突然変異によってαからΩになった優秀エリートな恒吉と、βからαに突然変異した隣人の麻川とのお話の続編です。
なんと言っても今巻では、帯に「ついに結婚へ」と書かれていて、店頭で目にした瞬間から期待大でした。
そして、1年記念から始まる冒頭。
さっそく結婚を意識した展開に、おお! っと気分が盛り上がりました。
で、当然親に報告する問題が浮上します。
麻川の両親はすでにいないため、恒吉の父親との問題にフォーカスが当てられますが、、、
ほかの方のレビューにもありましたが、私塾みたいなのをしている恒吉父。
そのせいで大勢の子どもたちが出入りしているのは、分かります。
が、大事な話をするときにまでそこかしこに子どもがいらっしゃるのはどうなのかなあ、、、
と、気になってしまいました。
そして、そのお子さんたちにも恒吉たちを品定めするミーハーな女性の母たちがいるわけで。
だからこそ、余計に引っかかってしまい、
ぇ…となってしまいました。
で! す! が!!
恒吉父に、恒吉がΩになってしまったことをカミングアウトする、麻川視点で見るあのシーンは、本当に感動しました!涙
描写というか、空気感がめちゃ良きでした涙涙
幼い頃から、呪いのような言葉を恒吉にかけてしまったことを反省し、謝罪。
からの、立派な息子であることは変わらない、と掛けたその一言に、子を大切に想う親の気持ちにグッときましたし、
これからの麻川との生活を歩んでいくなかで、将来きっとこの日の出来事は大切な記憶、経験となっていくのだろうと感じました。
辛い思いをした同士だからこそ得た幸せ。
ラストのコマでは、敢えての日常のふたりを描いたふたりに感極まりました。
ちなみに、メイト有償特典の小冊子は、出張からの、えちいちゃでニヤニヤしてしまいました♡
攻めが芸能人設定大好きマンなまりあげは。
攻めが俳優と知り、即購入しました♪
そんなお話とは、、、
俳優の和樹は、行きつけのバーでチャラい男・瑠以に声を掛けられ、一緒に呑むことになる。
が、酔い潰れてしまったため、ホテルで面倒を見るはめに。
しかし、瑠以は酔いつぶれたフリをしていただけで、ワンナイト展開に。
後日、瑠以は和樹の所属する事務所の新人として紹介される。
そこで瑠以は、和樹との一夜を脅しのネタに、同居を迫り、、
というお話。
帯のキャッチフレーズにもある、
スキャンダラスと言えば、スキャンダラス展開ではあるのですが、、
それ以上にお互いが孤独であることにスポットが当たった作品のように思いました。
というのも、和樹は一見してはたからみると両親、弟と恵まれた家族構成ではありましたが、誰も和樹自身を気にとめてくれようとはせず、
十六で家を出ることを決意するほど孤独を味わい続けていた生い立ちが。
また、瑠以は瑠以で、施設育ちということで、正真正銘のひとりきりでした。
ただ、瑠以にとって家族というものが存在することで、まさか和樹が孤独を感じているなど、到底理解が及ばないわけで、、、
隣の芝生は青い、、なんて言葉がありますが、その人でしか分からない苦悩や苦労はあったわけで。
そういった視点では、現代の闇を描いた作品のようにも思えました。(深読みしすぎかもですが、、)
現に、わりと序盤で和樹は瑠以の生い立ちを知り、仲間意識を持ち、むちゃくちゃなスタートを切った同居を受け入れていった描写があったような、、
帯やお表紙のちょっぴりえちっぽい雰囲気からだけでは感じ取れない、出逢ったことで孤独を補完し合ったBLでした!
かつて高校時代、軽音部のセンパイと後輩同士だったふたりが再会するお話。
CPとしては、バンドマンの後輩柾希×社畜リーマンの尚。
限界社畜の尚は、朝から最悪だった。
仕事が多忙すぎて溜め込んだ欲を発散しようと、えちなお店に入ろうとしていた尚は、男とぶつかって入り損ねてしまう。
それがかつて、距離を置いたはずの後輩柾希で、、、
という冒頭。
仕事と家の往復ルーティンに、柾希という新たなるルーティンが加わり、生活に潤いが生まれてきた尚。
けれど、柾希と女性アイドルとの熱愛が報道されて、、、
という展開。
何度もほかのレビューで述べていますが、
まりあげはは攻めが芸能系設定が大好物です。
そして、当て馬でも女性絡んでくるの大好物なので、この誤解によりすれ違いが起きそうな予感に、大いに胸を震わせられました。
が!!
かえって攻めがめちゃ努力の人で、一途すぎるほど受けのことをずっと好きだったことも判明し、
なにこれ……浄化系ヒーリングBLじゃん!!
黒髪攻めに浮気者はいないって、たしか昔、BL好きのセンパイが教えてくれたっけ!
などと、思い出しながらラストのライブハウスでの一曲に心ときめかせていました。(言い方古くてすみません!)
ベタな展開ですが、グッときました!!
良き!!
「無敵のベイビーブルー」のスピンオフではありますが、まったくこの一冊だけで読み始めても、楽しく最後まで読めますので、
ぜひ気になった方は、受けにとっては痛かったはずの青春の欠片を再度嵌め直す作業のような「メロイックラブ」をご覧あれです♪
亮介は、バース性が発言しないまま大学三年生になっていた。
そんな彼はαと擬態し、幼なじみでαの篤斗に十年近く報われない片想いをしながら、篤斗に近寄るやつらを追い払っていた。
そんなある日、亮介に発情期が訪れ、Ωに覚醒したことが判明し、、、
という冒頭。
ふたりとも両片想いだというのに、なかなかにすれ違います。
とくに篤斗の想いが、亮介に伝わりずらくて誤解させまくるなど、読んでいてもどかしいかぎり!
あんなにも篤斗自身、亮介のセコムしてるのに!!
と、思うわけです。
ちなみに、当て馬的ポジションのαが登場しますが、当て馬どころか縁結び的役割を果たしていて、なんだかいいやつじゃん……と思ってしまった方、正直に挙手お願いいたします笑
もれなく、まりあげはも手を挙げますゆえ、、
で、結局どうして亮介にバース性がこの歳まで出現しなかったかという理由にも、後々触れているのですが、愛ゆえと判明し、
やっぱり昔から期待を裏切らないセコム攻めだったか~~~! 篤斗!!
と、ニマニマしたオメガバでした♡
もう、まず最初のSSがよかったです。
じーんとキました。
そして、レビュータイトルでも触れましたが、今巻では尽と桐生、それぞれお互いの家族に今の関係を伝えられるかという問題が。
尽は、すでに性嗜好のことを家族へカミアしていることもあり、即桐生を伴い、父と妹へ会いにいきました。
とても優しく温かいふたりは、さすが尽ファミリー。
けれど、桐生母は、、、
ひどく辛い展開になるのだろう。
そうどこかで桐生同様、ヒュっと息を呑む一触即発展開が訪れるのでは??
と、身構えていましたが、想像していたほどネガティブ展開になることはありませんでした。
かつて出ていってしまった元旦那の件があり、未だに受け入れられない面がありつつも、ちゃんと桐生の母なのだなあと。
子が幸せになることが嬉しくないわけがない、と。
母の葛藤からの、ふたりの家にお邪魔したあのくだりに、ほろりとさせられました。
読んでよかったし、ふたりがよりを戻し、こうして支え合って生きていっている今をまた読めて、とても多幸感に溢れた続編でした!
コミコミさんの有償特典小冊子は、尽ファミリーと、締め切りと、大人のキスと、、、♡?!!
という、お話でした!
他者の体液から能力を向上できる人間をハチドリと呼び、その体液を提供できる存在をリリーと呼ぶ。
そんな世界で、
ハチドリがリリーを狙う事件が起きていた。
叩き上げの筋肉ダルマな狂犬刑事の虎崎は、バディによく逃げられてしまう。
それゆえ問題児ばかりが集まるX課で、ハチドリの刑事辰巳とバディを組むことになるが、まさかの虎崎がリリーと判明し、、、
という冒頭。
ハチドリ×リリーというcpなのですが、
ガタイよくて雄っぱい受けなのが、四方月先生作品だと思っています。
GUSHさんでの、特農ミルクファームに出てくるガチムチ受けが大変好きでしたので、
今度もまたガチムチ受けと、特殊設定のストーリーをとても楽しみにしておりました!
お表紙からも分かる通り、今回も予想を裏切らない顎髭ガチムチ受けが♡!
しかも、精〇まみれ? で、えちでけしからん雄っぱいを見せつけられてしまい、
何度、裸体と修正の白短冊の下にガッツリ思いを馳せてしまったことか、、、(切腹)
また、ハチドリBLという設定にあまり馴染みがなかったため、
最初は「リリー」ってなんだっけ?? と、確認しながら読んでおりましたが、
頭にその設定がインプットされると、
なんてけしからん設定なの?!!
しかも、ガチムチ受けの体液を提供ですって?!!と、場面場面で興奮するストーリー運びでした。
とくに、公開ア〇ルプラグ挿入時のコスプレ? 的受けの回が最高に良で、
ぜひとも苦手じゃない方には読んでいただきたい回でした。
また個人的には、カバー下の虎と龍の設定のお話も読んでみたいと思いました!
何卒、先生&編集部様よろしくお願いいたします!!
優秀なセンサー暁臣と、優秀な能力者の家系百目木に、唯一の非能力者として生まれた尊とのお話、続編です。
前巻で、暁臣を誰も助けてくれないと悲嘆に暮れかけた尊。
今巻の冒頭では、暁臣のガイドとして覚醒したところから始まります。
せっかく覚醒したのに、他のスピリットアニマルはまだ見えなかったりなど、本当に暁臣のためだけに覚醒した相性最高論のセンサーとガイド設定に、
これぞバディものBLの良さよ!!
と、興奮したまりあげは。
で、今回は暁臣がきっかけで、尊が攫われたりしてしまいますが、ふたりは離れちゃいけない唯一無二で、主従関係からの依存傾向なのは、
出逢った頃からのデフォでしょーーー!!
と、絶叫。
さらに、終盤の暁臣の決断に絶叫し、尊じゃないですが、どうせ影ながら一方的に尊を見守り続けるのはずるいですし、半身なんだから傍にいてボンドになってよーー!
と、さらに願っていたら、まさかのドラマティック
な片膝着いてのプロポーズ的ボンド提案シーンが。
ナ、ナニコレずるいのですが、、
暁臣さん…
ナニ、これ次巻でふたり…結婚しちゃうんですか?!!
と言わんばかりの頑な提案に、嬉し涙が。。。
二巻、悲しかったり悔しかったり、でも最終的に嬉し涙流したりで、情緒かなり揺さぶられました。
そして、タイトルのサイレントノイズのアンサー的セリフが、お表紙裏のカバーや本文各所に散りばめられて、
改めて暁臣の優秀すぎて、化け物呼ばわりされていたセンサーのガイドを務められるのは、出逢った頃から尊しかいなかったのだと確認でき、
その尊い関係に、めちゃ好きなBLだわ……///と、じわりました。
攻めが、受けいないと生きてけないほど生きる意味になっているのが大好物なので、二巻たまらなかったです!
個人的に、スピリットアニマルの宵が可愛すぎて、これからも暁臣には嫉妬しててほしいですし、尊にはベッタリでいてほしいです♡
万バズのBLとのことで、読む前から期待大!
吸血鬼のレアと人間のルキとの、異種族カプのお話でした。
一話ごとがとても短く、読みやすかったです。
しかも、その短いお話のなかでも、すでに四桁の時を生きているレアと、レアにとってはほんの少しの時間でしかにいルキとの寿命問題が取り上げられ、コミカルに、ときにシリアスにふたりの愛が描かれておりました。
とくに、レアがルキを好きすぎて、
大切にしたくて、
健康問題に対してアレコレ口酸っぱく言ってるのが可愛かったです!
そして、時折ルキによって表情乱されて、赤くなったりするのも超絶カワイイかったです♡
一見分かりずらそうですがめっちゃルキのこと、愛してるじゃんーー!
普段、ガマンしまくってるからリミッター外れたとき最高じゃんーー!
と、本当に最の高すぎて、身悶えました。(興奮による吐血)
種族が違うため、キスマがすぐに消えちゃうことや、一緒にいる時間は短いなど問題もあったりしますが、
基本レアがルキを好きすぎるので、いつか噛んでほしいなあと思いつつ、このままの関係だからこそ尊いのだろうと感じた一冊でした♪
ちなみに、コミコミさん特典の8P小冊子は、メイド服的なアレ…///でした♡
ご馳走様です!!(おい!)
コンビ結成十年、高校時代からの付き合いである小豆沢と司とのお話。
十年。
―― 十年で結果を出さなければ、司のコンビの相方である小豆沢は家業である老舗旅館を継がなければならない。
これは小豆沢をお笑いの世界へ巻き込んだ司が、彼の両親と約束したタイムリミットだった。
だからこそ、司は結果を出さなければ、、と、ひとり焦っていたが、、、
という冒頭。
鬼軍曹ばりに性格強めな司。
対して、図体はデカすぎるけれど御曹司育ちゆえにふわふわしている小豆沢。
正反対だが、高校時代から司に懐いてここまでついてきた小豆沢でしたが、
十年というタイムリミットを前に、ここへ来てそれぞれ抱く温度感が違う焦りに、まりあげははヤキモキしました。
が!!
小豆沢くんは絶対司のことを大好きすぎるよね?? と、ずっと信じて読んでいたら、、、
やっぱり、、、でした!感涙
もう、なんというか、、司が小豆沢を巻き込んだことで台無しにしてしまった将来だとか、苦悩するシーンからのコンビ解散を口にしたシーンは、相当の覚悟を決めた司の葛藤が伝わってきて、涙なしでは読めませんでした。
また、それに対する小豆沢の覚悟も、普段ふわふわなクセに、高校のときから司一筋なのが最高すぎて。(諦めて女の子と付き合ってた過去もありましたが、、)
お笑いと人情と恋と。
そして、ふたりを取り巻く周りの人たちも含め、すべてが最高に良き良きで、読んでよかったと思える一冊でした!
ちなみに、シリーズものです。
帯に、「シンデレラ」×「転生」×「ネームバース」とあり、期待大の今作。
ちなみにネームバースとは、運命の相手のイニシャルが身体のどこかに浮かびあがってくる設定のこと。
個人的に、大昔、身体に漢字一文字の痣が浮かび上がってくる某異世界トリップ少女マンガが大好きマンだったので、この設定を知った際にはかなり大興奮しました。
で、実際はというと、、、
主人公の「俺」は色々な世界を転生してきた脇役のスペシャリスト。
次に転生した先で、シンデレラの義兄のひとり「アンシェル」として転生し、妹のシンデレラと王子様をくっつけようと奮闘するが、まさかの王子様の運命の相手がアンシェルで、
しかも、アンシェルの身体にも王子の身体にもお互いのイニシャルが浮かび上がってきて、、、
という設定。
ベースは、本当にシンデレラストーリー。
シンデレラ的に、主人公の「俺」がネームバースという特殊設定により幸せになっていくストーリーかと思いきや、
ネームバースという吸引力の強さも含め、王子様に見初められ、幸せになっていくお話でした。
逃げ隠れする「俺」を探し出し、溺愛する王子は最高でした!
ただ、本当にシンデレラの展開をなぞるだけのような印象だったので、もっとドラマティックに揺れ動くネームバースも読んでみたかったかなあ、、、などと。(す、すみません、、)
少女マンガがお好きなBL初心者にオススメしたい、甘いストーリー運びのネームバースでした。