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怖くても、言葉で確かめ合おうよー…!「雨降って地固まる」ふたり

アイドルもの、好き!
末広マチ先生の表紙、キラキラ感が神がかってる!

と、ドキドキわくわくしながら読み始めたこちら。

真白(受)のヒートにより、14歳で事故番となってしまった二人の、
拗れに拗れた9年間が描かれています。

すれ違いにすれ違いを重ねる切なく焦ったい展開、
夜明けの物語がお好きな方に特に刺さるのではないかな。

…自分は加害者なのだ、流星は責任感で自分を抱いているんだー
という真白の思い込みの激しさ、どこまでもマイナス思考なところが
ちょっと私の好きなタイプの受けとは違っていて;
”激しく萌える”までには至らなかったかな…?

重要な脇キャラ・真白の良き理解者である天羽(あもう)くんの方が
個人的にはグッとくるタイプでした。

※「天羽くんのともだち」 というエピソードが終盤にあり、
そちらは天羽くんが主人公のお話となっています。
私はこちらのお話の方が好きだったかな。。
熊みたいな清正くん、良い奴、良いキャラです◎
本編でちょっと大変な目に遭う天羽くん、幸せを掴み取れて良かった…!!


で、本編です。

中学時代、見目麗しく人気者だった流星(攻)と、地味で平凡な真白(受)。
予期せぬ事故により「番」となった二人は、9年経った今まで
真白のヒートの時だけ体を重ね合い、ヒートをやり過ごしてきました。

「一生責任をとる」と、どこまでも優しく接してくれる流星に対し、
自分のせいで彼を縛り付けている、自分はキラキラした彼にふさわしくない…
と思い悩む真白。

そんなある日、流星にグループ内Ωメンバーとのスキャンダル報道がー

と続きます。


もーーこれ、中学時代の体育館でのエピソードから、
「両片思い」であることは一目瞭然!
攻め視点に切り替わった時に語られる流星→真白への気持ちの描写が良い。
係でもないのにわざわざ体育館に連日来て、声をかけて手伝う…
香る10代の恋の甘酸っぱさに、きゅんとなります。

互いに好意を持っていたのに、気持ちを確かめ合うより前に
不幸な事故により「番」になってしまった二人。
大きな罪悪感を持ち続けながら、互いの本心・恋心を知ることなく
9年間も関係を続けるー

せ、切ない…!焦ったい…!

本心を言葉にしたら、形だけの番としてでも繋がっていられる今の関係が
終わってしまう…と怯える気持ち、分かるけど。。分かるけど!

天羽に対し「僕の番はあまり僕のことに興味も執着もないみたい」
と語る真白に、いやいやいや…とツッコミ入れたくなってしまうもどかしさ。
自分の家に来ないか、と誘われ、ヒートの時にはいつもぎゅっと抱きしめられ、
アイドルとして忙しい中でも毎日連絡くれているのに。
お揃いの時計までプレゼントされてるのに...

どこまでも後ろ向き、マイナス思考の真白の肩をつかんで

一度話し合ってみようよ、相手の言動をよく見て気付こうよー…!
めちゃくちゃ大切にされてますよー…!

と真剣に伝えたい。。


そんな「前にも後ろにも進めない二人」の関係を変えるきっかけとなった、
流星の熱愛報道。

一大事ではあったけれど、結果的にこの事件のおかげで
互いに初めて本心を言葉にすることができ、まさに「雨降って地固まる」。
ホッ…

すれ違いターンが長かっただけに、想いがちゃんと重なった後の
”ヒートじゃない時”の二人の甘さが際立っていて、後半は安心して読むことができました。

それにしても、天羽くんグッジョブだったなあ。
勘違いした流星のせいでどうなっちゃうの!?と、
一人帰っていったーという描写にハラハラしていたので、
「天羽くんのともだち」でその後のお話が読めて嬉しかったです。
私の中では、天羽くんが一番輝いていたー…・:*+

一つ、最後まで疑問だったのは、、
「なんで流星はアイドルになったの?」ということ。

アイドルになったらスケジュールは不規則になり、
真白のヒートに合わせるもの大変になる、って予想できるよね…?

高校時代にスカウトされて…という経緯がサラッと書かれているのですが、
「強い責任感を持つキャラ」として描かれている割には
ヒート時の不便さ、アイドル×一般人という立場の違う番になることで生まれる障害には思い至らなかったのかな、、と気になり、スッキリしない思いが残りました;

「大好きずーーーっと愛してる!!」ページ越しに送りたい、この物語へのガチ恋口上

アイドル、推してました。海外にまで遠征してました。

今はもうしていないけれど、そんな数年前(コロナ前…)のことが
ぱあっと思い出され、懐かしさにきゅーっとなりながら拝読したこちら。
コロナで握手会が延期になり、泣いた夜があったっけ…

ちなみに御本のタイトルにある「ガチ恋口上」とは、
ライブでファンが唱える長台詞のコールのことです。
アイドル界隈以外では、そんなに一般的ではない言葉かな…?

読み終えた今、本気で恋したこの物語に、「ガチ恋口上」を送りたい…!!
昂る気持ちそのままに、レビュータイトルにしてしまいました。

最高に心に響く一冊、タイトルの「童貞」の文字に怯まず、
ぜひ色んな方に読んでいただきたいっ!!
以下、ただただ萌えを叫ぶだけのレビューとなります。

決して悲しい話ではないのに、読みながら心震えて
ポロポロ涙が出てきてしまい、しばらく休んだりしながら
2日かけて読み切って…

読み終えてから、挟まっていたシャレードさんの愛読者アンケートを
怒涛の勢いで記入、書き終えた今、清々しい充実感でいっぱいです。

タイトルの「童貞」の文字にめげず、リアル書店で堂々とレジに出して購入した、こちらの御本の表紙!
背景色が、攻め受け二人のメンカラ・ブルーになってる〜!!

と、しみじみ表紙を見返し、ひとり静かに興奮。

ピュアで甘くて一途な恋に対する萌えと、ときめきと甘さと、
”アイドル”という夢追うことの厳しさ・現実の切なさと。

全ページ、全場面、全セリフがグッと胸に迫ってきていっぱいになってしまい、
読んでいる間中、動悸息切れしていました。

物語の主人公は、弱小芸能事務所マネージャーの亮、35歳(受)。
ある時、オーディションで歌も上手でルックス最高の22歳の青年・隼人(攻)と
出会った亮は、かつて叶えられなかった自分の夢を重ねて、
全力で彼を支えようと誓います。

亮の言うことをワンコのように素直に聞いて懐き、真面目に活動する隼人ですが
なぜかファンには究極の塩対応、”アイドルとして成功する”ことにも
さほど興味はなさそうでー

と続きます。


まず、とらのとら先生によって紡がれる文章が、とても良い!(語彙力...)
小説の文章は、漫画で言うところの”絵柄”かなと思うのですが、
春風のように柔らかく、優しさに溢れてる…

読みやすいけれど決してシンプルすぎず、
情景や心情が鮮やかに伝わって来る文章が
読んでいてとても心地よかったです。

で!
ラブ面で言えば、なんといっても童貞くん・隼人のガチ恋度、
振り切った一途健気さがとんでもないレベル!!
読み手のハートをかっ攫ってゆきます。

ネットストーカーのごとく、10年以上も地下アイドル界隈の
動画・画像を探し続けた執念。
”執着攻め”の概念(?)を満たしまくり100点満点なのに、
全くドロドロ感なく、萌え転がるしかないのはなぜーーー!

ただただ「亮くんのカレシになること」が唯一の夢であり、
そのためなら本当に10年でも20年でも、
おじいちゃんになるまでだって待てるー

嘘偽りのない、溢れんばかりの(溢れ出てるけれど)
どストレートな想いが心に刺さりまくります

特に”きゅん”が止まらなかったのが、
隼人がついに亮のチェキを手に入れるシーン。

その後隼人視点で語られる、”人生を変えた” 亮との出会いと
交流のエピソードにより、どれだけ隼人がこのチェキを欲しいと思っていたかー
その渇望が、ダイレクトに伝わって来るのです。

亮が懸命に努力し、なりたいと願った「みんなのアイドル」。
その夢は叶わなくとも、隼人というひとりの人生を変え、希望を与え、
気付かぬうちに彼のたった一人だけの「アイドル」になっていたー

長い長い隼人の片思いと、この出会いが偶然ではなく
”必然”的な再会だと知った時の亮の驚きと、喜び。
読んでいる私自身も心にじわりと喜びが湧き上がり、
「わああああー…!」と叫び出したくなりました。

どこからどう見てももう恋人同士っ!!とツッコミたくなる、二人の甘やかな同居生活。
そして地下アイドルの厳しい現実などなど、夢のようでもあり、
同時にリアルも感じさせられる絶妙なバランスのファンタジーに、
ページをめくる手が止まりません。

「WIP」結成わずか1ヶ月で隼人以外の4人のメンバーが炎上、
脱退するエピソードも、めちゃくちゃリアルに感じられたなあ…

脇を固めるキャラクターも、攻め受けの二人に負けず劣らず魅力的です。
隼人と一緒にWIPとして活動した琉夏くん、
塩対応の隼人を当初からクールに推し続ける(現在進行形!)青ロリちゃん。

みんなどこかちょっと(ちょっと?)変わったところはあれど、
ああ好きだな、愛おしいな、と思えるポイントがあるところ、
とらのとら先生の人物描写の上手さだなあ…と感嘆のため息が出ます。

売れないグループは切り捨てられて、売れたとしてもファンは常に流動的で、
ずっと推し続けてもらえるとは限らず、ライバルとなる有望な新人も次々と出てきて…

そんな刹那的で厳しい世界の現実もしっかり見せつつ、
隼人の”一生の推しメン”としてキラキラ輝く亮の姿に
最高にハッピーな気分を与えてくれる。

まさにアイドルがファンに見せるライブのように、
キラッキラなときめきを全身に浴びることができ、
満たされる物語でした・:*+

悲しく辛いニュースなどを見て、気分が落ち込みがちなこの頃でしたが
溢れんばかりの”萌え”を両手いっぱいいただきました!✨

二人と愛すべき脇キャラたちのその後、
40代の亮とアラサー隼人のイチャイチャまで見られて、幸せいっぱい。

このお話への愛と感謝を込めて、
「隼人!亮!琉夏!WIP!大好きずーーーっと愛してる!!」と、
最後にガチ恋口上を送らせてくださいヾ(*´∀`*)ノ♡

一途な想いは、凍った心をも溶かしゆく…『籠鳥』スピンオフ主従ファンタジー

あああ…このシリーズ、大好きです!✨
前作『籠鳥』のスピンオフ、前作の攻め・ジズの弟が主人公(受)となるお話。

秋庭の同人誌を繰り返し読みながら、発売を楽しみに待っていました。
スピンオフですが前作を読んでいなくても問題なく読めます☺︎
(ただ、読んでいた方が解像度は若干上がる&グッと入り込んで読めると思うので
ぜひぜひ…!)

前作でジズ(今作の受けの兄)が集落を去り、一年が過ぎた頃。
現在の長が倒れ、戦闘民族・レイヴェダ族の若き長となったのは
物語の主人公である病弱なテヲ(受)。

しかし「強さ」が最も重視されるレイヴェダ族において、
テヲの周りには反発する者も多く、一族をまとめあげるのは容易ではなく…

そんな中、テヲが唯一心を許せる相手は
幼い頃から仕えてくれている従者・ロザア(攻)でした。

長年の恋心を隠しながらロザアと付き合っていくテヲだけれど、
改革を起こそうとするテヲの周囲には、何やらきな臭い動きがー

と続きます。


まず何に心ときめくかといえば、圧倒的美の二人のビジュ…!・:*+.
黒髪テヲ(子供時代の愛らしさも神がかってます)と白髪長髪のロザア、
どのページどのコマを切り取っても美しくて麗しいです。

また、グッときたのがテヲの内面の強さ。

奴隷制度という悪しき風習をなくし、
自分のように「弱い」ことで苦しむ人を生み出さない未来を築きたいー

困難に打ち負かされそうになっても、
兄・ジズに託され自らも夢見る未来のために邁進するテヲ、
とんでもなく格好いいよ…!胸打たれます。

一方、クールで表情変えぬロザアもまた、ミステリアスで魅力あふれる攻め。
物語の進行とともに、彼が抱える罪の意識やトラウマ、迷い、葛藤が明らかになり、感情移入してしまいます。
ああ、「苦しむ攻め」って、どうしてこんなに魅力的なのか…

そんな彼の心に光のように注がれるのが、テヲからの愛なのですよね。
一見とても弱い存在ながら、とてつもない強さを持つ心と志もまた、
ロザアの心を溶かしていったんだなあ…

テヲの長年の片想いが報われる物語でもあるけれど、
実は不憫攻め・「ロザアの救済」のお話でもあるところが
大きな見どころとなっていて、たまらなく心に響き、刺さります。

中盤以降は、目の離せない怒涛の展開!
グッとシリアス度が増し、ハラハラしながら見守りました。
ロザア視点で明かされる彼の正体と、テヲ vs 改革反対派の対決、
そしてテヲ暗殺命令が…!?

改革反対派の面々が捕らえられるまでの展開が省かれていて、
一気に解決に向かったように見える部分はちょっと性急だったかな?とも思うのですが;

テヲの「命令」から始まった二人の体の関係が
(↑でもこの時既に、ロザアの中に無自覚の愛はあったと思う)、
愛ゆえに繋がるものとなるー

心情描写がじっくり描かれたこの過程、最高に心昂りました

もう、喜びに震えてしまうよー…

「私も、貴方と同じものをみるために」と言ったロザアの大きな決断、
うるっときました( ; ; )

カバー下かな?以前テヲからもらったお花を、
ロザアは実は…というお話にもきゅん。
飾られたお花がキラキラしていて、ロザアの心に光がそっと差し込んだんだな…
と思える描写が素敵でした・:*+

スピン元の二人の愛にもおおいに萌えたけれど、
こちらの「主従(敬語攻め!!)×一途健気受け×病弱だけど心が男前受け」の二人のお話も、最高に刺さって萌えたー…!

今日もこの週末も、何度も読み返しては世界観にどっぷり浸りたいと思います✧


★修正:tn白抜き(電子シーモア)

講談大好きもふもふ白狐の、深く優しい愛に浸る

今年4月にお亡くなりになった、久我有加先生。

こちら、雑誌「小説ディアプラス2023年アキ号」に掲載されていたお話とのことです。
電子化され、こうして先生の作品に触れられることに感謝しかありません( ; ; )

電子(Kindle)で140P、あっという間に引き込まれ気付けば読了していました。
亀井先生の麗しいイラストも、表紙だけでなく御本の中でも楽しむことができます。眼福…✨

人間姿の藤平(ふじひら・攻)も格好いいのですが、
お気に入りはもふもふ白狐姿の彼!
臨場感溢れる文章によって描かれる天狗との対決シーンは、
イラストが物語への没入感をより深めてくれたように思います。


時は明治、舞台は京都(大阪もちらりと)。
優しく愛の深い白狐×堅物ウブウブ講談師というふたりの再会ものです。

5歳の時、晋吉(受)がどうしても行きたい!と駄々をこねて聴きに行った祖父の高座。
前にいた男性が体勢を変え、祖父の姿が見えなくなってしまい困っていると、
ふいに白狐のお腹の上に抱き上げられ、もふもふ尻尾に包まれます。

それから10数年、23歳になった米田景風こと晋吉。
日々減る一方の客足に悩んでいたところ、
常連さんが連れてきた和菓子職人・藤平が高座を見にきた日から、
みるみるうちに客席が賑やかになっていきー

と続きます。

まず、二人の初めての出会いのシーンから心奪われました。
じっと白狐を見つめてお辞儀をする晋吉と、そんな晋吉を優しく見返し頷く白狐。

イラストこそありませんが、さあっと鮮やかに脳裏に画像が浮かぶ
印象的な場面です。

爽やかで涼しげな香りが鼻先をくすぐる…との描写に嗅覚が刺激され、
思わずちょっとくんくんしてしまいました。

タイトルには「愛重」とありますが、個人的な印象では
攻めの愛は「重い」というより「深い」、深愛。

藤平が聴きに来てから、なぜか急に客足が伸びたからくり。
晋吉が藤平の正体とそのカラクリを知ったことにより、
途中切ないすれ違いも起こるのですが…

意地っ張りで講談のことにはどこまでも頑固な晋吉だけれど、
必要な時にはちゃんと客観的に・冷静に事実を見つめ、
素直になれる人で良かった…!

きっかけは確かに、藤平の働きかけにあったのだろうけれど。
自分の読む講談に聴き入るお客さん一人一人の顔を思い浮かべれば、
本気で楽しんでくれていること、来たいから来てくれているのだーと分かる。

真摯に謝る晋吉と、おろおろしていた…と正直に述べて
やっぱりここでも晋吉のことを包み込む貞二(藤平)、
二人の姿が本当に微笑ましい・:*+.

途中現れ、晋吉を襲う境川。
ヒール役ではあるけれど、彼には彼なりの矜持があり、
その気持ちや行動原理も理解の余地があり憎みきれないのですよね…
そういうところ、本当に久我先生の描き方、うまいなあ…とため息が出てしまう。

5歳の頃、ふわふわのお腹に抱き上げ、もふもふで包んでくれたように
大切に、けれど情熱的に晋吉を抱く藤平との濡れ場が甘かったー...・:*+.

晋吉の姉・ふくやその娘のりんちゃん、
そして妖だったの!!とビックリした二人など、
(↑勘の良い方は多分すぐ気付く…!晋吉を守ってくれる場面にじんとしました)
出て来る脇キャラも魅力的。

晋吉の心地よい京都方言にも心躍る、深く優しく、一途な恋の物語に酔いしれました。

ふたりの年齢差問題にもちゃんと触れられているところも、良かったなあ。

久我先生の書かれる物語が、やっぱり大好きです(ˊ˘ˋ* )

莉生ちゃんには勝てない桃雅

『シュガープラムは夢を見ない』コミコミさんの4Pリーフレットのこちら。

漫画部分は2P、”結局莉生ちゃんには勝てない”桃雅に
クスっとしてしまう、可愛らしいお話です(*´艸`)


「莉生ちゃん!どうぞっ!」と、手を広げて莉生に甘えてもらおうとする桃雅。
「なんのまねだそれは」と一蹴されてて、ここで既に笑っちゃうw

一向に甘えようとはしない莉生を、
「意地張っちゃって〜」とからかう桃雅は続けて
「甘え方知らない?」「じいちゃんになら甘えられたの?」と尋ねます。

すると莉生がなんと…!

黙ったまま、スッと桃雅の隣に座り
こてっ、と頭を桃雅の膝に…!

驚き真っ赤になる桃雅を下から見上げながら、
「で 甘えたらお前は何してくれるんだ」とニヤリとする莉生、策士だなあ〜w

そんな莉生ちゃんにドキッとし、
「莉生ちゃんには勝てない」ことを思い知る桃雅に
によによしつつ萌えてしまう、微笑ましい小話でした♡

「出会うこと」そのものが奇跡で運命

墨谷佐和先生の、初”現代オメガバース”!
面白かったー…

評価は神寄りです。後で読み返して、もしかしたら「神」に変えるかもしれません

物語のエンディングがハッピーながらやや呆気ないようにも感じられ、
「その後の二人を!どうか!」というもどかしさはあったかな…?

でもでも!
攻めの意外なギャップや、受けを守り抜く姿がハートに刺さって仕方なく、
萌えを心ゆくまで堪能できるお話でした。


こちら、今や出会いの方法としてすっかり主流となった
「マチアプ」がテーマの社会人×再会ものです。

犬猿の仲だった二人が、アプリでの「100%マッチ」をきっかけに
5年ぶりに再会。
マッチング当初は互いに相手の正体を知らず、
アプリで「blueさん」「山さん」なんて呼び合い、
くすぐったいやり取りをしていて…

しかし待ち合わせ当日、そこにいたのはまさかの
思い出したくもない、当時大嫌いだったあの人でー!?

と始まる、「運命の番探し」を頑張るふたりのお話。


大っ嫌いなアイツと運命の番!?…というあらすじだけで、
期待に胸高鳴ります。

で、まず!
円陣闇丸先生のイラストが神がかっている✨
期待度、ドキドキ度、萌え度を爆上げしてくれています。
表紙も素敵なんですが、口絵が濡れ場で「きゃ!!//」となる。
リアル書店で購入予定の方、カバーをかけてもらう際にはお覚悟を...!

攻め受けどちらのキャラもそれぞれ魅力的だったのですが、
特に攻め・穂高(ほたか)の「ひとり動物園・オムライス・編み物好き」
という3点ギャップに萌え転がってしまいました。ゴロゴロゴロ…

「クリスマスにマフラーかセーター、編んでやるよ」
と耳元でセクシーに囁いてくる攻め、最高&最強じゃないですか…?//
生まれ変わったら三次元で出会いたいよ!!そんなイケてるギャップ攻めに!

言葉足らずで恋に不器用、5年前の湊(受)に対する態度は
決して褒められたものではないのですが;
まるで小学生が好きな子に意地悪しちゃうみたいに、
言葉足らずでぶっきらぼうで不器用な姿に、ニヤニヤしてしまう〜

つっけんどんな態度をとりながらも、
「優しくしたいのに...」と思い悩んでいたことが分かる描写に萌え。
そして湊が倒れた際には湊を庇ってちゃんと(?)下敷きになってるところなど、
わっかりにくいラブビームを放ってる報われなさにも、萌え...

対する湊は、昔見たアニメの影響から「運命の番」の存在を強く信じ、
白馬の王子様が現れるのを今か今かと待っているー
そんな夢見がちな美人Ωです。

出会った瞬間、互いの体に痺れるような感覚が走る。

そんな出会いに憧れ、マッチングアプリなんて…と
どこか冷ややかな目で見ていた彼の気持ちが、
穂高(ほたか・攻)やその友人・篠崎との出会いと交流の中で
どう変化してゆくのか。

そんなところが、大きな見どころの一つとなっていました。

後半、篠崎の語る「お見合いでもアプリでも、それ以外の出会いでも、
出会うことそのものが奇跡なんだ」という言葉が胸を打ちます。
(レビュータイトル、この印象的だった彼のセリフから一部いただきました☺︎)

それこそが、世に言うところの「ご縁」というものなのかな…と、
彼の言葉を噛み締めました。

もう一生会うことなんてないだろう、と思っていた相手との、
「相性100%」のお墨付きの再会。

出会いは確かに、物語のような”ロマンチックさ”にはやや欠ける…
かもしれないけれど、二人がそこから紡いでいく物語、
犬猿の仲だったはずが「愛してる」と囁き合える仲になる過程は、
十分すぎるほどロマンチックです・:*+

アプリに登録した穂高の、湊に対する切ない想いと
そのバックグラウンドが、泣けるものだったなあ…

実の親に捨てられ、常に孤独を感じてきた彼が
愛し愛されることを渇望する気持ちがダイレクトに伝わってきて、
胸が締め付けられました。

二人で動物園に行った時、話に出て来る
”象のある行動”についてのエピソードが穂高の境遇と重なり、
切なさ倍増。
(円陣先生のイラスト、哀愁漂う象の後ろ姿がなんとも言えません)
(動物園の動物たちがどうか、少しでもストレスのない生活を送ることが
できますように。。)

攻め受け二人の恋愛模様の中に、湊が現在進行形で
社内で受けている「嫌がらせ行為」が途中から深く絡んできます。

シリアスで意外な展開にちょっとびっくり、
そしてここでも5年前と同様、体を張って湊を守り抜く穂高の姿に痺れました。

仕切り直しの再会ラブ。
意地っ張りな湊がやっと自分の気持ちに素直になり、
二人きりの時にかあっと赤くなったり、エッチの時に乱れ蕩けて可愛くなる様、
萌える萌えるよー…!

篠崎の意外な正体(?)にも、おお、そうだったのか!と
驚き、可愛い双子ちゃんの登場になごなごしました☺︎

攻め受けどちらにも萌えどころがあり、楽しく拝読した物語ですが
ちょっと読んでいて「あれ?」と思った点もあり、そちら記載しておきます。

・「体の関係から始まりたくない」とあんなに頑なだった湊が、
穂高に割とすんなり抱かれている気がする…
”運命の番”と近くにいて、腹を割って話せたことでフェロモン量増加、
求める気持ちが高まった、ということなのかな。

個人的にはもう少し”抗う”姿が見たかったっ…!(←自分の癖なだけ)

・穂高が湊の会社の顧問弁護士になっていたこと、
直接湊に告げなかったのはやや不自然な気が…する…;
「気付いてると思ってた」というのはちょっと強引かなあと思ったりしました。


と、「ん?」と引っかかる小さな部分はあったけれど。

攻めの「ギャップ」と、大嫌いなアイツとの再会愛に萌え、
”運命とは” ”出会いの意味とは”と考えさせられるー
そんな沁みる現代オメガバースの物語でした。

墨谷先生の現代もの、もっともっと読みたいな!と
ここにそっと気持ちを書き記しておきます✧

幼く見える受けに共感できるかどうか、が鍵? 二回りの年齢差×溺愛リーマンもの

初めましての先生の作品です。

年上スパダリ×溺愛大好き!なのと、
濃いめのお顔立ちの絵柄に惹かれ、拝読してみました。

アラフォーイケオジに、身も心もとことん溺愛されてー

という、期待を裏切らぬ「あまあま」ストーリー。


…なんだけれど、ちょっと私には24歳の受け・利仁が
あまりに子供っぽく見えてしまったかな...

ぷくっと頬を膨らませ、いじけてみせる仕草や涙目に
あざとさを感じてしまい、素直な気持ちで応援しにくかったな…
という気がします;

逆に言えば、天然ぽやっと系の健気受けがお好きな方、
利仁を素直に「可愛い」と思える方にとっては
ハマれるキャラなのかな、と思います。


ある日、満員電車の中で気分が悪くなってしまった利仁に
了(りょう・攻)が声をかけ、介抱してくれたことから
仲良くなったふたり。

二回りほど年齢の違うイケオジ・了(りょう)との食事中、
利仁の口からつい(!?)飛び出した「若作りエッチ」という言葉から、
甘く濃厚なエッチが始まりー

とスタートするお話です


まずこの、利仁が「つまり若作りエッチですか!?」と反応する流れが、
ちょっとよく分からなかった…
何回か読み返したのですが、なぜそこでそのセリフなんだろう?と
何度読んでも「???」と思ってしまいました;

イケオジ・了とのもだもだ・焦ったい恋についても、
もうちょっと了さんの押しが強くても良かったのになあ…と思ったり。

勝手に勘違いして空回る利仁とのもだもだ恋模様、
キャラクターにハマりきれればより波に乗って
楽しめたのかな、と思います

濡れ場は各話に1回ずつほどあり、割と回数多め。
イケオジにたっぷり甘やかされる糖度高めのエッチ、好きです◎

キャラクター(特に受け?)への共感ができるかどうか、が
萌え度を大きく左右するのかな…と思う、年の差溺愛ストーリーでした。

「萌」評価なのに辛めですみません;


★修正:tn白抜き(電子シーモア)

意外な展開に「おっ!?」となる。ヘタレ年下スタントマン×俳優、キスから始まる物語

旧作は未読、こちらの新装版で初めて拝読しました。
美麗な表紙に惹きつけられるー…!

こちら、もともと藤埜先生のデビュー作なのですね。
新装版刊行おめでとうございます☺︎✨
(自分はシーモアさん先行配信で拝読、
明日からその他電子ストアでも配信開始とのことです)

BLあるある(でも大好きなやつ)、
幼い頃にプロポーズしたあの子と再会し…
というお話かと思いきや!!

えっ、そっち?と驚いた!
意外な展開に、おおっ!?と前のめりに。

俳優ものは数あれど、スタントマン攻めってなかなかないような?
カッコ良くスタントをするお仕事姿と、
恋愛面ではヘタレで涙も見せちゃうギャップが良かった◎
特に”攻めの涙”が癖な方(自分も含む)、きゅんっとくると思います。


主人公は戦隊ヒーローに憧れ、俳優になった泰晴(たいせい・受)。
去年ブレイクし、現在も日々奮闘中の彼はある夜、
自宅マンション前で倒れている男(隼勢・はやせ・攻め)を発見し
部屋へ連れ帰って介抱します。

その後しばらくうとうとした後、ふと目を覚まし男に声をかけると
突然ディープなキスをされてー

と、キスから始まる再会もの。


この”再会”が物語に意外性をもたらす鍵になっていて、
私もすっかり騙されました( ̄∀ ̄)
えっじゃあ隼勢とは一体どこで会ってたの…?
という疑問が明かされた時、なるほど!となる仕掛けが面白い!

初対面でいきなりキスされた時、隼勢が呟いていた
「お…」ってなんだろ?と1話の時から疑問だったのですが、
すっきり解消してなるほど!となりました◎

攻め受け二人に当て馬・蓮も巻き込んだ意外性ある三角関係、
シンプルな「再会もの」とは一味違うところが大きな魅力でした☺︎

初対面でのディープなキスの後、自分で自分の行動にビックリして
ぴゅっ!!と立ち去るヘタレな姿や恋心を打ち明けるシーンでの涙など、
なにかと”ヘタレ”気味な隼勢。

そんな彼が、泰晴に思いを告げられた際に
目の色変えて迫ってくる”オス”の部分、ハートに刺さったー…!

攻め重視の自分はついつい攻め語りをしてしまうのですが;
ヘタレ年下攻めに対し、男前でやんちゃな受け・泰晴の
性格がカラッとしていて男気があって、好感度大でした◎

一度気持ちを決めればセックスにも積極的で、
隼勢の方がたじたじになってるのにニヤリとしてしまう〜(。-∀-)❤︎

後半、攻め視点で自らの過去と泰晴との出会い、
第一話の再会について語られる構成も良かった!
攻めが恋に落ちた理由、一途でディープな感情が
ストレートに伝わって来るエピソードでした。

濡れ場は本編は割と控えめ、でも描き下ろしで
”自分のもの”というマークを付けたい隼勢の葛藤エッチ(?)が
描かれていて、大きな見どころとなっています。

跡をつけることは叶わなくとも、ちゃんと隼勢の独占欲を満たす
別の方法を考えてくる泰晴、やっぱり男前だ〜//


いわゆる”再会もの”とは一味違う、捻った構成の物語。

泰晴の「あの子と結婚する!」という夢は実現しなかったけれど。
思いがけない再会&キスから始まり、最高の相手と結ばれるお話にときめきました(*´˘`*)

個人的に興奮したのは、濡れ場で泰晴が
隼勢の過去のコンプレックスだった”ほくろ”一つ一つに
キスしていくシーン。

特にほくろフェチではなかったはずなのですが…!
グッときてしまいました//


★修正:tn白抜き(発光してるように見えるシーンも)
※6話の10ページ分ほど、修正が間に合わなかった…
との注意書きありで、比較的広範囲の白抜きになっています;

”尊い”がずーーーっと続く…親友→絶交→そして「恋人」となった二人の完結編!!

はあ…ただひたすらに尊い✨
ちょっと心が疲れている時/方、
甘くて可愛くて優しい世界線のお話が読みたいという方に、
強く強くおすすめしたいシリーズです。

12月刊で、続きもの(シリーズもの)でもあり
BLアワードへのノミネートは難しいのかな…?
ぜひぜひノミネートしてほしいな、応援したいなあと思える
素晴らしい完結巻でした。

読み終えた今、もう、感想は「尊い」の一言に尽きる!
という感じなのですが、先生への感謝の気持ちを込めて
レビューを書きたいと思います…!


幼馴染で親友同士のふたり。
大晴(たいせい・攻)に10年も片想いし続けている千冬(受)が
告げた「絶交!」の一言からピンチとなり、
頑張る大晴の姿にきゅんきゅんした第1巻に続く、
恋人編の2巻です。

もーーーーまず!!
表紙からして大優勝・:*+.\(( °ω° ))/.:+

1巻と2巻を並べてみると、その距離の縮まり方がよく分かる。
ハートにズドンと刺さるよー...

ぎゅーっっと大型犬のように大晴が千冬に抱きついていた1巻。
十分あまあま、可愛い二人だったけど…

2巻の表紙の破壊力たるや!!

ついにゼロ距離となった二人。
大晴からのほっぺチューと、恥ずかしげに微笑む千冬、
その下には花束があって周りにハートとリボンが舞っているー

ああ…感無量です

そんな完結編の内容もまた、表紙からの期待を裏切らないものでした。
嫌なキャラ、意地悪な人、当て馬、二人を阻む制度…

一切、出てきません!

恋をして、ただ一つ願った「ずっとずっと一緒にいたい」
という願いが叶えられてゆく、穏やかで優しい世界線。

序盤の見どころは、なんといっても
天然大型犬わんこの攻め・大晴の可愛い空回り(*´艸`)

将来の結婚を目指し(※この時まだ付き合ってない!笑)
「頼もしくなりたい…!」とバイトに勉強、家事など
頭も体にフル回転で頑張ることで会えない時間が長くなり、
結果的に千冬は寂しい思いをすることに…

「一体何してるんだろ?」と気になって仕方なく、
大晴をストーキング(もどき)しちゃってる千冬が
可愛いよーー!

”会えないのってやっぱり寂しい”、
会えなくなったことでそう心から実感した二人。
ぎゅーっと千冬を抱きしめる大晴と、
勇気を振り絞って”一番伝えたい言葉”を伝える千冬。

それぞれのキャラクターらしい、
ウブで健気で一途な行動と言葉に、
読んでいてなんだか心臓どんどこ、
込み上げて来る感情にうるうるしてしまったー…

で!

よしよし、もうお互い寂しい思いはなしだよね、と
安心してからの、中盤のもう一山がまたとんでもなく可愛くて。

「親友」から「絶交」して、やっとやっと「恋人」になったところで始まる、千冬の「大晴断ち」宣言!w

意識すればするほど、もっと意識しちゃってモジモジモジ…

なんっって可愛いの。自分にもそんな時代があった…かなあ…?
あった…のか…?(遠い目)

そしてもちろん、そんな「大晴断ち」が続くはずもなく(笑)
「ちゃんとイチャイチャしよう!」と結論が出るところ。
ああ、可愛いなあ。尊いなあ…(の繰り返し)

周りにどれだけ冷やかされ、
恥ずかしいなという気持ちがあったとしても。

”お互いが「いい!」と思うなら、
それが二人の適切な距離なんじゃない!?”

という大晴の言葉がまっすぐで、力強くて
読みながら思わず「うん、うん」と頷いていました。

その後の待ちに待った”チートデー”には、
この二人にはないのかな!?と思っていたえち描写が…!!
(※直接的な濡れ場描写はありません)

お年頃の二人のラブラブ熱々っぷりに萌えると共に、
二人の友達・松代くん視点の「フィルター」の話に
おおいに笑わせてもらいました。

松代くんの諦めの良さ、”アニマルフィルター”という新技、なるほど〜!ꉂ(๑˃▽˂๑)

千冬の姉・茜ちゃんに”お姉ちゃんアメリカのドラマかと思っちゃったわ”と
言わしめたケーキ作りの間のイチャコラにもキュンキュン。
読んでる自分の周りにも、今ハートが飛んでるんじゃないかな?
と思う瞬間がいくつもありました(*´◒`*)

last take、季節ぴったりのクリスマスマーケットデートと、
そこでのプレゼント&プロポーズ!!!!

ああ、表紙の花束はこれだったのね…!✨

涙ぐんで両手でぎゅっと花束を抱きしめる千冬の大コマ、
その前の「結婚してください!」と微笑み指輪ケースを開ける
大晴の大コマ、何度も行ったり来たりして噛み締めました...

ここまででもう胸いっぱい、感動でじーん…としているところに
最後の最後、「大学生になった二人」というご褒美が!!!!

同棲し、同じベッドで寝ている二人の迎える朝のシーンの尊さよ。

そうして終わる本編の、タイトル回収。
これ以上ないほどの、極上の終わり方じゃないだろうかー…!(感涙)

当たり前の一日一日を重ねて、日々”愛おしい”が更新されて。

何千回も伝えたい!と思う恋する気持ち(愛でもある)に大共感、
甘酸っぱい気持ちでいっっっぱいになる、最高に素敵な物語でした。
文句なし!の「神」評価です。

描き下ろしはなんと、二人による「コンドームの付け方講座」と
高校修学旅行編。
ラブラブの二人に気を遣う友人S、お疲れ様です♪(*´艸`)


★修正:なし(直接的な描写なし)電子シーモア

「絶交したのになぜかイチャイチャ」してる二人に萌え転がる

るぅ1mm先生、つい先日発売の『果実と怪物』を読んで衝撃を受けました。

こちらのシリーズは本日2巻発売とのことで、表紙からも伝わるハッピー感に購入を決意。

結果!もう、千冬(たぶん受け)と大晴(たぶん攻め)、二人ともが可愛すぎてどうしよう〜!と萌え転がってしまったー…!✨

こちら幼馴染同士、「絶交」からスタートする学園ラブストーリーです。

女子にものすごくモテるのに、いつも告白を断ってばかりの千冬。
そんな幼馴染に対し、何気なく大晴が言った一言により大晴は「絶交」を宣言されてしまう…

「なんで!?」「どうして!?」とプチパニックになる大晴だけれど、やがて千冬から”絶交”の理由、告白を断り続けてきた理由を明かされてー

と続きます。

千冬→→→→→→→→大晴という一方通行だった想いが、大晴の自覚によって強火双方向になっていく過程がきゅんきゅんしてたまらない…!
こんなアオハル、送りたかったなあ...(遠い目)

そして、二人ともとんでもなく可愛いのですが、特に天然大型わんこな大晴の可愛さが突き抜けていたー…!

最初は「責任取るよ」という言い方しかできず(そりゃ千冬は怒っちゃうよね)、まだ10代で若くて幼いところに読んでいて「ああ...」となったりもするのですが。

大切なのは、千冬と同じ気持ちだ、と伝えることなんだー
と気付いた後の(ちょっとズレた)猛アプローチ、まっすぐさに心鷲掴みにされてしまったー...

一体どうして”エビフライ”のぬいぐるみをプレゼント!?とツッコミながら笑ってしまった部分、そんな理由があったなんて…!
描き下ろしを読んで、何度目か分からない”床ゴロゴロ”です。

想いが繋がり、双方向になったよねー?というところでの、まさかの”修行”という名のすれ違い!?

気になりすぎるラストに、そのまま2巻をカートにインです。
続く2巻もじっくりと楽しみ、二人のその後を見届けたい…!

心の底からキュンが止まらぬ幼馴染学園ラブ、スタートとなる1巻でした♡


★修正:なし(描写なし)電子シーモア