夜中に読むの止めれば良かった……
気分が…気分がドンヨリ…
読み進めるにつれて心臓が冷えていくのを感じました。
大好きな作品なので、低評価をつけたくなかったんですけどね、でもこの内容は、メンタルよわよわな私には受け入れられなかった。この読後感の悪さは何とも言いようがありません。
表紙のアルトとエルヴァがおそろしく素敵すぎるだけに、中身のダークさとのギャップが乖離し過ぎてて、この気持ちの置き場はどうしたら良いものか困惑しています。
こんなに辛く残酷な過去がありますか?
覡に強いられた残虐な行為が胸糞悪くて仕方ない。
彼らは崇められていたようで、生贄だったんですね。
これほどまでの覡の過去を暴いて、その後どんなストーリーに繋がっていくのか見たいようで見たくない。知りたいようで知りたくない。そんな気持ちでいっぱいでした。
ぼんやりとぼかすことも出来たと思うのに、ここまで赤裸々に描いた作者さんに感服です。もしかすると、描いてる中で色んな苦労があったかも知れませんね。それだけ、作品全体の流れとしてとても大事な部分だと思いますが、でもこんな事実は見たくなかったなぁ…というのが今の正直な感想です。(想像を遥かに超えてきたよー…うぅ…)
この作品が完結を迎え、最大限のハッピーエンドを迎えたとしても今巻を読み返すことはなさそう。どんなだっけ?とも思わないくらいの、センセーショナルな事実はずっと忘れないと思うので。
今巻はBLの萌えどころはほぼ皆無。ストーリー本線では、前半にほんのりと。本当にほんのりとあったくらいでした。
本編のあまりの内容に作者さんが申し訳なく思ったのか分かりませんが、描き下ろしは一変してほのぼのテイストです。描き下ろしは今巻のオアシス的ポジションなので、たっぷりと癒されて下さいね。
なんの心配もなく幸せに満ちた2人を見るのはいつの日になるんでしょうか。まだまだ伏線回収も成されてないところも多々あるので、時間がかかりそうですが気長に待つことにします。
しばらく引きずりそうな内容なので、底なしに明るいBL作品を読んでこの感情を中和したいと思います。
メンタルが安定しているときに読むことをオススメします。