今回は呪われた第一王子と国唯一の魔石錬成士のお話です。
魔石錬成士の受様が幼児化した攻様の原因究明に奔走し
攻様の伴侶となるまで。
みなしごだった受様は魔石錬成士の師匠に育てられます。
魔石とは精霊たちの力を込めた特定の用途に使える
魔法の石ですが
戦で利用されて多くの命を奪ったことで
魔石錬成士達は山奥に身を隠します。
やがて平和利用の王家限定取引に限定されると
技術伝承が滞り、今や受様は国唯一の魔石錬成士です。
師匠と受様もまた山奥でひっそり暮らしており
受様の顔を知る者は王家依頼人のみな状況ですが
ある日雪深い山に
貴族らしい男が受様と魔石取引しようと訪ねてきますが
受様は陽光の精霊の助けで小屋を隠して難を逃れるも
上手く対処はできそうにありません。
夜に再び小屋の扉がノックされて戦々恐々としますが
明らかに大人ではない声に慌てて扉を開けた受様が見たりは
黒髪に雪を積もらせて身体を震わせた幼児でした。
この幼児が今回の攻様ですが
攻様は舌足らずな口調で「おれにましぇきをちゅくれ!」と
鼻水を垂らしながら尊大な態度で受様に命じてきて!?
何者かの呪いを受けて幼児になった攻様と
魔石錬成士である受様のファンタジーラブコメディです♪
攻様は24才になるこの国の第一王子ですが
見た目は3才で口がうまく回らず舌足らずな話しぶりながら
王家所有の魔石を使って移動してきた王家の人間で
受様が魔石を錬成する事に問題ないと言いますが
山奥で育った受様は世俗に疎く王子の名前を知らず
攻様を幼児とは思えないほど賢いと思っても
攻様の依頼を受ける気はありませんでしたが
帰れない攻様とともに過ごすうちに
師匠が自分を育ててくれた気持ちが分かっていき
わりと簡単にほだされちゃうのですが
幼児な攻様の舌足らずなしゃべりっぷりと
大人がかった態度のギャップが可愛すぎて
受様の気持ちがわかりすぎるくらい萌えました ヾ(≧▽≦)ノ
受様はどんな魔石が欲しいのか訊いてしまいますが
攻様は呪われていると言えてもどんな呪いかを口にできず
まずは口封じを解呪する魔石を作る事になります。
受様に可愛がられる攻様に嫉妬した闇の精霊が
夜だけ呪いが解ける加護をかけるという勘違いラッキーで
攻様の事情が明らかになるものの
闇の精霊の加護は夜しか効かず
攻様の呪いを解くべく受様が魔石錬成をするのですが
攻様に呪いをかけた黒幕は王宮権力を狙っていて
受様は意図せず王家の権力争いに巻き込まれていき
攻様の解呪と合わせてハラハラ&ドキドキ!!
攻様が受様を最愛の伴侶とするまで
とても楽しく読ませて頂きました (⁎˃ᴗ˂⁎)
亜樹良先生のイラストが可愛すぎて
ベストマッチでラブリーでコミカルな物語世界を
さらに盛り上げていたと思います。
今回はハドゥマサル王弟と
アスタイダルガの第四皇子のお話です。
受視点で攻様との婚姻で受様が変わり攻様の唯一となるまでと
攻視点で本編裏事情を含む夫夫となった2人の続編と
あとがき後にSSを収録。
受様は大国アスタイダルガの第4皇子ですが
兄達に比べ貧相な身体つきで顔貌も百人並みです。
アスタイダルガは北のソランガと緊張状態にあり
両国の緩衝地にあるハドゥマサラに金銭援助する見返りに
受様は王弟の攻様と婚姻を結ぶことになります。
同性同士の婚姻は互いの利を満たせば
円満離婚する事がほとんどで
受様はこの婚姻話を一もにもなく承諾します。
攻様は戦に明け暮れて妻を持つ機会がなかったと言われ
受様は攻様が不承不承でも誠心誠意尽くそうと思いますが
側付き1人だけを伴って現れた攻様は優雅な物腰で
振る舞いや受け答えに堂々とした品格がある男でした。
受様は皇子として誇り高くあろうとして緊張し
公の場では立場の上の人間からしか会話ができないのに
たどたどしくつっけんどんな物言いになってしまい
受様に長年使える従者も苦言を呈すほどですが
自身の態度に落ち込む受様は素直に従う事もできず
初夜も攻様と過ごす勇気が持てず誘えません。
はてさてこんな受様に
攻様との親睦を深める術はあるのか?!
雑誌掲載作のタイトル作に書き下ろし短編をつけての文庫化で
小国の騎馬隊長を務めた攻様と兄達のように
兄弟で唯一戦力外の書庫の主の受様の恋物語になります♪
攻様の生国ハドゥマサラは
騎馬民族で元は遊牧民という設定なので現代の
中央アジアからモンゴル辺りを思わせる世界感です。
受様は末子の皇子として生まれるも
武人の兄達のように体格や武術の才に恵まれません。
読み書きを教えた高名な師に才を認められたことで
時期王の長兄に書物に詳しい行商人達に価値ある書物を
集めさせた書庫の管理を任されています。
攻様に向ける態度はなかなか向上しませんが
ハドゥマサラに関する記述のある書物を読み込み
攻様が少しでも良い環境をと慮るなど
大国の皇子の矜恃を保とうと素直になれない
不器用者な受様が攻様との距離を縮めていく様子が
ほのぼのしくてニマニマしていると
2人が婚姻を結ぶことになった原因のソランガ帝国が
アスタイダルガへ攻めいろうとしている事が発覚
その突破口がハドゥマサラに危機が迫り
ハラハラもドキドキもMAXに!!
受様の知略と攻様の武功で危機を乗り越え
2人が夫夫として生きること選ぶ幕引きまで
とても楽しく読ませて頂きました。
書き下ろし続編も本編とは逆視点となる事で
本編では見えなかった攻様の本心が明らかになり
大満足な1冊となりました (^-^)/
今回は書店オーナーと会社員のお話です。
攻様の店の客だった受様が偶然のデキ事で
店主と客との関係を越えて番となるまでと本編後日談を収録。
この世界では男女の他にアルファ、ベータ、オメガという
6つの性別が存在します。
アルファとオメガは互いにフェロモンで惹かれあい
アルファがオメガのうなじを噛むことでつがいとなると
オメガのフェロモンはそのアルファにのみ
作用するようになります。
このような身体の相互作用は身体共鳴と呼ばれています。
受様はオメガ男性で
1人暮らしをしている会社員です。
日常用生活は滞りなく過ごせていますが
よく行く本屋で地震にあい、落下する本からは
店主に庇われたものの足首をひねってしまいます。
この店主が今回攻様です♪
しばらくして揺れは収まりますが
オメガにとってイレギュラーな対応は
他性よりも難しいものです。
ヒートあけでめまい持ちな受様が
大丈夫と唱えて落ち着こうとしていると
攻様が店の一角に椅子を出してお茶を提供してくれます。
攻様と話したのは初めてでしたが
攻様は店主としてたまに来る受様を覚えていて
穏やかに話しかけてくれますが
受様はなぜかそわそわしてしまいます。
そんな話をしているうちに電車の運休が決まり
受様がこれからどうするか悩んでいると
攻様は店の3階に泊まっていけと言いだし
受様は突然の申し出に驚きますが
攻様も自分の話があやしげと思ったようで
アワアワしてきてそんな攻様をみた受様は
厚意を受ける事にします。
"乗りかかった船"と言いかけた攻様が
"同じ船に乗った"と言い換えた言葉は
受様に安心をくれて・・・
雑誌掲載作をまとめての書籍化で
アルファの書店店主とオメガの会社員のオメガバースです♪
オメガの父とアルファの母の間に生まれた受様は
アルファの兄に守られて育ちます。
受様は自分が傷つくことで家族が傷つき
さらに受様が傷つくと過保護な状況に甘んじていますが
受様はかなり鈍いのは
たぶんこんな家族環境にも起因しているのかな。
それが悪いというのではなく体質的な制約をもつ
オメガとしての防衛本能だろうと思うのです。
ただ最初から受様に身体共鳴を感じていた攻様にとっては
とてももどかしく難儀なことだし
攻様自身もオメガよりも強者であるアルファの性に
大きく傷ついた過去があって
攻様のトラウマを知る友人や受様を心配する兄を絡めながら
2人が少しづつ近づいていく様子にワクワク&ドキドキ
とても楽しく読ませて頂きました。
アルファであるために、オメガであることを
相手への武器としないために
貴方を優しく包み込んでいこうとする2人の生き方が
とても素敵だなと思いました。
今回は辺境騎士団副団長との顧問事務官のお話です。
攻様と結婚した受様が甥と3人で幸せ生活のいろいろと
珍しい魔物が出たり攻様の家族に会いに行ったりの顛末と
甥絡みの可愛い幕間短編を収録。
受様は魔石加工職人の家に生まれますが
父母が早くに亡くなり、職人となった兄に育てられます。
受様は不器用で職人には向かず騎士学校に進み
狼獣人の友人に誘われて辺境伯領の私設騎士団入りますが
騎士学校を首席卒業の受様は事務仕事にも長けていて
副団長の攻様に請われて顧問事務官となります。
攻様は特別遊撃隊を率いる実力者であり
団長や大隊長の補佐から団員同士の仲裁まで
日夜騎士団のために多忙な日々を送る男ですが
馬車事故で兄夫婦が亡くなって甥を引き取った受様にも
細やかな配慮を見せて甥ともども受様を溺愛し
受様を伴侶にしてしまうほどの策士でもありました(笑)
最近王都では
貴族でも獣人族の特徴のない者は疎まれる傾向にあり
今年は王都で職に就けず、辺境騎士団入団希望者が増えました。
矜恃だけは高い見習い達が受様に絡んできたりしますが
人族だと甘く見ていた受様に手加減のない対応をされても
反省しない輩がいて面倒なことこの上ありません。
しかも辺境伯には王宮から国内警備の保安確認のためと
過去1年の領内の事故記録の提出を求められ・・・
既刊「うちの子は誰にもあげません!」続刊で
狼獣人の攻様と人族の受様のもふもふファンタジーです♪
既刊がMYツボ過ぎて今回もとても楽しみにしていて
期待通りとても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
攻様と受様の結婚は同居生活の延長でもあるので
受様の日常はそう変わった感じはしないのですが
攻様の方は自分のものとなった受様に遠慮がなくなって
狼人らしく独占欲が見えやすくなって笑っちゃったし
受様に倣って甥の誕生日に「これ全部くれ」ってやったり
甘やか度合いがめっちゃアップしてます。
受様も見習いに人族だからと舐められて
甥を抱っこ状態のまま蹴り上げて数メートル吹き飛ばしたり
剣の腕は折り紙付きの遊撃隊員がたたき割れなかった
大きな魔石を魔力でバキバキと砕いたりと
外見に見合わない(笑)男前度を発揮してくれましたし
受様の甥は天使度をさらにアップしていて
受様が「うちの子天才」を連発して感涙にむせび泣くのも
当然としか思えないような可愛さです♡
そんな受様達のほのぼのムードの影で
兄夫婦の事故の背景が少しづつ推察されていく流れなのですが
今回も不穏な匂いプンプンな「to be continued」でして
さらに続きを待つことになってしまいました。
楽しみが増えたと思えば嬉しいですが
早く続きを読ませてください!!
本シリーズは王弟の狼獣人と声を失くした猫獣人のお話です。
攻様達が保護下赤ん坊が巻き起こす騒動の顛末を収録。
受様はヴェルニルの猫獣人ですが
離せない孤児であることから
攻様との婚姻を嫌った王子の身代わりとして
ウェロン国の王弟の攻様に嫁がされます。
嘘を見抜くほどの嗅覚をもつ狼獣人の攻様は
受様が偽物と気づくものの純真でまっすぐな受様に
惹かれて番とします。
そんな攻様の受様への濃い匂いづけは
凄まじく本気な牽制となるほどですが
受様はそんな愛情過多な攻様に大切にされる事で
過去の呪縛からも解放されつつあります。
ある日、
攻様は兄王から近衛兵団の視察に
受様を連れていくように命ぜられます。
間髪入れずに断るのですが
受様が嫁いでから王城から出た事がないために
受様重症説や監禁説が隣国まで広がり
受様のお披露目で噂の払拭を図られたのです。
そして決行された城下視察は
攻様の溺愛ぶりと周囲威嚇の凄まじさ満載で行われ
受様も終始笑顔で楽しそうでしたが
受様が籠売りの店先で赤ん坊の入った籠を見つけた事で
事態は一変します。
「必ず迎えに来ます」と言う走り書きの紙をみた受様は
いくら待っても戻らなかった母の記憶を蘇り
胸が締め付けられます。
にわかに騒がしくなる周囲の喧騒をものともせずに
眠る赤ん坊は三角耳から猫獣人かと思われますが
狼獣人特有のふさふさ尻尾も持っていて!?
既刊「狼殿下と黒猫新妻の献身」に続くシリーズ4巻目は
受様の良くない噂の広まりと保護した赤ん坊が絡まっての
騒動となります。
本シリーズは
攻様の溺愛ぶりの半端なさがMYツボ過ぎるのですが
本作はさらにそれに磨きが掛かる騒動となっていて
攻様の溺愛の激しさと赤ん坊にまで焼く独占欲、
城内の人達をドン引きさせるほどの2人のラブいちゃぶりが
まずお楽しみポイントです。
受様達が保護した赤ん坊は猫獣人と狼獣人のハーフですが
異なる獣人達の交流が進むことが喜ばれる反面
純血を重んじる人達にとっては忌避すべきものという
相反する描写も丁寧に描きこまれています。
攻様達の赤ん坊の親探しと並行するかのように
赤ん坊の母親らしき狼獣人を探し回る一団と
攻様を尾行する猫獣人の存在まで絡めて描くことで
ワクワク&ドキドキさせられ
攻様を尾行した猫獣人の正体がわかると
受様と家族して過ごした仲間達との絆の強さに
ウルウルさせられ
赤ん坊の両親を巡る陰謀を
攻様や兄王が一刀両断しての幕引きまで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
最近のルビー文庫では4冊続刊はかなり珍しいですが
もっと続いて欲しいです♡
今回は元生徒の美容師と英語教師のお話です。
攻様が受様へのだしたちょっかいが本気に育ち
生き方を変えていく本編に本編後日談4話を収録。
攻様の両親は父親の浮気による離婚話があり
母親は常に情緒不安定な家に
留まる事は攻様には不快でしかありません。
長い夏休みのある夜もそんな家から抜け出して
中学の友人が年を偽って働くクラブに向かいます。
その日はいつもと違う雰囲気のイベントデーで
知り合いも見つけられずに退散を考えていると
見知らぬ男に声をかけられてる事になります。
友人に今日はゲイナイトだと言われた攻様は
マイノリティへの興味と手持無沙汰から
周りを観察し始めます。
すると妙に雰囲気のある男を目に入り
男が同じ学校の英語教師だと気づくのです。
彼が今回の受様です♪
受様はデキている男と待ち合わせのようで
じわじわと残酷な愉悦感に侵された攻様は
憂さ晴らしで声をかけると
受様は怪訝そうな顔をしたものの
攻様が高校の生徒だとわかると不愉快そうに眉根を寄せ
見逃してやるから早く帰れと言い放つのです。
思ったのと違う受様の態度に苛立った攻様は
受様の性癖をばらすと匂わせますが
受様には軽くあしらわれた上に元にいた男にも
邪魔者扱いされて撤退する事となります。
夏休み明け
攻様は校内で見かけた受様に声を掛けるものの
すげなく情け容赦のない態度をとられた事で
逆に好奇心が刺激されてしまいます。
攻様の好奇心がもたらしす未来とは!?
家庭環境から雑な生き方をする攻様と
偶然性癖を知られた受様の恋物語です。
初出は花丸文庫Blackですが
私はリメイクされたプラチナ文庫が初読みで
今回の再録ペーパーと記念本も所持しているので
改めての読み直しでしたが
いつの時代でも変わらない
生徒と教師という禁断な関係とともに
10代と言う若さと年下だからこその一途さな強さと弱さ
暴走する受様を受け止め阻む大人な攻様の強さと弱さに
キュンキュンさせられました♡
攻様は両親の不仲による家庭環境の悪さを
誰にも打ち明ける事ができずそれを忘れるために
友人や女子とのバカ騒ぎに興じますが
子どもにとって家は帰るしかない場所であり
そこから逃げる術を見つける事は難しいと思います。
それゆえに受様は
性癖と言う弱みを握った事で受様の優位に立ち
今までの交友関係とは違う新たな居場所をつくり
現実逃避を図ったのではないでしょうか。
受様はクラブで友人といた姿が素であり
教師として熱意を感じさせる描写はないものの
人生の先輩として大人として惑う攻様を見捨てられず
攻様に付き合い選択をしますが
受様の一途すぎる想いが夢見る未来を
攻様よりも長く生きた大人の分別によって
ともに歩くことを拒みます。
それは攻様に伝えたような理由ではなく
攻様に日の当たる未来を望むゆえの選択なのですが
攻様を傷つける言葉しか伝えられない
受様の胸の内を思うと辛かったです。
そして互いを思いあいながらも離れた2人が
再びの再会を果たし、2人が同じ時を生きる選択をした
幕引きまで読めてとても良かったです (^-^)/
今回は辺境騎士団副団長との顧問事務官のお話です。
兄夫婦の遺児を引き取った受様が
受様を気に入った攻様に囲いこまれて伴侶となるまで。
受様父は魔石加工の職人でしたが
10才の時に物盗りに襲われて母とともに亡くなり
受様兄は商業学校を退学して父の職を継ぎ
受様を育ててくれます。
兄は加工の腕は上がっていきますが
学校卒業できなかったために良い仕事を受けられず
生活はかなり苦しいものでした。
そこで受様は奨励金のでる騎士学校に進み
兄が最愛の相手を見つけると独り立ちするため
ライバルでもあるハーフの狼獣人の友人に誘われて
辺境伯領の私設騎士団入ります。
その騎士団の副団長が今回の攻様です♪
辺境伯領の広大な森には
魔獣と呼ばれる獣が跋扈しており
魔獣を退治し人々を守る事が騎士団の仕事です。
攻様は切れ者で腕が立つという評判を聞いた
熊獣人の団長が自らスカウトした逸材で
団長が投げ出した書類を捌いたり
騎士団の特別遊撃隊を率いたり
騎士達の夫仲を仲裁したりととても多忙です。
騎士団に入る騎士のほとんどが脳筋なため
隊長クラスでも事務仕事を嫌がるため
騎士学校を首席で出た受様は得難い人材として
顧問事務官に任命されてしまいます。
獣人の団員達をまとめる隊長クラスは曲者揃いで
苦労は絶えなくとも充実した日々を送る受様でしたが
受様の住む辺境領に移住を計画していた兄夫婦が
馬車事故で亡くなり、甥を引き取る事となっても
甥を抱きしめる事しかできずにいた受様に
さりげなく手を差し伸べてくれるのが攻様で・・・
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
改題修正しての書籍化で騎士団で髄一の実力者な攻様と
攻様に事務官に勧誘された受様の
もふもふファンタジーになります♪
タイトルとカバーイラストが萌ツボ過ぎて
発売をとても楽しみにしていたのですが
期待通りとっても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
受様が人族として舐められまくるシーンで
舐めた隊長と模擬戦をして1本とる痛快さや
飲み代まで経費にしようとする団長を
正論で打ち負かしたりする逆転劇的な要素と
受様の甥が天使のごとく可愛らしく
受様が狼獣人の攻様の耳や尻尾に興味津々で
攻様の耳ぴくや尻尾ふさふさを可愛いと目で追ってたり
攻様が受様を溺愛している事に
肝心の受様が全く気付かずにかますボケとか
MYツボを刺激する要素が散見していて萌まくりでした♡
冒頭が伏線となる受様の兄夫婦の逃走劇から始まるため
竜神族の義姉を巡って何かありそうだと思わせられますが
兄夫婦はすぐ鬼籍に入るため、彼らが狙われたという事実すら
すぐには判明しないほど謎が残されたままの「続く」なので
できるだけ早く次巻をお願いしたいです。
本作は腐男子召喚シリーズの
10巻達成年記念のスペシャル本のファンブックです。
本作は藤咲先生による描き下ろし番外編からスタートし
1~5巻についた特典類の再録
先生へのインタビュー、読者が選んだ名場面コーナーや
ゲスト作家さんによる機構漫画という
不男子シリーズがより楽しくなるお仕立てでした。
巻頭の描き下ろし番外編
『手のひらで踊らされているのは・・・?』をご紹介しますね。
ある日起きたら琴音が3人になっていました。
どうやらパラレルワールドの琴音のようで
3才のおこちゃまとアラサーで召喚された琴音に
凪は楽園かとつぶやきます。
チビ琴音に懐かれて「食べてしまいたい」と言ったり
アラサー琴音が凪に抱き着くのを見て嫉妬したり
とほのぼの&ラブラブなお話でした♡
腐男子召喚シリーズは各書店でいろいろな特典が付くため
いつもどこで買うか迷っているので特典類で
持っていないモノが読めたのはすごく良かったです。
カバー下に本編裏事情を含んだあとがきがあります。
こちらも忘れずにご確認ください。
特典類は以下の通りです。
1巻アニメイト特典・・・イ省高官からのコスプレエッチ
1巻コミコミスタジオ特典・・・ジルと琴音
2巻アニメイト特典・・・IF 腐男子学園編
2巻コミコミスタジオ特典・・・IF 不良と腐男子編
3巻アニメイト特典・・・IF 腐男子学園編2
3巻応援書店特典・・・琴音と由亜
3巻コミコミスタジオ特典・・・IF 不良と腐男子編2
4巻アニメイト特典・・・IF 腐男子学園編3
4巻応援書店特典・・・呉と景虎
4巻コミコミスタジオ特典・・・IF 不良とヤクザの息子編
5巻アニメイト特典・・・IF 腐男子学園編
5巻応援書店特典・・・遥と皓
5巻コミコミスタジオ特典・・・IF とある幼稚園からの報告編
ゲスト寄稿漫画の作家さんとタイトルです。
朔ヒロさん「呉さんに爪紅を塗ってあげる話」
ことぶきさん「みんな違ってみんないい」
あさ稲さん「特権」
すぎちよさん「腐男子召喚~オメガバ世界でαにハメられました~」
森キヨウさん「腐男子共感」
rugさん「第n回お悩み相談会」
慧さん「1122」
ホームラン・拳さん「雛、興奮する。」
穂高へきさん「素直じゃないおつきあい」
河合あめさん「魅惑の御子クッキング」
今回は辛い過去を抱えた小説家と売れない新人ホストのお話です。
受様が隣室の攻様に恋をして想いを恋を実らすまで
と新生活を始めた2人の後日談を収録。
受様は楽しそうとホストになりますが
現実はかなり大変で帰宅後は布団直行な毎日です。
そんなある日
へべれけで帰宅するも鍵が見つからず
部屋の前で面倒になった睡魔に負けてしまうのですが
気が付くと知らない人の膝に頭を預けていたのです!!
受様が膝を借りていた相手こそ隣室に住む攻様でした。
攻様は夜明け前にアイスを買いに行く日課があり
今日もコンビニから帰ってきたら受様が寝こけていて
そのままで凍死されるのも目覚めが悪いけれど
ゲイな攻様が受様を家に入れるのき抵抗があり
机を持ち出して膝を貸しつつ仕事をしていたと言います。
受様の事情を知った攻様は大家と連絡がつくまで
攻様の部屋で待てばはいいと態度を一変させます。
受様は上京して店以外の知り合いができたのは初めて
と単純に喜びますが
受様は先輩からもらったと攻様に見せていた
天国に行ける薬を攻様に飲まされ
エッチなことをされてしまい!?
漫画雑誌連載作をまとめての紙書籍化で
隣同士で住む小説家とホストのお話です♪
雑誌の新連載時に読んでいたのですが
初回の受様が天然系おバカキャラぽく
攻様がドSぽいラブコメなの!? と思っていたら
シリアスな展開でした。
受様は薬を飲まされておらず
受様がエッチでイキまくったのは
攻様の腕によるものだったのですが
受様は攻様に言われた「素直な子は大好き」を真に受けて
お付き合いを申し込むものの攻様の言葉は社交辞令なので
全く脈はありません。
当然な流れかなとは思うのですが
受様の勤務先の店長が攻様と高校からの腐れ縁で
攻様が"できる男が好き"と知ると攻様に好かれるべく
ナンバー入りを目指そうとするのですよ。
そこからかなり積極的に攻様と関わっていくことで
攻様の夜明けのコンビニ通いには悲しい過去があり
攻様は"ただ生きている"だけな人だとわかり
どんどんシリアスな展開になき
受様が先輩ホストの恨みを買って薬を盛られる事態となり
それは攻様の哀しい過去とも重なっていて
攻様が受様の手を取って前向きな一歩を踏み出すまで
ハラハラ&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました。
受様は素直過ぎて天然系なところもありますが
その素直な目と言葉で攻様が気付けなかった
大切なモノを差し示していてウルウルさせられました。
読了すると1話目から
巧みな伏線が張られていて秀逸な1作でした。
今回は騎士団副団長との伴侶の書記官のお話です。
生家でも婚家でも虐げられた受様が
大怪我から生還した攻様によって幸せになるまで。
ランドリア王国は政教一致の統治で
神に仕える聖騎士団は聖職者扱いのため
女性との性交や結婚が固く禁じられていますが
抜け穴として男性との性交と結婚が許可されています。
同性婚では身分高い方が主人、低い方が配偶者となり
配偶者はすべての行動に主人の許可が必要となります。
受様は受様の出産で妻が亡くなったことから
父に疎まれて育ちます。
中性的で可憐な見た目だった受様は
13才で公爵家三男である攻様と婚約しますが
二次性徴を終えた頃にはその特徴は消え失せ
結婚前から受様は攻様に愛する事はないと言われ
帝国騎士団の副団長となった恋人は
かねてより伯爵家の末息子の騎士と噂されており
夫夫仲はすこぶる悪い状況です。
王城で書記官を務める受様は
配偶者としての役割は果たせなくても
仕事で婚家に利益をもたらせれば問題ないのだと
思うようにしていました。
貴族の血筋を誇る室長は
祖父の代に叙勲で男爵となった受様を露骨に嫌い
過剰な仕事を振られて激務な日々を送っています。
その日は夕方に室長に押し付けられた
第二王子の帰還報告書を作成していたのですが
第二王子の護衛をしていた攻様が
大怪我を負ったと言う知らせが届き
急ぎ屋敷に戻った受様を待っていたのは
危篤状態の攻様でした。
医師も晩佐久市北状況に受様が振えていると
攻様の手が動いて腹部に辿り着くと白く光り
うっすらと目を開けて受様と目が合うと
状態を起こして這うように受様の元に辿り着き
「やっと会えた、もう二度と話さないから」
とキスされてしまうのです!!
攻様に何が起こったのか!?
そして攻様の言葉の真意とは!?
瀕死の重傷を負ったことで前世を思い出した攻様と
前世伝説の大魔法使いだった受様の
輪廻転生ファンタジーになります♪
出だしは受視点で進んでいくため
男爵家での過去や攻様や室長に向けられる悪意によって
受様がかなり理不尽な生き方を強いられていて
かなり辛いのですが
攻様が大怪我を負ったことで
前世の記憶を取り戻したことによって少しづつ
受様の状況と攻様との関係が変わっていくのですが
受様と攻様の関係性の変化に
腐敗した政治に対するクーデターが絡み
その背景に攻様達の過去が絡んでいるという複雑さで
ハラハラ&ドキドキ盛り沢山です ヾ(≧▽≦)ノ
前世を思い出したことで現世の記憶を失う攻様
攻様の恋人と言われる伯爵家の末子の騎士
母の身分が低いものの次期王と噂される第二王子
受様の前に地下書庫管理をしてた失踪した文官
かつて国を震撼させた悲惨な事件で落命した大魔法使い
大魔法使いの唯一の弟子で英雄と呼ばれる魔法使い
前世を思い出した攻様の言動が
受様をかなりぐるぐるさせている感もありますが
丁寧に張られた伏線が巧みで小気味よい展開となり
大団円までとても面白く読ませて頂きました♪