないのではないでしょうか。とてもおすすめです。
最初のページから大和の辛い過去が出てきます。貧困の中で育てられ、世の中は金だと思い込んでいます。そして悠星はお金持ちでNo.1ホストのようでしたが、愛されること、褒められることに餓えています。
おげれつたなか先生のキャラは家族、特に母親との関係がうまくいっていない子が多いですよね。親からの愛情を受けなかったから歪んだ認知、暴力が描かれていることが多いです。
周りからバカにされたり暴力を振るわれたりしている悠星を助けながらも、悠星の裕福な暮らしに嫉妬をして大和は無理やりフェラをさせます。それでも「よかった」と言ってもらえてだけで喜ぶ悠星の笑顔はすごくかわいくて毒気を抜かれてしまいます。
ふたりは酒盛りして「ホスト王になるぞ!」と盛り上がりますが、翌日にはもう「ニューチューバーになる!」と言い出す悠星に呆れる大和。
それでも一緒に過ごして、エッチして動画も撮っていきますが。なかなか視聴回数は伸びません。ふたりの周りにいる他人を利用する人たちとの絡みもありながら、お金と嘘のある中で楽しく一緒に暮らしていくふたり。
お金を渡すことで誰かと一緒に過ごせた悠星と、お金がないことで誰とも過ごせなかった大和。そんなふたりの想いが少しずつ変わっていき、恋をしていくお話になっています。
ふたりはめちゃくちゃ能天気です。おバカで破天荒です。だから辛いことが描かれていてもそんなに痛々しくないです。暴力はわりと出てきますが、それでもラブコメと言えるのはおげれつたなか先生の作品だからでしょうね。
なんだかんだとまるっと収まってしまう物語展開。ふたりの過去やキャラの説明もうまくまとまっているし、見た目もすごくいい!もちろんエッチもたくさんあって、かわいさもかっこよさも切なさもワクワク感もすべて詰め込んである1冊になっていました。
描き下ろしの互いに必要とされて愛されて、楽しく暮らしていけるふたりのハピエンを読めてよかったです。かわいかった!
末広マチ先生のBloom.レーベルでは初のサラリーマンBLでしょうか?Qpaレーベルの作品とは違ってかわいいカプのお話になっていると思います。今作、色の塗り方を変えたそうですが、ちょっと絵の感じも変わったのかな?
タイトル「How to melt」の通りに雪深の心を芽吹が「どう溶かしていくか」が物語の鍵になっているようです。わりとわかりやすく定番な感じなのでとても読みやすくなっています。BL初心者にもおすすめです。
雪深が恋愛に対して冷めている理由や芽吹の恋した理由なども無理なく感じられたし、ふたりのファーストキスのシーンのさりげなさはさすがだなと思いました。安定したうまさですね。
一途な後輩が憧れの先輩にアプローチして、だんだん恋になっていく様子が丁寧に描かれているので、エッチは最終回までありません。でも描き下ろしにもがっちり描かれているので、物足りなさはありませんので、かわいいふたりのお話だけでなくエッチもぜひお楽しみください!
1、2巻よりもふたりの性格や表情や行動に広がりがありました。
「かっこつけてる間は一生かっこ良くなんてなれねえ」
レオに嫉妬するタカラにガクがキスした後に言うタカラのセリフがとてもよかったです。
受けだってかっこいい!守ってもらいたいわけじゃない!攻めだってかっこいいだけじゃなくて、時にはかわいくもなさけなくもなる!
ガクの前でかっこつけていたけど、拗ねたり焦ったり嫉妬したりするかわいいタカラの方が今までよりより魅力的に感じました。高校生らしいし!大人になる前の青さがとてもよく表現されていると思いました。
レオがガクに会いに来た理由、ガクがイギリスで過ごしていた過去、自分を信じることの大切さ、素直になることのかっこよさなどが3巻では描かれています。
レオという当て馬のような「過去の男」が出てきて、タカラもそしてガクも仲良くしている相手に対して嫉妬しますが、物語に無理やりな感じもわざとらしい感じもありません。3巻まで続くと時々惰性で続いているようなワンパターンのような作品もありますが、この作品ではそんなことを感じることもなく、学生時代の友人関係っていろんなことがあるよねと思える物語展開になっています。
タカラとガクだけの恋愛物語ではなく、ふたりの周りにレオや侑にサクラちゃんたち同級生やガクの父親など魅力的なキャラクターもたくさんいるから読んでいてわくわくできました。芸術祭の様子にレオ自身のことを読むのも楽しかったです。
もちろんエッチなシーンはすべて濃厚でとてもえちえちでした!嫉妬しつつもずっとラブラブのふたりを読めるのでご安心ください!