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女性アチやまさん

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ストーリーはクールダウン

 オメガバースでモデルのαとΩのビジネスカップルの話。
 前巻で、両思いになったはいいものの、社長から「本当のカップルになると別れるだなんだと揉めて仕事に支障が出るから絶対に番にはなるな」と釘を刺されてからの続き。

 マネージャーにはくっついたことがバレていて、きつく当たられたり、スケジュールが合わなくてすれ違うことが増えます。
 そんな中、二人が本物の番ではなくビジネス番だという噂がSNSで流れはじめて、批判が殺到します。噂を流していたのは、1巻で攻めの元カレかもとされていた人物(実際はただの先輩)でした。攻めに気があるというより、番カップルへの逆恨みで噂を流していたようです。
 
 社長に、実際につきあっていることを申告したところ、落ち着くまでおとなくしてろと指示が出ますが、会社には無断で、最初はビジネス番だったことと今はちゃんと思い合っていることを配信でファンに伝えます。
 ファンは好意的に受け止めてくれて、騒ぎは落ち着き、最後は本物の番になりました。

 妨害工作にも負けない絆の強さを示した回でしたが、番として売り出しておいて本物の番にはなるなと言ったり、ビジネス番だったことが世間に叩かれ、二人が実際につき合っていることが判明してからも、すぐにそれを公表しなかったりと、社長のやっていることが「結局、何がやりたいの?」という感じでストーリー都合を感じました。
 人気に嫉妬するとかならわかりますが、単に番が嫌いだからという理由で仕事仲間の足を引っ張る元当て馬も、邪魔をする理由としては弱いかなと思いました。
 二人が会社に無断でビジネス番だったことを公表したクライマックスも、社会人としてはありえないので、あまり感情移入できず。

 変わらず二人のキャラは好きですが、ストーリーとしては個人的にクールダウンした感じでした。

安心して読める

 オメガバースでモデルのαとΩが会社の方針でビジネスカップル(本当はつき合っていないけど、対外的にはつき合っているように見せている)をしている話。攻めのほうは最初からカップルとして売り出すことに乗り気だし、動画配信でキスしてきたりとぐいぐい迫っているので、受けのことが好きなのだろうと序盤に予想がつきます。

 受けがヒートになり、フェロモンに煽られて性的な接触をしますが、最後まではしません。それをきっかけに受けのほうも攻めに好意を持ちはじめますが、攻めと仲のいいΩが登場し、仕事仲間から、元カレだと聞かされます。その元カレから「昨日の夜はありがとう」という意味深なメールが攻めに送られてきているのを見て、受けはモヤモヤします。

 受けは巣作りを受け入れてくれたら攻めに告白すると決めて、巣(攻めの服を集めたもの)を見せますが、攻めは、Ωの本能のせいでそうしているんだろうと言って喜ぶそぶりを見せません。受けは「なんでお前が俺の気持ちを否定すんだよ」と涙を見せ、告白し、攻めも受けのことが好きだと伝えます。結局、元カレの件は、仕事仲間にからかわれていただけでした。

 モデルですが二人ともチャラい感じはなく、好きなキャラでした。お話も、攻めが受けを好きなことを最初から匂わせているので、安心して読み進めながらも、萌えや切なさを十分に感じられました。

No Title

 ホテルの経営者の御曹司の高校生α×高校の用務員の子持ちΩ。都市伝説くらいに男性Ωが少ない世界観で、男性Ωへの差別意識が強いです。

 受けはヒートによるレイプで妊娠しています。アフターピルをもらいに産科に行ったけど勇気がなくて入れず、妊娠が発覚して中絶せず産む決心をしたようです。受けの母親は子育てに協力的で理解のある母親です。

 婚活パーティーでホテルマンのバイトをしていた攻めと出会い、攻めのほうは出会った瞬間に受けのことを運命の番と確信します。その後、攻めの通う学校で受けも用務員として働いていたため、再会します。

 受けのほうは攻めに対し運命の番という認識はないですが、攻めに出会ってからフェロモンが不安定になり、学校でヒートを起こします。
 生徒に襲われそうになったところを攻めに助けられ、攻めは自分の腕を噛んで受けを襲うことを我慢していたことから、受けは攻めに好感を持ちます。

 攻めの幼馴染のΩの女子が「男の貴方は世間的に見てもふさわしくない」というようなことを受けに言い、真に受けて一旦は攻めを拒絶しますが、御子が頑張って二人を繋ぎ止めました。

 1巻でハピエンまで纏まっていて話もシンプルでわかりやすかったですが、ただでさえ男性Ωに対する差別意識が強く生き辛い状況で、高校生がレイプでできた子どもを産んで一人で育てようとする心情には共感できませんでした。
 また、いくら親が経営しているホテルでも、高校生の攻めが勤務中に空いている部屋に好きな子を連れ込んでセッするところも、前半の理性的なαからイメージダウンでした。

すぐに上手くいかないところがいい

 雨の日に子猫を拾ったところカフェの店員に声をかけられ、寄り道したカフェで高校の頃好きだった相手と偶然再会します。ぐいぐい距離を詰めてくる攻めに受けが高校の頃、攻めのことが好きだったことを告白し、「もうお前のこと好きになりたくないから放っておいて」と拒絶しますが、攻めは自分も受けのことを好きだったと告白します。そこから恋人としての関係を新たにスタートさせるお話でした。
 攻めは最初こそ強引でしたが、自分より他人の気持ちを優先させてしまう優しい性格なので、いきなり性的な関係にはならずにゆっくりと距離が縮まっていきます。
 1巻はキス止まりで、エチは2巻以降に持ち越しのようです。

 攻めも受けもすごく好きなキャラでストーリーも、両思いだからとすぐにはうまくいかないところがよかったですが、受けの職場の同僚♀が受けが同僚の女性社員をフッたことについて理由を問い質してきて、たまたま攻めと受けが水族館デートしているところを見かけていたことから、男が好きなんじゃないかと詮索してきたのは、デリカシーがなさすぎて不快に思いました。

受けが可愛いのはわかる

 お付き合いを始めた二人が沖縄に旅行に行く話でした。攻めの親がバケーションクラブの会員権を持っていて、実家がお金持ちであることが発覚。
 旅行先で受けの中学のときの先輩と偶然出会い、攻めがわかりやすく嫉妬します。

 美形で一途な受けが可愛いのはよくわかりますが、そういう子は過去に出会った中にもいただろうし、一、二巻を通じて、なぜヤリチンの攻めが受けにだけ溺愛モードになっているかがまだ見えてこないので、「嫉妬する攻め、可愛い♡」という感じにはなりませんでした。
 ただ、攻めと親との関係はあまりよくないのかなという印象で、攻めがヤリチンになった理由もこれから明らかになってきそうなので、そこに期待したいと思います。

ほのぼのしていてたまに笑える


 他人のエロい顔を妄想するのが好きな男子高校生の南谷くんが主人公。何故かバイト先の先輩である北山くんだけエロい顔を妄想できず、いつも顔をガン見していました。同じバンドを好きなことが判明し、グッズを見せてもらうために北山くんの家に行き、あまりにも南谷くんが顔をガン見してくるものだから、北山くんが「俺のこと好きなの?」と訊ねますが、前半を聞いていなかった南谷くんがバンドのことだと勘違いし、好きと返事をしたことから北山くんが実は南谷くんのことを好きだったことを打ち明け、勘違いだったことはすぐに判明しますが、北山くんのエロい顔を見たいという下心から付き合う流れになります。
 北山くんが、そういうことはちゃんと段階を踏んでから、という真面目な性格なので、すぐにエッチな流れにはならず、健全なデートをする中で、北山くんのエロい顔だけ妄想できなかったのは、北山くんのことが好きだったからだと気づくことができました。高校生の間はキス止まりで、卒業式の日に初めてベッドイン、という流れでした。
 コメディ寄りなので切なさは皆無でしたが、本人も家族も同性が好きなことを自然に受け入れられている感じで、軽い気持ちでサラッと一気読みできました。

ありがちだけど面白かった

 高校生の頃、他のクラスに好きな人(攻め)がいて、休み時間に廊下で話しているその人を見るためにいつも廊下に出ていたら、卒業式の後、その人から「お前って俺のこと好きなの?」と訊かれて、正直に「好きです」と答えたことで一週間後に会うことになり、その日のうちに体の関係になります。受けは一度だけだと思っていたようですが、帰り際に「また会いたい」と言われてお付き合いする流れになりました。
 高校卒業後、攻めは就職して受けは大学生となったため、攻めが仕事で忙しく、会っても毎回ホテルに行くだけというセフレのような関係になります。受けが不安になる中、攻めの携帯に「今日はありがとう。次も楽しみにしている」というメッセが入って来て、デートする相手がいるのだと思い、受けは別れ話を切り出されることを覚悟します。
 攻めが忙しくしていたのは受けの家の近くに引っ越すためで、携帯のメッセも、職場の同僚と食事をした際に恋人のノロケ話をしていたため、「また話を聞かせて」という意味のものでした。
 
 告白から始まる話で、それまでは話したこともない二人だったので、お互いに容姿以外でどこに惚れ込んだのかはわかりませんでした。初デートで最後までした後は、お互いのことを思い合っていることが伝わってきます。
 多忙によるすれ違いや携帯のメッセージで浮気を疑ったりはよくある話ですが、一途で健気な受けに感情移入して十分に切なさを感じられました。

曖昧さがリアルに感じた

 男子高校生の性的な興味からはじまる恋愛。
 攻めの方は彼女がいたけど、受けのオナニーを目撃してしまい、彼女とのエッチで失敗してフラれてしまう。それ以来、受けのことを可愛いと思い始めて、性的な欲求に引き摺られる形で手コキから徐々に行為がエスカレートしていきます。攻めの方が積極的ですが、受けも気持ちいいことは嫌いじゃないし、イケメンの攻めに求められるのは満更でもないようでした。

 キスまでするようになり、受けの方は攻めの自分への気持ちが気になるようになります。エロ目的で好きとかそういんじゃないならもうしない、ちゃんとつき合うっていうんならやってもいい、と言いますが、攻めは「おまえ男じゃん」と返します。
 受けはフラれたと思いますが、攻めはフッたつもりはなかったようです。翌日、「エロいこといっぱいしたい。桜井のこと好きだから」と返事をし、その流れで学校で最後までしちゃいました。

 高校生くらいで自分の恋愛対象が男か女かあまり深く考えずに性的な欲求に引き摺られて同性同士でエロいことをするというのは、ちゃんと段階を踏んでいくよりもリアルに思えました。
 イケメンなのに残念な攻めや流されやすい受けのキャラもよかったです。

いまひとつ話の波に乗れない

 大学の同級生同士。気遣い屋の攻め×思ったことをすぐに口に出す受けのモダモダ恋愛。
 受けの塁が攻めの槙志から「ヒカリ」という人物に間違われたことで二人は友達になり、サークルも同じオセロのサークルで、一番近しい存在になります。
 塁は槙志のことを知るにつれ、彼にとって大事な相手らしい「ヒカリ」との関係が気になるようになります。それに並行して徐々に互いが友達以上の存在になり、槙志が塁に不意打ちでキスしますが、二人ともそれについては触れないまま友達以上恋人未満の関係がしばらく続きます。
 夏休みに槙志の実家のある離島に塁が遊びに行き、槙志の母に「ヒカリ」のことをこっそり訊ねたことで槙志が激昂し、家を出て行った塁を槙志が追いかけて、「ヒカリ」について説明し、同時に好きだと告白します。
 「ヒカリ」というのは、槙志が子供の頃、両親が共働きで忙しく、寂しさから頭の中に作り出した架空の友達のことでした。塁に似ていたのは、そういう顔が好みなのでは、と結論付けられています。

 塁も好きだと告白しますが、付き合い始めて以降、ぎくしゃくしてしまいます。初めて性的な流れになったときも、塁が槙志の恋愛経験を訊き、高校生の頃付き合っていた彼女と初体験を済ませていて、彼女とは自然消滅で疎遠になった話を聞き、盛り下がって家に帰されてしまいました。
 塁を悩ませたくないという理由で槙志が「お互い頭冷やそう」と提案し、またちょっと距離ができますが、槙志が従妹を家に泊める電話をしているのを、女の子を連れ込む話をしていると勘違いした塁が泣いて「絶対別れない」と言い、冷却期間は終了し、その流れでベッドインしました。

 恋愛するより仲のいい男友達といるのが楽で、ずっと二人でいたら、自然と友情が恋愛になっていた、という話として、すごく自然にも思えるし、でもなんとなく納得いかない部分もあって、いまひとつ話の波に乗れないまま読み終えてしまいました。
 最初に槙志が不意打ちでキスをする場面は、言葉にしたくない曖昧な関係というのもわかりますが、その理由をはっきりさせないまま塁が自分の母親や槙志の従姉に嫉妬するので、嫉妬するより先にキスした理由を本人に聞いてほしいと思いました。あと、自分の母親や、同じ家で姉弟同然に育った従姉に嫉妬するのは、ちょっと共感しづらいです。
 「頭冷やそう」と槙志が言った理由である「塁を悩ませたくない」についても、悩んでもらうのも嬉しいという結論に至ったからベッドインという流れになったのでしょうが、「ヒカリ」について告白したときとの違いがあまり感じられず、個人的には「あっさり解決したな」とちょっと拍子抜けしました。

 個人的には、嫌いなところはないけど、「好き」とまではいかない作品でした。

ハードルが低すぎる

 新婚さん限定のアパートに住むためにセフレになった幼馴染同士の話の3巻目。
 前巻でラブホを出たところを雑誌記者に写真を撮られて脅しで仕事を依頼されたのと、仁が大事な話をしかけたところで実家から電話がかかってきたところからの続き。

 実家からの電話は仁の祖父がぎっくり腰になったので、家業(神社)をしばらく手伝ってほしいという依頼でした。速人も一緒に戻って手伝います。その際に仁の両親が「あいつが神社を継ぎたがるとは」みたいな会話をしているのを速人が耳にします。仁が神社を継ぐと早とちりした速人は神社を継ぐなら仁とはこのまま一緒にいられない、と不安になりますが、神社を継ぎたいと言っているのは弟君の話でした。
 そのことを明らかにし、仁が付き合いたいと告白してようやくお付き合いが始まります。

 その後、雑誌記者に脅されて引き受けた仕事で、速人がかつて共演した外国人俳優のレイと再会します。レイは子役時代の速人のことがずっと忘れられなくて、日本語を覚えて一緒に仕事ができるよう雑誌記者に協力を仰いでいたようです。
 仕事を終え、速人はレイに仁と付き合っていることを伝えますが、レイは恋人がいても気にしないスタンスのようです。日本以外の仕事を全てキャンセルしてしばらく日本に滞在することにしたそうで、これから二人の仲を引っ掻き回すことを予想させるところで終わっていました。

 両思いだし同棲しているしで二人の仲が安定しているからか、神社の後継ぎの話が出たときも「弟くんのことかな」とすぐ予想できたし、レイのアプローチもあっさりしすぎていて、最初の頃に比べると面白みが薄れてきたように思います。
 付き合いたいという告白のシーンも、個人的にはあまり気持ちが盛り上がりませんでした。
 絵柄もキャラも好きなので、もう少しハードル(障害)の高さが上がればなーと次巻に期待しています。