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この二人にとっての愛とは、をずっと考えて眠れません

バイオレンス色強めのBLかな、と思って少しの刺激欲しさに読み始めましたが、こんな生半可な覚悟で読むもんじゃなかったです。

以下、ネタバレ有りの感想です。

サンウとウジンは機能不全の家庭で育ち、様々なかたちで傷を植え付けられ、歪んだまま大人になってしまいます。そこは庇うどころか、なんなら同情や憐れみを向けずにはいられません。
けれど二人がしてしまったことだけを事実だけで考えるなら、間違いなく庇う余地なんてないんです。

それは終始一貫していて、最後の最後まで彼らは良くも悪くも人間らしく、その時の感情に支配されて選択を誤ったり感情の赴くまま言葉を吐いたりします。

読んでいて「報われて欲しい、でも報われちゃダメなことをしているし、でもあんな過去があったんだから、そういう過去があれば罪を犯していいのか?」という倫理観とか道徳心とかそこらへんへの問いかけが絶え間なく襲ってきます。

サンウとウジンが過ごした短い期間の中で、いつから、果たしてどのようなかたちで愛があったんだろうかと考えてしまいます。その愛とははたから見たとき綺麗に見えるのか、醜く見えるのか…。

少なくとも二人に必要だったのは、罪を重ねつつの共依存ではなかったんですよね。子どもらしく庇護を受けて育つとか、然るべきセラピーを受けて自己受容をするとか、もっと根本から歪みを直していく必要がある。
それでも二人は傷を抱えて歪んだまま大人になってしまった。偶然が重なって出会ってしまって、歪みがさらに歪みを呼んで、依存の道を行くしかなかったんです。

そこでおそらくこの作品を読む大多数の、二人から比べたらだいぶマシな境遇にいる読者の私たちが何を愛と見出すか、判断するのか……
これがこの作品を読むうえでいちばんの醍醐味だと個人的に思っています。

重厚なバイオレンスBLとして読んでも、ひとつのヒューマンドラマとして読んでも素晴らしい読み応えのある作品だと思います。迷っている人には是非読んで欲しい! 

余談ですが、お話のボリュームにも圧倒されました。韓国BL系はどれも話のボリュームが多い。ボリュームがあればできること描写の仕方などだいぶ変わってくると思うので、どうにか日本でもそういう長編作品の受け皿のようなものがあれば…と思ったりもしました。