とうとう最終巻!
3年になり同室に戻った矢澤と仁木。ふたりともそのまま同じ大学に内部進学をする予定でしたが、編集者の仕事に興味を持って調べていくうちに、東京の大学へ外部進学を希望するようになります。
大学でも一緒だと思っていた矢澤は、神楽の方が仁木の外部受験や受験勉強について理解していることにやきもちを焼きます。また、仁木もふたりのことなのに勝手に決めてしまってよかったのだろうかと後悔し、ふたりの間がギクシャクします。勉強に身が入らないふたり。このまま長距離恋愛になるのか、それとも外部受験をやめるのか。
でも矢澤がちゃんと「自分で決めないと」「今好きだから大丈夫」と仁木を励まします。すごく悩んだ末、ちゃんと応援できて素敵な言葉で伝えられる矢澤はかっこよかったです。
高校3年生、いろいろ悩む時期ですよね。彼氏が味方で応援してくれるなんて最高です。
そして、矢澤も神奈川の大学に興味を持ち、ふたりして外部受験をすることに。
9巻冒頭から1巻のふたりの出会いを振り返っています。終わりに向かって描いているのがわかる切なさと懐かしさがありました。
矢澤と仁木だけでなく、他のキャラの高校生活をも振り返りつつ、みんなが将来について考えて成長していき、そして夢を掴んでいきます。
もちろん矢澤と仁木のえっちもあり、十分にかわいくてよかったです。
なんたって表紙がもう結婚式です!これだけでテンションあがります!単話の扉絵のカラーイラストも収録されているのでそれもありがたいです。
ああ、終わってしまいました。わたしにとって一番特別な作品が。
8巻からは紙本は発売されず電子書籍のみ。8巻も同じく電子コミックスのみ。でも高校3年間を最後まで描いてくださり感謝です!
描きおろしに20年後、大人になったかっこいい矢澤と仁木が描かれています。もちろん徳永・忍さんカプや日置・神楽カプのことも話題に出ます。みんな夢をかなえているようで、すごくうれしいです!
最後にえぬこ先生のあとがきを読んで泣いてしまいました。ああ、終わっちゃった!!!もっともっと読みたかった!みんなの大学生活や社会人の様子も知りたかった!でも9巻まで読めてすごく幸せです。
完結おめでとうございます!そして素敵な作品ありがとうございました!「入室ノックは忘れずに」はわたしのとって永遠にBLバイブルです!
かわいいなぁ!!!!
思春期のコンプレックス。理想と自分のギャップ。かっこいい同級生へのあこがれに妬み。等身大の男子高校生の悩み。男子高校生・同級生BL好きにはたまらない作品になっていると思う。
中高校生の時のヒエラルキーをちょっと思い出させる切なさと、充実した学校生活の楽しさがよく描かれていると感じた。
その時は気づいていなけれど、実は・・・ってことがこの物語のキャラクターたちのようにある。どんなに完璧に見えても悩みがある。自分の理想の人は実はそれほどいい人ではなかった。努力してがんばって優しさがあるから好かれている。
最後につきあうことになって終わりなので、ほぼ同級生としてのお話。描き下ろしでキスをするだけだけど、そこがいいと思える男子高校生ならではのかわいいBL。
ただ、読み終わった後に「なんでみのるは神田とつきあうのをOKしたのかな?」と思ってしまった。友だちとして好きだろうし、神田の特別でいたいという想いは伝わっていたのだけど、同性とつきあうことへの決断がわからなくて。「いつの間にか愛おしくなっていた」ってことだろうけど、同性だという葛藤とかはゼロだったので。
確かに神田はかっこよくて、ずっと神田がタイトルの「愛しいのは、君のまま」の態度で優しくみのるに接してはいた。修学旅行でドキドキしたり、イケてなかった過去がバレた後の優しさにときめいたりしたのだろうか?それともみのる自身、自分のセクシュアリティに神田の告白で気づいたんだろうか?
ただ、自分で言ってなんですが、そこは軽く考えていいのかなとも思う。BLはファンタジーだし。物語は1巻によくまとまっていたし、高校生たちみんなすごくかわいかったし、最初から最後まで楽しく読めたので結果は大満足の1冊だった!
待望の2巻!待ってました!しかもかなり盛りだくさんの内容と魅力的なキャラがたくさん出てきた。特にルーカンはお気に入りキャラなので楽しかった!
1巻で政略結婚をしてから夫夫として惹かれ合あったバドルとヨキが、2巻冒頭ではじめての発情期を迎える。その時のヨキがめちゃくちゃかわいい!Ωとして舐められないように、そして嫁入り先で受け入れられるようにとがんばっていた姿から、愛するαを受け入れて愛し愛される姿がほんとに愛おしい!ちょっと離れるバドルの服を思わず掴んじゃったり、いないバドルの代わりにバドルの服を抱きしめたり、発情期のΩのかわいさ炸裂!!
バドルが髪の毛解いている姿も、逞しくヨキを求めていてもちゃんと項を噛むのを我慢するところも良かった。無理やりしない愛情が溢れていた。幸せそうなふたり最高だった!
そして2巻のメインイベント。ヨルタへの里帰り。島の外の大陸からの使者・ゼンがやってきて、「オメガ」や「ツガイ」の情報を教えてもらう。その交換条件としてゼンをヨルタへ案内することに。
ヨルタへ里帰りしたことによって、10年前に起きた戦争のことやヨキの心配事、そしてヨキとバルドの使命が語られる。また、ヨキと父親とのわだかまりが解決したり、ヨキの項を守るネックレスがルーカンからのお守だったとわかったり、バドルがちょっと成長したりする。
家族も違う部族も知り合って語り合わなければ理解できない。今回の里帰りでみんなが成長したり強くなったりしたなと感じた。
とにかく盛りだくさんのことがらをよくぞ1冊にまとめたな!と感心。しかも無理なく楽しく読めた。
そしてなにより、バドルとヨキがちゃんとツガイになれてよかった!ふたりがΩとαとしての宿命と互いを唯一として生きていくことを改めて受け入れた2巻だったと思う。
ひとまず2巻では「帰郷編」がいい感じで終わるけれど、ちゃんと続きの「テナ族編」もあるようなので、まだ終わらないので嬉しい。次はどんなことを知れるのか。3巻が今から待ち遠しい!
麻水の長期休業中に由岐の家で同棲生活をすることに。5巻でのイギリス滞在中に生活を優先する人たちを見て働き方やプライベートのことについて考えたんだろうな。日本の芸能界とういう狭い世界以外の生活をするのって大事。きっと
家事をしたりのんびり映画を観たりというインプットもこれからの麻水の糧になるんだろう。
そこで風変りのイギリス帰りの喫茶店店主の辻に出会う。互いにモテる恋人について語り合う。麻水にとって芸能人や恋愛対象にならない一般人との交流で、また自分が知らなかったことや考えもしなかったことを体験していく。
仕事をしている由岐が会っている先輩に対してモヤって、それが実は独占欲や嫉妬だと気づいていく様子も、今まで完璧であった「羽山麻水」がただの男であったのが見られる。「普通の人」って言い方も変だけど、そういう普通の人らしいところが垣間見られてよかった。
でも結局は愛なんだけどね!
そして家にいる由岐の甘え方のかわいよさよ!!!ゴロゴロとくっついたり、ちょっと酔っぱらってキスしてきたり、焼きもち焼いてモヤモヤしたり、麻水じゃないけど「こんなにかわいいくて 大丈夫なのか」!!
ふたりのオフの様子がとてもとてもかわいくて萌える。ドキドキしたり、この先どうなるんだろう?という心配があまりない6巻は読んでいてほんわかする楽しさがある。そしてなにより、互いに嫉妬して、相手の嫉妬に喜んでエッチするのがめっちゃエモかった!ふたりともほんとかわいい!!
「それぞれの中にあるものを他の誰かには見ることができない」だからこその不安。それが6巻のテーマかな?となんとなく思いながら、それぞれのキャラからの目線を想像しながら読んでいった。淡々としながらも、こういう雰囲気のテーマを読ませるのが夏野寛子先生はうまいと思った。
6巻でも新しい自分を見つけ、成長していくふたり。由岐の海外映画祭での受賞が最後に知らされる。
さて、この先もどうなるのか。まだまだ楽しみなふたり。
何度も宇条家の次男として生まれ変わっては、過去の記憶を持つ知隼。そんな知隼の仕事場に入社してきた郡司は、知隼が過去に愛し合った人と同じ顔を持つ。同じ笑顔を見てしまえば、好きになってしまうもの。きっと生まれ変わって、また再会できたのだろうけど、過去に郡司だった が亡くなった理由がわからないまま、また郡司を自分との人生に巻き込んでいいのか悩んでいる。
よくある「なろう系」の輪廻転生のBLとは違って、ざまあとかチートとかはない。BLというファンタジーの中にうまく設定のひとつとして、物語にミステリー部分も持たせていた。過去の謎を解くのも、ふたりの恋の行方のきっかけになっている。
輪廻転生で辛いのって、自分は過去を覚えているけれど、相手が覚えていないこと。自分は過去の相手も現在相手も愛しているけど、それは縛られ過ぎていないかというためらい。
運命って言葉で簡単に言ってしまえばそれまでなんだろうけど、今を生きるキャラの苦しみや葛藤を克服していく様子を読むのは楽しい。過去があるからの現在で、また未来なんだけど、前世に不幸があったら、今世は幸せになってもらいたいって思うものだから。でも好きなんだよ!っていうジレンマがたまらない。
現在と過去の話の交差も関係もスムーズに描かれていて、メインカプ以外のキャラも魅力的で読んでいてとても楽しかった。
最初と最後にセックスをする。でもその意味は違う。
1巻で互いを必要として気持ちも寄せていったふたりだけど、2巻でまた深いつながりと執着が見えてきてそれがすごくよかった。
最初のセックスは『魔女』と『使い魔』の「本契約」。啓悟の復讐のためであって啓悟を守るため。そして夏美の身体の強くするためでもある。
啓悟は痛いことや辛いことに慣れていても気持ちいいことに慣れていないから、夏美からの思いがけない気持ちいいセックスにドロドロになっていて、すごくかわいかった。ひとりでがんばっていた啓悟にやっとよりどころができてよかった。「家族」だった寺沢の裏切りに啓悟は辛い思いをしていたはずだから。
2巻でも啓悟と夏美の過去の様子が見られます。ふたりとも寂しい幼少期。でも優しい大人にも出会えていたのは、ふたりが根本的に悪にはならなかった理由なのかも。
そして、ふたりが「本契約」をしたから未来をも語っている。それが死んだあとの話だとしても。
夏美を追う衛藤商会の手下となった寺島と再び戦うことになる。そこで命が尽きるかと思われた時、夏美は能力の使い方を知る。そこに絆と愛があったのは、夏美が啓悟に過去を話したからなんだろうな。ひとりきりだと思っていた自分にちゃんと繋がるものがあったから、夏美は能力を使えるようになったんだろうと思った。
やっぱり寺島には裏切った理由があった。それも絆と愛だった。啓悟がいたからで「家族」がいたから。いい男だった。
そして最後のセックス。寺島を殺した苦しさで酷くしてほしい啓悟の気持ちを逆手に、また気持ちいいセックスをする夏美。夏美の執着が見事に描かれていた。そして、描き下ろしの夏美のセリフが最高だった!!!
物語はまだ続く。2巻の終わりはわざと啓悟が囮になっている様子が描かれている。
暴力的なシーンも流血も多い作品だけど、ちゃんと絆も愛も優しさもBLの甘いセックスも描かれているので、ぜひ読んでもらいたい作品。
はじめて読む先生。鹿モ先生デビュー作とのこと。ツイッターで見かけて購入した。
ドタバタラブコメ。自分の婚約者と名乗る攻めのリンが猪突猛進で追いかけてくるのを、受けの剣一郎が逃げながらも次第に絆されていく物語。
苦労人の剣一郎が入学したセレブ高校の高嶺の花と言われているリンが、剣一郎に対してだけ様子が可笑しい。リンの剣一郎に対する距離感はバグっているし、そもそもストーカーだったし、実はすべて改革的だったりする頭がいい攻め。剣一郎は突然の嵐に巻き込まれて、わけもわからないうちに丸め込まれちゃった感じがする。
リンが無理やりキスしたり押し倒したりするので、それがダメな人もいるかもしれない。でも、なんだか古き良き漫画のようなキャラクターや設定が楽しくて笑いながら読み進めていけた。
どうもリンにも過去になにかしらあったようだし、2巻へつづく新しいキャラやその企みなどありそうなので、ただのラブコメではないのかも?
メインのカプの間にいる明堂院がすごくいいキャラになっているので、2巻の悪役?当て馬?っぽい新キャラも気になる。
正直、バタバタしていている間に1巻が終わってしまった感じもするので2巻からどうなっていくのか楽しみに待っている。
戸ヶ谷新先生の作品は「2世と器」も「CURE BLOOD」も好きだったので、今作も楽しみにしていた。
物語は好きになった親友が結婚することからはじまる。
5年の片思いの終止符を打とうと、石蕗は三園に自分がゲイだと告白する。すると「お前と会うのを減らしたくない」と言い、自分がバイであると言ってくる。
これはキツイ!あの時にああしていたら、こう伝えていたら、という後悔や妄想、そしてこれからも離れられない以上に、もしかしてという希望もあるから。ノンケだと思っていたのに!無自覚の距離感ゼロって!ってモヤモヤしまくるよね。
友だちでいたいけど、恋人・特別な関係なりたいっていう想いも、友だちを好きになって告白してダメな場合は、友情も失うかもしれなという恐怖も、友だちとしてずっと側にいながら、他の人との幸せな結婚を見ていたくないという気持ちもわかる。
攻めの既婚者である三園は沼らせるね!
戸ヶ谷新先生がツイッターで、『褒めの文脈で「BLの枠を超えた」「BLに収まらない」という表現をされるけど、…… 男性同士のパートナーシップや愛について描いています』とツイされていたのを見た。
過去の2作が特にBLとしての男性同士の愛というよりも人間同士の愛を描かれている気がするからかもしれない。BLの作品の幅が広がっているのが感じられて、個人的にはとても嬉しかった。これからもいろんな男性同士の恋愛を描いたBLを読んでいきたいと願っている。
今作は過去の2作よりも攻めがバイで受けがゲイなので、BLっぽさが一番ある作品だし、サラリーマン同士の切ないBLになっているので、BL好きな人に読みやすい作品になっていると思うので、ぜひ今まで躊躇してきた人もこの作品を読んでみてはどうでしょうか。
日高とコウの物語は「STAYGOLD」無印の6巻と「STAYGOLDそれから。」4巻で終わった。中学での出会いから15年。
いろいろあったふたりだけど、ぜったい最後は一緒になるよね?と思いながらも、このふたりなら別の相手ができてしまうのかも?となぜかずっと不安なまま読み進めてきた。秀良子先生特有の間や表現にセリフ。一コマ一コマがいろいろな情報を伝えてくるので、考えすぎてしまうのかもしれない。
ふたりの間にいろいろな女性や男性がいたから。身体を重ねた過去があっても恋人にはなれなかったから。日高の淡々とした感じとコウに対する深い愛情の裏返しに諦めが見えるから。そしてひょうひょうとするコウに恋心がなかなか理解できないから。コウにちょっとイライラもした。
でも4巻は違う!やっとやっとコウが覚醒する!そしてすごーーーーくいい、最高のエンディングだった!
そこからはじまって、またそこからなのだ!!!!!
当たり前の日常が崩れて、やっと気づいた恋心。ぐるぐる思いを巡らせながら年を重ね、いろいろな人と出会って別れてきても、結局ふたりともずっと互いを必要としてたのだ。ずっと好きだったのはお前だけだったんだ!!!!うおぉぉ!!!!久しぶりに叫びたい1冊だった。
コウ、やっとわかったのか!日高、よかったね!よく待ったね!おめでとう!おめでとう!
そこから。またふたりの新しい物語がはじまる!
めっちゃいいので、ぜったいに読んで!!!
1巻を読んで、続きが読みたい!と思ったので2巻を楽しみにしていた。
まずタイトルが好き!「風の色まで憶えてる」1巻の冒頭、高1の春に美津留が静一に一目惚れした時に流れた風からはじまったふたりの物語。ふたりの間に春の風は吹いていた。
そして2巻を読んで気づいた英語のタイトル「Crush on you like spring thunder.」春風と言うよりも春雷なんだ!英語のタイトルの方が、一目惚れで撃ち抜かれた美津留の状態が直接的だなと思った。
日本語のタイトルは詩的でロマンチックで大好きだけど、英語のタイトルも真っすぐに伝わってきて素敵!
さて2巻は高1の夏!付き合って1か月。そして、はじめての夏休み!
はじめてのことをふたりらしく初々しく経験していく。そして読者もふたりのことをより深く、家族や過去などを知ることができる。
学校でのふたりとふたりきりの時のふたりの違いがすごくよかった。学校で友だちのふりをしながら、相手のいいところを見つけていき、憧れを抱く。そして、ふたりきりになって自分の気持ちや欲望を押し付けたくない、嫌われたくないから我慢する、知ってほしいけど恥ずかしいという想い。めちゃくちゃかわいい!!
2巻も1巻で好きだったふたりのまま!まだ成長途中で初心でかわいいけれど、それだけじゃなくてちゃんと芯があってかっこいいところも見せてくれる。
ネタバレなしで、ふたりと一緒にドキドキしたりキュンとしたりしながら読んでもらいたい!
青春真っ只中!いいな!とみんなでふたりの恋と初体験を楽しみましょう!
読み終わったら、また1巻から読み返したくなる。ときめき満載!やっぱりこの作品が大好き!