2巻まとめて読みました。
途中までは悩みまくる登場人物たちに
いろんな感情を抱きながら面白く読んでいました。
ですが、いざ周防の気持ちに変化が!?てところで
あれれ…となってしまったのです。
えっと…いたって普通の…
よく見るありふれたBLルートに入っちゃった…。
ここに辿り着くまではめちゃくちゃ良かったと思うんです!
柿谷と周防、それぞれが丁寧な心理描写とともに描かれていて、
どっちの気持ちも分かったり分からなかったりして。
ん~~~…。
ノンケなBの情をLにする過程ってこれしかないのかな??
なんか急によくあるやつー!なモノローグになっちゃって、
あれれ…ってなりました。
すごーく人気な作家さんの高評価作品なので、
期待しすぎたのが良くなかったかもです。
今までにない何かが見られるかと思って読んじゃいました。
もしリバじゃなかったら特筆すべきことがない…
って作品でした。
風俗店の受付で微笑む彼のことが気になって仕方ありません!
「お任せ下さい」
「タチネコ見抜けます」
このパワーワードよ!w
途中、主役そっちのけで
彼の再登場にテンションが上がっちゃったりして。
最初の笑顔で一目惚れでした。
主役カプにはぜんぜん萌えず…。
全部が文字で説明されてて、これ“丁寧”とは違うんじゃ?
だって漫画だよ?って思った。
平坦な物語は嫌いじゃないけど、
やっぱりここぞ!ってときには
深く抉られるような何かが欲しいです。
特に告白シーン…。
ところどころで感じる設定やキャラの思考への違和感を
覆してくれるものがありません。
一言で言うと物足りない、です。
単話で二話まで読んだ時点では神でしたが、
ラスト付近がバタバタで描写不足に感じられて残念でした。
コロナ禍の三角関係もの。
主人公の響が征司から尚人に乗り換えます。
「恋は理屈じゃない」の逆をいっているようなお話で、
すごく冷静に理性的に乗り換えられた征司の立つ瀬がない…。
征司は最後まで見えないキャラでした。
実は途中まで既婚者かと疑ってたんですよね。
征司の落ち着き方は帰る場所が他にある男のそれっぽい。
まあ違ったけれど、響じゃなくても良さそうでした。
乗り換えるからには言い訳になる
嵐のような何かが一つ欲しくなるんですが、最後まで凪。
もしかしたらそれがコロナなのかもしれないけれど、
つなぎとめない征司と流されやすい面を持つ響では
コロナがなくてもこうなっていた気がしました。
読後は空虚感に囚われてしんどかったです。