人と人との出会いにタイミングってとても大事な要素だと常日頃から思っていますが、まさにそれを描いた作品だと思います。
重いと疎まれて恋愛がうまくできなくなってしまったカケルと性欲を満たすためだけの軽い楽な付き合いを好んでいた井田さん。
彼らがもっと若い頃に出会っていたら間違いなく付き合うに至らず、また付き合っても長続きしないだろう2人が、色々経験してきた今だからこそ相手の温かさに気づき、必要だと感じ、なりふり構わず追いかけられるんだろうなぁと。
それでも井田さんが自身の甘えを許さずカケルの方を向いていない時には、辛そうなカケルに心臓がぐーっとなりました。
いいも悪いも相手に委ねられる温かい関係、とても素敵でした。
全体を通して言えばとっても焦ったくて、いやもう絶対両想いだろ〜と言いたくなるシーンだらけなのですが、まさにタイトル通りな2人が上下巻じっくり付き合っていくうちに大変愛おしくなっていく、そんな作品でした。
菊丸が主人公っぽくホストやったら実は隠れた才能が、とか劇的にホストで活躍してみんなに認められる、とかそんな感じになるかなぁと思いきやわりとずっと冴えないままくにさんに思いっきり迫ることもできず、逆にくにさんから離れることもできず、くにさんはくにさんで中々菊丸を捨て切ることも受け入れることもできず、なんとももどかしいのですが、そんな2人の気持ちがようやく通じたシーンは感無量でした。
最後に投下された中々の爆弾、そこから何を見出すか、それぞれ解釈が分かれるのかなぁと思ったり、、ぜひネタバレなしで読んで欲しいです。
悪いえっちなお兄さんだよ〜〜〜(大歓喜)
別にひどいことを言ったりやったりしてるわけでもないのですが、敦くんに悪感情をもつ仲間に対してフォローするわけでもなく、敦くんが自分に沼っているのをただ淡々と見守り、それでいて周囲をたらし込んでいく何を考えてるのか読めない感じが最高に悪い…こんなん受け初心者の敦くんが沼らないの無理でしょうよ…
そしてそんな敦くんもスタートがフォローのしようもないくらいひっどい態度を取っちゃってはいるのですが、そこから生意気な受けという設定で続くのではなく非を認め素直に謝ることができるピュアでチョロい男の子だというのがまたこちらの可哀想な受け欲を満たしていくんですよ…すごいなぁ〜〜!!
ハッピーエンド…??みたいなラスト、うううう、、これ続刊ない可能性があることが恐ろしい、、頼むから敦くんに特別感を出してくるさつきさんを拝ませてくれ…そして敦くんに幸あれ…
本当に橘先生どんどん可愛くなりますね!?
小田切先生といるオフモードで照れ顔デフォになってきてるまであって、さらにそこに小田切先生に素直に言葉で伝えるを実践してきているので可愛さに悶絶してしまう3巻でした。
特に3巻では2人、というか橘先生の頼れる先生モードを久しぶりに見たのでそのギャップにさらにやられます。
そして場面の緩急がすごい!!
1コマ前まで大好き〜って思いを真面目に伝え合ってきゅん、と感極まった顔してたかと思いきや次のシーンではかなりアホエロな発言をかましてくるの、まさにうすいしっぽ先生ならではで大好きです。3巻での推しシーンは受けフェ未遂で暴発する小田切先生です。最高に面白かった!!笑
どんどん可愛く素直になる橘先生に嫉妬イベ発生の予感!!悶絶全力待機、次巻楽しみです!!
まだまだ商業では中々見ないガイドバース、いちかわ壱先生が描いてくださるとは…本当に嬉しいです!!
幼馴染+主従関係+ガイドバースという盛りだくさん設定に執着攻めと自己肯定感低い受けというもう設定見ただけで沼確定な作品ですが、読んでも最高でした。
まずガイドバースって秀でた五感を持つ有能なセンサーが信頼をおくガイドがいなければ生命を維持することすらできないっていう依存設定に大変萌えるのですが、今作は五感全てが秀でている異次元のセンサーである暁臣にとってどんなガイドでも無駄でガイドですらないミュートの尊さえいれば大丈夫というのがまず最高です。そして物語が進んで、最終的に死に瀕した暁臣を助けることができるのは尊だけだというのが名実ともに明らかになり、どんなに優秀な暁臣でもその生殺与奪権を握っているのは尊だという2人の関係性の依存度がどんどん高くなっていくのがもうたまらないです…!!!
そして1巻は基本的に尊が引き気味で自分がいなくなることで暁臣を幸せにという思考で動いているのですが最後の最後で引くのではなく一緒に生きることをを選ぶという結末になったことで2巻はまた違う2人の関係性が見られるのではないかと期待が高まりました!!つ、続きが早く読みたいです!!楽しみ!!
隠しきれない恋心、胸が引き裂かれそうな切なさ、そばで守ることができない無力感、本音を打ち明けられない悔しさ、生きていてさえくれればという切実な祈り、命の駆け引きという緊張感、真実が読めないストーリー展開、本当に怒濤の展開を見せる感情がぶん回される作品です。
何より絶望とド緊張が続いた後にぐわっと明るく安心感のある展開持ってくるのあーーー!いい意味で最高の2巻のラスト〜!!ってなりました。
カラー絵も最高です。
激しいなぁ緊張感あるなぁと思っていた1巻は全然穏やかでジーノとダンテにとって宝物のような幸せな時間が描かれていた部分だったのかと呆気にとられてしまうほど怒涛の2巻です。
手に汗握りすぎて読後はヘトヘトです。本当に好きです、最高です!!
GW電子書籍大型割引でこちらの作品に出会うことができました。
シリーズ4作一気読みです。最高でした。
メインCPの2作目です。
BL作品の中でも珍しくぐうの音も出ないほど水谷がやらかしてしまい、2人の仲がこじれてしまいます。なんとかしないとと思いながら中々行動できない水谷にもどかしく切なくなりましたが、それ以上に沢木が裏切られた~と思っているわけではなく、年上の方がいいんじゃないか、自分じゃ足りないんじゃないかと思い悩んでいた本音にたまらなく切なくなりました。
不純の時からなんとなく不安だった水谷からの好きがより明確に形になったのが実感できたのもすごくよかったです。
まだまだ経験も浅い2人を周りが助けるという展開も、大きなすれ違いがきっかけでより仲を深めたという結末も本当に最高でした。
まさに2人の成長を感じた1冊でした。
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シリーズ4作一気読みです。最高でした。
まず1作目にあたる「放課後の不純」
シリーズを最後まで読んだからこそ総評として浮かんでくるのは青いな~という感想です。
途中水谷から沢木に性欲処理という言葉が投げつけられますが、最初はまさにそんな感じで始まりが唐突だったのもあり、沢木は恋人という存在への興味と性欲処理の面が強い印象で、逆に水谷はただ流されているだけなんじゃないかと2人の気持ちが見えずソワソワしてしまいました。
でもそういう風に見えつつもすれ違いそうになれば都度言葉や行動を尽くして不器用ながらも大切にしたいという気持ちがちゃんと伝わってくるのに高校生らしい青い恋が見えてたまらなくなりました。
しみじみといいなあと思った1冊です。
不穏な雰囲気で始まり、小田切先生からのとんでも執着に振り回されるダークめなお話かと思いながら読み進めてきましたが、2巻で一気に展開が変わってきた感じで、それが大変好みでした。
小田切先生がとんでも執着攻めから意外と細やかに橘先生を見てる溺愛執着攻めになった印象です。橘先生の悩みとか変化にすぐに気づいてすぐに甘やかし態勢に入るし、好きを言えない先生を大丈夫ですよ~って安心させるし、溺愛度増し増しな感じがたまりません。
そしてそれを受けた橘先生が徐々に小田切先生への気持ちを固めてきて自分から伝えたい!と変化していくのがまた最高でした。好きを自覚した橘先生の表情、行動、発言、どれをとってもかわいいこと!!相変わらずちょっとツンケンしてるのもまたとても可愛いです。
2巻で2人の関係性がぐっと進展しました!3巻も早く読まなきゃ!!