シンクロニシティ・オブセッション
ねねこ先生の作品の魅力が詰まっています。キャラが綺麗で見とれるし、ストーリーも最高です。生まれついた性質のために家族から、特に大事に思っていた妹からも疎まれるようになった悲しみはどればかりか。そのためやや自暴自棄にもなりがちな天川を止められるのは、唯一無二の存在である黒井だけ。それなのに相手を思うばかりに拒絶してしまう天川の気持ちが悲しい。黒井のガイドがなければ命さえ危ないのに、それさえも構わずっぱしってしまうのは、過去のトラウマのせい。諦めずにそばにいてくれた黒井に官舎だけど、黒井の黒さも見られてよかったです。