いきなり3巻から読み始めたら、あれ?2巻ってどんな終わりだっけ?ってなって、2巻読んでいたら、そーいや1巻ってどんな感じだっけ?ってなって、結局1巻から通して読み直すことになりました^ ^
でも1巻から読み直して結果良かった。
今巻ではウェレのことについて詳しく追っているので、1巻に出てきたクロとウェレとの関係性とも照らし合わせながら読むと、より3巻のストーリーがスッと入ってくると思います。
ウェレはこの作品で結構重要なキーパーソンです。彼を知るはこの世界の幸せを知ることに繋がります。ウェレとノアとの繋がりは深く、ミステリアスなノアのバックボーンも露わになる今巻は、めっちゃくちゃ内容が濃いぃぃです!
基本的にはこの3巻はルカの妊娠から出産、子育てのお話ですが、そんなことも忘れてしまうほど、ノアのエピソードの読み応えはすごかった。アダムとイブのような神話的な趣きも含んだ世界観の演出が非常に独創的で、ノアの話だけで別立ての作品が一本できるのでは?と思うくらい面白かったです。
そんなノアのサイドストーリー的な話に惹き込まれながらも、やっぱりメインはルカの赤ちゃんのことでしょう。さすが完結巻って感じで、全部の不安要素がうまく回収されていくことの安心感はハンパなかったです( ´∀`)
ひと言で言うと、ザ・大円団!!
これ以上のハッピーエンドはないのでは、というくらいの幸せエッセンスがたっぷりです。ルカが安心して出産と子育てができることを最優先に考えた定住の選択は正直なところ意外でしたが(1巻の最後ではそんな風に見えなかったので)、人間と神が共存しているコミュニティって何だか面白い。ていうか馴染みすぎてて笑っちゃう^ ^
しかも神が3人も(笑)
たくさん家族が増えて、随分と賑やかになりました。
出産シーンは凄かった……クロの涙にもらい泣きしちゃったよー
血は繋がらずとも皆ファミリーで、和気藹々と仲良く馴染んでいる姿にホッコリ。親になっても相変わらずラブラブなクロとルカにもいっぱい癒されました♪
ラブのモードのとき、クロが途端にコメディアンになるのが最高ですね!
子どもを産んでからの久しぶりエッチは濃厚で、キャーでした(〃∀〃)
描き下ろしの精通エピソードのブッ込み方も最高!
完結巻に相応しい素晴らしいエンディングに読後感の余韻がいつまでも消えません。
クロとルカたちのその後の短編集が制作中とのニュースを聞いて、楽しみがまた1つ増えました^ ^
最高に面白くて、最高にハラハラして、最高に切なくて、と。色んな意味で感情がヤバかったです。
甘さに浸りたい…けど、そうはさせてくれない。かと思ったらまた甘いシーンがきて、かと思った矢先にまた切ないシーンがきてと、アメとムチがエグい(笑)ですが、このアップダウンがこの作品を楽しむ醍醐味で、読者の心を激しく揺さぶるストーリー展開が素晴らしかったです。
チキンハートな私は、そんな展開にいちいち反応し、ウガーッとなったりデヘヘとなったりと顔面が忙しかったですが、主人公のエルフィーが腹黒弟に嫌味をネチネチ言われてるときは、タブレット(電子書籍です)の画面にビビが入るんじゃないかと思うくらい、強い力が入ってしまいました。物語の世界に入り込んで読み入ってしまう悪いクセをどうにかしたいといつも思いますが、いやはや…無意識なもので(^^;;
そうなっちゃうくらい、作者さんの綴るこの世界にどっぷりでした。
つがいがゴールじゃなく、つがいがスタートというワケアリ感が非常に面白い入りです。
一夜の過ちによってマチガイの相手とつがい関係になったやらかしから始まるホンモノの恋のストーリーで、穏やかな感情ではいられないハラハラとドキドキの展開に、途中息切れ起こしそうでしたが何とか踏ん張りました。もーんのっすごい読み応えです。
エルフィーが当初思い描いていた幸せのビジョンがどんどん崩れ、事故つがいで夫となったクラウスへ恋心を自覚していく想いの変化が何と言っても見どころでしょう。
エルフィーはクラウスに良い印象を持っていませんでしたが、クラウスはずっとエルフィーのことが大好きだったというまさかの事実。つがいとなってからはそりゃあもうエルフィーを溺愛しまくります。クラウス的には"ラッキー"なつがい事故で、嬉しさ爆発のクラウスが健気で可愛かったです^ ^
攻めの溺愛に絆されて好きになっていく。ざっくり言うとそんなストーリーではありますが、話がそう簡単にいかないのは、エルフィーの双子の弟と片想いの相手・フェリクスの存在があるからです。
ハッキリ言うと、弟とフェリクスはヤバいヤツ。
どんなヤバさかは実際に読んで実感してもらうとして、私がタブレットの画面をバキバキにしたい衝動に駆られたのはコイツらのせい。とだけは言っておきましょう(笑)
弟の企みやフェリクスに隠された真実に迫りつつ、エルフィーのクラウスへの想いはどんどん増していきます。クラウスは元々弟の想い人で、エルフィーがつがいになったことで弟の気持ちを踏みにじってしまった負い目が問題を二重にも三重にもややこしくしちゃってるんですよね。ある意味、エルフィーの自業自得的なところもあるのですが、つがいになったからこそ隠されていた真実が明らかになった部分は否定できません。
シリアスな展開から、隠されていた真実の暴露に至るまで片時も目が離せませんでした。
この夫婦関係は、つがい関係は、そして兄弟の関係はどうなるのか。
複雑な様相を極めるストーリー展開は、ハードモードにシンドいときもありましたが、乗り越えた先の景色は素晴らしい眺めで間違いないです。
心も身体もちゃんと"つがい"になった彼らの姿は何度見ても楽しくて、タガが外れたクラウスの溺愛は最高の糖度。タイトル通り、「夫が俺を離さない!」2人の甘さにたくさんに酔いしれましたヽ(´▽`)/
DomとSwitchのカップリング作品はそこそこありますが、Switch側がほぼSub化しちゃってるような作品が多い中、こちらの作品はSwitch性の中にあるSub性もDom性もまるごと受け止めてカップルになっているのがすごく良かったです♪( ´▽`)
Switch性を理解しつつお互いがWin-Winになるようなプレイがものすごく印象的で、コマンドの内容そのものより、声色や触る手つきといった部分でも身体が満たされていくプレイは、官能的かつ美しく描写されていてすごくドキドキしました。
Switchが故の苦悩にフューチャーしたストーリーは、これまで読んだことのない新しい視点でした。DomにもSubにもなれるのがSwitchで、どちらかというとどっちにもなれるオイシイ性かと勝手なイメージ持ってました。だけど、どっちにもなれるということは、どちらにもなりきれないということでもあるんですよね。
言い換えれば、自分の自我やアイデンティティの問題にも派生するわけで、これってなかなか深刻な問題だと思います。これまでSwitch性のことなんてDomやSubの脇の存在みたいにしか思ってなかったけど、結構奥が深い。ふう…色々と考えさせられました。
甘いシーンもあれば、苦しいシーンもあって、特にDomの西條の怒りを買ったときのプレイシーンはあまりにも東乃が健気でいじらしくて涙がドバドバでした。
作者さんの心情描写が巧みで、ものすごく惹きつけられるストーリーは圧巻。お互いに好きの気持ちに辿り着く過程も納得ですし、サブキャラのオーナーやさやちゃんも素敵な見守りをしてくれているのがとっても素敵でした(*´∀`*)
東乃のDom性もSub性もまるごと受け入れる西條とのプレイは幸せの塊です。しっかりと東乃のDom性に反応しつつもちゃんとプレイとして成立している甘やかなプレイが最高です!
DomSubの王道ストーリーではないけど、だからこその奥深さが垣間見えた絶品作。読後感も素晴らしく、ずっと余韻に浸っています。
これまでのか弱きΩ像をぶち壊す、新タイプのオメガバース!
Ωであることに誇りを持つ一紗と、一紗の舎弟の鬼塚ブラザーズとの"運命の番"ポジを巡る攻防戦が楽しいお話でしたヽ(´▽`)/
Ωの一紗がとにかくカッコいいです!
キリッとしていて真っ直ぐで、ブレない心意気がオトコマエ。助けた学生たちを次々とファンにさせていくカリスマ性もあるキャラクターで、やること成すことがイケメンです。
そんな一紗に惚れ込んだ鬼塚兄弟は、共に一紗の人助けや世直しのフォローに回る用心棒的存在です。3人でいる姿は、水戸黄門のようで、助さん格さんの如く、常にピタッと一紗の側についているαの兄弟です。
これだけ聞くと、Ωが強い世界観なのかしら。と思いますが、そんな感じではなく。Ωの立場は低めに扱われていて、作中で一紗は危ない目に遭ったりもしています。ですが、話としてはそんなに重苦しくないストーリーで、ベースはコミカル・ギャグ要素が強め。ワチャワチャとした学生生活の一面を覗き見ることができます。
実は鬼塚兄弟は一紗の運命の番で、ヒートのときには側にいてピンチ状態…などなど、スリリングな状況に遭遇しながらも、少しずつ気持ちを意識していく3人。
番えるのは、確かにαとΩの一対のカップルなんでしょうけど、なんだろ……このストーリーの感じが、3人仲良くがずっと続きそうなって雰囲気があったので、急に鬼塚兄弟のうちの1人とだけ良い雰囲気に…っていうのが、あまりしっくりこなかったです。ご都合主義的かも知れないけど、トリオでどうにかならなかったものか……
セックスのときも、いつもいる人間が1人欠けてる。なんだか違和感…と思うくらいに、一紗プラス鬼塚兄弟の水戸黄門トリオが馴染んでいたので、私の中ではちょいモヤなエンドでした。
そこだけですかね、引っ掛かったのは。その他のストーリーはめっちゃ面白くて爆笑の嵐でした^ ^
個人的には、一紗のお父さんがイラッと。どーにかギャフン展開ないかと思ってたけど無かったので、妄想で黄門さま的成敗を実行しときました(笑)
筋肉フェチボーイによる陥没乳首突出トレーニングストーリー。
良いですねー、この学生のノリ( ´∀`)!
おバカで可愛くてエッチで。これぞDKBLの醍醐味でしょう!
テンポのいいサクッと明るいストーリーが読んでるだけで元気が出ます^ ^
陸上部の菅の筋肉に惚れ込んだ赤城のアプローチに押されて、秘密のちくトレに励む2人。さてさて、これはただの親切心からから?興味からか?それとも……といったら、2人の関係性の変化にご注目です。
陥没した乳首を出すことの目的だったのが、いつしか恋心が芽生えていく過程が、ああ楽しいー^ ^♪ 菅がかわいく反応するのも面白かったです。
イチャイチャも赤城の菅の可愛がり方がちょい変態チックで、そんなところも最高に楽しかったです!
いやっ…うわっ……これはっっ……
さ……最高祭りじゃーーーー!!(=´∀`)人(´∀`=)
たった17ページの世界。しかしこの17ページの中に詰まった2人のBLの破壊力はとんでもなかった。あわやキュン死にしそうでした…
なんてことないキスのみのストーリーです。しかし、なーんだキスだけかよ。なんて思っていたら痛い目みます(笑)
このキスシーンはキスシーン界でもトップクラスのキスじゃないかと思う。ほんのりエロさもあるけど、きれいとか可愛いとか、ドキドキやキュンキュンといった色んな素敵形容詞をギュッと詰め込んだ最高峰のキスシーンです。素敵すぎて何度も何度も読み返しちゃいました^ ^
キスのことばっかり言いましたが、ストーリーとしてちゃんと成立していて、この流れからのこのオチの展開はすんばらしい…!!スッキリとした読みやすい内容と、誰もが納得と期待のエンドは、たった17ページですが至高の17ページです。
2人のビジュアルも文句なしに素晴らしかったです。
神さま、作者さま。お願いです。
このカップルのその後のストーリーをぜひ追わせて下さい!
こんなにもお互いに想い合う純粋培養のような恋を見たことがあったでしょうか。
もう、読んでて切ないし苦しいし心臓ギューってなるし途中から涙ボロボロ溢れるしで、随分と汚い目の周りになりながらも読む手が止まらないのは、ここにあるストーリーがあまりにも純愛に満ちていて、私のハートを掴んで離さなかったからです。
タイトルからは諦めの滲む物悲しさが表れていますが、読んでみると大好きな幼馴染みを一心に思う愛情に溢れています。
親友だった幼馴染同士の2人は、いつしか距離を置くようになっていたものの、幸平(受け)からの告白…そしてセフレ関係となり、かろうじて繋がりを維持する不安定な関係へと変化。幸平サイドの気持ちが非常に切なく映りました。
が、しかし。
一見すると不毛で、実りのなさそうな恋の姿をとっていても、その裏では激しくも純粋な恋心が大爆発で、両者の視点展開がそれを上手く誘導しているところが、この作品の素敵ポイント。その鍵を握るのは、ズバリ攻めの陽太のホンネの部分です!( ´∀`)
攻めの陽太は身体に刺青が入ってるちょっと怖い系の美人。セフレが5人いるとか、ちょっとヤンチャなイメージがある幸平の幼馴染です。
そんな彼が、なんとまぁなんとまぁ……ドがつくピュアボーイでして(笑)
幸平のことをずーーーーーーーっと一途に思い続けている、ピュアでチェリーな不器用ボーイ。彼のこのギャップたるや……グフフ( ̄∀ ̄)ニヤニヤ砲が止まりません。
陽太のすることなすこと全てが幸平に絡んでいます。
刺青を入れたのも、距離をとるようになったのもそう。この男の恋はまるでブレがありません。
あまりにも幸平を想うがあまり距離を置いてしまったけど、その分想う気持ちは相当に強い。拗れまくってるのが何とも言えませんが、ご安心ください。陽太サイドの視点展開で、彼の気持ちは大爆発!!加えて、過去の陽太の謎行動も全て大暴露されています(笑)
幸平の陽太への想いは勘違いが故に切ないのがメインですが、陽太のちょいストーカー入ってる執着愛は面白すぎて大爆笑でした。知恵袋的な掲示板投稿にも笑っちゃったし、ちょっとした小ネタが最高すぎ。陽太が可愛いくてたまりませんでした!
2人の恋を見守る友人たちの存在感も大事なスパイスで、彼らの恋の進捗には欠かせません。それに、この作品には恋模様だけではなく、シリアス展開も見どころです。
陽太に対するストーカー事件や、幸平の父親の一件はハラハラドキドキでした。
幸平の不憫な家庭環境には胸が痛くなりましたが、そんな辛い過去に陽太という存在がいることで救われていく2人の特別な関係性にはウルッときました。
好きという感情に、これでもかと根拠をつけていく丁寧なストーリー作りはさすがの作者さんです。ああ……彼らは惹かれるべくして惹かれ合ったのだなと誰もが納得できるはずです。
作者のSKYTRICK先生は、登場人物たちの心情描写や惹きつけるストーリー展開が非常に巧みな作家さんだなという印象です。
切ない中にも甘さを出す、ツンな中にもデレを混ぜる。読者心が分かってらっしゃる物語の構成と、両者サイドの視点展開はお見事でした。
純度の高い純愛と深みのある一途さ。…そんな想いをビシビシと感じるひたむきな恋心に完全沼ハマりでした。
タイトルだけでは分からない濃密な恋の物語に溺れてみませんか?^ ^
読めば分かる、読まねば分からない最高のピュア恋の世界へぜひ。
あんまっっ!!(〃∀〃)
何気ない日常をのんびりと穏やかに過ごす、2人の2人による2人のためだけの休日。誰にも邪魔されない穏やかな空間だからこそ垣間見えるリラックスした表情がすんばらしい〜〜!!癒したっぷりの番外編でした。
本編だとこうはいかない、さすが番外編(笑)
番外編の短いページの中に詰まった白樺と黒井とラブラブオーラが最高の眺めでした。
派手なエピソードは何もないけど、1日の始まりから終わりまでずっと一緒にいられるということが、彼らにとっての何よりの贅沢な時間でしょう。エッチもしてデートもして、一緒にご飯食べてと……この2人もこうやって休日をまったりと過ごすんだなあと思うとホッコリ気分でした。
幸せのお裾分けたっぷりと頂きました!ヽ(´▽`)/
読後の余韻も最高です♪
安西リカ先生といえば、現代日常ものBLのイメージが強い作家さんの1人。
センチネルバース設定の作品を手掛けたとあっては、読まなきゃっしょ!……ということで購入です^ ^ BLと事件の部分から楽しめるストーリーでした。
センチネルバース自体、小説コミックス合わせて私はまだ数作品くらいしか読んだことなく、ザックリとした知識しかないのですが、事件のあらましや犯人に辿り着いていく真相究明は複雑であるにも関わらずすごく読みやすかったです。
滑らかな文章の読み心地が良く、登場人物たちの相関関係も分かりやすい。読み慣れないジャンルの設定でもスッと入ってくるストーリーのお陰で、物語の世界に没入出来ました。
警察組織に所属するセンチネルとガイドの2人が主人公で、センチネルの中条の能力を吉積がサポートすることによって事件を解決していくストーリー。それと同時に恋愛関係にも発展していく2人の関係が見どころです。
中条のキャラがちょっと変わってて、センチネルという能力を持つが故の特性といいますか弊害なんですが、情緒が育ってないんですよね。空気が読めないとか、倫理観の欠如みたいなところがそう。センチネルの力を最大限に引き出すにはガイドとの"絆"が必要だってことで、中条はいきなり吉積にセックスしようと持ち掛けます。
硬派な吉積はキッパリと断るのですが、中条はどうにか吉積とセックスできないものかと諦めず、ずーっとセックスしたいセックスしたいと考えていて、まあまあしつこいです( ̄▽ ̄;)
一応、中条がセックスにこだわるのに理由もちゃんとあります。ありますが、セックスセックス言いすぎていてビッチかよって途中思ったくらいです(笑)
そんなこともあり、身体から始まる系のセンチネルバースストーリーってことになりますね。結局、セックスしちゃいましたし。
身体の繋がりから2人の絆が深まっていく、そして好きになっていくそんなお話です。
センチネル能力を高めるための手段としてのセックスから始まる恋愛模様は、ストーリー重視というより展開重視みたいなところがあって、もう少し顕著に関係を進めていって欲しかったかな。センチネルとガイドの間にある"絆"というものがチープに見えたのがちょっと残念でした。
事件の解明や中条の身に起きた身体のリスクについては、ハラハラもしたしドキドキもしました。特殊な能力故に国に庇護される対象だけど、愛国心や"役に立つ"ことの精神の植え付けには闇深さを感じるところで、そこんところの読み応えはすごかったです。
中条の中に根付いた使命感は、彼が異常にセックスにこだわっていたこととも関係があり、彼の自己犠牲がベースにあることを知ったときはやるせない気持ちにもなりました。
吉積との出会いによって身も心も救われていくエンディングは感動的でした。彼らの中に生まれた本当の絆を実感できたことに安堵の思いでいっぱいです。
……で。
結局何がしたいのかさっぱり分からないまま終わってしまった謎作品。
3人仲良く恋人に…?というわけでもなく、どっちか1人に絞る…?というわけでもなく。何の関係もつかないまま、とりあえず3人ルームシェア続行ね。って感じの、ただのルームシェアメイトのままで話が終わってしまいました。
こんなワクワク感のないエンディングがあるでしょうか…
不思議な三角関係が成立していきなり終了してしまいました(T ^ T)
これが続きがあるのであれば、多少は納得もいくのですが、どうやらそんなことはないようで……オチのない何とも締まりのないストーリーです。
七生を取り合うラブトライアングルストーリーで、社長の羽瀬川にもいい顔し、大学生の圭吾にもいい顔し……七生ってすんごい流されるタイプ。そして無自覚小悪魔です。
なにあの、至るところでのラッキースケベ展開は……ワザとでしょ。ワザととしか言えない煽りに、笑っちゃうしかありませんでした(^_^;)
なんだろ、七生があざとく見えてしまって、結局このルームシェア生活を維持するために、2人の好意を利用しているような気がしてなりません。七生の本心があまり見えなくて、このBL関係をどう見たらいいのやらって感じです。
羽瀬川を選んだのね、って思いきや、圭吾にも付け入る隙をちゃっかり与えちゃってるので、2人を上手いこと手玉にとってるなぁと思わざるを得ませんでした。
こんな宙ぶらりんのままの状態って、一体誰トクなんだろうか。。。
せめて彼らの関係性をクリアにして欲しかったなと思いました。